Coolier - 新生・東方創想話

魔界神異変 完結

2009/08/06 19:25:54
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夢子は早急に手を打つために行動を起こす…今打つ手はこれしかない。
夢子は各地に居る、妹達に神殿に集まるよう通達を出す。

こうしている間にも神綺は無理を続ける、夢子の意見にもその場では聞く…が、目を離せば作業に戻る。だからと言って、常に神綺についている訳にも行かない…夢子にも仕事はあるのだから。

 一番近くの地区を守る魔界人  マイとユキが到着した

 「姉さま…お久しぶり」「夢姉さま、お久しぶりですね」
この双子はその見た目も性格もほぼ正反対の夢子の妹達である。

 「いらっしゃい、二人とも…実はね、あなた達に助けてほしいことがあるの…」
普通の夢子ならこの二人にここまで余裕のない姿は見せない、いや…見せる筈がないと言えよう。
それこそが、この魔界の長女たる自分の妹達への姿であると思っていた。

 「どうされたのです、夢姉さんが私達をわざわざ助けを求めるなんて」
ユキはそう言って無邪気に夢子に笑顔で問いかける」
 「…ユキ、あなたという子は…」
マイは夢子の表情から何かあったというのを察しているようである。
 「実は、神綺様がちょっと違うの、何が違うとはちょっと解らない、でも違うの」
夢子も自分でうまく言えてないのは解る、でも、いい用がないのも事実であった。

 「…母様がですか?     …お会いできますか?」
 「神綺ママが?それは一大事…マイ、行こう!」
双子はそれぞれの反応を見せたが、二人とも神綺が心配なのは間違いない、どちらもすぐに会いたいと神綺の居る神の間に向かう。
  
 「神綺様、マイ、ユキ入ります」そう言うと扉を開け神綺の前に二人が向かい合う」
神綺は双子を前にすると、表情を柔らかく崩し語りかける。
 「マイちゃん、ユキちゃん、久しぶりね、元気にしてる?」
 「…はい、私もユキも元気…です」「はいはい!私はとても元気です!!」
マイはユキの元気すぎることを内心鬱陶しく思いつつも、まぁ、いいわと神綺を見つめる。
 (ふむ、確かになにか雰囲気が違う、何とは確かに解らない…でも、違和感を…感じる)
 「姉さまから伺ったのですが、神綺様がかなり無理をなされている様子、心配しております」
 「夢子ちゃんは心配性なのよ、何も問題ないわ」
 (…なにかしら、この違和感は…)マイはこの会話の間に何か違和感を感じ続けていた。
 「ママ、夢姉さまに心配掛けちゃ駄目だよ…」
ユキは言ってから、あっ! という顔をマイに向けた。
マイは… (まじめな話中になにをいうのよ、この子と内心思ったが表情を崩さず神綺を見る)
 「ユキちゃん、大丈夫よ、私は強いんだから」
 (!!?…なに、おかしい、おかしいよこれ…ママじゃない)とユキは動けない
 (…おかしいわね、母様なら喜んで飛びついてくるはず…これは何事??)マイは背筋に寒気を感じる。
 「用はそれくらいかしら?」神綺はそう尋ねると優しい顔ではあるが、威厳に満ちた顔に戻る。
 「…はい、神綺様が大丈夫と仰るのならば、私には何も言うことはありません、失礼致します」
そう言って、マイは動けないほど動じているユキをつかむと引きずるように部屋を後にする。

 夢子の部屋に戻るとルイズが到着し部屋に居るのを確認する。

 ルイズ 夢子と双子の間の姉で夢子がしっかりものなら、ルイズはおっとり系の姉といった所である。
 「あらあら、マイちゃんとユキちゃん、元気してた?なんか元気がちょっと足りない気がするけど」
ルイズは夢子からあらかた聞いているようだが、姉の動揺と妹達の動揺を見ると、さすがにこれは普通じゃないというのが現実味を帯びたようである。
 「ほらほら、元気だしなさいな、あなた達が落ち込んでるのは姉さんも寂しいわ」
ユキはなんだか解らないが泣き出しそうな所を必死に押さえていた。
マイはしばらく黙りこんで考えているようだった。
 「とにかく、私は神綺様に会ってくるわ…何かわかるかもしれないしね♪」
ルイズはこれはただ事じゃないのは解る、でも、私達が二人とも動揺してはマイもユキも耐えられないと姉として優しい笑顔を見せ、ユキを優しく抱きしめる。
ユキは泣きそうになるのを耐えて姉に力強くしがみ付くと
 「ルイ姉さま、お願い、神綺様をお願い…」そう言うととうとう耐え切れず泣き出してしまう。
 「あらあら、ユキちゃん…大丈夫だから泣かないの」
そう言って、夢子を見ると
 「夢子さん、ユキちゃんをよろしくね」とまだ泣いているユキをあやしつつ部屋後にする。

 「神綺様、ルイズ、入ります」そう言ってまだ神の間で休憩している神綺の元に進む。

神綺はルイズを見ると「今日は皆どうしたのかしら?一日に大勢来たわよ」
ルイズは神綺を前にすると違和感の出所を探りつつ会話を始める。
 「神綺様、夢子さん、それにマイちゃん、ユキちゃんに聞いたのですがとても無理をされているようにしか見えない…と、どうなのですか?」
ルイズはあえて皆と同じ質問を神綺に問いかける。
 「ふぅ…あなたも? 皆どうしてかしら?私は魔界の為、がんばってるだけよ?何も問題ない」
と、神綺は姿勢を崩さず答える。
 (確かに、そう…だけど、神綺様は魔界も大切、それと同じくらい私達、子を大事にされる方…これは…)
 「さきほど、ユキに会いました… あの子の気持ち、解りましたか?」
ルイズは自分でも不思議な位、いらついているのを感じながらそう神綺に問いかける。
 「あらあら、あの子、私ががんばれば皆の生活が良くなるというのにねぇ…」
 「…!…」ルイズはまさか神綺がその様な言動を返してくるとは思わなかっただけに思わず手を上げそうになったが抑えた。
 「…神綺様、確かに皆の為に動くと事はとても大切です、ですが、それだけではありません」
 「…そうね、でもね…私は魔界の神、魔界を繁栄させることが全て、それだけよ」
ルイズは心の中に湧き上がる言い知れぬ感情を抑え…一言。
「解りました、魔界神」と告げ部屋を後にする。

 夢子の部屋に着くと、泣きつかれて眠ってしまったユキを見つめ、夢子に告げる。
 「夢子さん、幻想郷にアリスちゃんが居たわよね…連絡お願いできるかしら?」
夢子は何故?と言おうとルイズを見ると背筋に寒気が走るのを感じた。
ルイズはそれほど強い魔界人ではない、むしろ戦いだけでみるならこのユキやマイにすら劣るはず、その魔界人が夢子を一時的にでも畏怖させるほどの力を感じさせる。
部屋で考え込んでいたマイは何かに気がついたようだった。
 (そう、あれは神綺様ではない力、今の神綺様から微量ながら異質な力を感じる、何故なのかしら…それが解らない)

ルイズは手紙を一通用意すると夢子から魔界の門番であるサラの元に渡された。
 
 サラ 魔界の門を守る門番 幻想郷にも非番の時にふらつく為アリスと時々会っている

 「アリスちゃんにこれを渡せ?良いけど?…でも、夢子姉さんが直々に…とはどうしたの?」
夢子は今回、サラにはこの事態を伝えては居ない。
門番としてここを守っている以上余計な不安を与えて、仕事に差支えがあっては魔界にそれこそ大きな問題がおきる。
伝えないのは確かに心が痛む、でも伝えてそれでも門を離れられないというのはもっとこの子を傷つけるそう思っていたのである。
 「ふむ、解ったよ姉さん、アリスちゃんに渡せばいいのよね?で、ここの守備は任せていいのかな?」
サラは夢子がここまで出てきてる時点で何か起きてるような気がするとは察したようだが
それが魔界の一大事とまでは思っていなかった。

 場所が変わって幻想郷 アリス宅

 神綺はここに滞在して3日目になろうとしていた。
 「アリスちゃん、ここはいろいろな人がいて楽しいところね、私も引っ越したいくらいよ♪」
神綺の本気か冗談か解らない言葉に危うく飲んでいた紅茶を噴出しそうになったが何とか耐えた。
 「神綺様、そういうことは姉さん達の前では言わないでね…きっと失神するから」
アリスはまじめな姉、夢子が今の言葉を聞いたら説教を何時間でもした挙句、意識を失いかねないと心の中で クスッと笑った。

 「むっ!」突然神綺がアリスの家に近づく気配に警戒し、なぜか2階に逃げ込む。
 「な?なに…アリスも母のただならぬ行動に気を張る」
家の前に着き、ドアを叩くその気配…これは…
 
 「やっほー、アリスちゃん!お姉ちゃんだよ~」サラであった。
神綺は何やら青い顔をしていたのが引っかかるがドアを開ける。
 「アリスちゃん久しぶりだね、実はねこれ、夢子姉さんから預かったの読んで貰える?」
アリスはサラがよく来るのは知っているけど、今回は夢子姉さんから手紙が来るなんて予想もしてなかった。
 (さては…お母さん、何かしでかしたのね…で夢子さんがこっちに居ることを知って連絡をと…)
アリスはその程度だと思って、封を切る。
サラもまぁ、急いで帰る必要もないだろうと椅子に腰掛けてアリスの様子を見ている。

・・・
・・・・・
・・・・・・・

 「…はい??」アリスは状況が掴めない。
 「サラ姉さん、これを本当に夢子姉さんが?」思わずサラに問う。
 「そうだよ?まぁ、珍しいことだよね」サラは何が書いてあるのだろうくらいの気持ちで返答する。
 「え~とね、神綺様がおかしくなった、だから手を貸してみたいな事が書かれてるの」
サラもアリスもお互い意味は違うが 「??」という表情をしていたと思う。
 「神綺様がおかしいのは今更じゃないよね?」と結構ひどいことをサラは素で言っている。
それはもちろん、親愛を込めていっているのだけれど、知らない人が聞けばひどい娘であるが。
 「えとね、神綺様、今2階に居るのよ?」
サラは目が点になるとはこの事のような表情をする。
でも、神綺様は降りてこない…アリスはどうしたのだろうと上がっていく。
そこには床に伏す神綺が居る。
 「姉さん、来て!!  し、神綺様…お、お母さんが!」
アリスは動揺し自分がなんて言ってるのか解らない位であった。
サラも階段を駆け上がると神綺にすばやく近寄る。
 「母さま、どうされたのです!?」動揺はしているが、さすがにアリスより永い時を生きてきた姉である。
 「これは…母さま、かなり体力を失ってる、ねぇアリス!こんなに弱るなんて普通じゃない、変だよ」
アリスはサラの言動を聞いてはいるが、頭には入っていない。
 「ひとまず、アリス、私とあなたで母さまに力を移して!…少しは回復すると思う」
 
・・・
 
 「あ…アリスちゃん…とサラちゃん?」
神綺は二人の力を受け、少し回復したようであるが、未だにふらつく。
 「ねえ、大丈夫なの?お母さん!」アリスは冷静さを欠いているのか、素になっている。
 「あらあら、アリスちゃん、やっとお母さんって呼んでくれるのね…」
疲れきっているのにも関わらず、嬉しそうに微笑む神綺を見るとアリスは胸が張り裂けそうになるのを堪えるので精一杯であった。
 「母さん、どうしたのよ、こんなに弱るなんてありえない、ありえないよ!」
サラもこんな母を見るのは初めてで動揺している。
 「サラちゃんもそんな悲しまないで大丈夫だから…ね?」
神綺はかなり弱ってはいるがまだ二人の力でいくらか回復をしているようで
さっきより顔色も幾分良くなった気がする、でもこのままではいけない。
 「お母さん、魔界にもどろう、夢子姉さんやルイズ姉さんなら何とかしくれるから」
自信はない…でも、それでも姉さんならと二人は思っている。
 

 アリスは上海に指示を出し、魔界に居る姉に何とか連絡をと頼む。
 

 魔界 魔界の門 門番代行 夢子

上海は力の限り急ぐ、アリスの指示でもある以上に、神綺が苦しんでいる。
それだけで人形でありながらもアリスの分身ともいえる心が騒ぐ。

 「あれは…アリスの力?」夢子は上海を遠目で確認すると上海に近づく。
 「どうしたのかしら?アリスは?」と上海に尋ねる、当然言葉は解らない、そう解らないはずだった。
上海は夢子の袖を引っ張る、その行動に夢子は言い知れぬ不安を感じ、上海に尋ねる。
 「付いてきてほしいの?…でも……解ったわ」夢子は今そうしなければならない気がして、上海を追う。
   
アリスたちは神綺に力を与えつつ魔界の門に近づく。
 「お母さん、もう少しで魔界の入り口だからがんばってね、お願いよ!」
二人は弱りきった神綺を抱え門に近づく。
 
 「アリス、どうし…たの?」夢子は言葉を失う。
アリス、サラの抱える人こそ、魔界の神にして最愛の母、神綺であるのだから。
 「し、神綺様!!」夢子は反射的に神綺に近づくと弱る母に抱きつく。
魔界に居る神綺、そして、ここに居る神綺 どちらが本物というのを夢子は悟る。

 「…な、なぜあなたがここに居るのです、神綺様!!」

本当の神綺に会えたという喜びと弱りきり、今にも崩れ落ちそうな母を見て夢子は妹達の前だというのに涙が流れるのを止められなかった。
それでも、魔界神の代行という地位に居る夢子である。
 「サラ、アリス、よくやったわ…神綺様はかならず助ける」
今まで神綺を抱え、力を移し続けた二人はその姉の言葉に微笑み合い、そのまま意識を失う。

 「後は任せなさい、二人は頼みましたよ」
そう門番の隊員に指示を出すと夢子は神綺に力を移しながら魔界の空を飛ぶ。
普通の魔界人、いや、力が多少あるくらいの者なら力を移すだけで無尽蔵に吸われ意識を失うであろうが
それは魔界最強のメイドにして、神綺の最強の娘である夢子。
 神殿に着くとすぐに妹達が居る部屋を目指す。

 「早かったわ…ね!…し、神綺様!?」ルイズは弱り果てた神綺を前に何が起きたのか解らないまでもこの方が真の魔界神にして、母である神綺であるとだけは悟る。
 
 「ママ、どうしたの!ねえ、ママ!」目を覚まし、ルイズより今の神綺様は違うと断言されショックを受けていたユキも、今目の前に居るこの神綺こそ本当の母であると解る。

 「…なるほど…ね…おかえりなさい、母様」ユキのように取り乱したりはしない、だけれども心の底では今にも飛びつきたい衝動に駆られるが、ユキの手前と自身プライドがそれをさせない、なんとも歯がゆいものである。

~~~~~少女説明中~~~~~

 「なるほど、神綺様はアリスに会いたいが為に何らかの身代わりを立て、アリスの元に居たと…」
ルイズは前とは違う何らかの衝動はあるものの、その無駄な事に力を使うこの神を優しい表情で見つめた。

 「さて、そうなると今、神の間に居る神綺様はおそらくこの神綺様から力を奪い続けていると考えるのが妥当」
この考えは当たっている、そしてそれを止めなければこの愛しい神が消滅してしまう、そんな事はどんなことをしてでも阻止しなければならない。
 
神綺は今日はまだ神の間から離れては居ない。
夢子が居ない間、ルイズが神綺を留めていたのである…神綺もルイズのただならぬ雰囲気に動くべきではないと思ったのであろうか。
 
 「神綺様、夢子入ります」

今の夢子には迷いはない。
神綺はその夢子の気配にわずかに表情を変える。
 「夢子ちゃん…どうしたのかしら?何があったのかしらね?」神綺はそう夢子に問う。
 「…神綺様は戻られました、もう良いでしょう…その座を降りなさい」
目の前の神綺に言葉を投げかける。
 「…言っている意味が解らないわね、私は神綺…この魔界の神よ?」
ここに居る神綺、いや代行というべきだろう…は、神綺により大きな力を与えられてしまった
それゆえに、自身を神綺だと思い込んでしまったのだろう。
 「神綺様の姿を持つ者よ、私は神綺様を守る者…今その勤めを果たします」
それだけ言うと夢子は剣を取り出し躊躇わず神の座に切り込む。
 
 「…いいでしょう。夢子…神の力見せてあげるわ」神綺はその一撃を避けると戦う意思を叩きつける。

魔界神と魔界の最強メイドが互いの覚悟を持って対峙する。
先手は夢子が取る。
まるで瞬間移動しているかのような速度で神綺の前に飛び込み剣を振るう…が神綺はそれ以上の速度を持って夢子の背後を取る。
そして、手に込めた力を弾くと細かい弾幕が夢子を射抜く…かに見えた。
だが、夢子はかろうじて回避し体勢を整える。
 「…夢子、そんな殺気のない攻撃が私に通用して?」神綺は冷徹に言い放つ。

 ~~ 夢子の部屋 ~~
 「ルイ姉さま、早くっ!」ユキは今、人形神綺と戦う夢子が気になって仕方ない。
 「ユキちゃん、この魔術を完成させないと神綺様は救えないの、だからそれまではこっちに集中して」
ルイズはマイ、ユキの二人と神綺に封印術を行っていた。
今のままで人形神綺を傷付けると、神綺の命に関わる可能性は極めて大きい、それを避ける為にもこの術式は必要なのである。
 (夢子、しばらく時間を稼いで…必ずこの術は成功させるから)ルイズは心で夢子に誓う。

 ~~ 神の間 ~~

 「夢子、どうしたの?あなたから仕掛けて来たくせにちっとも当ててこない…あなたはそんな物?」

夢子は今、神綺に攻撃を当てるのが目的ではなく、人形神綺が仕掛けられている術に気づかせない事こそが真の目的であった。
これこそ夢子にしか出来ない行動であった。
しかし、その様な加減をしつつ神綺と戦う事は夢子ですら無傷では済まなかった。
元から神綺を救う為に力を移し、その後にこうして向かい合っている。
直撃はないまでもかなり被弾し服には血が滲む、だがまだ倒れるわけには行かない。

 「夢子、あなたなにを企んでいるの?」
神綺はここに来て夢子の行動に違和感を覚える、その時である。

   ビキン!!
     と神綺の周りの空間が音を立てて崩れる。

 「なっ!…これは?何がおきているの?」人形神綺は自分におきた事を理解はしていない。
この時、神綺と人形神綺を繋ぐ空間魔法が完全に破壊されていた、これで本当の神綺にこれ以上影響は出ない。

 「ルイズ、良くやったわ…これで戦える!」夢子の瞳に光が宿る。

夢子は傷つきながらも強い意思によって神綺に向かい、剣を再び構え、動揺し動きの止まる神綺に切りかかる。
神綺は避けきれず腕に受ける。

 「夢子ー!」神綺はその痛みに顔を歪める。

神綺は余裕の表情を崩し夢子に巨大な光弾を放つ、それは夢子の右腕に直撃する。
夢子はその激痛に耐え、互いに弾幕を放ちあう。

そして、ついに夢子は神綺の弾幕を破る、だが…それは神綺の罠だった。
夢子は弾幕を切り抜け剣を振る、そのタイミングを神綺は待っていた、特大の光弾を瞬時に作り夢子に叩き付ける…夢子は回避を行えず直撃する。

 「夢子!」 その時神の間にルイズ、そしてマイ ユキが駆け込む。

そこには神綺の攻撃により床に倒れこむ夢子が居る、ユキはすぐさま夢子に駆け寄り「夢姉さま!」と叫ぶ。
 
 「…ユキ、大丈夫よ…ちょっと派手に…やら…れた…け…どね」そう言うと夢子は意識を失う。

 「…夢子、無理させたわね…もう大丈夫、ゆっくり休みなさい、起きた時には全て終わらせるから」
ルイズは夢子に優しい表情を一瞬向けるとすぐさま神綺を見る。

 「よくも…もう許さない!…許さないよ!!」
ユキは神綺に向き合うと魔力を手に凝縮する、そしてその力を神綺に向けて放つ。
…だが、その力は無常にも神綺のわずかな力によって弾き返される。
それは冷静さを欠き攻撃のみに集中したユキに直撃し、ユキは壁に弾き飛ばされ気を失う。

 「ユキ、力を使う時は冷静にと言っているでしょう…考えなさい」冷酷に言い放つ。

 「…そうね、あの子もそういう事が出来るならもっと使える子なんだけどね」マイはそう言い放つ。
 「要領が悪くて、まったく困った子よ…」(でも、嫌いじゃないのよね)と心で思う。

 「マイ、あなたはそういう点では冷静で良い事ね…でも、まだまだ力が足りない」
神綺はそう言うとルイズの動きを弾幕で抑え、マイにも弾幕を放つ。
マイはその弾幕をかいくぐると神綺に向けて弾幕を撃つ、それは神綺に見事に直撃する、だが大したダメージは目に見えない。
 「…ね?まだまだよ」そう言うと今度は正確な狙いで光弾を放つ、それはマイに当たり弾き飛ばす。
 「ぐっ…そんな事…解ってる、それでも…あの子を何時か超えてみせる…」マイも意識を失う。

 「さて、ルイズ…あなたも私に向かってくるのかしら?」神綺は静かに目線を移す。
 「…そうですね、その前にお客のようですよ、魔界神?」と意味深な言葉をつぶやく。

神の間に新たなる侵入者が飛び込む。

 「…はぁはぁ…霊夢、ちょっと無理しないでよ…」「このままだと寝覚め悪そうだし、とっとと終わらせるわよ」
そこにはアリスと霊夢が立っている。

~~~~経緯~~~~

霊夢は神綺がしばらくアリスの家に居る事は知っている。
まぁ、家族の事は家族に任せておけばいいでしょ、と考える霊夢にとってそれ以上関わる気はなかったようであるが8日目にその状況は変わる。
魔界人であるサラが門より幻想郷に来た事である、それ自体は異常ではないが、なぜか天性の勘が働く。
その後アリス宅に向かってみれば、アリスが戸締りもなく出かけている事により
いよいよその勘は確実なものになる。
さらには魔界の門も開け放たれている…霊夢は はぁ~ とため息を吐くと門を通る。
幻想郷ではないとは言え、門がこんなではいつまた招かざる者が幻想郷に来るか解らない、そういうことである。

門を通るとそこには魔界の門を守る隊員が大慌てで駆け回っている
見てそのまま通過しようとしたところアリスのことを言う隊員がいた為調べてみれば
かなり疲労しているが神綺の元に向かわなければと足を進めるアリスがいた訳である。
その姿を確認し、アリスにより事情を大方説明を受けアリスを支え共に神綺の元に向かう。

~~~~以上~~~~

 「ルイズ姉さん、それに…!皆!」アリスは遅れて神の間に入るとこの惨状に言葉を失う。
 「…アリス、これは結構悪い状況よね?」霊夢もこの状況を見る限り最悪の事態だと理解した。

 「アリスちゃん、こんな状況だけど皆、大丈夫…本当の神綺様も最悪の状況は脱してるわ」
ルイズは姉、妹達が傷ついて倒れているこの事実に冷静さを失わないようアリスに語りつつ神綺を見る。

 「アリスちゃん、あなたもなの?…これはもう笑えないわよ、それと博麗の巫女だっけ?…神の犬が神に牙を向けるとはね」
人形神綺はもはや加減などまったく考えていない。
 「犬でも、尻尾を振る相手と噛み付く相手くらい考えるわよ」霊夢は皮肉に皮肉を返す。

 「改めてみると、確かにこの神綺は違うわね…真面目過ぎるのよ」霊夢はそうアリスに言う。
 「そうね…でも、自分の親を不真面目みたいに言われるのは良い気分じゃないわね」アリスはそう返す。

今この場で戦えるのはルイズ、霊夢、アリスであるがアリスはまだ力が戻ってない。
 
 「で、こうして対峙してみたものの、どうするの?アリス」
霊夢もここまでの力を見せる神綺にはうかつに仕掛けられない。
 「霊夢、あなた私に力を貸してくれない?今の私だけだと足りないの」
アリスには作戦というより、この神綺が造りし魔導書「Grimoire of Alice」を使い神綺を止めると考えていた。
おそらく、今の戦力ではこの魔導書以外神綺に対抗する手段はないであろう。
 「…なるほど、アリスちゃん…お願いできるかしら?」ルイズもその手段に協力してくれるようだ。
 「解った…でも、貸しは高くつくわよ?」そう言って霊夢も協力する。
 「お母さんが無事に戻ったら、頼んでみるわよ」アリスもそう霊夢に返す。

 「ふん、何か手があるようね…良いわ、待ってあげる」神綺は余裕を持って3人を見る。
 
 「ありがたくこの機会、生かさせてもらうわ…お願い姉さん、霊夢」
ルイズと霊夢は自らの力をアリスに集中する…アリスの魔力が急速に増大し「Grimoire of Alice」の封印が一つ一つ解除されていく。

 「「Grimoire of Alice」よ、今こそその力を示し全てを終わらせて!」ついに魔導書は封印を解かれる。

「Grimoire of Alice」は7色に輝く七つの光弾をアリスの周りに展開する。
 
 「…なるほど、それがアリスの…いえ、私があなたに与えた最強の力」神綺はまだ余裕を見せる。

 「アリス、ちゃんとその力操りなさいよ…親殺しなんて笑えないわ」霊夢は本心から言う。
 「アリスちゃん、その力なら神綺様を抑えられるかもしれない…お願い」ルイズもアリスに言う。

 
 「もちろんよ…私はお母さんを助けに来た、それ以外を望んでない!」

二人の力を受け、アリスは強い意志をもってそう言い放つ。
 「いいわ、私も全力で戦ってあげる…魔界神の力、見なさい」
神綺は6枚の羽を大きく展開させると周りにアリスと同じく7つの光弾を作り上げる。

 「行きなさい「Grimoire of Alice」!」アリスがついに発動させる。
7色の閃光が神綺に向かって突き進む。
 「手加減はなしよ!これでおしまい」神綺も同時に力を解放させる。
     
互いの力が同じタイミングでぶつかり合う。

 「くっ…さすがに全力の「Grimoire of Alice」でも…私の力が持つか…いえ、持たせて見せる。
 「さすがね…これだけの力を出せるなんて、さすがはアリスよ」神綺はそう呟く。

勝負は決まった。
7色の閃光は神綺の光弾を破壊し神綺を飲み込む。
「Grimoire of Alice」の勝利である。

…だが、閃光はそこまでであった。
「Grimoire of Alice」はアリス自らの魔力でのみ発動する。
つまり、封印は二人の力を借りて解くことが出来る、だが、発動はアリスのみである。
むしろ、今のアリスで発動できたのですら奇跡に近い。

 「お…お母さん…」アリスは全ての力を使いきり意識を失い墜落する。
 「アリス!」霊夢はアリスが床に叩きつけられる前に受け止め神綺を睨む。

 「…はぁ…はぁ、さすがに今のは効いたわね…でも、これで全ておしまいよ」
神綺は相当のダメージを受けてはいるようだが、まだ戦えないというほど弱ってはいない。

 「アリスがあれだけがんばったのに、もう手はないの…ルイズ?」霊夢がルイズに問う。

・・・・・・・・

 「…仕方ないわね、霊夢。これは内密に」ルイズは霊夢を見据えるとそう呟く。

 「ルイズ?今更あなたが私をとめられると思うのかしら?」
そう思うのは当然であろう、夢子やアリス、マイそしてユキの魔界の実力者が揃っても止められない文字通り神である神綺をルイズ一人でどうしようもない…はずであった。

 「お母様、いえ、人形!…私は夢子と並ぶ神綺の娘なのですよ」ルイズは神綺に語る。
ルイズはそう言うと人形神綺の周りの空間が歪んで行く。
 「こ…これはなに?」人形神綺は自らの記憶にない力に怯む。
 「私は限られた状況のみでこの力を使えるのですよ、それは…魔界神が許可した時のみ」
人形神綺はそう言われて、意味がまったく解らないという顔をする。
 「つまりこういうことですよ」そうルイズが言うと神の間の主が部屋の入り口に現れた。
 
 「…ルイズちゃん、手間、掛けさせたわね…」この方こそ、真の魔界神 神綺である。
 「いえ…お母様、私の力…全ての力を封じる能力、このような事態の為にあるのですか?」
ルイズはそう神綺に向かって微笑みつつ尋ねる。
 「…そうじゃないけど、この状況ではそうだったかもね」自分でも解らないという顔をしつつ、神綺はそう答える。

 「う…、わ、私は…神綺、そう、魔界の神神綺なのよ、あなたは誰?」人形神綺は自らの力が完全に封じられているの事と目の前に現れた本当の神綺に混乱しているようだった。

 「…ごめんなさいね、私の考えが浅はかだったばかりに皆に迷惑を掛けて…そしてあなたにもつらい思いをさせる事になるなんて…」
 人形神綺は目の前にいる神綺の瞳に光る涙をに沈めた記憶を呼び戻す。

      「う…あ… 神綺様…私はなにを…」

人形神綺は自らの意識を取り戻す。それはつまり…
人形神綺は人形ではなく神の力によって一人の魔界人になっていた…神綺の力は意思だけではなく命すらもこの子に与えていたのだ。
そして、彼女に与えられたただ一つの言葉 
  
   「魔界を守ってね」 

この言葉は彼女の存在理由の全てだったのだ…たとえ神の気紛れ、戯れだとしてでも。

その上で神綺は自らの力を与えた、それはこの生まれたばかりの娘には重かった。
それが心を殺してしまい神綺としての存在を作ってしまっていたのである。

神綺は全ての力を取り戻した。
そして。この惨状を自らを失っていたとしても、手を汚してしまったこの幼い娘はこのままでは
自ら自分を壊すかもしれない。

たとえ神の我侭だとしても、神綺はこの娘の神綺および夢子たちとの戦い、その全ての記憶を消滅させ新たな姿を与える。

・・・・・・・・・

 「…神綺様?ご命令を」幼子は神綺に命を与えられた時そのままの表情を神綺に向ける。
 「…ごめんなさいね…」神綺は目の前にいる無垢なる幼子を優しく包み込むとゆっくりと言葉をつぐむ。

 「あなたにはこの神殿に残って私と過ごすことを命令…いえ、お願いするわ…いいかしら?」
 「はい、それがお望みでしたら」幼子は義務的にそう答える。
幼子は新たに生きた心を持つ事を神綺は心より願う…それこそがせめてもの償いになると信じて。



~~~~~全てを終わらせた翌日~~~~~



「神綺様、サボっていた分はしっかりがんばって頂きますからね」
夢子は先日の戦いでのダメージが大きく、神殿にある治療室に入りながらも神綺にしっかりと言いつける。
 「夢子ちゃん、ごめん…本当にいろいろごめんなさい…許して…」夢子のベッドの脇から嘆願する。

 「神綺様、私は神綺様の娘です…そしてあなたは母であり神なのです、神の言葉は私達にとって全てなのです…今後は御自重なさいませ…(お母様)」と最後にぽつりと呟く。
 「…うん、ごめんね…」
神綺は最後の所は聞こえてなかったようである、まぁ、聞こえていればそれはそれで大騒ぎであったかもしれないが。


------------------------

 「…いらっしゃい、神綺様」そうマイはユキの眠る治療室に来た神綺を出迎える。
マイは人形神綺の攻撃を受けた時、防御壁を用意しておりダメージを分散させた、その為戦いの終了後まもなく目を覚ます。
だが、ユキは人形神綺の言うように防御を意識しなかった為、ダメージがいまだに残り治療を受けていた。

 「マイちゃんにも大分迷惑掛けたわね…ごめんね」神綺はマイに頭を下げる。
 「…神綺様、気にしないで下さい…とは言いませんが気にしすぎもよくありません」と告げる。
 「う…そ、そうね…」ちょっとだけ傷ついたらしい。
 「…でも、元気になられた神綺様を見られて嬉しいですよ」と正直な言葉も伝える。
 「マ、マイちゃん!お母さんも嬉しいわ~~」と飛び付く。
意表を衝かれたマイは避けられず抱きしめられる。
マイは抵抗しようと思ったがこれはこれでいいかと、されるがままになっている。  
 「…マイ、それは無いんじゃないのかな…」と不意に黒い何かを感じ振り向く。
そこにはベッドで動けない体を恨めしそうにこちらを睨むユキの姿がある。
 「ママ~、ユキもがんばったのにーー」と泣き叫ぶ。
 「ユキちゃんもよしよし」と頭を撫でる。
 「神綺様、ユキはまだ怪我が治ってないので無茶はなさらぬように」とマイは釘を刺す。
ユキはグルルルと獣のようにマイを睨む。
 「じゃ、また後で来るからね♪」と治療室を後にする神綺。
その神綺の出て行った後、ユキが大騒ぎするのをマイはやれやれといった表情で見守る。

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 「夢姉さん、今回の事私だけのけ者だったんだね…」と治療室に来るなり暗く落ち込んでみせる。
 「ごめん、でも…今回はあなたの働きが無ければ神綺様は本当に危険だった…感謝してるわよ」
 「えへへ…って、違うよ、ひどいって話!」あやうく流される所だったと汗をぬぐうと捲くし立てる。
にぎやかなサラの声が響く治療室に神綺は再び立ち寄ると、サラは神綺に抱きつく。
 「あらあら、サラちゃん、今回はごめんね」との言葉にサラは「良いですよ、母さんさえ無事なら」と
 (あなた、さっきまでぎゃあぎゃあ言ってたくせに…)と夢子は言うとまた騒ぐとあえて言わない。

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 「…お、おかあ… はっ!!」アリスは目を覚ます。
アリスは力を使いきり半日ほど眠りきっていた。
 「あ、起きたわね。お寝坊さん」と霊夢が声を掛けた、その瞬間。
 「神綺様はどうなったの、ねえ、霊夢!」と声を荒げる。
 「無事よ、まぁ、あなたとの戦いで消耗した人形神綺に本物の神綺が来てあとはそのまま逆転よ」と
ルイズの事は本人から止められてもいるし、わざわざ言うのも面倒と思って流す。
 「良かった…本当に…」アリスは溢れる涙を隠すように伏せる。
その姿に今回の異変は本当に終わったのだろうと静かに霊夢は立ち去ろうとする。
・・・・・・・・
 「…霊夢?まだ借りを返してないわよ?」とアリスは問う。
 「いいわよ、めったに見れない物みたし、まだ貸しておいてあげる」と振り返らず手をひらひらとすると去っていこうとする。
 「あ、そうだ。門だけはしっかり管理してと伝えといてね」と残して。

 「…アリス…ちゃん、居るかしら~~~?」神綺は恐々とアリスの部屋を覗き込む。
 「居るわよ、神綺様」と答えると「えとね…お母さん、迷惑掛けちゃった?」
 「それはもう最上級のを…ね」と言うと神綺は涙目になる。
 「怒ってないから、入ってきなさい」とどっちが母なのか解らない言葉で招く。
 「謝る事しか出来ないけど、ごめんね」と神綺は伏せ目に呟く。
 「謝らないで!」とアリスは声を荒げる、その声に神綺はやっぱり怒ってるじゃないと目線をあげる。
そこには…
  さっき散々泣いてもう出てこないだろうと思っていた涙が再び溢れるアリスの顔がある。
 「お母さんが…生きてる、それだけで、それだけで良いの…」
姉妹が生きて、母も生きている。それだけでアリスは十分だった。
 「アリス…私も皆が生きて、あなたもここに居る、いいえ…どこに居たってあなたが生きている、それだけでいいわ」
神綺はアリスを優しく包み、その暖かさをとても愛しく思う。

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 「ルイズちゃん、今回はいろいろ迷惑掛けたわね…ありがとう」神綺の心からの感謝である。
 「…いいえ、お母様。とは言え…今回は夢子さんではありませんが、少々やりすぎですわね」
ルイズの言葉はちょっとキツイが、その表情は明るかった。
夢子をはじめサラ、マイ、ユキ…そしてアリス、神綺の娘達が互いに相手を思いやり
その絆が神綺を助ける事が出来た。
霊夢も、目的は違えど神綺を救う手助けをした、これも立派な絆であろうとルイズは思う。
 「…ルイズちゃん、どうしたの?」神綺はルイズの顔を覗き込む。
 「いえ、今回の事を改めて考えてまして…」そう、全てが終わった訳ではない。
 「…そうね、私の軽率な行動で生まれ、あなた達と戦わざる得なかった子…」神綺はそう呟く。
 「はい、彼女はお母様の言いつけを必死に守った…私達と戦うという事までして、恐らく彼女の絆はそこにしかなかったのです、お母様の言葉という絆しか…」
ルイズはそう語る。
 「ええ…彼女の心はあのままでは壊れてしまう、かといって救えては居ない…」
神綺は彼女の心を罪滅ぼしの為にその記憶全てを消した。
 「お母様、あの子の心を今度こそ育てましょう、それが私達の出来る未来です」
ルイズはそう神綺に告げる。
 「そうね…そうそう、それでね…あの子の名前皆に決めてもらいたいの」神綺は思う。
新たなる家族に皆が手を取り合って行ける様に、私だけで決めるのではなく。
皆であの子を育てていける日々を。
 「そう、ですね。幸い皆この場に居ますし早速にでも」
ルイズはその事を伝えにこの場を後にする。

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 「神綺様、いかなる御用でしょうか?」幼子は表情無く神綺を見る。
 「ええ、あなたにまだ名を与えていないでしょう?それをね皆で決めたの」
神綺がその事を伝えた時、幼子は一瞬だけ表情が緩む…神綺はそれを見逃さず優しく頭を撫でる。

「あなたの名は…「    」気に入ってもらえれば皆嬉しいわ」

 「神綺様、いえ…お母様、大役ありがとうございます、そしてあなたは私達皆の妹…改めてよろしくね「    」」
夢子は姉妹を代表して幼子を優しく抱きしめ歓迎する。
幼子は感情の出し方を理解していない、だが、その表情はとても嬉しそうだった。

終了
第一作、完結致しました。

批判もあると思いますが
よろしくお願いします。

少し語らせていただきますと
私はつい最近東方に興味を持ち、サイト巡りをしている時にこの場を知りました。

今回投稿させていただいた物も二次作で興味を持ち
その上で調べ自分なりの解釈を交えて
作品にさせていただいた物です。

改めて見ると若干描写をくどくしすぎた感じもしないでもないですが
知っている方も知らない方も色々な見方をしていただければと思っています。

最後に魔界一家っていいなと思います。
風月灯篭
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コメント



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11.100名前が無い程度の能力削除
完結お疲れ様です。
旧作を知らない私ですが、とても楽しませてもらいました。
12.無評価風月灯篭削除
感想、ありがとうございます。
楽しんでいただけたのならこちらとしても嬉しく思います。
14.50名前が無い程度の能力削除
話の流れがつかみにくくなるから、もう少し話の流れを変えた方がいいかと。
あと、これだけ短い区切りだと章題付けると肩肘張った感じになっちゃいます。
区切り線だけで十分。
15.無評価風月灯篭削除
指摘、ありがとうございます。
流れに変化を与えるというのはもう少し勉強してみます。
今後、投稿できるレベルの作品を作る為にも意識したいと思います。
19.100名前が無い程度の能力削除
少し文章に無駄が多いような気がします。
ところどころ飛ばして読んでしまいました。
まぁ、私の気が短いだけかもしれませんし、あまり気になさらないでください。全体的には楽しめました。というか大好物のレイアリがちょっぴり入ってたので100点です(笑)