※タグにめーさく?と有りますがそんなに甘くないです。
そして「ほのぼの紅魔館」主体なので肝心のめーさくはあまりありません。
それでもよい方はどうぞ。
また、読者の皆様は、「めーりんが使える日ってなんぞ?」と思いながら見てください。
追記:タグにも有りますが改訂しました
「たいちょー、もう無理です。多すぎます~」
「大丈夫、流石にこれ以上は増えないから」
「たいちょー!隣の子が倒れました!」
「咲夜さんの所に連れてってあげて!」
息をゆっくりと吐きながら、動いていた手を止める。
・・・・・・咲夜さんはこういう時はあんまし戦力にはならないんだよなぁ。
最近ずっと『コレ』の対処で疲れてるんだし、少し休めばいいのに。
咲夜さんもホントに意地っ張りだよなぁ。
まぁそこがなんだか可愛いんだけど。
・・・・・・・・・いけないいけない。
脱線しちゃった。
・・・じゃなくて、いつからだっけ?
こんなにたくさん押し寄せて来たのは。
と言うか、懐かしいなあ。
幻想郷に来る前は、私もあまり見なかったんだけど。
最近はかなり多いなぁ。見飽きちゃった。
少しならまぁ体力づくりも兼ねて、ってなるけど、
これじゃあ咲夜さんじゃ無くても大変だ。
今頃早苗さん?だっけか。
あの人も大変だろう。山の上だし。
寒くないのかなぁ?
「そこっ!美鈴の所、手が止まってる!」
「すいませ~ん!」
「グダグダ言うよりだったら早く手を動かす!
またもう一回来ちゃうわよ!」
「うえええええ・・・それは勘弁です~!」
「じゃあ早く!咲夜もこんな状況じゃ投入出来ないし・・・」
「わがっ、分かりました!頑張ります!」
「今さり気なく噛んだわね・・・・・・」
お嬢様ったら酷い。
今この場を仕切ってる位のカリスマが有るなら、
それ位スルーしてくれたって良いのに。
ああ、寒い寒い。
寒気でやる気が削がれていく。
第二波が来るならやらなくっても・・・と思いがちだけど、
じつはコレ、放っておくと大変な事になる。
取り返しがつかなくなるのだ。
特に此処、紅魔館では。
****************
「はい、一人追加ね」
「うぅ・・・・・・・・・」
紅魔館内特設救急看護室。
ここでは、死に至るほどではないが手当はした方が良い――――
そんな患者(?)を看病してやる所だ。
ちなみに医療班はパチュリーと小悪魔。
実際の手当は咲夜である。
「パチュリー様、今回はこんなにやってきてますけど・・・・・・
今回のあれはそんなに凄いんですか?」
「凄い、で済まないレベルよ、最早。
今回のは寒波も凄いから、こんなにお客が多いのよ」
「そうですか・・・。」
「ぱちゅりーさまぁ、今度は暖炉の火が消えて・・・」
「アグニシャイン(小)」
「ぎにゃああぁあ!?」
小悪魔の方へ火球が飛んでいく。
しかしスレスレの所で小悪魔は避ける。
障害物のない火球は更に勢いを増し、暖炉へ飛んでゆく。
妖精達もきゃあきゃあと火球から逃げ回り始めた。
殆どの妖精達が部屋の隅に退避したころ、暖炉に火球がぶつかる。
暖炉にくべてあった薪に火が移り、炎が煌々としながら燃え上がる。
炎の威力で炭になった薪の一部がぼろぼろと床に零れ落ちた。
咲夜がそれをちりとりとほうきでで回収する。
その様子を見た妖精達は我に返り、押し合い圧し合いしながら暖炉へ突進していった。
「あ。ひとり、とけてしまわれました」
ナムナム、と小悪魔が手を合わせる。
「そんなに熱かったかしら?うちの暖炉」
「いえ、暖炉ではなく、パチュリー様の火が飛んだんですよ」
「悪かったわね。少しは非があった事は認めるけど。
7割位はあの子達が原因よ」
「それはまぁ、少しはあると思いますが・・・・・・」
言いながら咲夜は窓の方を見る。
まだ風が強そうだ。
天気も悪くなってきている。
お嬢様、大丈夫かしら?
―――そう思った瞬間、バタンと大きな音を立ててレミリアが看護室に入ってきた。
「もうお開きにしたわ。
――――――今また雪が降ってきたんだもの!
咲夜は人間だから丈夫じゃないし、私やフランは吸血鬼だから雪片付けなんてそもそも無理!触れない!
パチェは喘息と体力不足!
魔法はこの前苦情が来たから使えないし!
後半、妖精メイドはほぼ居なくなってるし!
まともに使えるのは美鈴だけって何なのよっ!
美鈴は外でまだやるってさぁ!」
そう叫んだレミリアはコートを空に投げた。
落ちる寸前のそれを咲夜はキャッチしコートかけにかける。
そして咲夜は目の前から居なくなった。
咲夜が去った後、小悪魔は言った。
「咲夜さん、きっと雪払いのブラシ取りに行ったんですね」
なるほど、確かにレミリアの着ていたコートには
雪がこんもりと付いている。
しかしパチュリーは首を横に振ってこう言った。
「何言ってるのよ。咲夜なら、美鈴にマフラー掛けてやりに外行ったわよ」
言われてはっとした小悪魔は窓を開ける。
真っ白い雪が小悪魔の視界のを埋め尽くした。
だが、その中にいくつか混じっている灰色があった。
ちいさい、けれどしっかりと白の上についた灰色。
その灰色はてんてんと、湖へ、門の方へと続いている。
さらにコートかけを見ると、朱いマフラーが消えていた。
もう少しお話を練ればもっと分かりやすくなった気がします。
勿体無い
美鈴が頑張って作業してる姿やパチュリーが薪に魔法で火をつける場面とか面白かったです。
誤字の報告です。
>まぁそこがなんだが可愛いんだけど。
『なんだか』ではないでしょうか。
変に自分が書きたい物を纏めてみたらこうなりましたorz。
ちゃんと書くようにしたいです・・・・・・。精進します。
煉獄さん
誤字全く気付かなかった・・・ご指摘ありがとうございます。
あと初めて以来ですね。
あのころのぷっちんは酷かった(笑)
もうちっと場面描写が欲しいと思いました
あと吸血鬼は雪が苦手なものでしたっけ?
そうですか、気付きませんでしたか。
それは褒め言葉です。
実は当初、わざと分からなくして引っ張る話にしようとしていたのですが、
この話、雪を見たことがある人は早い段階で分かってしまうんじゃないかと思い、やめました。
が、なんだかこのコメントで勇気が湧いてきたので当初の話の流れに改訂しました。
吸血鬼は流水が弱点ですが、雪が溶けても流水にはならないので平気かとおもいます。
もし、美鈴を役立たせる為にわざとそういうことにしていたならごめんなさい。
私も東北人だからわかりますが、あれはたいへんですよね。
咲夜さんの動きを 痕跡から判断するっていうのが、個人的にキました。
むしろ雪掻き以外の場面がイメージ出来なかったんですが、もしかして書き直したりしたんでしょうかね?