我輩は妖精である
名前はまだない
きっと一生ない
って紅魔館の小悪魔(仮)氏も言っていた
ちなみに私は大妖精(仮)
一言で言うなれぱ、おしとやか系巻き込まれキャラと言った所か
やや疲れるポジションではあるが、私はこのポジションがそれなり好きだ
私の妖精仲間であり、親友のチルノちゃん
妖精というのは基本的には頭が弱い
頭が悪いとはやや違うか、妖精は長生きしている分、変な所で詳しかったりするが
とにかく、チルノちゃんはその妖精という区分の中でも特別馬鹿なのだ
理由としては……無邪気で無鉄砲な性格も妖精の頭の弱さに拍車をかけている上、チルノちゃんは妖精の中では特に力を持っている方なので、自分を最強と信じて疑わない
「あたいったら最強ね!!」が口癖の困った子だ
想像してみるといい……
満面の笑みで「あたいは最強のチルノ様だよ!」とか言っているのを
……かわいいでしょう?
巻き込まれ役という損な役まわりを受けているように思われがちだが、実際そうでもない
チルノちゃんと付き合っていると、不意に覆いかぶさる形で倒れてしまったりして……二人っきりになったりして……「だ、だめだよ大ちゃん、こんな所で……」とかいったりしちゃって……
……ふぅ
とにかくチルノちゃんは可愛い
尋常じゃない
百万石積まれてもこのポジションを譲るつもりはない
でもチルノちゃんを貰えたら譲らざるを得ない
さて、そのチルノちゃんの話だ
自分を最強と信じて疑わないチルノちゃんが、ある日こういうことを言い出した
「あたい、最強になる」
さぁどうしたことかこれは
最強になる?チルノちゃんは既に最強ではなかったのか?
いや、チルノちゃんが最強ではないのは知っている
確かにチルノちゃんは妖精の中では最強クラスだろう
だが、あくまで妖精の中での話
一人で里に行けば、ちょっと魔法をかじった程度のような人間にすら負ける
魔理沙な霊夢のような異変解決者になど勝負にならない
ましてや八雲紫クラスになると勝負という言葉の意味がゲシュタルト崩壊しかねない
それでも、自分を最強と信じて疑わないのがチルノちゃんだろう
それに、なる?
早くも嫌な予感がしてきた
「な、何言ってるの?チルノちゃんはもう最強でしょ?」
「それが……違ったのさ……」
「なにかあったの?」
「魔理沙に負けた」
勝てねーよ
「あたいは……あたいは……最強なんかじゃなかったんだ……」
こう言うことをあらためてド真面目な顔で言われるとそろそろ頭の心配もしたくなる。可愛いけど
ともあれ、これは厄介事フラグだ
確かにチルノちゃんに巻き込まれるのは好きだが、限度がある
巻き込まれて楽しい事、巻き込まれたくない事
これはおそらくく後者のパターンだ
夢見がちな奴が突然現実を見出すとろくな事がないらしい
チルノちゃんにはこのまま夢を見ていていただきたい所なのだが
「き、きっと相性が悪かったんだよ。チルノちゃんは最強だもん」
「相性が悪かろうとも!」
怒鳴られた
「負けは負けなのよ!そんなの、負け惜しみと一緒!」
誰だ私のチルノちゃんにこんな知識与えたの
先生怒ってるから素直に名乗り出なさい
全てが滅ぶ前に
と、いうのはもちろん冗談なんだが、このままでは本気で厄介事に巻き込まれる
なんとしてでも止めなくてはならない
「大丈夫だよ、チルノちゃんは最強。私が一番知ってるから」
こんな事しか言えない自分の妖精レベルの知能が腹立たしい
「だいちゃん!!」
また怒鳴られた
「私は遊びで言ってるんじゃないの!真剣なの!」
真剣らしい
ここいらが潮時か、もう逃れられはしないらしい
ならば、速攻で終わらせる方向だ
「どうすれば本当の最強になれると思う?」
地道にチルノちゃんの経験値を伸ばすならまずは適当な妖怪とかやや腕の利く人間とかだろうが、話は速攻である
「幻想郷で最強の妖怪に勝てばいいんじゃないかな」
「それは誰?」
幻想郷で最強といえばやはりあの二人か
かたっぽは確か相手の力に合わせて加減するとか求聞史紀に書いてあった
もう一方はドSの化身、手加減の手の字も知らないお方だ
「風見幽香」
今一度、頂点の高さを思い知ってもらおう
向日葵は高い
妖精の身長など人間の10才に満たないのだ
歩くと前が殆ど見えない
なので飛んで行く
見下ろせば凄い景色だ
金色に輝いているようにも見える向日葵の園は、身に受けた太陽の光を一斉に反射しているかのように眩しい
チルノちゃんが溶けないか心配だ
しかし向日葵ウオッチングするのもそう長くなく、丘と、頂上の大樹に身を預ける姿一つ
寝ているようだ
風見幽香
花を操る程度の能力
一見メルヘンな能力だが、風見幽香の特徴はこれではない
その絶大過ぎる力。そして、破壊、殺戮を何とも思わぬ残酷過ぎる性格(ただし花は大切にする)
普段は笑顔を絶やさず、紳士的なのが余計に恐ろしい
伊達に求聞史紀で"危険度 極高"とか"友好度 最悪"とか書かれていない
ってけーねがいってた
……って人里の誰かが言ってた
「あんたが風見幽香か?」
ぅおいいいいいいいい!?
いきなりタメ口!?
やばいってそれ!死ぬよ!?チルノちゃん死んじゃうよ!?
「ええ、そうだけど?」
お、おお……普通の反応だ
でも怖い
「あたいと弾幕勝負しろ!」
何と言う直球!
もう知らないよ!?チルノちゃん殺されるよマジで!?巻き込まないでよ!?
「ええ、いいけど。退屈だし」
「きゅう~」
「準備運動にもならなかったわね」
どうやらチルノちゃんは一命を取り留めたらしい
いや、妖精は自然現象そのものだから自然が生きている限り肉体はいくらでも蘇るんだが
ともあれこれで終わり
チルノちゃんはてっぺんの高さを思い知ったし、もう妄言を吐くことはないだろう
「風見幽香!!」
……まて、なんだその目
「まだなにか?再戦なら受けるわよ?暇だし」
受けんな!
「いいの!?」
いいのじゃねえよ諦めろよ
なんで幽香も受けるんだよ
これじやまるで面倒見のいいお姉さんじゃん……
「きゅう~」
そろそろチルノちゃんの断末魔にあげる声は可愛いな~ってくらいしか考えることがないくらいに時間がたったころ
「幽香!」
「まだする?」
まだやる気はあるらしい
余程暇なようだ
「どうやったら最強になれる?」
「はぁ?」
当然だろうが、明らかに事情をわかってないので説明してやる
「そう、最強の妖怪と聞いて私を尋ねたのは正解よ」
なんか嬉しそうなのは気のせいか
「そうね……改名すればいいんじゃない?」
かなり適当だ――!?
「という訳で幽香から"ゆ" "う" "か"の文字を貰ったよ!!」
そりゃあ最強と囃し立てられて、最強の座をとられたらかなわないだろう
チルノちゃんが最強になれるかはともかく
「あたいのかっちょいい名前一緒にかんがえてよ!」
チゆルうノかでいいだろ
って喉まで出かかったが、言えなかった
っていうか呂律がうまく回らなかった
「……………」
うわ、本気で考えてる
そのうち頭が爆発するぞ
「そうだ、アタイのチとゆうかを合わせて……」
思い付いたらしい
……ゆうちか?
なんかどこぞの芸人みたいだ
「ちゅうか!」
「チルノちゃんんんんんんん!?」
「ぐはっ!?」
思わずエドモ〇ド本田もビックリの頭突きをかましてしまった
だがしかたあるまい
ちゅうかはだめだ
絶対だめだ
どこの人民共和国だって話だ
いや、それ以前に
「なにすんのさ!」
「ちゅうかはだめだよチルノちゃん」
「なんで?」
「キャラが被っちゃう」
「誰と?」
「門番さんと」
「……なんで?」
な、なんという……なんという無垢な疑問形
そうか、彼女は知らないのか
彼女の悲劇を
……できない
知らぬが仏というが、その通りだ
知らない方がいいこともあるのだ
少なくとも、私に彼女の笑顔を奪う事等出来ない
めーチル好きだし
「いや、いいわ。なんでもない。ごめんねチルノちゃん」
「うん!今日から私はちゅうかだ!」
せめてカタカナにしてほしい。 間違えてスペースキー押しそうになる
ともあれ、そろそろこの暴走には止まってもらわねばならない
「それじゃ改名したし、これでチル…ちゅうかちゃんも最強ね!」
「バカじゃないの?名前変えただけで最強になれたら苦労しないわ。現に風見幽香に負けているじゃない」
まさかチルノちゃんに馬鹿と言われるとは思わなかった
しかも正論を言われたから困る
なんだこれ?私がおかしいのか?私が間違ってるのか?
「さぁ、風見幽香に再戦よ!」
マジかよ……
いなかった
実は内心うんざりしていたのかもしれない
面倒見のいいお姉さんだった
機会があれば里の人にも教えてあげよう
チルノちゃんの頬が膨れている
拗ねたのだ。かわいい
かわいいが……
「チルノちゃん、帰ろうよ」
「嫌だ!諦めるもんか!」
……どうしよう
「やっぱり相性だったんだよ」
「あたいに弱点なんてない!炎だって凍らせてやる!」
またまたご冗談を
自然の化身なんだから自然の物理法則ぐらい守りなさいよと
「いつか、あの鳥を凍らせてやるんだ!」
鳥?鳥くらいならチルノちゃんでも……
「あたい見たんだ。竹林で、でっっっかい火の鳥!手塚〇虫的な!」
不死鳥かよ!無理だ!現実を見ろ!ここは幻想郷だが現実を見ろ!
「だから、月に行く!」
いや、日本語でおk
「儚月抄で月には一番熱い炎を使える奴がいるって言ってた!」
それを凍らせたらチルノちゃんは神だよ
つか月になんてどうやって行くんだか
「神降ろしなら霊夢も出来るよ」
「そういえばそうだった!」
「で、私の所に来たのね……」
「いっつもオチつけるときに燃やしてるじゃん」
「あれは外国の私よ……魔理沙ー」
横になって煎餅をかじっていた白黒が振り向いた
「ん、なんだ?」
ていうかここは霊夢の家の筈だが……
いくらなんでもくつろぎ過ぎだろう
「火を貸してほしいんだって」
「なんでだ?この糞暑い日に」
「凍らすんだって」
「はぁ~?」
呆れ返った声
まぁ当然の反応だ
「暑さにやられたか?」
やられたんだと思う
「炎だってあたいにかかれば凍るわよ!」
「その自信はどこから来るんだよ……」と、ぼやきながら立ち上がる
親父臭い立ち上がり方だなぁ。どっこいせみたいな
父親似なのかもしれない
「霊夢、燃やすものないか?」
「倉庫に落ち葉が溜まってるわ」
「なんで貯めてんだよ……」
「よく燃えて便利じゃない。紙は壁とか拭くように使うし」
貧乏臭い巫女だなぁ
結果として、凍らなかった
当たり前だが
チルノちゃんがいくら冷気をとばせど、凍るのは周りの葉ばかり
その葉も、やはり氷ごと炎に燃やされる
「いいか?チルノ。物が凍る理屈は端的にいえば液体が一定の温度以下になると、そういう変化が起きるって話だ。液体以外の物が凍りはしない。水に弱い火が水含むことは出来ないから、火は凍らない」
「水は火より強いけどあたいは水より強いよ!」
「でも火には弱いだろ?」
「え、あ、あれ?」
「三すくみってやつね」
縁側から霊夢が言った
「なにそれ」
「じゃんけんだよ」
魔理沙が補足する
成る程、一番分かりやすい例えだ
「あたいはじゃんけんでは最強だよ!」
と言ってちょっと変わった銃の形に手を出した
チョキから親指を広げた感じの形、と言えば分かりやすいか
意味がわからないんだが、魔理沙が爆笑していた
霊夢も「無駄に懐かしいわねそれ」なんて言ってるが
なんだっけ?これ
さて、なんでアイスキャンデーくわえた女の子は可愛いのだろう。萌えるんだろう。エロいんだろう
しかも見よ、魔理沙の膝の上にチルノちゃん
おお、ブラボーブラボー
マリチルは眼福なり
「ところでやっぱりちゅうかはどうかと思うのよ」
と、霊夢
今更な話なんだが
「えーいいじゃん」
よくないと思う
「そうだな、もっとカッコイイ名前……氷室とか」
まさかの和名かよ!
似合わねぇぇぇぇぇぇ!
「カッコイイ!」
ねーよ!
「と、いうことがあったのサ……」
「そーなのかー」
鰻屋みすちー
世にも珍しい妖怪が経営する屋台だ
ちなみに私とチルノちゃんはここのオーナーのミスティアとは友達
別に奢ってくれる訳ではないのだが
「で、結局チルノは強くなれたの?最強にはまだ程遠いとして」
蟲の妖怪 リグル
マントがGKBRの羽っぽい
「あたいは氷室だよ」
「ああ、そうだったね」
「真の最強には一日程度でなれるものじゃないのさ」
胸をはって言う
うむ、いい感じの小ささだ
「ち……氷室が真面目な話してる……」
オーナーのミスティア
歌声が綺麗なのだが、歌が変
氷室って、誰?オリキャラ?
「あたいは一週間と少し位で最強に手は届く予定だよ」
一週間は無理があるだろう
「あ、やっぱり馬鹿だった」
馬鹿ですとも
「明日は紅魔館に進行するわよ!」
「そーなのかー」
ルーミアの鳴き声が虚しく耳に残った
勘弁してくれ……
「ってな訳でやってきたよ紅魔館!」
チルノちゃん嬉しそうだなぁ……
風見幽香よりはまだマシとして
「して、なんで紅魔館なの?」
「図書館で火を凍らせる方法を捜す!!」
なる程
「いい?ちゅうか。火は凍らない。この世で凍るのは液体だけ
例によってパチュリーから火に関する話を受けた
大方魔理沙と同じ話である
「残念だったわね!あたいは蛙を凍らせることが出来るよ!」
もしかして昨日の夜なにを唸っていたかと思えば、論破でもするつもりだったんじゃないだろうな
「蛙には水分が含まれているでしょ?それが凍るだけ。そして火と水は相反する存在で、同時に存在することはできない。簡単にいえば、日光の当たる場所に影は出来ないし、影に光を当てることは出来ない。どちらも塗り替えてしまうだけ」
ふえ?ふえ?と疑問を浮かべることしか出来ないチルノちゃん
「そ、そんな話は聞いていないわよ!火を凍らせる方法を聞いているのよ!」
「凍らないっていう話をしとんじゃこらぁぁぁ!!」
アグニシャインの直撃をくらった
「ともあれ、凍らせることは出来なくとも、低温にさらせば火を消すことも出来なくはないわ。火を消せれば、不死鳥だって只の鳥。冷凍保存も夢じゃないかもね」
「マジ!?」
「何度で消えるかは知らないけどね。八雲紫なら計算してくれるんじゃないかしら」
まさかの進展
八雲紫は先日スルーしたが、思えばどこにいるかも解らん奴だったな
…………チルノちゃんは行く気満々みたいだけど
「ところで、やっぱり氷室はそれほど強そうな名前じゃありませんよね。カッコよくても」
小悪魔氏だ
「そうなのか?」
「私がカッコよくて強そうな名前つけてあげますよ。そうですね…………センチメンタル小室マイケル坂本ダダはどうですか」
「センチ……セン……ええ?」
長ぇ!無駄に長ぇ!
しかも意味不明!
「なんかかっこいいから覚える!」
なんでたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
どこがかっこいいのか
どこに強いと思える部分があるのか
そもそもどういう意味で付けた名前なのか
っていうかチルノちゃんは強いの概念がズレているから最強に程遠い存在何じゃないだろうか
でもチルノちゃんは妖精だから別にそんなことはないんだぜ
「じゃ、一個ずつ。センチメンタル」
「センチメンタル」
「小室」
「小室」
「マイケル」
「マイケル」
「坂本」
「坂本」
「ダダ」
「ダダ」
「先生」
「先生」
先生!?なぜに先生!?
「センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生」
「センチタル…こむ、マイル?」
言えないだろうなぁ
「仕方ない、ちょっといじりましょうか」
10分後
「パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生」
「パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生」
「よし、今日から氷室ちゃんはパーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生ですよ!!」
「やったー!今日からあたいはパーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生だ!!あたいったら最強ね!!」
なぜ言える
なぜ噛まない
なぜそんな名前になる
なぜそんな名前が嬉しい
なぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜ……………………
大妖精の意識はそこで途絶えた
目が覚めると屋台だった
「あ、大ちゃんやっと起きたよ」
「なんで倒れたの?」
チルノちゃんが頭を覗かせる
「な、なんか急に頭がぼーっとしちゃって」
「そ、早くしないと鰻なくなっちゃうよ」
「うん」
見上げると闇に光が転々と輝いているのが見える
もう夜らしい
「ねぇ、チル……じゃなかった。パーフェクトフリーズ……ごめん、何だっけ」
「もう、最初から違うよ大ちゃん」
「へ?」
違ったっけ……?
「いまのあたいは、真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世、だよ」
なんかいろいろついてる――――――――!!??
今まで本気じゃなかったの!?
本気を出したのにその上から真をつけるの!?
なんでミスター!?ミスじゃなくて!?
なんで二世!?前世は誰なの!?
でもやっぱりなんで言えんの!?
「流石真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世!」
「私達には到底言い切れない名前を平然と言ってのけるぅ!」
お前らも平然と言い切ってるだろ!!
「そ
こに痺れねぇよ!憧れねぇよ!
ーなのかー」
ルーミアかよ!!
真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世ちゃん御就寝
なんだかんだで寝顔はかわいい真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世ちゃん
もう略していいかな真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世ちゃん
元ネタにあやかって、真・本気を出したMr.パヒムマチチ先生二世ちゃん
それでも長いね
面倒だからもうチルノちゃんでいいよね
「もう略して氷室でいいよ」
うっせえゴキブリが
だれだよ氷室って
オリキャラか?オリキャラなのか?
オリキャラだろ?チルノちゃんとは関係ないだろ?
いいのか?オリキャラなんか出して。え?
的な視線を送った
「ごめんなさい」
ここだけの話、私はチルノちゃんの前では猫被ってる
「いやぁ、つい面白がっちゃって。皆から名前あげたわけで」
うちのチルノちゃんで遊ぶなと
「今日は八雲紫に会いに行くよ!!」
朝から元気なチルノちゃん
もう少しテンション落とそうか
私はこんなことより"ボ〇と魔王"したいんだが
早くあのムカつくアイドル魔王をぶちのめしたいわけで
その旨(ボクと〇王の話は置いといて)を伝えると
「あ、ごめん、大ちゃんを巻き込んでばかりだったね。そのせいで昨日も倒れちゃったんだし」
いや、違うし
「今日は大ちゃんは休んでていいよ」
予想外の反応。だがありがたい
折角のチルノちゃんのご好意だし、受け取っておこう
突然、家にやって来たリグルが言った
チルノちゃんが…………死んだ
大妖精は夢中で駆け出した
(私が……私がついて行ってあげなかったから……!)
………………などとは微塵も思わず、取り敢えず霧の湖にいった
「何してんのチルノちゃん」
「いやさ、八雲紫が死んだら頂点に行けるって」
残念そこには幽々子がいる
そもそも、自然そのものである妖精は生物というより"モノ"であって、消滅があっても死滅はない
よって、幽霊になどならない
……ん?地下にはゾンビフェアリーなるものがいたような……いいや
「あたい、どうして最強になれないんだろう」
妖精という区分故、か
「妖精だから?」
そう
だが、妖精の区分を越え、妖怪になることも出来なくもない
果たしてそれはチルノちゃんなのか
「でもね、あたい思い出したんだ」
何が?
「あたいが強くなりたいと思った理由」
理由なんてあったのか
「大ちゃんを護りたいから」
「…………!!」
見る見る赤面していく自分の顔
実は逆の立場には弱いらしい
「大ちゃん言ったよね。あたいの事、最強だって」
「…………真・本気を出したMr.パーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生二世ちゃん…………」
「いやいやそれはもういいよ言いにくいし」
いいのかよ
「とにかく、大ちゃん言ったよね。あたいの事、最強だって」
二回目言い直したのがなんか情けない
空気読めなくてごめんねチルノちゃん
「なら、あたいはそれでいい」
「チルノちゃん……」
わたしも一つ思い出した
めーチルは正義
マリチルは眼福
そして――――
大チルは私の幻想郷――――
「なんちゃってなんちゃってぇ……」
「大ちゃん、もう閉店なんだけど」
「夢長いよ!!」
「チルノ、大ちゃんになんかあった?」
「だーかーらーあたいはパーフェクトフリーズ氷室マイナスK中華チルノ先生だってば」
「名前長いよ!!」
「そーなのかー」
大妖精の受難はまだまだ続く……
そこで減点ですが、それ以外は面白かったw
名前長すぎるよwww
(´・ω・`)
まさかここで見るとは思わなかったwww
こういう話をずっと待ってました。だから、いい話のままならもっとよかったと思わざるをえない。
余計なお世話かもしれませんが…GKBR→gkbrのが2ちゃんっぽくなるよ。
ひらがなの誤字が多数あるので推敲して(ry
ギャグとしては最高です!いっぱい笑いました!