幻想郷のはずれにある博麗神社。
そこにはいつものように退屈をしている巫女と、その隣で勝手にお茶を飲んでいる魔女がいた。
「あいかわらず茶菓子が出ない神社だな」
空になった茶碗を弄びながら霧雨魔理沙が呟いた。
「……誰かの家を訪ねる時はお土産を持参するのが礼儀らしいわよ?」
境内をぼーっと眺めながら霊夢が返した。
神社に来る連中が土産など持ってくることはめったにない。
持ってくるのは主にトラブルだった。
「たまには何かないの?今日はたまたま暇だから土産話でもいいわよ?」
「今日もいつも通り暇そうだけど土産話も特に無いぜ?」
魔理沙はいつのまにか勝手にお茶をおかわりしている。
「……まあ、土産話というわけじゃないんだが……」
そういえば前から疑問に思ってる事がある。
湯呑を置いて魔理沙がそう話し始めた。
永遠亭のウサギがいるじゃないか?
あー、いやそっちじゃなくて髪の長いほうだ。
あいつの耳ってさ、他のウサギとなんかちょっと違うよなぁ?
なんというか……見た目もそうだが質感がなんかこう……もさっとしてて。
布っぽいというか……。
根元にもなんか赤いボタンだか留め金だかみたいなのもあるし。
なんかクシャクシャだし……。
……あれは本物の耳なのかな?
というかあいつ本当にウサギなのか??
「別にウサギでもキツネでもいいと思うけど。たしかにそう言われてみると気になってきたわね」
「だろ?」
とりあえず二人は人里へ行ってみることにした。
このくらいの時間によく永遠亭の兎が里に薬を売りに来ているからだ。
「というわけで、さっそく捕獲してみたぜ」
「展開が早くて助かるわね」
「え??何が??」
いきなり何の説明もなく魔理沙に羽交い締めにされた哀れな兎が一匹。
言うまでもなく永遠亭の薬売り担当、鈴仙・優曇華院・イナバである。
「いや、ホントは私もこんなことしたくないんだけどね」
「だから何がですか~~!」
「幻想郷の平和を守る博麗の巫女としてはやっぱり放っておくわけにはいかないの」
ワキワキと怪しい手つきで霊夢の手が鈴仙の耳に伸びていく。
「いや~~~!!助けてししょー!!」
「……なんかエッチな事してる気分だな」
なんとなく頬を赤らめながら魔理沙が呟く。
「悲しいけどコレお仕事なのよね」
鈴仙の耳はシュルシュルと軽い音を立てて外された。
そしてそこから出て来たものとは……。
ごく普通のモフモフした兎の耳であった。
「……普通の耳ね」
「……普通の耳だぜ」
幻想郷に住む多種多様な妖怪達を見慣れた二人にとっては兎妖怪の耳など特に珍しくもない。
一方、鈴仙は恥ずかしそうに耳を両手で覆い隠そうとしていたが、手で隠すには兎妖怪の耳は大きすぎた。
「ちょっとあんた!なによコレは」
鈴仙の耳から外した物を霊夢はいらいらした様子でブンブン振り回した。
「何って……これは耳カバーよ?」
「なんでそんなもん着けてるんだ?お前月から来たらしいけど、地上は耳が寒いのか?」
「あなたたち馬鹿ねえ……」
やれやれ……。
と、鈴仙は大げさに肩をすくめてみせた。
「耳をむき出しで歩くなんてしてみなさいよ……」
そして自信満々といった表情で答える。
『里の人間に私がウサギだってばれちゃうじゃない!』
「…………」
「………………」
どうやらどんな薬でも作れると評判の永遠亭の薬師でも、馬鹿につける薬だけは作れなかったようである。
「霊夢……あそこの店で茶菓子買って帰ろうぜ。おごらないけど」
「そうね永遠亭につけとくといいわ」
そこにはいつものように退屈をしている巫女と、その隣で勝手にお茶を飲んでいる魔女がいた。
「あいかわらず茶菓子が出ない神社だな」
空になった茶碗を弄びながら霧雨魔理沙が呟いた。
「……誰かの家を訪ねる時はお土産を持参するのが礼儀らしいわよ?」
境内をぼーっと眺めながら霊夢が返した。
神社に来る連中が土産など持ってくることはめったにない。
持ってくるのは主にトラブルだった。
「たまには何かないの?今日はたまたま暇だから土産話でもいいわよ?」
「今日もいつも通り暇そうだけど土産話も特に無いぜ?」
魔理沙はいつのまにか勝手にお茶をおかわりしている。
「……まあ、土産話というわけじゃないんだが……」
そういえば前から疑問に思ってる事がある。
湯呑を置いて魔理沙がそう話し始めた。
永遠亭のウサギがいるじゃないか?
あー、いやそっちじゃなくて髪の長いほうだ。
あいつの耳ってさ、他のウサギとなんかちょっと違うよなぁ?
なんというか……見た目もそうだが質感がなんかこう……もさっとしてて。
布っぽいというか……。
根元にもなんか赤いボタンだか留め金だかみたいなのもあるし。
なんかクシャクシャだし……。
……あれは本物の耳なのかな?
というかあいつ本当にウサギなのか??
「別にウサギでもキツネでもいいと思うけど。たしかにそう言われてみると気になってきたわね」
「だろ?」
とりあえず二人は人里へ行ってみることにした。
このくらいの時間によく永遠亭の兎が里に薬を売りに来ているからだ。
「というわけで、さっそく捕獲してみたぜ」
「展開が早くて助かるわね」
「え??何が??」
いきなり何の説明もなく魔理沙に羽交い締めにされた哀れな兎が一匹。
言うまでもなく永遠亭の薬売り担当、鈴仙・優曇華院・イナバである。
「いや、ホントは私もこんなことしたくないんだけどね」
「だから何がですか~~!」
「幻想郷の平和を守る博麗の巫女としてはやっぱり放っておくわけにはいかないの」
ワキワキと怪しい手つきで霊夢の手が鈴仙の耳に伸びていく。
「いや~~~!!助けてししょー!!」
「……なんかエッチな事してる気分だな」
なんとなく頬を赤らめながら魔理沙が呟く。
「悲しいけどコレお仕事なのよね」
鈴仙の耳はシュルシュルと軽い音を立てて外された。
そしてそこから出て来たものとは……。
ごく普通のモフモフした兎の耳であった。
「……普通の耳ね」
「……普通の耳だぜ」
幻想郷に住む多種多様な妖怪達を見慣れた二人にとっては兎妖怪の耳など特に珍しくもない。
一方、鈴仙は恥ずかしそうに耳を両手で覆い隠そうとしていたが、手で隠すには兎妖怪の耳は大きすぎた。
「ちょっとあんた!なによコレは」
鈴仙の耳から外した物を霊夢はいらいらした様子でブンブン振り回した。
「何って……これは耳カバーよ?」
「なんでそんなもん着けてるんだ?お前月から来たらしいけど、地上は耳が寒いのか?」
「あなたたち馬鹿ねえ……」
やれやれ……。
と、鈴仙は大げさに肩をすくめてみせた。
「耳をむき出しで歩くなんてしてみなさいよ……」
そして自信満々といった表情で答える。
『里の人間に私がウサギだってばれちゃうじゃない!』
「…………」
「………………」
どうやらどんな薬でも作れると評判の永遠亭の薬師でも、馬鹿につける薬だけは作れなかったようである。
「霊夢……あそこの店で茶菓子買って帰ろうぜ。おごらないけど」
「そうね永遠亭につけとくといいわ」
むしろここを導入にして、うどんんげの天然っぽさをネタにして更にお話を続けて行くと良かったかもしれません。ちょっと勿体なかったような気がします。
もう少し描写とか増やしてくれると親切になれるんじゃないかと思います。
あと、自分で考えたお話である以上、ネタ被りは気にしない方が良いですよ。
被らないネタなんて、正直もうありえないと思うので。
そこからウサミミやらをネタに話を展開させればもっとよくなったと思います。
なんだっけ、90何年かいつか忘れたが…靴を脱いでハダシになるのがハダカになるより恥ずかしい…って文化の異世界が舞台なアニメがあったよね
個人的には耳を取られた時に、可愛くうろたえるうどんげが見たかった。