これから先の文章をドM以外が読んで痙攣、ぜんそく、奇行などの被害を被ったとしても当方は一切責任を負いませんってけーねが言ってた
「そこの貴方、そうそう貴方よ貴方。他に誰がいるの」
嫉妬心を操る程度の能力を持つ、水橋パルスィは指をさして相手を引き止める。
果たして指名されたのが誰なのかは皆さんの妄想力、もとい想像力に任せたいと思う。
とにかく、パルスィは何者かを呼び止めると、苛立たしげにその口を開いた。
「もし貴方がこれから、私が「クリスマス妬ましい」とか「カップル妬ましい」とか言うと思っていたならパルッと叫んで詫びなさい」
パルッ!
「困るのよね、クリスマスだのバレンタインだのになる度にそんな事してると思われるの。そもそも……」
頭をぼりぼり掻きながら、パルスィが言うところの『貴方』に苦言を呈す。
しかし『貴方』は気付いていた。
その時の彼女の瞳が一部の特殊な性癖を持っている人にはたまらない程、歪んでいたと言うことに。
ああ、彼女はまるでこちらを蔑んでいるかのようじゃないか。
どうやら、その推理は当たっていたらしい。
パルスィはニヤっとその表情を歪ませると『貴方』に向かってその口を開いた。
「クリスマスに一人寂しくSS読んだり書いたりしてる奴に妬ましいとか言ってどうするの?」
テーレッテー
いちげきひっさつ!
LV5 デス
あくまで一部の人にだけは必殺必中の一言がパルスィの口から放たれた。
そう、一部の人限定なのだが、どうやら『貴方』にとってそれは『こうかはばつぐん』だったらしい。
ゲイボルグで心臓を穿たれたような痛みが『貴方』を襲い、『貴方』はその場に崩れ落ちた。
いや、しかし待て。
『貴方』は思い直したように顔を上げる。
今、『貴方』の目の前にいるのは、性格はともかく容貌はとても可愛らしい少女である。
その少女が一人寂しくクリスマスを過ごす『貴方』にいきなりに声をかけてきた。
愛に餓えた獣がここでアプローチをしない筈があろうか、否、無い。
『貴方』はまるでこの機会をサンタがくれたプレゼントのように受け取り、目の前の少女に手を差し伸べ―――――
「何? 一緒にクリスマスを妬ましがろうって? いや、貴方と一緒にしないでよ」
払いのけられた。
現実は非情である。
「哀れみならくれてやってもいいけどね。おお、妬ましくない、妬ましくない」
パルスィの罵倒は隙を生じぬ二段構え!
どこぞの抜刀術も驚きの、抜け目ない蔑みが『貴方』の胸を貫いた。
ここで『貴方』が悲しんでいたのか、悦んでいたのかは読み手の感じ方次第である。
ともあれ、『貴方』は余りの衝撃にその場からぴくりとも動く事が出来なくなっていた。
流石のパルスィもこれは哀れに感じたのか。
はぁ、と大きく溜息をつくと、瞳を優しげな物に変えて、『貴方』と同じ高さに視線を合わす。
「……ごめんなさい。つい言い過ぎてしまったわ」
しゅんと。
先ほどまでの威勢のよさが嘘のように、パルスィは小さくなる。
男でなくてもドキリとしてしまうであろう、そのしおらしい態度に、『貴方』の視線は釘付けになってしまう。
「本当は貴方の事、妬ましかったの。だって貴方凄く可愛い彼女がいるじゃない」
今にも泣き出してしまいそうな声に、『貴方』はパルスィへと優しく手を伸ばした。
そんな彼に答えるかのように、パルスィはゆっくりとその顔を上げる。
その顔は狂喜に歪んでいた。
「に・じ・げ・ん・の」
2009年、『貴方』の心は空の炎に包まれた。
涙は枯れ口は裂け、あらゆる愛が絶滅したかにみえた。
などという表現が当たっているかはさておき、流石にそれは言ってはならない禁句である。
それをあの女、養豚場のブタでもみるかのように冷たい目で言い放ちやがったんだから堪らない。
『貴方』の心の中では「愛などいらぬ!」の大合奏が起こっている訳だが、パルスィは止まらない。
「あんなに可愛い子、そうはいないわよ。ああ、妬ましい、妬ましい」
ちっとも羨ましくなさそうに、パルスィは言ってのける。
その瞳に込められていたのは侮蔑そのものであった。
いくら「妬ましい」と普段言っていたとしてもつまる所、彼女もまたリアルが充実している者の一人なのだ。
ぱるぱるぱるぱるぱるぱる
そんな効果音が聞こえてきそうな程に、『貴方』は目の前の少女に嫉妬していた。
罵声を浴びせられ、侮蔑の視線で貫かれ、『貴方』は心身ともにボロボロだったのだ。
……べ、別に悦んでなんかいないんだからねっ!
流石の『貴方』もこれ以上は嫉妬の炎で爆発しそうになったその時、パルスィは突如その笑顔をニコッとした爽やかな物に変える。
先ほどの泣き顔といい、この笑顔といい、まるで怪人百面相である。
「……と、以上が水橋パルスィとっておきの嫉妬心のプレゼントでした!」
ドッキリカメラでしたー!
とでも言うかのように、パルスィは大仰に宣言する。
「嬉しい? 私からのクリスマスプレゼント嬉しい? こんなに素晴らしい嫉妬心を貰えるなんて妬ましいなぁ!」
この少女、別に嫌味で言っているわけではなく、心からそう言っているらしいからタチが悪い。
彼女にとって嫉妬心は何よりの大好物。
パルスィは親切にもその幸せ気分を『貴方』に分けてくれたのだ。
わぁ! なんてお優しい!
こうも無邪気な笑顔を見せられては『貴方』も怒るに怒れない。
苦虫を噛み潰したかのような顔をしていると、てててと『貴方』に駆け寄ってきたパルスィは先ほどと同じ笑みを見せる。
それがどのような笑みだったか。
あえてそれは描写しないでおこうと思う。
「それじゃ、ベリー・パルリマス! いい嫉妬を!」
ちなみに貴方は私です
くそうwまんまと騙されたww
うわぁぁぁぁ!
作者のおかげで充実した聖夜になりそうです、ありがとう。ありがとう。
あ、忘れてた。
パルッ!
パルっ!
一緒に寂しくすごそうぜ!
パルスィ、今あんたのことが妬ましいわ
パルっ!!!パルっ!!!パルっ!!!
くっ、、、俺はもう駄目なようだorz
Rate17越えなんて初めてみたわwww
前代未聞だ、このRateはwww これがクルシマスの、真の実力ッ……!!
チクショウ…チクショウ…
なんというか、心が抉りとられるようだ…
でも、何かに目覚めそうで怖いw
パルパルッ!
いいじゃない二次元で
二次元に恋したっていいじゃない、人間だもの。
貴方が私です
もうやめて!
とっくに『貴方(わたし)』のライフは0よ! もう勝負はついたのよ!
貴方は俺ですかwww
鑢どころか鉋で。
今日?今日なのか……。なんか周りが騒がしいと思ったよ。
……ちくしょう!!
パルッ!
クリスマス?補習の日でしょう!?
ふふ、仕事が恋人さぁ
クリスマスにパルスィに逢えた! それだけで俺は世界一の幸せ者なんだ!!!!
Rate16超えだと・・・
ってか、もう普通にどうでも良くなってきたよ。クリスマスとか。
いつか生卵をぶつけてやるからな。
……視界が霞む
独特の表現を用いた地の文がかえって勢いを阻害しているような気がする。
パルスィが一気呵成にまくし立てるような感じの方がスピード感があったんじゃないかな?
私のにじげんの彼女はパルスィだよ!
なにかを殴りつけたくなる衝動がわき上がってきた
だからパルスィ抱きしめて良いですか(涙
正直、二次元を愛すのが一番充実できる。
っておい!
だからパルスィお前が欲し…痛ぇ!!
ぱるっ!
うわあああああんっ!!(泣きwww
今は実家暮らしだけど、将来一人暮らしになったら確実に「貴方は俺」です。
もう一つおまけにパルッ!!
ぱるッ!
パルスィ可愛い(*´∇`*)