Coolier - 新生・東方創想話

博麗霊夢と流行病 前編

2015/02/05 00:45:38
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*キャラ崩壊が含まれます
*魔理沙の出番は少ないです
*一部表現に拙い部分があるかもしれません
    それでもOKと言う方はよろしくお願いします













ここは幻想郷の端に位置する神社、博麗神社。
季節は春に近づき段々と暖かくなってきた神社で妖精やら白黒の魔法使いやら鬼やらが宴会だ、宴会だ、と騒いでいた。
ここ最近は満開とは言わないまでも桜が咲き始めたこともあり連日神社で宴会が開かれていた。
そのことで博麗神社の巫女、博麗霊夢は頭を痛めていた。
宴会を開くのはまだいい、だがその後片付けは誰も手伝わないので霊夢一人でしなくてはならないのだ。

霊夢「はぁ…」

騒ぎの輪から離れ、ため息をつく霊夢に「どうした?元気ないな。」と声をかけるのはご存知白黒の魔法使いこと霧雨魔理沙。
すでに少し酒を飲んでいるのかその顔はほんのり赤くなっていた。

「まあ、いつものことなんだけどね…」

と愚痴る霊夢に対して魔理沙は

「ああ、いつものことだな。」と言ってアハハと笑っていた。

それを聞いた霊夢は「笑い事じゃないわよ」と言って魔理沙に向かってムッとした顔を向けた。

「何ならあんたが明日の朝から片付けを手伝ってくれてもいいわよ?」
と期待をせずに霊夢が言うと

「悪いな、さっきアリスと新しい魔法の実験を明日の朝からする約束をしたところだぜ。」
と魔理沙は答えた。

「くぅ…」
としょげていく霊夢に魔理沙は

「まあ、明日は明日だ。今は宴会を楽しむとしようじゃないか!」

とどこからくすねてきたのかいつの間にか手にしたお酒を霊夢に勧めてくる
霊夢も「それもそうね。」と諦め半分に答えて魔理沙が差し出すお酒をグイっと飲み干し宴会に混ざりに戻って行った。











次の日、イタタ、と頭を抑えながら起床する霊夢は「昨日は流石に飲み過ぎたわね…」と言いながら宴会の後片付けをしようと服を着替え、使われた食器をまとめていた。
すると

「れ…霊夢~!」

となにやらただ事ではない様子で自分の名前を呼ぶ人物が空から全速力でこちらに突っ込んでくるところだった。

「ちょっと!減速しなさいよ!減速!」
必死でそう叫んだことが功を奏したのかその人物が思い出したようにブレーキをかけ始め
「っとっと」と言いながら半ばつんのめるように霊夢の前に無事着地した。

「で、何の用かしら?アリス?」

今しがた全力で突っ込んできたのは霊夢の知り合い、そして本来ならば魔理沙と魔法の実験をしているはずだった人物、アリス・マーガトロイドだった。
七色の人形遣いという名の通り人形を扱うアリスだが時折彼女のほうが人形のようだ、とも言われるほど整った顔立ちをしている。
そのため今浮かべている焦りの表情に霊夢も何かを感じたのか単刀直入に切り出した。

「魔理沙が、魔理沙が大変なのよ!」












魔法の森
霧雨邸

年がら年中怪しいキノコやら不気味な花やらがそこら中に咲いている森のなかに魔理沙の家がある。
どこからか盗んできた(本人は借りているだけだと言うだろうが)本や魔導書が所狭しと積み上げられた部屋のベットで魔理沙は寝ていた。
その顔は昨日の宴会の時などと比にならないほど赤く、だが昨日と違い一目見て体調が悪いということがわかるほど憔悴していた。
よほど苦しいのかアリスが話しかけても「うぅ…」と呻くだけだった。


「すごい高熱なんだ。」
魔理沙の寝ているベットの隣で魔理沙の額に氷袋を乗せながら香霖堂の主、霖之助がそう言った。

どうやらアリスは自分が霊夢を呼ぶまでの間の看病を魔理沙と同じく魔法の森に居を構える霖之助に託したようだった。

「今朝、私が魔理沙との約束のためにここに来た時にはすでにこうだったわ…」
とアリスが簡単にことの流れを説明してくれた。

魔理沙の家の呼び鈴を鳴らしても反応が全くなかったこと、入り口の鍵が開いていたので少し覗くとすぐそこに魔法の試料らしきものをそこら中にまき散らした魔理沙が倒れていたこと、
焦ったアリスは近くにいた霖之助に助けを求め、霖之助に霊夢を呼んで来てくれと言われ大急ぎで霊夢を呼びに向かったこと。

「私を呼ぶって、どういうことなの?霖之助さん。」
霊夢はそれといって医学の知識は持っていない、精々民間療法がいいところだ
私よりも永遠亭の医者を呼ぶほうが優先じゃないの?と霊夢が言うと

「これは普通の病気じゃない、妖怪が絡んでる…。」
険しい表情の霖之助がそう言って

ここ最近の人里の様子を知ってるかい?と急に話を変え霊夢に尋ねてきた。

「最近は宴会の片付けに追われて人里に降りてないからよく知らないわね。それと魔理沙とどういう関係があるの?」
と霊夢が言うと

「どうやら最近の人里では魔理沙と同じような症状の病が流行っているらしい。」
まあこれだけ聞けばただの流行病というやつなんだろけどね、と霖之助が付け加えた。

少し前から人里では昨日まで元気だった者が急に倒れ高熱にうなされる病が急増したらしい。
この病の特徴は高熱と咳、そして何よりも強力な感染力、病の持続力だそうだ。
昨日まで1人だった患者は次の日には10人にその次の日には50人に、と増え続け今では里の半分ほどの人がこの病気に
かかっているそうだ。そしてその病は流行りだしてからまだ治った者は一人もいないらしい。

「何故そのことに妖怪が絡んでいると分かるの?」
とアリスが不思議そうに尋ねると


霖之助は少し考えて
「あの永遠亭の医師の薬を使っても病の進行を食い止めることができなかったんだ。今まではどんな病でもたちどころに治すことのできていた医者の薬が今回の病には一向に効果がない。そんな強い病が自然に発生するとは考えづらいからね。」

だからこれは妖怪の能力の類の可能性が高いと僕は考えたんだけれど… と霖之助が答え、霊夢の意見を聞こうと霊夢の方に向き直った。

霊夢はうーんと唸りながら
「そうね、確かにその可能性は高いわ。」
と答える。

霊夢も永遠亭の医者、八意永琳には何度か世話になっている。だからこそ永琳の薬がどれくらい効果があるか知っている。
確か人里には永琳の助手の鈴仙が薬を販売しに出てきていたはずだ、その薬も良く効き人気があると霊夢は聞いている。
その薬を服用しても今回の病には効かなかったとなるとこの病は霖之助の言う通り自然に発生したものではない可能性が高い。

そして何よりも霊夢は心当たりがあった。それもごく最近そんなやつに会ったばかりだった。印象はあまり残っていないが少なくともこんな病をむやみに流行らせるようなやつではなかったと思う。

霊夢は二人の、そしてベットで熱にうなされ苦しそうにしている魔理沙の顔を一瞥して
「少し調査してくるわね。」
と言うと
あてがあるのかい?と聞いてくる霖之助に

「ええ、地底の顔見知りよ。」
と少し早口で返して部屋の外に出た。

「私も一緒に…」
と言いながらアリスが後を追って部屋から出てきた。

そんなアリスに霊夢は
「あんたは魔理沙を見ててあげなさい…心配なんでしょ」 
と言ってアリスを置いて魔理沙の家を飛び出した。




彼女に会って問い出さなくてはならない、場合によっては弾幕勝負ではなく本当に退治しなくてはならないから。
人里のこれだけ多くの人を病にしたかもしれないのだ。
もしも退治してしかるべきという意見が人里側から出たなら幻想郷のバランスを
考えなくてはならない博霊の巫女としてそれを断ることはできないだろう。


そうならないために霊夢は地底に向かった。
あの顔見知りの土蜘蛛に会うために…
前作を閲覧、評価、コメントしていただきありがとうございます!
至らない点はどんどんご指摘お願いしますm(__)m

2/5 地の文に修正

前回の反省点
・文の脈絡を考えること
・中傷には気をつける

拙い表現、文ですが呼んで続きが気になる、面白いと思って頂けると幸いです。
魔理沙をこんな状態で放置してしまい魔理沙ファンの方々…すいません!
ピーナッツ
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コメント



0.370簡易評価
1.50名前が無い程度の能力削除
永琳だとどんな病気にも効く薬作れそうな気もしますが、よく考えればそこまで人間たちに処方する義理もないし人里の平均寿命などを激変させる恐れもあるんですよね。

最初の「はぁ…」だけ台本みたいになってますよ。
また、かなりの長文でない限りは完成してから投稿の方が良いとは思います。
8.無評価名前が無い程度の能力削除
文章が若い狭い
10.無評価名前が無い程度の能力削除
最後の方で、地の文にもかかわらず霖之助『さん』と書かれている所があります。
11.無評価ピーナッツ削除
1.
>
とてもためになるコメントありがとうございます!
少し手直ししてみます…
やはり短かったですかね
12.無評価ピーナッツ削除
8.
>
すいません
これからまだまだここで学ばせて頂きます
17.90名前が無い程度の能力削除
続きまってるよー!