Coolier - 新生・東方創想話

愛され猫

2009/10/01 16:38:03
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 入道雲はもう姿を見せなくなり、高く済んだ蒼穹にまばらに小さな雲が流れていた。木々の葉はまだ緑色を落としてはいないが、吹き抜ける風からは夏の色が抜け始めていた。日差しが出ても暑くはなく、縁側でぷらぷらと両足をだらけさせるには都合のいい温度。目の前で追いかけ合う二羽の小鳥を眺めながら、霊夢はちびりとお茶を喉に流し込んだ。ぼんやりとするには絶好の天気だった。
 さらさらとした葉の擦れる音に混じって、誰かの足音が近づいてくるのに霊夢は気がついた。昼食時は過ぎているから白黒の食料荒らしではないだろうし(そもそも箒に乗ってくるから足音で気づきなどしない)、他の誰が来ようと残念ながらお茶請けの菓子もないから被害もない。さて誰だろうかと霊夢は考えて、「ごめんくださーい」というなかなかに予想外の声に少し目を丸くした。
 こっちよー、と声を上げると家の内を通らず外回りに訪問者は姿を現した。
「あら、他のはいないの?」
「今日は私一人だけだよ」
「そう」
「忙しかったりする?」
「忙しそうに見える?」
 座れば、と霊夢は自分の隣を指さして来客分のお茶を淹れる。湯飲みは元より二つ準備してあった。お茶時の時間帯になると、高確率で妖怪やらなんやらが訪れてくるためだった。たぶん、お茶を飲んで暇を持て余したいだけなのだろう。
 どうしたものかと頭の片隅でうっすらと考えながら、霊夢は隣に座った橙へ視線を向けた。二つに分かれた尻尾がうねうねと、木目をなぞるように動いている。
「どうぞ」
「あ、ありがとう」
「礼を言われるなんて、新鮮だわ」
 この妖怪の主人の主人ときたら当たり前のようにお茶を要求してくるというのに。礼儀の出来ならば圧倒的に従者の方が勝っているようだ。
「そういえばこれ」と橙は持ってきていた包みを霊夢に渡した。「お煎餅なんだけど、お茶請けになるかと思って」
「ありがたいわ」
 本当に、よくできた従者らしい。
「今は何をしているの?」
 お茶を一度口につけてから橙はそう問うた。頭を一つ掻いて霊夢は「何も」と小さく答える。
「別に何もしてはいないわ。強いて言うなら、乾いてく洗濯物を眺めていたところよ」
「はぁ」
 取り敢えず頷いた橙の視線の先では、風になびく洗濯物が揺らいでいた。首を傾げる橙に軽く微笑んで返して、霊夢はお茶を飲みきった。雲間から覗く突き抜けるような高い空、太陽の周りをくるくると旋回する鳥の影、洗濯物は日差しの中をひらひらと揺れる。
 空になった湯飲みを置いて霊夢は立ち上がった。
「それでもって、そろそろ乾いた頃合いね」
 霊夢が洗濯物を取り込みに行くのを橙はぼうっと眺めていたが、しばらくして我に返りお茶を一気に飲み干した。縁側から降り、霊夢と同じように洗濯物を取り込み始める。常日頃と変わらない、いつも通りの行い。
「あら、別にのんびりしてていいのに」
 霊夢の言葉など聞こえていないかのように、橙は取り込んだ洗濯物をたたみ始めていた。ふむ、と一息ついてから霊夢もまた手を動かし始めた。猫の手を貸してくれるというならば借りない手はない。
 橙の手際は霊夢の予想以上にしっかりとしていてすぐに洗濯物は片がついてしまった。仕事終わりのもう一服と、霊夢は再びお茶を淹れる。
「手伝いありがとね」
「慣れてることだから」
「そう」
「うん」
 橙は静かに頷いた。腰をかける床が小さく音を立てて軋んだ。
「紫よりもよっぽど役に立つわね」
 橙の手が煎餅に届く一瞬手前で止まり、わかりやすく橙の表情が曇ってゆくのを霊夢は感じた。どうしたものかなあと頭を掻き、取り敢えずはお茶を飲んでおく。
 普段ちょくちょくと来るような奴らはともかくとして、この珍しい来訪者が一人で何の意もなく来るはずがないとは思っていた。ならば内容もその主人達の辺りに関することなのだろうと予想して、当たったことには当たったらしいが、ここから先をどうするかなんて何も考えてはいない。そもそもとして事柄が見えてこないのだから対応のしようもないのだけれど。
「霊夢」
「何かしら」
「私と、勝負して」
 結局はそうなるのかと溜め息をついて霊夢は広い場のある鳥居の方へと歩いていった。雰囲気の違いを感じ取ったのか鳥居から小鳥が羽ばたいて離れていく。十分な距離を取って二人は向かい合った。
「お茶、冷めないうちに終わらせないといけないわね」
 最後の鳥が離れるのを合図にして、橙が動いた。
 霊夢の正面へと横薙ぎに五つの光弾を撃ち放ち、自身は霊夢の右側面に移動して空かさずに次の攻撃の準備をする。橙の動きは素早く、人である霊夢ではその速度には対応のしようがない。すでに敗北を喫したことがあるのだから実力差があるのは橙にもわかっていた。しかし少なくとも、速度でならば凌駕できることを確かに橙は感じ取っていた。けれど霊夢は五つの玉の間を掠め避け、ほとんど動くことなく体を捌いて再び橙の正面に立った。無駄がなければ速度の必要は生じない。避ける間に展開していた御札をふわりと放つ。橙と同じように横薙ぎに、放たれると同時に加速する五つの弾丸。即座に橙が右へ跳ねるように身体を動かすと、右側に展開された御札が自分を追うように軌道を曲げているのが目についた。反射神経の良さをそのままに生かし、橙は身を翻して上空へと逃れた。――逃れた、そう思った先では霊夢が上空を制して、数えきれぬ量の御札が弾幕を張っていた。驚きながら見た視界の片隅で、霊夢の五つの御札全てが外へ外へと軌道を曲げているのが見えた。追うために軌道が変化したのではなくて、追うと思わせるための軌道の変化。そう悟ると同時、瞬きをする間もなく幾千の御札が橙の身体を地面に叩きつけた。



 同じ匂いがした。同じ感覚がした。八雲の家へ初めて連れて行かれたときと、同じ。ぼんやりとした意識に入り込む畳の香り。橙が藍によって八雲家へと連れて行かれたときと唯一違うのは、何一つ霊夢に向けて手を返すことができていないこと。傷んだ身体の重みも横になっている畳の香りもよく似てはいるけれど。
 大鼠の妖怪だった。自分の縄張りと被る形で住み着き始めたやつがいるのは妖力の痕跡でわかっていた。それが自分よりも強い力を有していることも。それでもそいつに文句を言いにいったのは、偏に橙が馬鹿であったからだ。「猫を喰らった」とそいつは橙に向けて言葉を吐いた。鼠臭かった。天敵である猫を喰らいに喰らって力をつけたと大鼠は語った。近頃、友達が減っているとは思った。お花も又助もひなたぼっこを誰よりも好む二匹が、どんなに晴天だろうと顔を出さなくなっていた。猫の心は奔放で縛られるものではないとわかっていたから、気にすることはなかった。言葉を言い返そうとして、ふと自分の足下に散らかっているものが木の枝でないことに橙は気づいた。猫の足はがりがりし過ぎていて好まないと大鼠は言った。嫌な笑みだった。お花と同じ薄茶色の足が転がっていた。大鼠はげっぷをして、次の瞬間には橙の爪は大鼠の喉を切り裂こうと迫っていた。橙と大鼠、比べるべくもなく実力差は明らかだった。この鼠は追い詰められることなくとも猫に噛みつき、噛み砕く。そんなことは橙にもわからなかったわけではない。それでも橙が突っ込んだのは、偏に橙が馬鹿であったからだ。ものの数分としないうちに橙は速さを生かして逃げ回るだけになっていた。跳ね回り地面に着地した瞬間、足をとられた。踏みつけたのは薄茶色の猫の足で、きっとお花の足で、逡巡する間に橙の腹は大鼠の前歯に裂かれていた。いただきますと大鼠は言った。前足が橙の身体を押しつぶしていた。みしりと骨の軋む音がした。音を立てているのは自分の体ばかりではなかった。かろうじて捕らえた視界の端、音を上げていたのは大鼠に踏まれている薄茶色の足だった。高く切り裂くようなその音は遠い鳴き声のように耳に響いた。無意識の内、橙は生命維持を辛うじて行っていた全ての力を自由に動いた右手に集めていた。人の姿すら保てなくなるだろうがそんなことは思考に及ばなかった。躊躇なく放ったそれが大鼠に当たったのはわかっても、その結果はわかりそうもない。止まることなく眼前へと降りてくる大鼠の歯が答えであると思った。視界はもはやないに等しかった。それでもその曇った視界が最後に捕らえたのは、吹き飛ぶ大鼠の身体と九尾を持った人影、眠るように転がる薄茶色の猫の足。
 跳ねるように橙が意識を取り戻して起き上がると霊夢の後ろ姿が見えた。また縁側に腰掛けてお茶を飲んでいるようだった。太陽はまだ十分に高く、それほど長い時間気を失っていたわけではないようだ。のそのそと歩いて橙も隣にまた座った。小気味のいい音を鳴らしながら橙の分のお茶が淹れられる。霊夢の囓る煎餅の乾いた音が聞こえた。
「悪いわね」と霊夢は言った。「あなた、結構素早いから加減したら終わりそうになくて」
「結構……」
 結構というのはつまり「そこそこ素早かった」ということだ。橙は溜め息をついて淹れられたばかりのお茶を喉に通した。
「私、弱いね」
 橙の呟きに霊夢は答えることもなかったが、否定することもなかった。
「じゃあ勝負もついたことだし、そろそろどうして今日ここにきたのか聞いてもいいかしら」
 重苦しさのない自然な口調で霊夢は問うた。霊夢が煎餅をもう一枚口に運ぼうとしたところで、橙はゆっくりと口を開いた。
「名前」と橙は呟く。「名前を持つ、名前を背負うっていうのは、どういうことなのかと思って」
「どうして私に?」
 誰か問いかける相手がいるかいないか(普段あてにしていた先は今回は頼れないのだろう)わからないが、どうして自分なのかもあまり得心はいかない。繋がりはないわけではないがそこまで仲が親密というわけでもないだろう。
「霊夢は博麗の名を背負っているし」
 御札の当たった辺りを抑えながら橙は言葉を続けた。
「背負うだけの強さもあるから」
「清々しいくらい直球ねえ」
 本当に真っ直ぐな言葉だった。平素から性格の捻くれた奴らばかりの相手をしているせいか、上手いこと避けることが霊夢にはできなかった。子供っぽさの残る大きな瞳が霊夢の視線としっかり交わっていた。
 お茶を一口含む間も、橙の瞳は真っ直ぐに霊夢へと注がれていた。
「名前なんて、背負うものではないわ」
 少なくとも私は背負っているとは思っていない、と霊夢は言った。
「名は誰かから与えられてしまうから、確かに背負っているようにも、背負わされているようにも感じるんだけれどね。それでも、名前は背負うものではなくて、あくまで自由に掲げるものよ」
「掲げる?」
「名前とは名乗るからこそ名前で、背負っていてはそれこそ名後よ」
「……あんまり面白くない」
「別に洒落を言っているつもりはないわ。あなたが今は橙を名乗っているように、いつか他に名乗りたい名があるのだとしたら、いつ名乗ることになろうとそれはあなたの自由よ」
「でも、私は弱いから」
「強い弱いなんて名前に関係ないわよ」
 何を言ってるの、と霊夢は息を吐いた。
「霊夢は」と橙は呟いた。「いつから掲げたの?」
「さて、ね。少なくとも、今の私は掲げているつもりもないわ。博麗だろうと霊夢だろうと紅白だろうと、私とわかるなら何でもいいわ」
「変なの」
「そうね。変になっちゃったわ」
 くつくつと橙は笑い、ひょいと縁側から飛び降りた。青空はまだ高く澄んでいる。
「あなたはあまり強くはない。けれど、私に答えを求めても出てなんてこないわよ」
 勝手に強くなって勝手に納得して勝手に名乗りなさいと霊夢は言った。はっきり言われてしまったなあと思いながらも橙は頷いて答えた。
 あまり納得はできていないし、理解もいまいちできていない。それでも掲げるのが自由だというならば、その時を自分で見つけるのが正しいのだろうと橙は思った。それが今自分の思っている「強くなったら、いつか」とどう違うのかはわからないけれど。
「そろそろ帰らないと」
「そうね」
 ありがとうと橙は一礼して、振り返ることなく神社を去っていった。本当に、何処かの主人とは大違いの出来の良さだ。
 霊夢は腕を大きく天に向けて伸ばしてから、橙の空にしていった湯飲みにもう一度お茶を注いだ。家族のようなものだ、使い回しになってしまうが問題はないだろう。
 橙の気配が完全に感覚から外れてから霊夢は「どうぞ」と声をかけた。先ほどまで何の気配もなかった木陰から八雲藍の姿が現れていた。両手は裾に隠されたまま胸の前で揃えられ、九つの尾はしなやかに揺れていた。
「私の式が迷惑をかけた」
「構わないわよ。でも、盗み聞きはあまり感心しないわね」
「すまない。やはり気になってしまってね」
 恥ずかしそうに藍は笑みを作り、橙の去っていった方向へと目を向けた。木の葉が音を立ててなびいていた。
「私が何か言葉を示すべきだったのだろうが……私からではあの子には重くなりすぎるかもしれない。本当に感謝している」
「別に、答えを示したわけでもないわ」
「道を示さなかったわけでもないだろう」
「ものは言い様ね」
「そういうことになる」
「私の方こそ、上手く手加減できなくて申し訳ないわ」
「いや」と藍は首を振った。「橙とて全霊だったわけではないから、問題はないよ」
「あら、私の方が加減されていたの」
「あの子は優しい。それに、まだ意識で殻を破る方法を知らない」
 藍は語った。橙とただ偶然に出会った幾年前の出来事を。鼠と橙。あの鼠は安い妖怪ではなかったということ。こちらに落ちた次点で名前など意味をなくすが、それでも人の語る昔話にも幾度か登場するような存在だったのも確かだったということ。橙は藍が自分を救ったと思っているが、藍は骸を吹き飛ばしただけだということ。
「橙は、強い」
 私も酔狂で橙を式にしたわけではないと藍は言う。
 霊夢は驚くのでもなくただぼうっとしているだけにも見える様子で聞いていた。足下にこぼれた煎餅の欠片を蟻が運び始めているのを見つけた。日の光を受けた藍の尻尾がふかふかとしていて心地よさそうだった。
「それで?」と霊夢は言った。
「それだけだ。自分の弟子が歓迎されてしまったのをただ見過ごすことができなかっただけの話だよ」
「怖いわね」
「怖がってくれるならば嬉しい限りだ」
 ともかくありがとうと告げて、藍は頭を下げた。その姿は洗練の差こそあれ薄らに橙に被り、主人は主人でもこちらがやはり見本なのかと霊夢は納得した。同じように振り返ることなく去ると思ったが、藍は一度後ろを振り返った。
「名とは、呼ばれるものだよ」
「ふうん」
「名乗るものであるのも確かだが、呼ぶもの呼ばれるものでもある。名乗っても呼ばれなければ、存在は宙に浮いてしまう」
「そうかしら」
「呼び名を縛らず、自ら浮遊することを選んだ者もいるようだが」
 霊夢は答えることはなかった。藍と霊夢は真っ直ぐに視線を交えて、藍が静かに笑みを零した。
「紫様がどう思っているにせよ、いつの日か名乗った時には私はあの子を八雲の名で呼ぶよ」
 その言葉を最後にして藍の姿は見えなくなった。
 取り敢えず一服をしようとした霊夢が伸ばした手の先ではお茶の姿が消えていた。仕方がなく代わりに煎餅に手を伸ばし、一枚食べ終えてから言葉を切り出した。
「千客万来ね」
「私でまだ三人目でしょう」
「十分よ」
 それもそうね、と八雲紫は硝子細工のような笑みを作った。煎餅の欠片を運んでいたはずの蟻の姿は消えていた。逃げたのだろう、たぶん。
「それ、私のお茶。そっち飲みなさいよ」
「霊夢のが飲みたいのよ」
「……あっそ」
「私の式とその式が迷惑をかけたわね」
 まるでその気を感じさせない調子の言葉に霊夢は溜め息をついた。わかっていてやっているのか紫はくすくすと笑っている。
「藍もよく言ったものだけれど、霊夢、あなたも言うようになったわね」
「それはどうも」
「ほんのついこの間まで、博麗なんて知るかこの馬鹿ーなんて暴れるあなたを何度も宥めていたのに」
「何度も丸め込まれたわ」
「ではあとは転がすだけね」
「遠慮しとくわ」
 霊夢が仕方がなくもう一方のお茶に手を伸ばそうとすると、すっかり空になった元の湯飲みを受け取らされた。もう一度お茶を淹れ直し煎餅と一緒に腹に落とす。少し時間の経ったお茶を手にした紫は「ぬるい」と言葉を零しながら飲んでいた。
「それにしても、八雲一家は仲がいいのね」
 羨ましい羨ましいと煎餅を口に咥えて霊夢は言った。くすくすと紫が笑って、霊夢の咥えていた煎餅の半分を折って持っていった。吸い込まれるように紫の口の中へと放り込まれた。
「羨ましいのなら八雲の名を名乗ってもいいのよ?」
「あんたが博麗を名乗ってもいいじゃない」
 ふむりと二人揃って一瞬考え、言葉は偶然に重なった。
「それもいいわね」
 どうせ訪れないいつかだからこそ、二人は声を出して一頻り笑い合った。
 読了、ありがとうございました。
 紫がいいところを持っていった気がしないでもない、そんな秋の日。
えび
[email protected]
http://casuca.yaekumo.com/indexmenu.html
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コメント



0.1400簡易評価
1.50名前が無い程度の能力削除
もうちょっと改行とか加えた方が、読みやすくなるかと思います
5.100名前が無い程度の能力削除
6.100名前が無い程度の能力削除
家族って自然と生まれるものじゃないんだ、自ら作らなきゃ

素敵なお話有難うございました
17.100名前が無い程度の能力削除
流れが綺麗。
巫女は式の式に語り、式は巫女に語り、主と巫女はただ笑いあう。
こんな八雲一家、大好きです。
22.90名前が無い程度の能力削除
これはいいもんですな
23.100名前が無い程度の能力削除
途中の戦闘描写や、橙の回顧の文章は改行が無くて読みづらかったですね…
どうもみっちり文字を敷き詰められると読むときに一行飛んだり、
同じ場所を読んでしまったりすることが多くなってしまいます。

それ以外に欠点を感じない小説でした。
目茶苦茶大好きな話です。