冬の昼下がり。
博麗神社。
博麗霊夢は、居間で暖をとっている。
櫓に炉を入れた置き炬燵。
“じんわり”とした温もりを感じつつ、熱い緑茶を一口啜った。
“ほう”と溜息を一つつく。
心安らかに過ぎていく午後。
ささやかな幸福を噛み締める。
「霊夢さーん」
「ん?」
縁側から、聞き慣れた声に名前を呼ばれた。
人間、妖怪を問わず広い交遊関係を持つ霊夢であるが、こちらを、さん付けで呼ぶような相手は限られている。
縁側へと目を向けた。
「早苗じゃない。どうしたの、一体?」
妖怪の山の神社の巫女、東風谷早苗の姿を見つける。
外の寒さにもかかわらず、元気に微笑んでいた。
「分社の掃除に来たついでに挨拶でもと思って。いいもの持ってますねー」
早苗は、羨ましそうに炬燵を見つめる。
「冬の必需品よ。別に珍しくも無いでしょ?」
「家の炬燵は外のですから。電気が無いと動かないんですよね。置き炬燵は持って無いし。そろそろ欲しいなー、とは思っているんですが。炬燵、暖かそうですねー」
「暖かいわー。ぬくぬくよー」
霊夢は、“ぐでん”と骨抜きになったように、幸せそうな顔で炬燵に俯せとなった。
「いいなー。外、寒いんですけど。私、凍えそうなんですけど」
「私は暖かい」
早苗は、拗ねたように唇を尖らせる。
「入れてくださいよ」
「んー、どうしようかしら」
「その炬燵、見た所、一人で入るには大き過ぎます。分かち合える幸せは、お裾分けして然るべきです」
「私は一人占めしたい」
「むぅ、欲張りな。罰が当たりますよ?」
「当てて見せればー?」
霊夢の言葉に、早苗は、“にやり”と悪戯な笑みを浮かべて見せる。
「当てて見せましょう。現人神の力を侮ると、こうです」
早苗は、縁側で履物を脱ぎ、居間へと上がってきた。
「不法侵入」
「霊夢さんが意地悪するからです。罰を受けなさい」
素早く背後に回り込み、あろうことか霊夢の背中に、氷のように冷たくなった手を入れてくる早苗。
「ひゃんっ!?」
早苗は、存外、可愛らしい悲鳴を上げる霊夢を見て、溜飲を下げたように笑う。
「なんて事するのよ」
「だから、罰が当たるって言ったじゃ無いですか」
「こんな人為的な罰があって堪るもんですか」
早苗は、笑いながら炬燵に潜り込む。
「わあ、暖かいですねー。炬燵、久しぶりです」
「結局、入ってるし」
「寒いですもん」
霊夢は、特に咎めだてるような事もせず、無遠慮な領域侵犯を受け入れる。
置き炬燵の中の空間には、まだまだ余裕があった。
一人増えた所で困りはしない。
「ふむ」
霊夢は、炬燵に入れていた手を伸ばす。
しばらく手探りで探すと、すぐに目当てのものに触れる事が出来た。
霊夢の指先に、“ひやり”とした感覚。
「霊夢さん?」
早苗が、不思議そうに霊夢を見る。
炬燵の中に入れていた手を、いきなり握られたのだから無理もない。
早苗の手を包み込むように握りながら、痛ましそうに霊夢が言う。
「うわ、やっぱり凄く冷たい」
「霊夢さんの手は、凄く暖かいですねー」
「こんなになるまで、よくもまあ外で居られたわね」
「こんなになるまで外で居た私に、霊夢さんは意地悪したわけですが」
それを言われると、霊夢には返す言葉が無い。
「ごめんなさい」
霊夢は、素直に謝った。
「この手の、ぬくぬくさに免じて許してあげましょう」
早苗の冷たい手が、霊夢の手を握り返してくる。
ゆっくりと互いの体温を分け合いながら、かじかんだ手が温みを取り戻していく。
「やっぱり炬燵はいいですねー。私、炬燵となら結婚してもいいです」
早苗は、幸せそうに呟いた。
「その気持ちは判らないでも無いけどね。せめて生きている奴にしときなさいよ」
「じゃあ、炬燵を持っている人と結婚します」
「もの凄いハードル低いわね」
取り留めも無い話を交わしながら、緩やかに時間は流れていく。
「ねー、霊夢さん」
「なーに?」
「甘いものが食べたいです」
「唐突ね」
「和菓子がいいです」
「家には、お煎餅しかないわよ」
「予想通りですね」
「何が予想通りなのよ」
「だって霊夢さんの所に、そんな高価な嗜好品が置いてあるわけ無いと……あ、痛っ、いたた! 足、つねらないで下さいよ!」
炬燵の中で“ぎゅう”と早苗の足をつねり上げる霊夢の指。
「失礼な奴ね」
「だって本当の……痛い! 痕が残っちゃいます!」
本当の事だからこそ、言われると腹が立つ事もある。
「ごめんなさいは?」
「……ごめんなさい」
よっぽど痛かったのか、半分、涙目になって謝る早苗。
霊夢は良しと頷いて、早苗の足から指を離す。
「うう……絶対、痕が残っています。私、傷物にされちゃいました……」
早苗は、“よよよ”と泣き崩れた。
「大袈裟ね」
霊夢は、“ころころ”と笑う。
「乙女を傷物にした罪は重いですよ?」
早苗は、炬燵の中で足を伸ばす。
「あ、こらっ! どこに足入れてるのっ!?」
霊夢は咄嗟に、スカートの中に不躾に侵入してきた早苗の足を、腿で挟み込む。
「惜しい」
「何が惜しいよ」
「乙女を傷物にしてくれた大罪を、購ってもらおうかと」
「そう何度も、人為的な罰を許すとでも思ったのかしら?」
互いの間に、しばし沈黙が流れる。
霊夢と早苗の視線が交差し、見えない火花が散った。
「……えいっ!」
ふいに均衡が破られる。
霊夢の腿に挟まれたままの早苗の足。
早苗は一瞬の隙を突いて、足首を傾けて爪先を伸ばし、触れる寸前で阻まれていた霊夢のそこを撫でた。
「ひゃうっ!?」
先の背中の時よりもなお甘やかな声を上げて、霊夢が突っ伏す。
「ふふん、私の勝ちです」
勝ち誇る早苗。
早苗は気付いていない。
早苗を見つめる霊夢の目が、どこか据わっている事に。
「このっ……お返し!」
霊夢の足が、いきなりに早苗のスカートの中へと侵入を試みる。
「にゃんっ!?」
反応しきれず、霊夢の足の侵入と攻撃を許してしまい、突っ伏す早苗。
「ふっ、悪は滅びた」
今度は霊夢が勝ち誇る番だった。
「この……てやっ!」
早苗が仕返す。
「ひゃあっ!? この……いい加減にしなさい!」
負けじと、霊夢がやり返す。
「にゃうっ!? そ、そっちこそっ!」
炬燵の中、二人の不毛なやり取りは、しばし繰り返される。
その様子は、余り見ていて楽しいものでも無いので割愛しよう。
ややあって。
根を上げたのは、果たして、どちらが最初だっただろうか。
お互い、このような事を続けていても何の益も無いと、ようやく気付く。
「ああ、もう。止め止め。馬鹿らしいわ」
僅かに頬を染め、息を乱れさせながら霊夢が言う。
「そ、そうですね。この辺で止めときましょう」
霊夢の言葉に、早苗も同意を示す。
早苗の様子も、霊夢と似たようなもの。
二人とも、うっすらと汗をかいているのは炬燵の中で暴れたからであって、特に深い意味は無い。
「それで、なんだっけ? 甘いものが食べたい?」
霊夢の言葉に、早苗は思い出したように声を上げる。
「あ、そうです! この間、人里で美味しい甘味屋を見つけたんです。霊夢さん、一緒に行きましょうよ」
「えー。嫌よ。寒いし。お金も無いし」
早苗の誘いに、霊夢は首を横に振った。
しかし、そのような言葉だけで大人しく引き下がる早苗では無い。
「いいじゃないですか。絶対、美味しいですって。魔理沙さんとは、良く一緒に人里を歩いているじゃ無いですか。私ともデートしましょうよー」
しつこく食い下がってくる早苗を、霊夢は鬱陶しそうに見つめる。
「五月蝿いわね。デートって言うなら、あんたが勘定を全部持ちなさいよ。それなら、付き合って上げるわよ」
霊夢は、これで諦めるだろうと、早苗から目を逸らし炬燵に潜り込もうとした。
霊夢の耳に、間髪入れず、その予想を裏切る早苗の声が届く。
「じゃあそれで。それじゃあ、早速行きましょうか?」
「え?」
呆けたような声を上げる霊夢に、早苗は、にこやかに微笑んでみせる。
「え? じゃなくて。だから、お金は私が持ちますから。行きましょうよ。霊夢さんが自分で付き合うって言ったんじゃないですか」
ぐうの音も出ない。
――まあ良いか。
こうなったら、思い切り高い甘味をねだってやろう。
霊夢は溜息を一つつき、渋々と炬燵の中から這い出た。
人間の里。
早苗は、霊夢の袖を引っ張って足早に進んでいく。
霊夢は、疲れたきった顔で、その後をついていく。
何がそんなに楽しいのか、早苗は歌さえ口ずさんでいる。
早苗に連れられ、霊夢は、普段立ち入らない通りへと足を踏み入れた。
「こんな所に、本当に甘味屋があるの?」
「ええ。私もこの間、偶然見つけたんです。あ、ほら。見えてきましたよ」
早苗の指差す方を見つめると、確かにそこには、通りの奥にひっそりと隠れるようにして、一軒の甘味屋が佇んでいる。
なかなかに実直な店構えだ。
派手な飾りを排した楚々とした見てくれは好感が持てる。
場所が場所だけに流行っているような感じはしないが、落ち着いた雰囲気があり、霊夢の好みにあっていた。
「へぇ、本当。こんな所にあるものね。えーと、何々……」
霊夢は、店の看板へと目を向ける。
そこには、こう記されていた。
『甘味処・天狐』
「……なんか、嫌な予感がするわね」
「どうしたんですか、霊夢さん? ほら、入りましょうよ。美味しいスイーツが待っていますよ」
言う間に、さっさと暖簾を潜る早苗。
次いで、霊夢も暖簾を潜る。
「いらっしゃいませー。藍さま、二名様ご来店ですー」
「いらっしゃい。おや、霊夢に早苗じゃないか。珍しい組み合わせだね」
メイド服を着た化け猫と九尾の狐が、二人を出迎えてくれた。
“どんがらがっしゃん”と派手な効果音をつけて、霊夢が見事なこけっぷりを見せてくれる。
ついでにスカートの下の真白い布地も、衆目に曝された。
「霊夢さん。下着、見えてますよ?」
早苗の冷静な指摘もものともせず、霊夢が声を上げる。
「藍に、橙じゃないの! どうしたの一体!?」
「何って、見て判らないかな。表の看板にも書いてあっただろう? 甘味屋だよ。冬の間は紫さまが冬眠してしまっていて、お給料が出ないからね。こうして自分たちで生活費を稼ぐ必要があるのさ」
霊夢の言葉に、藍が答えた。
橙は手を上げて、元気良く答える。
「私は、藍さまのお手伝いです。なんと、お給料にマタタビをいただけるんですよ!」
「そ、そう。それは良かったわね……」
本人が幸せならば、それで良いだろう。
霊夢は納得する事にした。
「それで? その格好は何よ。まるで咲夜じゃないの」
藍と橙が纏う、フリルの付いた装飾過多な白のエプロンと、濃紺のワンピースを指差して、霊夢が問い掛ける。
二人とも、何時もの帽子ではなくホワイトブリムを被っている為に、普段は見る事が出来ない獣の耳が、顕になっている。
「え? 霊夢さん知らないんですか? 外の世界では、こういったお店にメイドさんが居るのは、もう普通の事なんですよ。それも作り物じゃない天然ものの狐耳メイドさんに、猫耳メイドさんですよ? 何がおかしい事があるんですか?」
当然のように言い放つ早苗の言葉には、一片の迷いも含まれてはいなかった。
何やら深く突っ込んで聞くのは憚られるような気がしてしまい、霊夢は渋々と頷く。
「あ、そう。もう何でもいいわ。外の世界では、甘味屋には動物の耳をつけたメイドがいるのが普通なのね?」
「ええ、そうです。さ、霊夢さん。私の奢りです。どうぞ」
外の世界に対する間違った認識を霊夢に植え込んだ張本人は、何食わぬ顔で席に座っている。
霊夢は早苗の対面の席に腰をかけると、橙が手渡してくれたメニューへと目を通す。
「あ。一応、メニューは普通なのね」
一番、高価い商品は何かと視線を走らせる霊夢の目に、ある文字が止まった。
「ん? ねえ、この『もふもふ天狐』って何なの? 松・竹・梅とコースがあるみたいだけど?」
「ああ。それは藍さまと個室で二人っきりで、藍さまの尻尾を制限時間一杯もふもふできる夢のようなコースです。制限時間の長さによって値段が変わるんですよ」
橙が、心底羨ましそうにメニューの内容を教えてくれる。
「何だか、いかがわしいメニューね。もう突っ込む気さえ起きないわ。あ、私は『豆かん』を一つ。後、抹茶を」
結局、霊夢の注文は無難な所に落ち着いた。
「お、霊夢さん判ってますね。じゃあ私も『豆かん』を一つ。飲み物は珈琲をお願いします」
橙は、注文の内容を主へと伝える。
ややあって、注文の品が、二人のもとへと運ばれて来た。
大振りの鉢に角切りの寒天。
その上に積もる黒豆と、濃厚な黒蜜。
甘味屋、お馴染みの定番メニュー『豆かん』だ。
竹を削った匙を使い、ゆっくりと寒天と黒豆、黒蜜を口に含む。
黒蜜の甘味と豆の塩気、寒天の香りと触感に陶然となる。
「……美味しい」
「でしょう?」
霊夢の評価を我が事のように喜びながら、早苗も竹匙を動かす。
しばし甘味に向き合う二人の間に、沈黙の時が流れた。
鉢が空になった後、抹茶と珈琲をそれぞれ楽しむ。
「確かに、いい店ね。まさか紫の式が店をやっているだなんて思わなかったけど」
霊夢は、機嫌良さそうに言う。
「気にいって貰えたようで良かったです。冬の間しかやっていないのが少し勿体無く思いますけどね。あ、お勘定お願いします」
約束通り、二人分の代金を早苗が払う。
「有難うございました。またご贔屓に」
狐と猫のメイドに見送られて、二人は、甘味屋を後にする。
しばし通りを歩いていると、ふと思い付いたように早苗が呟いた。
「うーん、今月のお小遣い、使いきっちゃいました」
「馬鹿ね。それなら、無理して行くこと無かったじゃない」
霊夢の言葉に、拗ねたように早苗が返す。
「だってー。今日は霊夢さんと一緒に、甘いものを食べたい気分だったんですよ」
「どういう気分よ、それ」
「えー、どういう気分って言われても……そういう気分ですよ」
「訳が判らないわね」
「ふんだ。良いですよーだ。判ってくれなくても」
頬を膨れさせる早苗。
霊夢は、“はあ”と溜息を一つつく。
空を仰ぎ見ると、うっすらと夕焼けの色が滲みはじめている。
「あのね、早苗」
「何ですか?」
「……私と一緒にいて楽しい?」
霊夢は、ふと思いついたように早苗に問いかけた。
「楽しいですよ?」
「そう」
「ええ」
早苗の言葉を聞き、霊夢は僅かに微笑む。
「あ、そういえば今日は寒いから、おゆはんは鍋にでもしようと思っていたんだわ」
「鍋ですかー。良いですねー」
早苗が、羨ましそうに言う。
「身体は暖まるわよ。でも、一人で食べるのは淋しくて味気ないのが、鍋の欠点なのよね」
「そうですねー。判ります、その気持ち」
「早苗、食べてく? 私の家で、おゆはん」
素っ気無く、霊夢が訊ねる。
早苗の答えは決まっていた。
「お邪魔でなければ、ご馳走になります。あ、でも今から霊夢さんの所で、おゆはんを頂くとなると、さすがに神社には帰れませんね。妖怪の山の頂上までは遠いですし。最近、夜は冷え込みますから」
「泊まっていけば?」
「良いんですか?」
僅かに頬を染めた早苗の言葉に、霊夢は平静を装い頷く。
「家には蒲団が一組しかないけどね。あんたの寝相が悪くないって言うのなら、別に構わないわよ」
「大丈夫です。霊夢さんを抱きしめて眠りますから」
「いやよ、鬱陶しい」
「へへー」
早苗が、そっと霊夢の手を握りしめる。
嬉しそうに微笑む早苗を見て、霊夢も、はにかむように笑う。
「そんなに嬉しいのかしら?」
「そりゃあ、嬉しいですよ」
「どれくらい?」
「凄ーく、です。言葉に出来ないくらい」
早苗が、大きく手を広げて見せた。
足取りも軽く、ともすれば走り出しかねない勢いの早苗を見て、霊夢が微笑む。
「どうして?」
霊夢の意地悪な問い掛けに、早苗が答える。
「だって……私と霊夢さんが付き合うようになってから、初めてのお泊りですもの」
「……馬鹿」
真直ぐな早苗の言葉に、霊夢はようやくの事で、それだけを返した。
夕焼けの空のように、朱く染まった頬を掻きながら、霊夢が早苗の手を握り返す。
仲睦まじく手を繋いだ二人の影が、何処までも伸びていく。
ふいに、二人の影が一つとなる。
早苗が、霊夢に背後から抱きついていた。
「こら、いきなり何よっ! やめなさいっ!」
「いやですよーだ。だって寒いんですもの。霊夢さん、ぬくいんですもの」
全く理由になっていない。
じゃれついてくる早苗と、何時ものようなやり取りを交わしながら、二人は博麗神社へと向かう道のりを歩いていく。
霊夢は溜息をつきながら、不思議そうに呟く。
「全く。あんたは。私なんかの、何処が良いんだか……」
耳聡く霊夢の呟きを聞きつけた早苗は、当たり前のように答える。
「そんなの決まってますよ」
早苗は、迷い無く、霊夢の瞳を正面から見据えた。
「全部です!」
夕焼けのように顔を真っ赤にした霊夢の姿が、早苗の言葉の後には残された。
博麗神社。
博麗霊夢は、居間で暖をとっている。
櫓に炉を入れた置き炬燵。
“じんわり”とした温もりを感じつつ、熱い緑茶を一口啜った。
“ほう”と溜息を一つつく。
心安らかに過ぎていく午後。
ささやかな幸福を噛み締める。
「霊夢さーん」
「ん?」
縁側から、聞き慣れた声に名前を呼ばれた。
人間、妖怪を問わず広い交遊関係を持つ霊夢であるが、こちらを、さん付けで呼ぶような相手は限られている。
縁側へと目を向けた。
「早苗じゃない。どうしたの、一体?」
妖怪の山の神社の巫女、東風谷早苗の姿を見つける。
外の寒さにもかかわらず、元気に微笑んでいた。
「分社の掃除に来たついでに挨拶でもと思って。いいもの持ってますねー」
早苗は、羨ましそうに炬燵を見つめる。
「冬の必需品よ。別に珍しくも無いでしょ?」
「家の炬燵は外のですから。電気が無いと動かないんですよね。置き炬燵は持って無いし。そろそろ欲しいなー、とは思っているんですが。炬燵、暖かそうですねー」
「暖かいわー。ぬくぬくよー」
霊夢は、“ぐでん”と骨抜きになったように、幸せそうな顔で炬燵に俯せとなった。
「いいなー。外、寒いんですけど。私、凍えそうなんですけど」
「私は暖かい」
早苗は、拗ねたように唇を尖らせる。
「入れてくださいよ」
「んー、どうしようかしら」
「その炬燵、見た所、一人で入るには大き過ぎます。分かち合える幸せは、お裾分けして然るべきです」
「私は一人占めしたい」
「むぅ、欲張りな。罰が当たりますよ?」
「当てて見せればー?」
霊夢の言葉に、早苗は、“にやり”と悪戯な笑みを浮かべて見せる。
「当てて見せましょう。現人神の力を侮ると、こうです」
早苗は、縁側で履物を脱ぎ、居間へと上がってきた。
「不法侵入」
「霊夢さんが意地悪するからです。罰を受けなさい」
素早く背後に回り込み、あろうことか霊夢の背中に、氷のように冷たくなった手を入れてくる早苗。
「ひゃんっ!?」
早苗は、存外、可愛らしい悲鳴を上げる霊夢を見て、溜飲を下げたように笑う。
「なんて事するのよ」
「だから、罰が当たるって言ったじゃ無いですか」
「こんな人為的な罰があって堪るもんですか」
早苗は、笑いながら炬燵に潜り込む。
「わあ、暖かいですねー。炬燵、久しぶりです」
「結局、入ってるし」
「寒いですもん」
霊夢は、特に咎めだてるような事もせず、無遠慮な領域侵犯を受け入れる。
置き炬燵の中の空間には、まだまだ余裕があった。
一人増えた所で困りはしない。
「ふむ」
霊夢は、炬燵に入れていた手を伸ばす。
しばらく手探りで探すと、すぐに目当てのものに触れる事が出来た。
霊夢の指先に、“ひやり”とした感覚。
「霊夢さん?」
早苗が、不思議そうに霊夢を見る。
炬燵の中に入れていた手を、いきなり握られたのだから無理もない。
早苗の手を包み込むように握りながら、痛ましそうに霊夢が言う。
「うわ、やっぱり凄く冷たい」
「霊夢さんの手は、凄く暖かいですねー」
「こんなになるまで、よくもまあ外で居られたわね」
「こんなになるまで外で居た私に、霊夢さんは意地悪したわけですが」
それを言われると、霊夢には返す言葉が無い。
「ごめんなさい」
霊夢は、素直に謝った。
「この手の、ぬくぬくさに免じて許してあげましょう」
早苗の冷たい手が、霊夢の手を握り返してくる。
ゆっくりと互いの体温を分け合いながら、かじかんだ手が温みを取り戻していく。
「やっぱり炬燵はいいですねー。私、炬燵となら結婚してもいいです」
早苗は、幸せそうに呟いた。
「その気持ちは判らないでも無いけどね。せめて生きている奴にしときなさいよ」
「じゃあ、炬燵を持っている人と結婚します」
「もの凄いハードル低いわね」
取り留めも無い話を交わしながら、緩やかに時間は流れていく。
「ねー、霊夢さん」
「なーに?」
「甘いものが食べたいです」
「唐突ね」
「和菓子がいいです」
「家には、お煎餅しかないわよ」
「予想通りですね」
「何が予想通りなのよ」
「だって霊夢さんの所に、そんな高価な嗜好品が置いてあるわけ無いと……あ、痛っ、いたた! 足、つねらないで下さいよ!」
炬燵の中で“ぎゅう”と早苗の足をつねり上げる霊夢の指。
「失礼な奴ね」
「だって本当の……痛い! 痕が残っちゃいます!」
本当の事だからこそ、言われると腹が立つ事もある。
「ごめんなさいは?」
「……ごめんなさい」
よっぽど痛かったのか、半分、涙目になって謝る早苗。
霊夢は良しと頷いて、早苗の足から指を離す。
「うう……絶対、痕が残っています。私、傷物にされちゃいました……」
早苗は、“よよよ”と泣き崩れた。
「大袈裟ね」
霊夢は、“ころころ”と笑う。
「乙女を傷物にした罪は重いですよ?」
早苗は、炬燵の中で足を伸ばす。
「あ、こらっ! どこに足入れてるのっ!?」
霊夢は咄嗟に、スカートの中に不躾に侵入してきた早苗の足を、腿で挟み込む。
「惜しい」
「何が惜しいよ」
「乙女を傷物にしてくれた大罪を、購ってもらおうかと」
「そう何度も、人為的な罰を許すとでも思ったのかしら?」
互いの間に、しばし沈黙が流れる。
霊夢と早苗の視線が交差し、見えない火花が散った。
「……えいっ!」
ふいに均衡が破られる。
霊夢の腿に挟まれたままの早苗の足。
早苗は一瞬の隙を突いて、足首を傾けて爪先を伸ばし、触れる寸前で阻まれていた霊夢のそこを撫でた。
「ひゃうっ!?」
先の背中の時よりもなお甘やかな声を上げて、霊夢が突っ伏す。
「ふふん、私の勝ちです」
勝ち誇る早苗。
早苗は気付いていない。
早苗を見つめる霊夢の目が、どこか据わっている事に。
「このっ……お返し!」
霊夢の足が、いきなりに早苗のスカートの中へと侵入を試みる。
「にゃんっ!?」
反応しきれず、霊夢の足の侵入と攻撃を許してしまい、突っ伏す早苗。
「ふっ、悪は滅びた」
今度は霊夢が勝ち誇る番だった。
「この……てやっ!」
早苗が仕返す。
「ひゃあっ!? この……いい加減にしなさい!」
負けじと、霊夢がやり返す。
「にゃうっ!? そ、そっちこそっ!」
炬燵の中、二人の不毛なやり取りは、しばし繰り返される。
その様子は、余り見ていて楽しいものでも無いので割愛しよう。
ややあって。
根を上げたのは、果たして、どちらが最初だっただろうか。
お互い、このような事を続けていても何の益も無いと、ようやく気付く。
「ああ、もう。止め止め。馬鹿らしいわ」
僅かに頬を染め、息を乱れさせながら霊夢が言う。
「そ、そうですね。この辺で止めときましょう」
霊夢の言葉に、早苗も同意を示す。
早苗の様子も、霊夢と似たようなもの。
二人とも、うっすらと汗をかいているのは炬燵の中で暴れたからであって、特に深い意味は無い。
「それで、なんだっけ? 甘いものが食べたい?」
霊夢の言葉に、早苗は思い出したように声を上げる。
「あ、そうです! この間、人里で美味しい甘味屋を見つけたんです。霊夢さん、一緒に行きましょうよ」
「えー。嫌よ。寒いし。お金も無いし」
早苗の誘いに、霊夢は首を横に振った。
しかし、そのような言葉だけで大人しく引き下がる早苗では無い。
「いいじゃないですか。絶対、美味しいですって。魔理沙さんとは、良く一緒に人里を歩いているじゃ無いですか。私ともデートしましょうよー」
しつこく食い下がってくる早苗を、霊夢は鬱陶しそうに見つめる。
「五月蝿いわね。デートって言うなら、あんたが勘定を全部持ちなさいよ。それなら、付き合って上げるわよ」
霊夢は、これで諦めるだろうと、早苗から目を逸らし炬燵に潜り込もうとした。
霊夢の耳に、間髪入れず、その予想を裏切る早苗の声が届く。
「じゃあそれで。それじゃあ、早速行きましょうか?」
「え?」
呆けたような声を上げる霊夢に、早苗は、にこやかに微笑んでみせる。
「え? じゃなくて。だから、お金は私が持ちますから。行きましょうよ。霊夢さんが自分で付き合うって言ったんじゃないですか」
ぐうの音も出ない。
――まあ良いか。
こうなったら、思い切り高い甘味をねだってやろう。
霊夢は溜息を一つつき、渋々と炬燵の中から這い出た。
人間の里。
早苗は、霊夢の袖を引っ張って足早に進んでいく。
霊夢は、疲れたきった顔で、その後をついていく。
何がそんなに楽しいのか、早苗は歌さえ口ずさんでいる。
早苗に連れられ、霊夢は、普段立ち入らない通りへと足を踏み入れた。
「こんな所に、本当に甘味屋があるの?」
「ええ。私もこの間、偶然見つけたんです。あ、ほら。見えてきましたよ」
早苗の指差す方を見つめると、確かにそこには、通りの奥にひっそりと隠れるようにして、一軒の甘味屋が佇んでいる。
なかなかに実直な店構えだ。
派手な飾りを排した楚々とした見てくれは好感が持てる。
場所が場所だけに流行っているような感じはしないが、落ち着いた雰囲気があり、霊夢の好みにあっていた。
「へぇ、本当。こんな所にあるものね。えーと、何々……」
霊夢は、店の看板へと目を向ける。
そこには、こう記されていた。
『甘味処・天狐』
「……なんか、嫌な予感がするわね」
「どうしたんですか、霊夢さん? ほら、入りましょうよ。美味しいスイーツが待っていますよ」
言う間に、さっさと暖簾を潜る早苗。
次いで、霊夢も暖簾を潜る。
「いらっしゃいませー。藍さま、二名様ご来店ですー」
「いらっしゃい。おや、霊夢に早苗じゃないか。珍しい組み合わせだね」
メイド服を着た化け猫と九尾の狐が、二人を出迎えてくれた。
“どんがらがっしゃん”と派手な効果音をつけて、霊夢が見事なこけっぷりを見せてくれる。
ついでにスカートの下の真白い布地も、衆目に曝された。
「霊夢さん。下着、見えてますよ?」
早苗の冷静な指摘もものともせず、霊夢が声を上げる。
「藍に、橙じゃないの! どうしたの一体!?」
「何って、見て判らないかな。表の看板にも書いてあっただろう? 甘味屋だよ。冬の間は紫さまが冬眠してしまっていて、お給料が出ないからね。こうして自分たちで生活費を稼ぐ必要があるのさ」
霊夢の言葉に、藍が答えた。
橙は手を上げて、元気良く答える。
「私は、藍さまのお手伝いです。なんと、お給料にマタタビをいただけるんですよ!」
「そ、そう。それは良かったわね……」
本人が幸せならば、それで良いだろう。
霊夢は納得する事にした。
「それで? その格好は何よ。まるで咲夜じゃないの」
藍と橙が纏う、フリルの付いた装飾過多な白のエプロンと、濃紺のワンピースを指差して、霊夢が問い掛ける。
二人とも、何時もの帽子ではなくホワイトブリムを被っている為に、普段は見る事が出来ない獣の耳が、顕になっている。
「え? 霊夢さん知らないんですか? 外の世界では、こういったお店にメイドさんが居るのは、もう普通の事なんですよ。それも作り物じゃない天然ものの狐耳メイドさんに、猫耳メイドさんですよ? 何がおかしい事があるんですか?」
当然のように言い放つ早苗の言葉には、一片の迷いも含まれてはいなかった。
何やら深く突っ込んで聞くのは憚られるような気がしてしまい、霊夢は渋々と頷く。
「あ、そう。もう何でもいいわ。外の世界では、甘味屋には動物の耳をつけたメイドがいるのが普通なのね?」
「ええ、そうです。さ、霊夢さん。私の奢りです。どうぞ」
外の世界に対する間違った認識を霊夢に植え込んだ張本人は、何食わぬ顔で席に座っている。
霊夢は早苗の対面の席に腰をかけると、橙が手渡してくれたメニューへと目を通す。
「あ。一応、メニューは普通なのね」
一番、高価い商品は何かと視線を走らせる霊夢の目に、ある文字が止まった。
「ん? ねえ、この『もふもふ天狐』って何なの? 松・竹・梅とコースがあるみたいだけど?」
「ああ。それは藍さまと個室で二人っきりで、藍さまの尻尾を制限時間一杯もふもふできる夢のようなコースです。制限時間の長さによって値段が変わるんですよ」
橙が、心底羨ましそうにメニューの内容を教えてくれる。
「何だか、いかがわしいメニューね。もう突っ込む気さえ起きないわ。あ、私は『豆かん』を一つ。後、抹茶を」
結局、霊夢の注文は無難な所に落ち着いた。
「お、霊夢さん判ってますね。じゃあ私も『豆かん』を一つ。飲み物は珈琲をお願いします」
橙は、注文の内容を主へと伝える。
ややあって、注文の品が、二人のもとへと運ばれて来た。
大振りの鉢に角切りの寒天。
その上に積もる黒豆と、濃厚な黒蜜。
甘味屋、お馴染みの定番メニュー『豆かん』だ。
竹を削った匙を使い、ゆっくりと寒天と黒豆、黒蜜を口に含む。
黒蜜の甘味と豆の塩気、寒天の香りと触感に陶然となる。
「……美味しい」
「でしょう?」
霊夢の評価を我が事のように喜びながら、早苗も竹匙を動かす。
しばし甘味に向き合う二人の間に、沈黙の時が流れた。
鉢が空になった後、抹茶と珈琲をそれぞれ楽しむ。
「確かに、いい店ね。まさか紫の式が店をやっているだなんて思わなかったけど」
霊夢は、機嫌良さそうに言う。
「気にいって貰えたようで良かったです。冬の間しかやっていないのが少し勿体無く思いますけどね。あ、お勘定お願いします」
約束通り、二人分の代金を早苗が払う。
「有難うございました。またご贔屓に」
狐と猫のメイドに見送られて、二人は、甘味屋を後にする。
しばし通りを歩いていると、ふと思い付いたように早苗が呟いた。
「うーん、今月のお小遣い、使いきっちゃいました」
「馬鹿ね。それなら、無理して行くこと無かったじゃない」
霊夢の言葉に、拗ねたように早苗が返す。
「だってー。今日は霊夢さんと一緒に、甘いものを食べたい気分だったんですよ」
「どういう気分よ、それ」
「えー、どういう気分って言われても……そういう気分ですよ」
「訳が判らないわね」
「ふんだ。良いですよーだ。判ってくれなくても」
頬を膨れさせる早苗。
霊夢は、“はあ”と溜息を一つつく。
空を仰ぎ見ると、うっすらと夕焼けの色が滲みはじめている。
「あのね、早苗」
「何ですか?」
「……私と一緒にいて楽しい?」
霊夢は、ふと思いついたように早苗に問いかけた。
「楽しいですよ?」
「そう」
「ええ」
早苗の言葉を聞き、霊夢は僅かに微笑む。
「あ、そういえば今日は寒いから、おゆはんは鍋にでもしようと思っていたんだわ」
「鍋ですかー。良いですねー」
早苗が、羨ましそうに言う。
「身体は暖まるわよ。でも、一人で食べるのは淋しくて味気ないのが、鍋の欠点なのよね」
「そうですねー。判ります、その気持ち」
「早苗、食べてく? 私の家で、おゆはん」
素っ気無く、霊夢が訊ねる。
早苗の答えは決まっていた。
「お邪魔でなければ、ご馳走になります。あ、でも今から霊夢さんの所で、おゆはんを頂くとなると、さすがに神社には帰れませんね。妖怪の山の頂上までは遠いですし。最近、夜は冷え込みますから」
「泊まっていけば?」
「良いんですか?」
僅かに頬を染めた早苗の言葉に、霊夢は平静を装い頷く。
「家には蒲団が一組しかないけどね。あんたの寝相が悪くないって言うのなら、別に構わないわよ」
「大丈夫です。霊夢さんを抱きしめて眠りますから」
「いやよ、鬱陶しい」
「へへー」
早苗が、そっと霊夢の手を握りしめる。
嬉しそうに微笑む早苗を見て、霊夢も、はにかむように笑う。
「そんなに嬉しいのかしら?」
「そりゃあ、嬉しいですよ」
「どれくらい?」
「凄ーく、です。言葉に出来ないくらい」
早苗が、大きく手を広げて見せた。
足取りも軽く、ともすれば走り出しかねない勢いの早苗を見て、霊夢が微笑む。
「どうして?」
霊夢の意地悪な問い掛けに、早苗が答える。
「だって……私と霊夢さんが付き合うようになってから、初めてのお泊りですもの」
「……馬鹿」
真直ぐな早苗の言葉に、霊夢はようやくの事で、それだけを返した。
夕焼けの空のように、朱く染まった頬を掻きながら、霊夢が早苗の手を握り返す。
仲睦まじく手を繋いだ二人の影が、何処までも伸びていく。
ふいに、二人の影が一つとなる。
早苗が、霊夢に背後から抱きついていた。
「こら、いきなり何よっ! やめなさいっ!」
「いやですよーだ。だって寒いんですもの。霊夢さん、ぬくいんですもの」
全く理由になっていない。
じゃれついてくる早苗と、何時ものようなやり取りを交わしながら、二人は博麗神社へと向かう道のりを歩いていく。
霊夢は溜息をつきながら、不思議そうに呟く。
「全く。あんたは。私なんかの、何処が良いんだか……」
耳聡く霊夢の呟きを聞きつけた早苗は、当たり前のように答える。
「そんなの決まってますよ」
早苗は、迷い無く、霊夢の瞳を正面から見据えた。
「全部です!」
夕焼けのように顔を真っ赤にした霊夢の姿が、早苗の言葉の後には残された。
いやいや妖夢
程よい甘さ
霊夢のコケ方昭和臭がww
>>余り見ていて楽しいものでも無いので割愛しよう
とんでもない!そこは動画でUPするべき場面じゃないか!!
顔面のニヤニヤ具合が収まらないじゃないか!!
あ、自分豆かんと尻尾もふもふコース松でお願いします。
レイサナの波が来ている!
こたちゅっちゅえろいですね
俺は死んだ。
その後、炬燵に突っ伏して息を荒げながら恍惚の表情でもそもそ動く二人が幻視できた。確かに傍目には動きが無いから見ても楽しくなさそうですものね。
いいよね。お互いに見えないプレi
炬燵でのじゃれあいとか、二人の関係など面白いお話でした。
これで早苗さんは俺の嫁だ!
お汁粉とか良さそうですねぇ。もしくは梅ヶ枝餅でもっ
細かい事ですが、「分社の掃除に来たついでに~」ですと
分社の掃除>霊夢への挨拶諸々、になりますがよろしいので?
こたちゅっちゅは流行るな
私も死んだ。
甘味処・天狐…凄く行きたいです!!!
なん・・・だと・・・
読み返して気づいたが、霊夢は橙と藍を「まるで咲夜」と言っているが、よく考えたらそれはホワイトブリムとエプロンのことを言っているのであって、濃紺のワンピースということは二人は「けもみみスク水エプロン」なのではないだろうか?
れいさなはすばらしいのぉ
あ、豆かんください
撤回を求める。そして書け、いや書いて
ちょっと炬燵買ってくるよ
そんなことはない!絶対にだ!
とりあえず炬燵買ってきますね。
そこってどこですか?わかりません(^q^)
レイザーラモンサナいいですね
あ、『もふもふ天狐』松でお願いします。
割愛したシーンはメールで送ってくれるんですねっ。
ただ満足だ