「そういえばここに住んでる住人って普段何をしているのかしら?気になるわね」
こんな素朴な疑問をもったのは紅魔館の主、レミリア・スカーレットであった。
「主としてしっかりと住人の身辺調査をしておくべきね!」
張り切った彼女はすぐに気に入った探偵服を着て使い魔による住人の観察を始めた。
「まずは手始めに門番ね、しっかり仕事してるのかしら?」
と、まずは紅魔館の門番、紅 美鈴の元に使い魔をおくった。
「ふぁ~っ、今日もいい天気だな~」
欠伸をしながらひとりごとを呟きうとうとする門番。
(…あの子ほんとに門番としての自覚があるのかしら)
そんな美鈴の様子を見ながら思う。そして…
「少しくらい昼寝しても大丈夫よね…」
昼寝をはじめる美鈴。
(ちょっとちょっと!何サボってんのよ!あの子いつもこうしてサボってるの!?)
と内心少し怒っていたとき、「サクッ」という刺さるような音がして
「いたたた…うわっ!咲夜さん!?」
「仕事中に昼寝とはいい度胸ね…それなりの覚悟はあって?」
「す、すみませんでした!」
土下座する美鈴、それを見下し説教するメイド長、十六夜 咲夜
(咲夜容赦ないわね…というかあの子本当に人間なのかしら?)
疑問を持ちながら使い魔を戻すレミリアだった。
「次は咲夜…といきたいところだけど、あの子は時を止められるから恐らく行動を把握できなさそうね。
次はパチェでも見ようかしら」
言うと同時に紅魔館内大図書館にいる親友、パチュリー・ノーレッジの元に使い魔をおくった。
「…何か視線を感じるわね」
「?誰もいないようですが…」
「そうね、気のせいよね」
さっそくバレそうになった。
(パチェったら勘が鋭すぎじゃない?どこぞの紅白の巫女みたい)
内心ヒヤヒヤしながら観察を続けてみた。
「小悪魔、Dの6から『錬金術の応用(原子置換法)』を持ってきてくれるかしら?」
「はい!おまかせを~」
パタパタと羽を動かしながら本を取りにいく小悪魔、そしてまた本を読み始めるパチュリー。
(パチェはほんとにここにある本全部覚えてるんだ…感心するわね)
「パチュリー様?」
「どうしたの?本は?」
「持ってきましたけど…Dの6じゃなくてFの9にありましたよ?」
レミリアはまるでギャグ漫画のキャラみたいにコケた。
(うろ覚えじゃないの!そして小悪魔よく見つけてきたわね、そっちに感心しちゃうじゃない!)
「あら、そうだった?まぁとりあえずありがとう」
「いえいえ♪」
(優秀な子ね…それにしても身辺調査ってなかなか面白いわね)
レミリアは次の人を観察するため使い魔を戻した。
「…ふふっ」
「?どうかされましたか?」
「いや、なんでもないわ」
「?」
(レミィったら…気がついてないと思ったのかしら?まだまだ甘いわね)
と考えながら、パチュリーは戸惑う小悪魔を見ながら微笑むのだった。
「次は誰を観察しようかしら?妖精メイドはつまらなそうだし…」
レミリアは少し考えて、
「よし、次はフランを観察しましょうかね」
言うと同時にレミリアの妹、フランドール・スカーレットに使い魔を送り込む…
「何やってるの?お姉さま」
…瞬間に後ろから声をかけられた。
「うわっ!フ、フラン!?」
姉の異常な驚きかたに少しビックリしながら、
「ど、どうしたの?」
と声をかける。彼女こそが今まさに観察しようとしたフランドール・スカーレットである。
「いえ、なんでもないわ」
少し冷静さが戻ったレミリアは息を整えながら言った。
「そう?ならいいんだけど…」
フランは話を戻す。
「そういえば、何をやっていたの?」
レミリアは少し迷ってから、
「今ね、紅魔館の人が普段どんな生活をしているのか観察して調べていたのよ」
と、正直に話した。
「観察?面白そう!私も一緒に見てていい?」
フランは目を輝かせながらレミリアに言った。
「もちろんいいわよ、一緒に見ましょう」
レミリアも快く許可して、誰を見るか相談し始めた。すると
パリーン
という音がして、
「パチュリー!本を借りにきたぜ!」
と言いながら、霧雨 魔理沙が館に侵入してきた。
「また派手にきたわね…」
呆れるレミリアに対して、
「お姉さま、館の人じゃないけど面白そうだから魔理沙を観察しない?」
フランが期待をこめて言ってきた。他に見る人もいなかったからレミリアも、
「いいわよ、あいつが普段図書館で何をやっているのか見ましょうか」
というと同時に、魔理沙の元に使い魔を送り込んだ。
こんな素朴な疑問をもったのは紅魔館の主、レミリア・スカーレットであった。
「主としてしっかりと住人の身辺調査をしておくべきね!」
張り切った彼女はすぐに気に入った探偵服を着て使い魔による住人の観察を始めた。
「まずは手始めに門番ね、しっかり仕事してるのかしら?」
と、まずは紅魔館の門番、紅 美鈴の元に使い魔をおくった。
「ふぁ~っ、今日もいい天気だな~」
欠伸をしながらひとりごとを呟きうとうとする門番。
(…あの子ほんとに門番としての自覚があるのかしら)
そんな美鈴の様子を見ながら思う。そして…
「少しくらい昼寝しても大丈夫よね…」
昼寝をはじめる美鈴。
(ちょっとちょっと!何サボってんのよ!あの子いつもこうしてサボってるの!?)
と内心少し怒っていたとき、「サクッ」という刺さるような音がして
「いたたた…うわっ!咲夜さん!?」
「仕事中に昼寝とはいい度胸ね…それなりの覚悟はあって?」
「す、すみませんでした!」
土下座する美鈴、それを見下し説教するメイド長、十六夜 咲夜
(咲夜容赦ないわね…というかあの子本当に人間なのかしら?)
疑問を持ちながら使い魔を戻すレミリアだった。
「次は咲夜…といきたいところだけど、あの子は時を止められるから恐らく行動を把握できなさそうね。
次はパチェでも見ようかしら」
言うと同時に紅魔館内大図書館にいる親友、パチュリー・ノーレッジの元に使い魔をおくった。
「…何か視線を感じるわね」
「?誰もいないようですが…」
「そうね、気のせいよね」
さっそくバレそうになった。
(パチェったら勘が鋭すぎじゃない?どこぞの紅白の巫女みたい)
内心ヒヤヒヤしながら観察を続けてみた。
「小悪魔、Dの6から『錬金術の応用(原子置換法)』を持ってきてくれるかしら?」
「はい!おまかせを~」
パタパタと羽を動かしながら本を取りにいく小悪魔、そしてまた本を読み始めるパチュリー。
(パチェはほんとにここにある本全部覚えてるんだ…感心するわね)
「パチュリー様?」
「どうしたの?本は?」
「持ってきましたけど…Dの6じゃなくてFの9にありましたよ?」
レミリアはまるでギャグ漫画のキャラみたいにコケた。
(うろ覚えじゃないの!そして小悪魔よく見つけてきたわね、そっちに感心しちゃうじゃない!)
「あら、そうだった?まぁとりあえずありがとう」
「いえいえ♪」
(優秀な子ね…それにしても身辺調査ってなかなか面白いわね)
レミリアは次の人を観察するため使い魔を戻した。
「…ふふっ」
「?どうかされましたか?」
「いや、なんでもないわ」
「?」
(レミィったら…気がついてないと思ったのかしら?まだまだ甘いわね)
と考えながら、パチュリーは戸惑う小悪魔を見ながら微笑むのだった。
「次は誰を観察しようかしら?妖精メイドはつまらなそうだし…」
レミリアは少し考えて、
「よし、次はフランを観察しましょうかね」
言うと同時にレミリアの妹、フランドール・スカーレットに使い魔を送り込む…
「何やってるの?お姉さま」
…瞬間に後ろから声をかけられた。
「うわっ!フ、フラン!?」
姉の異常な驚きかたに少しビックリしながら、
「ど、どうしたの?」
と声をかける。彼女こそが今まさに観察しようとしたフランドール・スカーレットである。
「いえ、なんでもないわ」
少し冷静さが戻ったレミリアは息を整えながら言った。
「そう?ならいいんだけど…」
フランは話を戻す。
「そういえば、何をやっていたの?」
レミリアは少し迷ってから、
「今ね、紅魔館の人が普段どんな生活をしているのか観察して調べていたのよ」
と、正直に話した。
「観察?面白そう!私も一緒に見てていい?」
フランは目を輝かせながらレミリアに言った。
「もちろんいいわよ、一緒に見ましょう」
レミリアも快く許可して、誰を見るか相談し始めた。すると
パリーン
という音がして、
「パチュリー!本を借りにきたぜ!」
と言いながら、霧雨 魔理沙が館に侵入してきた。
「また派手にきたわね…」
呆れるレミリアに対して、
「お姉さま、館の人じゃないけど面白そうだから魔理沙を観察しない?」
フランが期待をこめて言ってきた。他に見る人もいなかったからレミリアも、
「いいわよ、あいつが普段図書館で何をやっているのか見ましょうか」
というと同時に、魔理沙の元に使い魔を送り込んだ。