「くっ、ここまでか!」
「ふう、私の勝ちね。」
ここは地底世界、旧都。地下に封じられた鬼達が住んでいる都である。
地底の異変を感じ取り、温泉ついでに解決してやろうと乗り込んだ霊夢は
軽々と蜘蛛妖怪や嫉妬妖怪を退け、たった今鬼をも退けてしまった。
ここまでは非常に順調に進んでいる。
(流石は霊夢さん。向かうところ敵無しですねぇ。)
霊夢のサポートをしているのは文である。
始めは紫に頼もうと思っていたのだが、ちょうど神社に上がりこんでいた文が自分を連れていけとうるさかったので、しぶしぶサポートを依頼したのである。
「ふぅ……流石にやるねぇ。なかなか力のある弾幕だったよ。」
「まぁね。伊達に異変解決してきてないわよ。」
「このまままっすぐ進むと、地霊殿に着く。そこに用があるんだろう?
しかし、そこの主、古明地さとりには気をつけろ。」
「へぇ、どんなヤツなの?」
「まあ単純に言えば、心を読む妖怪だ。
ただそれだけじゃない。アイツは心のトラウマを呼び出してくる。
私も一度行ったけどね、アレはもうやりたくないね……」
霊夢は首をかしげた。『アレ』とはなんだろうか?
「なあ、『アレ』ってのはなんだ?」
「口では説明しにくい……『アレ』は実際に体験しないとなんとも……
わかっているのは始めての来客にはほぼ確実にやってくるモノだ。
きっと今でもスタンバイしているだろう。」
「す、すたんばい?」
「ああ。気をつけろよ。」
そして霊夢は旧都を後にした。
頭の中にあるのは勇儀の忠告……古明地さとり、そして『アレ』。
まったく想像がつかなかったので、地上にいる文の知識を借りることにした。
「ねえ、さっき勇儀が言ってた『アレ』って、なんのことだと思う?」
(そうですねぇ……古明地さとりという名には聞き覚えがあります。
心を読みトラウマを再現すると……きっと精神攻撃のようなものを仕掛けてくるのでは。)
「やっぱりそっち方面なのかしらね。弾幕なら自信あるけど……不安だわ。」
(何を言っているのですか霊夢さんらしくない。ちゃちゃっと倒しちゃいましょう。)
文にせかされ霊夢は地霊殿への足を速めた。
しかし楽観的な文とは裏腹に、霊夢は何か嫌な予感を感じていたのである……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
地霊殿の内部へと侵入した霊夢。
しかしその霊夢を待ちうけていたのは、想像を絶する光景であった。
「なに……これ……」
そこはステンドグラスで覆われた神秘的な空間……などではなく、
青色を中心とした広い空間、周りには観客席が設けられており大量の亡霊がわいわいと騒いでいる。天井には派手なスポットライトがいくつも設置してあり、中央には向かい合うように二つの席がセットしてある。
まあつまり、ミ○オネアのそれである。
「いらっしゃいませ博麗霊夢さん、地霊殿へようこそ。」
呆然とする霊夢の前に現れたのは古明地さとり。この地霊殿の主である。
文字通り心を見透かしたようなニヤニヤとした顔で、霊夢を出迎えた。
文からも緊迫した声が聞こえてくる。
(気をつけてください!この妖怪は古明地さとり、心を読む妖怪です!
戦闘能力は低いですがその能力により相手のトラウマを掘り起こすようで……)
「なるほど、あんたが古明地さとりね?なんなの?このバカみたいな空間は……」
「いいえ、違いますよ。」
気だるそうにさとりに問い掛ける霊夢。既に文から情報を得ている霊夢にとってはむしろ確認のような質問であったが、さとりから否定の声を返される。
はて、こいつは古明地さとりじゃないのか?と首をかしげる霊夢に対して、自信まんまんにさとりは言い放った。
「今日の私の名前は『さともんた』です!!」
「……」
(……)
沈黙。霊夢も文も口をあんぐりと開けて呆然とするしかなかった。
なんださともんたって。おもいッきりか。おもいッきりなのか。
「ふふふ、そう驚かずに。喜んでください、今日のあなたはラッキーガールなのですよ。」
「は?ラッキーガール?」
「そうです。はい、ラッキーラッキーラッキーラッキー!」
――ラッキーラッキーラッキーラッキー!
「ラッキーラッキーラッキーラッキー!」
――ラッキーラッキーラッキーラッキー!
さとりが手拍子をして叫べば、それに応じて回りの亡霊達も輪唱し出す。
亡霊が声を出せるのかとか、そのような細かいことは気にしない方がよいらしい。
ちなみに、観客席の最前列には猫耳ゴスロリやらやたら大きい羽をつけた黒髪の少女、
帽子を被った少女に先ほど撃破したキスメやヤマメ、パルスィに勇儀……
「ってアンタ達!なんでさっき倒したアンタらがここに居るのよ!」
「先回りしておいたのさ。『アレ』は自分が受けるのはもうゴメンだが、
外から見てる分にはこれほど面白いモンはなかなか無いからねぇ。」
体験版組を代表して勇儀が霊夢の問いに応じる。とても楽しそうに。
ちなみにヤマメはこちらを気の毒そうに見ていて、パルスィはさとりと似たような表情でニヤニヤしていた。
「これがあんたの言ってた『アレ』なの?意味がわからないわ。」
「じきに分かるさ。嫌と言うほどね。さとり、そろそろ始めてくれよ。」
「ええ、もちろんです。さあ霊夢さん、席についてくださいな。」
勇儀がさとりを促すと、さとりもそれに笑顔で応じる。
霊夢は渋々ながら、言われたとおりにさとりの正面にある席についた。
(ちょっと霊夢さん!大丈夫ですか、そんなに素直に言うこと聞いて!)
「大丈夫よ。どうせたいしたもんじゃないわ。ちゃちゃっと倒して次に行きましょ。」
(気をつけてくださいね……)
文が霊夢に対して警告をするが、霊夢は軽く聞き流した。
正直この状況にツッコミを入れるのも飽きてきたので、ささっと終わらせることにしたのだ。
なぁに、いざとなれば夢想封印でもブチかませばいいや、ぐらいの気持ちで。
「さあ、何を始めるのか知らないけど、さっさと始めなさい。」
「ふふふふ、では始めましょうか。ここは地霊殿stage4、私の名前はさとり改めさともんた。
今夜、あなたのトラウマを掘り起こしてあげましょう!」
今、博麗の巫女の挑戦が始まる……!!
「どこにでもよく出没するスキマ妖怪の八雲紫。
その紫に対して、とある巫女が二人きりの時だけ使っている呼び名はどれ?」
さとりが問題を読み上げると、霊夢の机にセットされているモニターにも同様の問題が映し出された。
「A、『スキマババア』」
さとりが選択肢を読み上げると同時に、霊夢のモニターにも同様の文が現れた。
スペースから見るに、あと3つの選択肢が現れそうである。
――うん、自然だね。
――本人の目の前じゃ言えないけど……
観客席にいる勇儀達が横から声を挟む。彼女らが紫を知っているのだろうかなどという問題は、些細な問題なので気にしないでほしい。お願いである。
更にさとりは続ける。
「B,『靴下ババア』」
――うわっ、ひでえ!
――流石の紫でも傷つくんじゃないか?
「C、『ばばりん』」
――もっとひどい!
――「ゆかりん」にかけているあたりが更にダメージを与えるな。
「D、『お母さん』」
「!?」
Dの選択肢を読み上げた瞬間、これまでにないほど会場がどよめいた。
文からも、何か噴き出すような音がする。
一方の霊夢は、明らかにDの選択肢を聞いた瞬間動揺していた。
「な、なななななっ!!」
「『なぜ知っているの?!』ですか、ふふ、私は心を読む妖怪、古明地さとり。
これだけでも十分な説明だと思いませんか?さあ、解答を!」
「う、ううううう……」
「ちなみに、問題を間違えた場合は正解するまで答え直しが効きますので。
なんて初心者に優しい!クイズ番組にあるまじきサービスですね!」
とんでもない、何がサービスだと霊夢は心の中で毒づいた。
つまり、不正解を口にして逃げるという手段が使えなくなったわけである。
正解を口にするまで……つまりDだと自分で宣言するまで、何があっても逃げられない。
もう一度言う、何がサービスだ。これ以上にない拷問ではないか。
憤慨しながらも答えを言う他無くなった霊夢は、さとりにだけ聞こえるようにぼそっと呟く。
「……D。」
「はい?よく聞こえませんでした。もっと大きな声でお願いします。」
絶対聞こえただろうコノヤロウ、と霊夢はさとりを睨みつける。
一方のさとりはニヤニヤしっぱなし。どう考えてもこの状況を楽しんでいるようにしか見えなかった。
「……Dよ!」
「Dの?」
更に問い掛けるさとり。選択肢を口にさせるまで許さないようだ。
半ばやけくそになって霊夢は大声で叫ぶ。
「Dの『お母さん』!!」
その瞬間、会場が一気にどよめいた。
――おお~!!聞いた?聞いた?
――あの鬼巫女が『お母さん』だって!
――かわいいとこあるじゃないか!
「うるさいわね!アンタ達黙りなさい!!」
盛り上がる観客席に対して怒鳴りつける霊夢、普通ならばそれに恐れおののくであろうその声も、完熟トマトのように真っ赤になった霊夢の顔を見れば照れ隠しであることは一目瞭然であり、逆にほほえましさすら感じさせるものであった。
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーよ!!」
さとりの問い掛けにもやけくそで返す霊夢。
「………!」
「なによ……!」
「……!!」
「くっ、この!」
答えた霊夢に対してさとりはひたすらに焦らしつづける、霊夢のイライラは増すばかりだ。
その時のさとりの表情は絵で表現したらファンが20%は減るんじゃないかという変顔をしていて、これがSSであることに安心を覚えるほどである。
「……正解です!!」
30秒もの溜めの後ようやく正解の合図。霊夢もほっと一息つく。
さっさとこいつをボコボコにして、こんな恥ずかしい空間から……
「では、第2問です。」
にやつきながら宣告するさとり。
霊夢は、深い絶望感に包まれた。
~~~~~~~~~~~STUDY!!~~~~~~~~~~~
とある神社のとある巫女は、
二人きりの時だけ八雲紫を『お母さん』と呼んでいる……!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さとりが再び問題を読み上げる。
「そのとある巫女は先日、八雲紫……あらため『お母さん』に何を求めたでしょうか?」
「A、『お賽銭入れなさいよ。』」
――定番だね。
――誰であろうととりあえずは言うもんね。
「B、『こたつを調達してきなさいよ。』」
――あー、これから寒いからね。
――ていうか神社にこたつも無いのか……
「C、『いきなり登場しないでよ。』」
――突然現れるのは紫の専売特許だもんね
――とある巫女で無くても言いたくなるな。
「D、『……冬眠しないでよ。』」
その選択肢が現れた瞬間、会場は大いに沸いた。
――おおおおおおおおお!!
――かわいらしい!かわいらしいぞ!誰だコイツ!!
――いじらしすぎて妬ましいわ!!
――それだけ一緒に居たいってことか……愛、だねぇ。
一方の霊夢は、先程よりも更に真っ赤になっていた。
まさか、そんな会話までバレているとは!霊夢は目の前のさとり妖怪に本気で畏怖の感情を覚えた。
「あ、あ、アンタらねぇ……!」
「さあ、霊夢さん!解答を!」
「うぎぎぎぎぎ……!」
そろそろこのさとり妖怪のニヤけ顔に本気で殺意を覚えてきた霊夢であるが、
こうなっては逃げられないことは百も承知。ふたたびやけくそで叫ぶ。
「Dの『冬眠しないでよ』でファイナルアンサー!」
「もっと、当時のイントネーションそのままでお願いします!」
「こん畜生……!」
さっきあれほどツッコまれたからやけくそで叫んだ結果がこれだよ!
死ぬほど恥ずかしさを覚えながらも、やるしかないと出来るだけ当時を思い出して感情を込めて答えを言った。もうどうにでもなれという気持ちで。
「Dの…『……冬眠、しないでよ。』」
――おおおおおお!!
再び沸く会場。中には「霊夢ちゃんかわいい」だの「霊夢の母さんになりたい!」など好き勝手な声が聞こえてくるが、霊夢は必死で聞こえないフリをした。
「ファイナルアンサー!?」
「ファイナルアンサー!!」
再びさとりが変な顔をしながら焦らす。霊夢は本気で殺意を持って睨みつけるが、
そこは流石さとり妖怪と言ったところであろうか、まったく意に介せず更に表情を変える余裕さえある。
「……正解です!さあ、次が最終問題!!」
霊夢はどっと疲れ果てた。しかし、希望も見えてきた。
あと一問、あと一問だけ乗り切れば、こんな地獄からはおさらばできるのである。
~~~~~~~~~~~STUDY!!~~~~~~~~~~~
とある神社のとある巫女は、八雲紫に『冬眠しないでよ……』というお願いをした。
すべては、冬の間寂しい想いをしたくないという巫女の切なる願いである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(霊夢さん!霊夢さん!しっかり!)
疲れ果てている霊夢に耳元から通信が聞こえてきた。文の声である。
霊夢は小声で文に文句を言った。
「ちょっと、なんでアンタずっと黙ってたのよ!酷い目にあったんだから!」
それは通信機の向こうで笑い転げていたからであるが、もちろんそんなことは霊夢には秘密である。出来るだけ冷静を装いつつ、霊夢に進言した。
(いいですか?まだ『とある巫女』とか言われていないんです、霊夢さんとは限らない!
そういう態度でクイズに挑めばいいんですよ!)
「なるほど頭いいわね。ありがとう文。」
(いえいえそれほどでも。)
「あとアンタは後で口封じね。」
(そんなぁ~)
文とのやり取りで一筋の光明を見た霊夢。久々に自信ありげな顔で、さとりに向かい合う。
「おや?どうかなさいました?」
「別に。ただ、早苗がそんな紫と仲良かったなんで意外でびっくりしただけよ。」
どうやら同じ巫女である早苗に押し付ける作戦に出たようだ。
この巫女、なかなかに外道である。
「ふふ、そうですねえ、意外ですねえ。」
「そうでしょ?あまり接点ないように見えたからね。」
「では第3問!」
必死で『とある巫女』を早苗にしようとする霊夢に対して、さとりが出題する。
「その『とある巫女』とは誰のことでしょうか?」
霊夢は再び絶望を覚えた。逃げ道が、完全に絶たれた。
「A、『弾幕はパワーだぜ!』の霧雨魔理沙。」
――うーん、母親に飢えていそうではあるけれど
――巫女じゃないしなあ。
「B、『あなたの時間は私のもの』の十六夜咲夜。」
――いやー咲夜はないでしょう。
――でも案外あっさり言いそうかもよ?
「C、『常識に囚われてはいけないのですね!』の東風谷早苗。」
――巫女ではあるけどね……
――なーんか違うなあ……
「D、『……冬眠しないで。』の博麗霊夢。」
――おおっ!なんかしっくりくるぞ!!
――巫女だし、これしかないんじゃないか!?
霊夢は完全に逃げ道を絶たれたことで憤慨していた。
しかもなんだ、自分の代表セリフがそれかい、もっといろいろあるだろうと。
ギャラリーも明らかに分かって言っている。完全におちょくっていると見ていいだろう。
これを答えてしまうと、今まで自分が築きあげてきた何かが崩壊してしまう気がする。
霊夢がそう考えてヤケクソにもなれずに居ると、突然さとりが立ちあがった。
「では特別に、ヒントを差し上げます。」
さとりは右手を上にあげ、弾幕を展開した。
始めは上へと一直線に、そして弧を描くように落下し、弾幕の始点へと戻ってくる。
その弾幕はまるで……
――あ、あれは……!見て!
――『D』だ!弾幕が『D』の形をしている!!
――これはものすごいヒントだね!頑張れ霊夢!
何がヒントだこん畜生。答えは自分が一番よくわかっている。
霊夢は怒りと羞恥心でぶるぶると震えながら、恐らくこの場にいる者全員が分かりきっているであろうこの問題の答えを大声で叫んでやった。
「答えはDの、紫をお母さんと呼んで『冬眠しないで……』ってお願いした楽園の素敵な巫女の博麗霊夢様よ!!
ファイナルアンサーで文句あっかこの野郎おおおお!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
霊夢は帰ってきた。答えを叫ぶと同時にさとりの返事も聞かずに夢想封印をぶっ放し、
そのまま帰ってきたのだ。始めからこうすれば良かったと思うがもう遅い、
自分の普段のキャラとはまったく違う自分が露わにされてしまった。
パートナーが文だったというのも運が悪い。帰ってきた後『記事にしたらクリスマスに素敵なチキンとして食卓に並べるぞ。』と脅したものの、あの天狗がどこまで口を閉じているかは不安である。口の軽さもまた幻想郷トップクラスであるあの天狗がである。
「はぁ……もうやだ。」
「どうしたの?霊夢、元気ないわね。」
にゅっとスキマから現れたのはお母さん……もとい、八雲紫。
霊夢はその姿を見るに、目に涙を溜めながら紫をポカスカと殴った。
「バカ……あんたのせいなんだから!」
「……なにがあったかわからないけど、大丈夫よ。
私に話してごらんなさい、あなたには私がついているわ。」
母の慈愛に満ちた紫の声に安心感を覚えた霊夢は、そのままたどたどしく地霊殿で起きた出来事について話した。そして、安心しきったのかそのまま紫の胸の中で眠ってしまった。
紫は、その霊夢の頭を愛おしそうに撫でながら、布団をかけて優しそうに見つめ、その場を立ち去った。
地霊殿が壊滅状態に陥ったのは、それから二時間後の話である。
「ふう、私の勝ちね。」
ここは地底世界、旧都。地下に封じられた鬼達が住んでいる都である。
地底の異変を感じ取り、温泉ついでに解決してやろうと乗り込んだ霊夢は
軽々と蜘蛛妖怪や嫉妬妖怪を退け、たった今鬼をも退けてしまった。
ここまでは非常に順調に進んでいる。
(流石は霊夢さん。向かうところ敵無しですねぇ。)
霊夢のサポートをしているのは文である。
始めは紫に頼もうと思っていたのだが、ちょうど神社に上がりこんでいた文が自分を連れていけとうるさかったので、しぶしぶサポートを依頼したのである。
「ふぅ……流石にやるねぇ。なかなか力のある弾幕だったよ。」
「まぁね。伊達に異変解決してきてないわよ。」
「このまままっすぐ進むと、地霊殿に着く。そこに用があるんだろう?
しかし、そこの主、古明地さとりには気をつけろ。」
「へぇ、どんなヤツなの?」
「まあ単純に言えば、心を読む妖怪だ。
ただそれだけじゃない。アイツは心のトラウマを呼び出してくる。
私も一度行ったけどね、アレはもうやりたくないね……」
霊夢は首をかしげた。『アレ』とはなんだろうか?
「なあ、『アレ』ってのはなんだ?」
「口では説明しにくい……『アレ』は実際に体験しないとなんとも……
わかっているのは始めての来客にはほぼ確実にやってくるモノだ。
きっと今でもスタンバイしているだろう。」
「す、すたんばい?」
「ああ。気をつけろよ。」
そして霊夢は旧都を後にした。
頭の中にあるのは勇儀の忠告……古明地さとり、そして『アレ』。
まったく想像がつかなかったので、地上にいる文の知識を借りることにした。
「ねえ、さっき勇儀が言ってた『アレ』って、なんのことだと思う?」
(そうですねぇ……古明地さとりという名には聞き覚えがあります。
心を読みトラウマを再現すると……きっと精神攻撃のようなものを仕掛けてくるのでは。)
「やっぱりそっち方面なのかしらね。弾幕なら自信あるけど……不安だわ。」
(何を言っているのですか霊夢さんらしくない。ちゃちゃっと倒しちゃいましょう。)
文にせかされ霊夢は地霊殿への足を速めた。
しかし楽観的な文とは裏腹に、霊夢は何か嫌な予感を感じていたのである……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
地霊殿の内部へと侵入した霊夢。
しかしその霊夢を待ちうけていたのは、想像を絶する光景であった。
「なに……これ……」
そこはステンドグラスで覆われた神秘的な空間……などではなく、
青色を中心とした広い空間、周りには観客席が設けられており大量の亡霊がわいわいと騒いでいる。天井には派手なスポットライトがいくつも設置してあり、中央には向かい合うように二つの席がセットしてある。
まあつまり、ミ○オネアのそれである。
「いらっしゃいませ博麗霊夢さん、地霊殿へようこそ。」
呆然とする霊夢の前に現れたのは古明地さとり。この地霊殿の主である。
文字通り心を見透かしたようなニヤニヤとした顔で、霊夢を出迎えた。
文からも緊迫した声が聞こえてくる。
(気をつけてください!この妖怪は古明地さとり、心を読む妖怪です!
戦闘能力は低いですがその能力により相手のトラウマを掘り起こすようで……)
「なるほど、あんたが古明地さとりね?なんなの?このバカみたいな空間は……」
「いいえ、違いますよ。」
気だるそうにさとりに問い掛ける霊夢。既に文から情報を得ている霊夢にとってはむしろ確認のような質問であったが、さとりから否定の声を返される。
はて、こいつは古明地さとりじゃないのか?と首をかしげる霊夢に対して、自信まんまんにさとりは言い放った。
「今日の私の名前は『さともんた』です!!」
「……」
(……)
沈黙。霊夢も文も口をあんぐりと開けて呆然とするしかなかった。
なんださともんたって。おもいッきりか。おもいッきりなのか。
「ふふふ、そう驚かずに。喜んでください、今日のあなたはラッキーガールなのですよ。」
「は?ラッキーガール?」
「そうです。はい、ラッキーラッキーラッキーラッキー!」
――ラッキーラッキーラッキーラッキー!
「ラッキーラッキーラッキーラッキー!」
――ラッキーラッキーラッキーラッキー!
さとりが手拍子をして叫べば、それに応じて回りの亡霊達も輪唱し出す。
亡霊が声を出せるのかとか、そのような細かいことは気にしない方がよいらしい。
ちなみに、観客席の最前列には猫耳ゴスロリやらやたら大きい羽をつけた黒髪の少女、
帽子を被った少女に先ほど撃破したキスメやヤマメ、パルスィに勇儀……
「ってアンタ達!なんでさっき倒したアンタらがここに居るのよ!」
「先回りしておいたのさ。『アレ』は自分が受けるのはもうゴメンだが、
外から見てる分にはこれほど面白いモンはなかなか無いからねぇ。」
体験版組を代表して勇儀が霊夢の問いに応じる。とても楽しそうに。
ちなみにヤマメはこちらを気の毒そうに見ていて、パルスィはさとりと似たような表情でニヤニヤしていた。
「これがあんたの言ってた『アレ』なの?意味がわからないわ。」
「じきに分かるさ。嫌と言うほどね。さとり、そろそろ始めてくれよ。」
「ええ、もちろんです。さあ霊夢さん、席についてくださいな。」
勇儀がさとりを促すと、さとりもそれに笑顔で応じる。
霊夢は渋々ながら、言われたとおりにさとりの正面にある席についた。
(ちょっと霊夢さん!大丈夫ですか、そんなに素直に言うこと聞いて!)
「大丈夫よ。どうせたいしたもんじゃないわ。ちゃちゃっと倒して次に行きましょ。」
(気をつけてくださいね……)
文が霊夢に対して警告をするが、霊夢は軽く聞き流した。
正直この状況にツッコミを入れるのも飽きてきたので、ささっと終わらせることにしたのだ。
なぁに、いざとなれば夢想封印でもブチかませばいいや、ぐらいの気持ちで。
「さあ、何を始めるのか知らないけど、さっさと始めなさい。」
「ふふふふ、では始めましょうか。ここは地霊殿stage4、私の名前はさとり改めさともんた。
今夜、あなたのトラウマを掘り起こしてあげましょう!」
今、博麗の巫女の挑戦が始まる……!!
「どこにでもよく出没するスキマ妖怪の八雲紫。
その紫に対して、とある巫女が二人きりの時だけ使っている呼び名はどれ?」
さとりが問題を読み上げると、霊夢の机にセットされているモニターにも同様の問題が映し出された。
「A、『スキマババア』」
さとりが選択肢を読み上げると同時に、霊夢のモニターにも同様の文が現れた。
スペースから見るに、あと3つの選択肢が現れそうである。
――うん、自然だね。
――本人の目の前じゃ言えないけど……
観客席にいる勇儀達が横から声を挟む。彼女らが紫を知っているのだろうかなどという問題は、些細な問題なので気にしないでほしい。お願いである。
更にさとりは続ける。
「B,『靴下ババア』」
――うわっ、ひでえ!
――流石の紫でも傷つくんじゃないか?
「C、『ばばりん』」
――もっとひどい!
――「ゆかりん」にかけているあたりが更にダメージを与えるな。
「D、『お母さん』」
「!?」
Dの選択肢を読み上げた瞬間、これまでにないほど会場がどよめいた。
文からも、何か噴き出すような音がする。
一方の霊夢は、明らかにDの選択肢を聞いた瞬間動揺していた。
「な、なななななっ!!」
「『なぜ知っているの?!』ですか、ふふ、私は心を読む妖怪、古明地さとり。
これだけでも十分な説明だと思いませんか?さあ、解答を!」
「う、ううううう……」
「ちなみに、問題を間違えた場合は正解するまで答え直しが効きますので。
なんて初心者に優しい!クイズ番組にあるまじきサービスですね!」
とんでもない、何がサービスだと霊夢は心の中で毒づいた。
つまり、不正解を口にして逃げるという手段が使えなくなったわけである。
正解を口にするまで……つまりDだと自分で宣言するまで、何があっても逃げられない。
もう一度言う、何がサービスだ。これ以上にない拷問ではないか。
憤慨しながらも答えを言う他無くなった霊夢は、さとりにだけ聞こえるようにぼそっと呟く。
「……D。」
「はい?よく聞こえませんでした。もっと大きな声でお願いします。」
絶対聞こえただろうコノヤロウ、と霊夢はさとりを睨みつける。
一方のさとりはニヤニヤしっぱなし。どう考えてもこの状況を楽しんでいるようにしか見えなかった。
「……Dよ!」
「Dの?」
更に問い掛けるさとり。選択肢を口にさせるまで許さないようだ。
半ばやけくそになって霊夢は大声で叫ぶ。
「Dの『お母さん』!!」
その瞬間、会場が一気にどよめいた。
――おお~!!聞いた?聞いた?
――あの鬼巫女が『お母さん』だって!
――かわいいとこあるじゃないか!
「うるさいわね!アンタ達黙りなさい!!」
盛り上がる観客席に対して怒鳴りつける霊夢、普通ならばそれに恐れおののくであろうその声も、完熟トマトのように真っ赤になった霊夢の顔を見れば照れ隠しであることは一目瞭然であり、逆にほほえましさすら感じさせるものであった。
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーよ!!」
さとりの問い掛けにもやけくそで返す霊夢。
「………!」
「なによ……!」
「……!!」
「くっ、この!」
答えた霊夢に対してさとりはひたすらに焦らしつづける、霊夢のイライラは増すばかりだ。
その時のさとりの表情は絵で表現したらファンが20%は減るんじゃないかという変顔をしていて、これがSSであることに安心を覚えるほどである。
「……正解です!!」
30秒もの溜めの後ようやく正解の合図。霊夢もほっと一息つく。
さっさとこいつをボコボコにして、こんな恥ずかしい空間から……
「では、第2問です。」
にやつきながら宣告するさとり。
霊夢は、深い絶望感に包まれた。
~~~~~~~~~~~STUDY!!~~~~~~~~~~~
とある神社のとある巫女は、
二人きりの時だけ八雲紫を『お母さん』と呼んでいる……!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さとりが再び問題を読み上げる。
「そのとある巫女は先日、八雲紫……あらため『お母さん』に何を求めたでしょうか?」
「A、『お賽銭入れなさいよ。』」
――定番だね。
――誰であろうととりあえずは言うもんね。
「B、『こたつを調達してきなさいよ。』」
――あー、これから寒いからね。
――ていうか神社にこたつも無いのか……
「C、『いきなり登場しないでよ。』」
――突然現れるのは紫の専売特許だもんね
――とある巫女で無くても言いたくなるな。
「D、『……冬眠しないでよ。』」
その選択肢が現れた瞬間、会場は大いに沸いた。
――おおおおおおおおお!!
――かわいらしい!かわいらしいぞ!誰だコイツ!!
――いじらしすぎて妬ましいわ!!
――それだけ一緒に居たいってことか……愛、だねぇ。
一方の霊夢は、先程よりも更に真っ赤になっていた。
まさか、そんな会話までバレているとは!霊夢は目の前のさとり妖怪に本気で畏怖の感情を覚えた。
「あ、あ、アンタらねぇ……!」
「さあ、霊夢さん!解答を!」
「うぎぎぎぎぎ……!」
そろそろこのさとり妖怪のニヤけ顔に本気で殺意を覚えてきた霊夢であるが、
こうなっては逃げられないことは百も承知。ふたたびやけくそで叫ぶ。
「Dの『冬眠しないでよ』でファイナルアンサー!」
「もっと、当時のイントネーションそのままでお願いします!」
「こん畜生……!」
さっきあれほどツッコまれたからやけくそで叫んだ結果がこれだよ!
死ぬほど恥ずかしさを覚えながらも、やるしかないと出来るだけ当時を思い出して感情を込めて答えを言った。もうどうにでもなれという気持ちで。
「Dの…『……冬眠、しないでよ。』」
――おおおおおお!!
再び沸く会場。中には「霊夢ちゃんかわいい」だの「霊夢の母さんになりたい!」など好き勝手な声が聞こえてくるが、霊夢は必死で聞こえないフリをした。
「ファイナルアンサー!?」
「ファイナルアンサー!!」
再びさとりが変な顔をしながら焦らす。霊夢は本気で殺意を持って睨みつけるが、
そこは流石さとり妖怪と言ったところであろうか、まったく意に介せず更に表情を変える余裕さえある。
「……正解です!さあ、次が最終問題!!」
霊夢はどっと疲れ果てた。しかし、希望も見えてきた。
あと一問、あと一問だけ乗り切れば、こんな地獄からはおさらばできるのである。
~~~~~~~~~~~STUDY!!~~~~~~~~~~~
とある神社のとある巫女は、八雲紫に『冬眠しないでよ……』というお願いをした。
すべては、冬の間寂しい想いをしたくないという巫女の切なる願いである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(霊夢さん!霊夢さん!しっかり!)
疲れ果てている霊夢に耳元から通信が聞こえてきた。文の声である。
霊夢は小声で文に文句を言った。
「ちょっと、なんでアンタずっと黙ってたのよ!酷い目にあったんだから!」
それは通信機の向こうで笑い転げていたからであるが、もちろんそんなことは霊夢には秘密である。出来るだけ冷静を装いつつ、霊夢に進言した。
(いいですか?まだ『とある巫女』とか言われていないんです、霊夢さんとは限らない!
そういう態度でクイズに挑めばいいんですよ!)
「なるほど頭いいわね。ありがとう文。」
(いえいえそれほどでも。)
「あとアンタは後で口封じね。」
(そんなぁ~)
文とのやり取りで一筋の光明を見た霊夢。久々に自信ありげな顔で、さとりに向かい合う。
「おや?どうかなさいました?」
「別に。ただ、早苗がそんな紫と仲良かったなんで意外でびっくりしただけよ。」
どうやら同じ巫女である早苗に押し付ける作戦に出たようだ。
この巫女、なかなかに外道である。
「ふふ、そうですねえ、意外ですねえ。」
「そうでしょ?あまり接点ないように見えたからね。」
「では第3問!」
必死で『とある巫女』を早苗にしようとする霊夢に対して、さとりが出題する。
「その『とある巫女』とは誰のことでしょうか?」
霊夢は再び絶望を覚えた。逃げ道が、完全に絶たれた。
「A、『弾幕はパワーだぜ!』の霧雨魔理沙。」
――うーん、母親に飢えていそうではあるけれど
――巫女じゃないしなあ。
「B、『あなたの時間は私のもの』の十六夜咲夜。」
――いやー咲夜はないでしょう。
――でも案外あっさり言いそうかもよ?
「C、『常識に囚われてはいけないのですね!』の東風谷早苗。」
――巫女ではあるけどね……
――なーんか違うなあ……
「D、『……冬眠しないで。』の博麗霊夢。」
――おおっ!なんかしっくりくるぞ!!
――巫女だし、これしかないんじゃないか!?
霊夢は完全に逃げ道を絶たれたことで憤慨していた。
しかもなんだ、自分の代表セリフがそれかい、もっといろいろあるだろうと。
ギャラリーも明らかに分かって言っている。完全におちょくっていると見ていいだろう。
これを答えてしまうと、今まで自分が築きあげてきた何かが崩壊してしまう気がする。
霊夢がそう考えてヤケクソにもなれずに居ると、突然さとりが立ちあがった。
「では特別に、ヒントを差し上げます。」
さとりは右手を上にあげ、弾幕を展開した。
始めは上へと一直線に、そして弧を描くように落下し、弾幕の始点へと戻ってくる。
その弾幕はまるで……
――あ、あれは……!見て!
――『D』だ!弾幕が『D』の形をしている!!
――これはものすごいヒントだね!頑張れ霊夢!
何がヒントだこん畜生。答えは自分が一番よくわかっている。
霊夢は怒りと羞恥心でぶるぶると震えながら、恐らくこの場にいる者全員が分かりきっているであろうこの問題の答えを大声で叫んでやった。
「答えはDの、紫をお母さんと呼んで『冬眠しないで……』ってお願いした楽園の素敵な巫女の博麗霊夢様よ!!
ファイナルアンサーで文句あっかこの野郎おおおお!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
霊夢は帰ってきた。答えを叫ぶと同時にさとりの返事も聞かずに夢想封印をぶっ放し、
そのまま帰ってきたのだ。始めからこうすれば良かったと思うがもう遅い、
自分の普段のキャラとはまったく違う自分が露わにされてしまった。
パートナーが文だったというのも運が悪い。帰ってきた後『記事にしたらクリスマスに素敵なチキンとして食卓に並べるぞ。』と脅したものの、あの天狗がどこまで口を閉じているかは不安である。口の軽さもまた幻想郷トップクラスであるあの天狗がである。
「はぁ……もうやだ。」
「どうしたの?霊夢、元気ないわね。」
にゅっとスキマから現れたのはお母さん……もとい、八雲紫。
霊夢はその姿を見るに、目に涙を溜めながら紫をポカスカと殴った。
「バカ……あんたのせいなんだから!」
「……なにがあったかわからないけど、大丈夫よ。
私に話してごらんなさい、あなたには私がついているわ。」
母の慈愛に満ちた紫の声に安心感を覚えた霊夢は、そのままたどたどしく地霊殿で起きた出来事について話した。そして、安心しきったのかそのまま紫の胸の中で眠ってしまった。
紫は、その霊夢の頭を愛おしそうに撫でながら、布団をかけて優しそうに見つめ、その場を立ち去った。
地霊殿が壊滅状態に陥ったのは、それから二時間後の話である。
誤字報告……博霊霊夢→博麗霊夢
さとりんうぜぇwwwwww
面白かったです
さとりはウザキャラが似合うよな。
このさとりのうざさは最高だったぜ。
周りのノリがステキすぎますっ。
パイオツデカイデー!
さと三郎の時から思ってましたけど構成力が秀逸ですね
あー霊夢可愛い
それはそうとこの霊夢が可愛すぎて生きるのが辛い
すこしはじちょうしてください
さもないとわたしがしんでしまいます。
さとりん!いや、さともんた!もっとだ!もっと私生活暴露してくれー!
そしてお父さんは俺ですねわかります
他キャラも是非。
次は魔理沙でぜひw
>彼女らが紫を知っているのだろうかなどという問題は、些細な問題なので気にしないでほしい。お願いである。
絶対許早苗
面白かったです!
魔理沙バージョンも見てみたいですw
というかテンション高いキスメちゃん見たいです。
さとりん少しは自重しろよwwwwww
紫もいいお母さんで良かったですw
腹筋が鍛えられました、面白かった!
霊夢かわいい。
さとりんには、これからも自重せずに頑張っていただきたいものである。
>「もっと、当時のイントネーションそのままでお願いします!」
>「こん畜生……!」
ここで腹筋崩壊したwwww
でも恐らく地霊殿キャラも一通り餌食になったんだろう……勇儀のセリフから察するに
霊夢が可愛くて生きるのが辛い。
ちなみに、こいしはこれのせいで第三の目を閉じました。読めないようにではなく、読まれないように……
次は魔理沙編か、幻想郷警察24時とか
笑えばいいのかニヤニヤすればいいのかわからねえwww
死んだときは山田さんに頼んで地霊殿に行くことにしよう。
これは嫌われてもしゃあない
そしてなぜか素直に質問に答える霊夢w
安心しきった寝顔とかマジで萌え殺されるwwwww
話の流れから推測すると
『とある巫女』とか ではなく 『とある巫女』としか
ですね?多分。
こんな地霊殿をプレイしてみたい……わけがない!