「芸術だわ!」
「ぬふぅ!」
チルノの叫びとともに、霧の湖上空で爆音が響き、魔理沙は吹っ飛んだ。爆発を起こしたのはチルノだ。
ぽひゅるるるという漫画チックな効果音をたて放物線を描く魔理沙。それを見て、チルノは目を輝かせた。
もともと輝いていたので、三割増というところである。
あたいったら芸術だわ……!!
彼女は歓喜でゾクゾクと震えた。いよいよ自分の時代が来たのだ。
通りかかった魔理沙に試し打ちしたら、簡単に吹っ飛んだ。これがチルノの確信を強めた。
不意に背後で起きた爆発によってカッ飛ばされた魔理沙は、湖に落っこちる直前で体勢を立て直す。そしてどうにかこうにかチルノの位置まで浮上してきた。
直す余裕が無かったのか、トレードマークの黒い帽子が少し乱れている。
「おま、いきなり何するんだ!」
「魔理沙ったら知らないの? 世間知らずねぇ」
「ぐぬ」
チルノがそう言うと、魔理沙は屈辱だといわんばかりの表情を見せた。
もっとも、なぜそういう表情になるのか、チルノにはイマイチよくわかっていない。魔理沙は多分「ジョウチョフアンテイ」ってやつだわ! ぐらいに思っている。
そしてチルノは、もったいぶるように言ってのけた。
「いい? あたいは今、芸術なのよ。ゲイジュツ。朝起きたらそういう風になってたのよ。ふふん」
そしてチルノは盛大に鼻を高くした。さながらキノッピオである。幻想郷風に言い換えるなら天狗でもよろしい。文脈としてはそちらの比喩のほうが正確か。
「お前は何を言ってるんだ?」
魔理沙は、訳が分からんと思っているのがものすごく伝わってくる顔をした。
それを見たチルノは鼻で笑った。
「ばっかねぇ魔理沙。わかんないの? あたいは芸術なのよ、爆発するから。っていうか、してるから。逆に、芸術だから爆発するのよ。っていうか、してるのよ」
そしてフフンと鼻高々。口にはせずとも、あたいは芸術なんだから敬え! と思っているのがよく伝わる。今にも口に出さんばかりだ。
「あたいは芸術なんだから敬え!」
我慢しきれず出してしまった。
魔理沙は、不服だとか屈辱だとか不可解だとか、そういう思いを洗濯機で一緒にまわしたような顔をした。
つまり、何のこっちゃ分からんという表情である。
もっとも、これは魔理沙に理解力が無いというわけではない。チルノが何か言うと、大体みんなこういう表情になるものだ。宇宙人の暗号だと思われているアレコレは、皆チルノが作ったと言われるほどである。
「しかたないわね、そんなに気になるなら教えてあげるわ!」
「いや、なってないが」
魔理沙の言葉を無視しつつ、チルノは魔理沙に近づき、己の頭を見せ付けた。
「ほら」
「こ、これは!」
魔理沙は驚愕した。
チルノの頭がもっちりふわふわ米粉パン。
うん、流石。それ以外に表現のしようが無いです。
あ、あと一カ所気になったんですが、
>そしてフフンと鼻高々。~今にも口に出してばかりだ。
→口に出してしまわんばかり
とか、そういった表現の脱字ですかね?ここだけ、ちょっと文意が掴み難かったです。
他の部分に関しては……流石、喚く狂人さんd(ry
まあ、それはともあれ大ちゃんの頭はフライパーンなのは予測出来そうだ。
あとすごい早い。すごい早漏。今すぐサラマンダーになるべき。
でもさすがの喚くさんと言えど題材がわるすぎた。これでは読後感があまりにもさびしい。短さも手伝ってものたりなさが目立ってしまった。
ごめん。題材がしょぼくてごめん。
苦情は受け付ける。
これだけで『あたいは芸術、だから爆発する』と思い込んで
魔理沙をもぶっ飛ばせるチルノったらやっぱりさいきょーね!
ピノッキオだろwキノピオ鼻高くねえよww
やっぱ芸術は爆発ですよね?
なんというバカ。チルノ侮れない。
御元気そうで何よりです。
「ジョウチョフアンテイ」が「ジョウチョフ・アンティー」って人の名前に見えました。
あたいったら節穴ね!(駄目だろそれ)
チーちゃんの米粉へあーがふわふわだと触ったら雪の様に溶けて行きそうですね。
流石は芸術、恐れ入ります。
あんぱんしょくぱんかれぇぱぁん。
オチはチルノの頭がパンになっていたということでしょうか?
評価見て期待してたのに-
スレの流れを知っていたらおもしろいのかもしれないとも思った。
でも作品中では一切理解できなかったし、スレの流れなんてものも知らないので、これが限界。
や、ネタがわかるひとだけ楽しめヨ☆ って話なんでしょうけどね。