咲夜がぜんまい仕掛けの玩具をくれた。
人里で旅人から譲ってもらったんだそうだ。
それを一週間くらいでバラバラに壊してしまった。
ぜんまいを巻くのが面倒になったから。
咲夜はいつもの顔で片付けてくれた。
お姉様から緑色の透き通った石を貰った。
森の古道具屋で見つけたのだそうだ。
それはとても綺麗で冷たくて固くて、だけど意外と脆かった。
謝りに行った時、お姉様の表情は少しも変わらなかった。
砕けた石は咲夜に片付けてもらった。
パチュリーに筆を借りた。
色んな絵の具であちこちに色を塗った。
そうして部屋は色で埋まり、足元には折れた筆が転がった。
パチュリーは何も言わなかった。
部屋は咲夜が片付けた。
門番が猫と遊んでいた。
三日くらい前にここに来たらしい。
見ているととても楽しそうで、私はそれが欲しくなった。
門番はだめだと言った。
咲夜は少し笑ってた。
三日頼み続けて、ようやく門番は首を縦に振った。
受け取り際に何か言っていた気がするけど聞かなかった。
その三日後、猫に引っかかれて手から血が出た。
痛かったからその手で猫を壊した。
皆にそうしたように門番に謝りに行った。
謝ったのに思いっきり叩かれた。
腹立たしくて、吹き飛ばしてやろうと思ったけど
門番の顔を見たら何もできなくなった。
咲夜は片付けてくれなかった。
私の手にはスコップと白い布が渡された。
お姉様が花壇の隣が適当じゃないかと言っていた。
パチュリーは何も言わなかった。
場所なんてどこでもいいのに。
そう思いながら自分で穴を掘る。
布に包んだ猫をそこに寝かせた時、水が落ちてきた。
見上げると空は一面厚い雲に覆われていた。
雨は猫の上にだけ振り続けた。
少し盛り上がった地面に、何本か花を折って添えてやった。
明日もう一度門番に謝りに行こう。
人里で旅人から譲ってもらったんだそうだ。
それを一週間くらいでバラバラに壊してしまった。
ぜんまいを巻くのが面倒になったから。
咲夜はいつもの顔で片付けてくれた。
お姉様から緑色の透き通った石を貰った。
森の古道具屋で見つけたのだそうだ。
それはとても綺麗で冷たくて固くて、だけど意外と脆かった。
謝りに行った時、お姉様の表情は少しも変わらなかった。
砕けた石は咲夜に片付けてもらった。
パチュリーに筆を借りた。
色んな絵の具であちこちに色を塗った。
そうして部屋は色で埋まり、足元には折れた筆が転がった。
パチュリーは何も言わなかった。
部屋は咲夜が片付けた。
門番が猫と遊んでいた。
三日くらい前にここに来たらしい。
見ているととても楽しそうで、私はそれが欲しくなった。
門番はだめだと言った。
咲夜は少し笑ってた。
三日頼み続けて、ようやく門番は首を縦に振った。
受け取り際に何か言っていた気がするけど聞かなかった。
その三日後、猫に引っかかれて手から血が出た。
痛かったからその手で猫を壊した。
皆にそうしたように門番に謝りに行った。
謝ったのに思いっきり叩かれた。
腹立たしくて、吹き飛ばしてやろうと思ったけど
門番の顔を見たら何もできなくなった。
咲夜は片付けてくれなかった。
私の手にはスコップと白い布が渡された。
お姉様が花壇の隣が適当じゃないかと言っていた。
パチュリーは何も言わなかった。
場所なんてどこでもいいのに。
そう思いながら自分で穴を掘る。
布に包んだ猫をそこに寝かせた時、水が落ちてきた。
見上げると空は一面厚い雲に覆われていた。
雨は猫の上にだけ振り続けた。
少し盛り上がった地面に、何本か花を折って添えてやった。
明日もう一度門番に謝りに行こう。
なんかそれ以外に言いようが無いなぁ。
久々に狂っているフランを見た気がする
’死’って直接触れないと分からないもんなんでしょうね
作者名見て驚きました
個人的にプチの方の一作は相当気に入っていたので
なんというか、文章って本当に力があるものなんですね・・・。