私は魔法使い
普通の魔法使い
恋の魔法使い
恋…
私は霊夢が好き
だけど霊夢は…
考えると胸が痛くなる
あぁ、これが恋なんだ
私は霊夢と居たい
霊夢の近くに居ようとして
魔法を学んだ
博麗神社、夕暮れ時。
庭にて。
「なぁ霊夢」
いつもの様に話しかける
「なに魔理沙？」
いつもの返事だ、安心する
だからいつもの様に話す
「もし私が魔法を使えなかったらさ、こうやっていつもみたいに話せていたのかなって思ってな」
「うーん、どうでしょうね」
少し考えてから霊夢は言った
「でも、もしもの事考えても仕方ないでしょ？」
「それもそうだな、悪いな変なこと言って」
「あら、私的には外でのうわさ話がどうとかの方がよっぽど変だと思うわ」
ハハっと流してこの話題は終わりだ
もしもの事に意味はない、か霊夢らしいな
でも答えが聞けなかった苦しい
日が沈む頃。
「魔理沙帰らないの？」
霊夢から話しかけてきた
「帰らなきゃダメか？」
「ご飯もただじゃ無いのよ、賽銭も少ないし…」
少ない以前に入ってたのに驚きだぜ
「そうか、なら帰った方が良さそうだな」
立ち上がろうとした時に声がかかった
「食べて行って良いわよ」
これは意外だ、霊夢の気が変わらない内に頂くことにしよう
晩も食べ終わりいよいよ持って夜、妖怪が輝く時間。
それなりに他愛のない話はしていた
でも時間は有限、待ってくれない
私の好きな時間は過ぎ去っていく
「魔理沙、そろそろ寝る時間だけど…」
「そうだな」
「ねぇ魔理沙、ちょっと今日変じゃない熱でもあるのかしら？」
霊夢が私の額に手を当ててくれる
「ん？なんの事だ、私はいつも通りだぜ」
私は普通だ、熱なんてない
「…そうならいいわ、泊まりたいのよね？」
また意外だ
「ほら布団敷くから、先にお風呂入ってきなさい」
私はわかったと言って風呂場に向かった
嬉しい霊夢に気づかってもらえる、その事が素直に私は嬉しい
博麗神社に布団は一枚。
霊夢と交代して寝室に入った
私が、灯を消し布団に入って少し経つと霊夢が風呂から帰ってきたようだ
「寝てるの？魔理沙」
と言いつつ霊夢は布団に潜り込む、霊夢の裸が触れる
「まだ…起きてるぜ」
そろそろ限界だ
「そう、早く寝ましょ」
私は、少し重たい体を動かす
「ん…魔理沙、ちょっと重いわ」
私は霊夢の上に重なった
霊夢の両手を私の両手で絡め
「霊夢…」
愛しい名前を呟く
霊夢は抵抗しない、私の弱い力に為すがままにされてくれる
そのまま顔を近づけて、唇を合わせた
霊夢は平等だ妖怪に対しても人間に対しても平等に接する
あぁそうか、霊夢は平等に愛してるのか
私だけじゃ…無いのか
私は眠りについた
私は薄っすらと感じていた
魔理沙の様子がおかしいことに
どうすればよかったのかな、私にはわからなかった
あんなに弱りきった腕で私を羽交い締めにしてキスまでされて
でも嬉しかった
寒いもう朝なのかな、起きよう
障子が開いていた、隣の温もりも…無い
「魔理沙…」
私は着替えて飛び出していた
魔女は一人夜道を歩いている。
ゆっくりと一歩一歩。
「魔理沙！」
声が聴こえた
「夜中に抜け出してどこに行こ…魔理沙？」
博麗の巫女は睨む
「あなた誰なの」
答える道理も無いが答えよう
「魔理沙だよ」
「嘘、早く魔理沙の体から出ていきなさい」
「出ていくも何もこの体は私のものだよキミがあまりにも優しすぎたせいで彼女は壊れちゃったんだよ」
「何を…言って」
「言葉のとおりだよ、だから放っておいて、キミとはもう会いたくないんだって」
さぁ旅の続きをしよう
どこへでも歩いていこう
「まっ待ちなさい」
目の前に立ちふさがる
「しつこいなぁもぅ、キミとは会いたくな」
言葉を遮り巫女は答えた
「ほんとは…探して欲しいんでしょ、ねぇ魔理沙？」
煩い
「だって探してほしくないなら」
煩い
「戸締まりくらいしていきなさいよ」
煩い
「バカ！！」
抱きつかれた
「ねぇ魔理沙、帰ってきてよ」
涙…
「なぁ霊夢こんな私でも受け入れてくれるのか？」
「当たり前よ私は、魔理沙が好きだから」
細くて白い腕が私を離さない
あぁこれだ
霊夢…二度と離させないから
私だけの霊夢
そっとくちづけをした
魔法を込めて、恋の魔法を込めて
「大好きだよ霊夢、どうしようもないくらいに」
ほら私を抱きしめて、強く強く潰れてしまうくらいに
彼女の目に光は消えていた。
普通の魔法使い
恋の魔法使い
恋…
私は霊夢が好き
だけど霊夢は…
考えると胸が痛くなる
あぁ、これが恋なんだ
私は霊夢と居たい
霊夢の近くに居ようとして
魔法を学んだ
博麗神社、夕暮れ時。
庭にて。
「なぁ霊夢」
いつもの様に話しかける
「なに魔理沙？」
いつもの返事だ、安心する
だからいつもの様に話す
「もし私が魔法を使えなかったらさ、こうやっていつもみたいに話せていたのかなって思ってな」
「うーん、どうでしょうね」
少し考えてから霊夢は言った
「でも、もしもの事考えても仕方ないでしょ？」
「それもそうだな、悪いな変なこと言って」
「あら、私的には外でのうわさ話がどうとかの方がよっぽど変だと思うわ」
ハハっと流してこの話題は終わりだ
もしもの事に意味はない、か霊夢らしいな
でも答えが聞けなかった苦しい
日が沈む頃。
「魔理沙帰らないの？」
霊夢から話しかけてきた
「帰らなきゃダメか？」
「ご飯もただじゃ無いのよ、賽銭も少ないし…」
少ない以前に入ってたのに驚きだぜ
「そうか、なら帰った方が良さそうだな」
立ち上がろうとした時に声がかかった
「食べて行って良いわよ」
これは意外だ、霊夢の気が変わらない内に頂くことにしよう
晩も食べ終わりいよいよ持って夜、妖怪が輝く時間。
それなりに他愛のない話はしていた
でも時間は有限、待ってくれない
私の好きな時間は過ぎ去っていく
「魔理沙、そろそろ寝る時間だけど…」
「そうだな」
「ねぇ魔理沙、ちょっと今日変じゃない熱でもあるのかしら？」
霊夢が私の額に手を当ててくれる
「ん？なんの事だ、私はいつも通りだぜ」
私は普通だ、熱なんてない
「…そうならいいわ、泊まりたいのよね？」
また意外だ
「ほら布団敷くから、先にお風呂入ってきなさい」
私はわかったと言って風呂場に向かった
嬉しい霊夢に気づかってもらえる、その事が素直に私は嬉しい
博麗神社に布団は一枚。
霊夢と交代して寝室に入った
私が、灯を消し布団に入って少し経つと霊夢が風呂から帰ってきたようだ
「寝てるの？魔理沙」
と言いつつ霊夢は布団に潜り込む、霊夢の裸が触れる
「まだ…起きてるぜ」
そろそろ限界だ
「そう、早く寝ましょ」
私は、少し重たい体を動かす
「ん…魔理沙、ちょっと重いわ」
私は霊夢の上に重なった
霊夢の両手を私の両手で絡め
「霊夢…」
愛しい名前を呟く
霊夢は抵抗しない、私の弱い力に為すがままにされてくれる
そのまま顔を近づけて、唇を合わせた
霊夢は平等だ妖怪に対しても人間に対しても平等に接する
あぁそうか、霊夢は平等に愛してるのか
私だけじゃ…無いのか
私は眠りについた
私は薄っすらと感じていた
魔理沙の様子がおかしいことに
どうすればよかったのかな、私にはわからなかった
あんなに弱りきった腕で私を羽交い締めにしてキスまでされて
でも嬉しかった
寒いもう朝なのかな、起きよう
障子が開いていた、隣の温もりも…無い
「魔理沙…」
私は着替えて飛び出していた
魔女は一人夜道を歩いている。
ゆっくりと一歩一歩。
「魔理沙！」
声が聴こえた
「夜中に抜け出してどこに行こ…魔理沙？」
博麗の巫女は睨む
「あなた誰なの」
答える道理も無いが答えよう
「魔理沙だよ」
「嘘、早く魔理沙の体から出ていきなさい」
「出ていくも何もこの体は私のものだよキミがあまりにも優しすぎたせいで彼女は壊れちゃったんだよ」
「何を…言って」
「言葉のとおりだよ、だから放っておいて、キミとはもう会いたくないんだって」
さぁ旅の続きをしよう
どこへでも歩いていこう
「まっ待ちなさい」
目の前に立ちふさがる
「しつこいなぁもぅ、キミとは会いたくな」
言葉を遮り巫女は答えた
「ほんとは…探して欲しいんでしょ、ねぇ魔理沙？」
煩い
「だって探してほしくないなら」
煩い
「戸締まりくらいしていきなさいよ」
煩い
「バカ！！」
抱きつかれた
「ねぇ魔理沙、帰ってきてよ」
涙…
「なぁ霊夢こんな私でも受け入れてくれるのか？」
「当たり前よ私は、魔理沙が好きだから」
細くて白い腕が私を離さない
あぁこれだ
霊夢…二度と離させないから
私だけの霊夢
そっとくちづけをした
魔法を込めて、恋の魔法を込めて
「大好きだよ霊夢、どうしようもないくらいに」
ほら私を抱きしめて、強く強く潰れてしまうくらいに
彼女の目に光は消えていた。