「クリスマスー、クリスマスー、ふふん」
マーガトロイド邸、アリスは鼻歌なんか歌いながらせかせかと料理の準備をしていた。
じゅう、と鉄板の上では香ばしい匂いと食欲をそそる音を上げながら数人分のチキンが焼かれており、その横ではかわいらしくイチゴを盛り付けられたショ
ートケーキが六等分にされているところである。 これまた一人で食べるには些か無理のある大きさだ。
キッチンだけでなく周りを見渡してみれば、どうやら部屋の中も一面クリスマス一色に染まっているようだ。
もみの木にはサンタクロースを模した人形が飾り付けられていたり、天井からは輪飾りがぶら下がっていたりと妙に熱が入っている。
「今日は楽しいクリスマス、ふわお!!」
ぴょん、と歌にあわせて飛び跳ねる、アリスのテンションも最高潮に達したようだ。
今日この日の為に自分で作ったのだろう、木でできた無骨なテーブルにフリフリリボンで彩られた純白のテーブルクロスが掛けられた。
そこに運ばれてきたのは先程のチキン、こんがりといい色に焼き上がりアルミホイルが巻かれそこに赤いリボンが結ばれている。
続いてはショートケーキ、『Marry X'mas』とホワイトチョコの筆記体で書かれたチョコレートの板が追加で乗せられた。
「あら、嫌だわ私ったら」
その時に生クリームが指についてしまったのか、アリスは小首をかしげながら浮き足立っている自分を戒めるかのようにこつんと自らの頭を小突く。
そのままにしておけば服や飾りを汚してしまいかねない、一度思案顔になってからそのクリームをペロリと舐め取る。
しかしそれすらも楽しげなのでまったく反省してはいなさそうだ。
「さーて、あとは……」
そう一人ごちりながら食器棚からピカピカに磨き上げられ透き通ったグラスを取り出しテーブルに並べていく。
これで準備は整ったのか、アリスは部屋全体を見回し満足げに一度頷いた。
傍から見れば完璧なクリスマスパーティの会場だ、これ以上は無いというぐらいクリスマスである。
驚くべきはその一切の作業を人形の手を借りずアリスがやったということだ。
よほどこの日が待ち遠しかったのだろう、愛する友人達と共にこの聖夜を過ごしたかったのだろう。
満面の笑みを浮かべている彼女の顔を見れば一目瞭然だ、喜ぶ友人達の姿が頭に浮かんで仕方が無いといった様子だ。
「そうだ、シャンパンを忘れていたわ!! もう、本当にダメなんだから……」
忘れていた、といっても購入済みである。
やはり冷えていたほうが美味しいだろうと外に出しておいたのだ。
それをスキップなんかしながら取りにいくアリス、浮かれっぷりは相当なようだ。
籠に入れ玄関から出していたボトルは置いたときとそのままの状態でそこにあった。
「よかった、魔理沙あたりが来て待ちきれずに持っていかれでもしたらつまらないものね」
アリスはほっと胸を撫で下ろすと外にある飾りつけの確認をしようとそのまま外に出てはっ、と息を呑んだ。
「うわあ……、凄い……」
空から降ってくる無数の白い雪、まだ積もってこそいないもののやはりそれは幻想的な光景だった。
「ホワイトクリスマスだなんて……、素敵……」
まるで恋に恋する少女のような、見ている方が恥ずかしくなってしまうようなうっとりとした顔でアリスは次々と降り続く雪をその手で掴んだ。
しかし結晶として残る暇も無く、体温であっという間に水滴になってしまう。
そんなことはお構いなし、むしろそれすらもまた一興とアリスは無知な子供のように何度も何度も繰り返す。
しばらく雰囲気に浸っていたアリスだったが、我に返ったのか、自分らしからぬ行為にあら嫌だと顔を真っ赤にしながら口元を抑えるとシャンパンの籠を引っ掴みそのまま家へと飛び込んだ。
「うぅ、寒……」
そんなことをしていた所為か身体が酷く冷えてしまっていたのだろう、暖炉の前に滑り込むようにして座るとパチパチと燃える薪に手をかざす。
しかしそろそろ誰かが来る時間だろう、とアリスは名残惜しいけれども温もりにさよならを告げ自分の席についた。
「鍵も開けてあるし、シャンパンだって中に入れた、誰かが来たときのクラッカーも手に忍ばせてあるし……、準備、完了ね」
――そうしてアリスの孤独なクリスマスは過ぎていくのだった。
マーガトロイド邸、アリスは鼻歌なんか歌いながらせかせかと料理の準備をしていた。
じゅう、と鉄板の上では香ばしい匂いと食欲をそそる音を上げながら数人分のチキンが焼かれており、その横ではかわいらしくイチゴを盛り付けられたショ
ートケーキが六等分にされているところである。 これまた一人で食べるには些か無理のある大きさだ。
キッチンだけでなく周りを見渡してみれば、どうやら部屋の中も一面クリスマス一色に染まっているようだ。
もみの木にはサンタクロースを模した人形が飾り付けられていたり、天井からは輪飾りがぶら下がっていたりと妙に熱が入っている。
「今日は楽しいクリスマス、ふわお!!」
ぴょん、と歌にあわせて飛び跳ねる、アリスのテンションも最高潮に達したようだ。
今日この日の為に自分で作ったのだろう、木でできた無骨なテーブルにフリフリリボンで彩られた純白のテーブルクロスが掛けられた。
そこに運ばれてきたのは先程のチキン、こんがりといい色に焼き上がりアルミホイルが巻かれそこに赤いリボンが結ばれている。
続いてはショートケーキ、『Marry X'mas』とホワイトチョコの筆記体で書かれたチョコレートの板が追加で乗せられた。
「あら、嫌だわ私ったら」
その時に生クリームが指についてしまったのか、アリスは小首をかしげながら浮き足立っている自分を戒めるかのようにこつんと自らの頭を小突く。
そのままにしておけば服や飾りを汚してしまいかねない、一度思案顔になってからそのクリームをペロリと舐め取る。
しかしそれすらも楽しげなのでまったく反省してはいなさそうだ。
「さーて、あとは……」
そう一人ごちりながら食器棚からピカピカに磨き上げられ透き通ったグラスを取り出しテーブルに並べていく。
これで準備は整ったのか、アリスは部屋全体を見回し満足げに一度頷いた。
傍から見れば完璧なクリスマスパーティの会場だ、これ以上は無いというぐらいクリスマスである。
驚くべきはその一切の作業を人形の手を借りずアリスがやったということだ。
よほどこの日が待ち遠しかったのだろう、愛する友人達と共にこの聖夜を過ごしたかったのだろう。
満面の笑みを浮かべている彼女の顔を見れば一目瞭然だ、喜ぶ友人達の姿が頭に浮かんで仕方が無いといった様子だ。
「そうだ、シャンパンを忘れていたわ!! もう、本当にダメなんだから……」
忘れていた、といっても購入済みである。
やはり冷えていたほうが美味しいだろうと外に出しておいたのだ。
それをスキップなんかしながら取りにいくアリス、浮かれっぷりは相当なようだ。
籠に入れ玄関から出していたボトルは置いたときとそのままの状態でそこにあった。
「よかった、魔理沙あたりが来て待ちきれずに持っていかれでもしたらつまらないものね」
アリスはほっと胸を撫で下ろすと外にある飾りつけの確認をしようとそのまま外に出てはっ、と息を呑んだ。
「うわあ……、凄い……」
空から降ってくる無数の白い雪、まだ積もってこそいないもののやはりそれは幻想的な光景だった。
「ホワイトクリスマスだなんて……、素敵……」
まるで恋に恋する少女のような、見ている方が恥ずかしくなってしまうようなうっとりとした顔でアリスは次々と降り続く雪をその手で掴んだ。
しかし結晶として残る暇も無く、体温であっという間に水滴になってしまう。
そんなことはお構いなし、むしろそれすらもまた一興とアリスは無知な子供のように何度も何度も繰り返す。
しばらく雰囲気に浸っていたアリスだったが、我に返ったのか、自分らしからぬ行為にあら嫌だと顔を真っ赤にしながら口元を抑えるとシャンパンの籠を引っ掴みそのまま家へと飛び込んだ。
「うぅ、寒……」
そんなことをしていた所為か身体が酷く冷えてしまっていたのだろう、暖炉の前に滑り込むようにして座るとパチパチと燃える薪に手をかざす。
しかしそろそろ誰かが来る時間だろう、とアリスは名残惜しいけれども温もりにさよならを告げ自分の席についた。
「鍵も開けてあるし、シャンパンだって中に入れた、誰かが来たときのクラッカーも手に忍ばせてあるし……、準備、完了ね」
――そうしてアリスの孤独なクリスマスは過ぎていくのだった。
あまりに哀れなのでフリーレス。
100点はアリスに寄付されました。
あんたは書いてて楽しいかもしれないけどさ、不快に思う人もいるんだからな?
せめてタグにでもそういう話だと書いとけ、そうすりゃあんたと同じ人として最低な感性を持ち合わせたやつが評価してくれるさ
このまま終わったらただのキャラ虐め、もうちょっと考えましょうよ。
理不尽なぼっちは只のキャラ虐めだよね
○廃でやれば?
これと全く同じ内容が某画像サイトとかにゴロゴロあるし、これじゃあ、月並みですよ。
書くならもっと上手く料理しなきゃ、それで終わってしまいます。
一応霊夢が気にしてくれているみたいだし、従来のものに比べると随分マシな方だと思いますよ。
次回作では幸せなアリスを期待しています。
じゃとりあえずアリスを人肌で慰めに行ってく(シャンハーイ
今更こんなネタでウケをとれると本気で思ってたのか、単なる悪意か知らないけど、こんなので喜ぶ人ばかりでないのは考えるまでもなくわかって欲しかったですね。
マジないわ、これ。
創想話とプチ創想話を間違えてるとかいうのじゃないのは分かると思いますが、こういうのはもっと適した場所があるので。
正直不快感しか残りませんでした。
キャラに愛着を感じさせない、ただダシにして笑いを取ろうって姿勢のこういう作品は感心出来ないです。
料理ができないボンクラでも作れるカップラーメンみたいな感じで
でも人をもてなすのにカップラーメンとかちょっとなぁ
いや、そんなのしか作れないのはわかってはいるんですけどね
過去を見る限りね
過去の記録を上回れるといいですね
というかキャラいじめて楽しいか?
深層心理がよく出てる良い例だ
点数は10すら上げられないわ
投稿作品の右傾化だったり傾向の萎縮に繋がるし、愛ゆえに壊してしまう、そんな哀しい愛も存在するのだから。
ただなんだろうな…何かが足りてないんだぜ、この作品には。
僕は非情に展開が少なすぎるかなと思った。だから読者に感動が伝わらないんだと思う。
アリスのぼっちネタって使い古されたありがちな虐めネタでしょ・・・
感動ってギャグですよねw
自分はアリスが特別好きってわけでもないですがちょっとこれは胸糞悪くなった
誰もアリスの家に突撃する旨のコメ入れないのね
薄情な…アリスがさびしがってるぜ
だから0点です
ちょっちぇもおもちろいにぇ!!
人によって面白いと思う内容が違うのなんて普通だと思うけど。
ありがち、ってのは確かかもしれないけどね。もう一丁変化や山場があってもよかったかも。
コメント欄荒らしと同等。訳分からないこと言ってるのもいるし。