Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷のお菓子屋さん 0「ぜろ」

2009/06/08 22:55:26
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※一部(?)オリキャラ含みます。










ココは幻想郷。妖怪やら人間やらいろいろいるゆーとぴあ。
そのふもとに、人間の里はある。


そして、人間の里の奥深く、まさにスラムというべき場所に、その廃れた和・洋菓子屋はある・・・。



「貢導乃宮洋菓子店(くどうのみやようがしてん)」。ボロ屋の上にとってつけたように傾いている看板が直されるとき、その店は開くという・・・。







「今日も暇ねえ・・・。」
博麗神社の巫女、博麗霊夢は神社の縁側で今日も茶をすする。正味、これでも彼女はあせっている。
というのも、博麗神社において過去に例が無い由々しき事態が発生していたからである。それは、、、









・・・・ついに、博麗神社の、所持金が底を着いたのだ。





事の発端は霊夢が萃香に買物をやらせるときだった。スイカに金を持たせるとき、霊夢は何かが違うことに気づいた。いつも金銭を入れている金庫のなかに、金が無かった。一瞬彼女はあのモノクロ魔女の犯行を疑ったもんだが親友の彼女がそんなことするはずが無い。

不思議がってきた翠香をよそに、霊夢は自らの「預金通帳」をチェック。
そして、数分後、すべてが判明した。彼女の瞳に映ったその文字に、顔が⑨のパーフェクトフリーズの直撃を食らったかのごとく青ざめる。




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ゼロ。その文字が今縁側で茶をすする霊夢の双肩にずしりとのしかかる。
 この際普通の人間ならば部屋にあるものを売り払い金にするのだが霊夢はそうはいかない。ここにあるすべてのものは代々博麗が受け継いできたもの。売り払えるものではない。
つまり、お手上げ。
 今飲んでるこの茶だって、本当の極貧巫女になってしまった霊夢に紫が恵んだものだ。
煎餅は菓子屋のおっちゃんにもらった。いつもより時間をかけてゆっくりかみしめ食べる。


「暢気は損の始まり」なんてどっかの人間が言ってたが、本当にそのとおりだ。事実さる将軍でさえ最後は享楽の末に部下に裏切られ殺された。
「ことわざはやっぱり痛いところを突くのねえ・・・」
霊夢は空を見上げる。みすちーがゆゆこに追っかけられてる。この分じゃもうすぐ食われるだろう。南無。
 
刹那、近くで着地音。何度も耳にするからすぐわかる。魔理沙と早苗だ。二人の手には、食材がどっぷりと入ったかごが下げられていた。

「よう霊夢!」「霊夢さん、こんにちは」ふたりはいつものように挨拶をしているが、モノクロのほうはひそかに口元が吊り上っている。ぜったいからかってる。このこそ泥魔女。
「どうぞお二人さん」
霊夢は唯一言いい、二人を招きいれた。








「災難ですね、霊夢さん。いっそのこと、私のように紅魔館でメイド仕事でも」
「いやよあんなとこで仕事なんて」
霊夢は早苗の提案を一瞬で退けた。早苗が風祝の巫女のほかに副業で紅魔館のメイドを始めた事は知っているが、自分は絶対にしたくない。なんじゃかんじゃで、いやななんらかの『敗北感』を味わいそうな気がする。
「でも、ちゃんと金銭管理はしたほうがいいですよ。一応こちらはちゃんとしてますから」
「でもねえ、や」
「る気がないっていうんですよねえ?」
早苗は待ってましたかというように言い返した。
「・・・・いいですか、常識にとらわれていちゃいけないって確かにココでは言いますけど!でもですよ、自分の生活ぐらいちゃんとしてくださいよ!あなたは幻想郷にとって大切な存在だから私たちのおかげで食いつないでいますけれど!そうじゃなかったら、今ごろあなた干物ですよ!」
「でもねえ」
「いいですか、何とかして私のように信仰をふやしたりしてください!指して参拝者をもっと増やすんです!」
いやいや、信仰って、神じゃないのよ。私の場合結界なのよ。
「はあ・・・。まあそこまで言われると、まあしなきゃいけないのかもねえ」
 霊夢はようやっと重い腰をあげた。「魔理沙はどこ」
「表です。賽銭箱をしきりにチェックしてるみたいでした。」



はあ。



「ゼロだな。」
魔理沙は当然の一言。
「うるさい。あんたに言われなくても解ってるわよ。早苗に説教されてしまったから、ちょっとへこんでるの。」
霊夢は賽銭箱にぐったりとへたれこみ、うなだれ、つぶやいた。
「でもなあ霊夢、お前も『時』が来たんだよ。まじめに巫女として働くときが」
魔理沙の言葉がグサリグギュリと霊夢のはあとにえぐりこむ。もういやだ。この窮乏を早く脱したい。
霊夢は独り言をこぼす。「はあ、実を言うと参拝者なんていらない、・・・お金がほしい・・・。」



そのとき。



一人の男が立っていた。その漆黒の髪は長く、それにより右の目は隠され、着物の上にかい巻を纏った奇妙な風体の男が、神社の賽銭箱の前に近づいてきた。

その足取りは、妖艶とも取れる。霊夢と魔理沙は、思わず飛びのいた。彼女らは感じていた。明らかにその男の雰囲気は、










「人間」のものではなかったからだ。







男は、賽銭箱の上に立ち、合掌。霊夢と魔理沙はそれぞれ符と八掛炉を男に気づかれぬよう取り出した。不測の事態に備える。明らかにこいつは妖怪。それも、これまでの稗田家の幻想郷縁起にも記されていない、未知の。



二人は、静かに緊張の糸を張る。







そして長い合掌の後、男は・・・・・・・・・・・賽銭箱を見た。すると!






「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwww」
すさまじい大笑いを始めた!!
「な!なんなんですか!!?」早苗もあわてて外に飛び出した!

三人はその男を凝視した。男はひーっ、ひーっ、と腹を抱えてまだ笑っている。
さっきまでの妖艶なる邪気はどこへやら、まさにシリアスブレイク。



男笑い続けて数分後。



男はふたたび立ち上がり、三人に向き直る。
「いやーすまなかった!あまりにもココの賽銭箱がガランガランだったもんでさあ!」
ああもういやだ。なんかもう一日分の金銭関係の嫌味を言われつくされたような気がする。霊夢は一瞬くらっとなる。
それを見てか、男は言う。
「でもなあ。ゼロって言うのはいけねえ、俺が入れてってやるよ。・・・ちびっとだけな。」
男は、左手を天に高く上げ、そして――――――――――――――



『パチン!』





―――指パッチン! その時、三人は驚くべき光景を目の当たりにした!


賽銭箱に、溢れんばかりの小判が詰められていた!霊夢は驚きのあまり賽銭箱に駆け寄る。正真正銘、本物の小判だった!魔理沙も早苗もあまりの光景に動けなかった。
・・・そして、いつの間にか、男は去り始めていた。
「おい霊夢、いつまでも見とれてないで、感謝のひとつぐらい言ってけよ!」
魔理沙は霊夢をせかすが、ここまでの大金を目の当たりにした霊夢はもはや動かぬ石像だった。
早苗も、ようやく我に返り、男のもとへ。

「えっと、あのひとの代わりですが、有難うございます。」早苗は丁重に男に礼をする
「なあに、礼にはおよばねえ。・・あ、そうだ。良かったら渡しておいてくれねえかい。今度人間の里でまた開くことにしたからさ。暇なら遊びに来てよ!」

「また」?早苗は三枚のチラシを受け取った。
「これって・・・?」視線を戻すが、男はいなかった・・・。

『貢導乃宮洋菓子店 新装開店 ぜひとも食いにきてな
                 場所:人間の里のどっか     』

チラシには、それだけが書かれてあった。






                           続く?
むずい・・・。続くのか?
御影称生
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コメント



0.350簡易評価
5.20名前が無い程度の能力削除
はい、丸投げが来ましたねー。

さらに言えば表現に違和感バリバリ。その上、少し誤字脱字が多い気がしました。もう少し推敲を丁寧にやられた方がよろしいかと。

それと、あとがきの「続くのか?」ってことについて。
もしかしてプロットとか何も考えないで書いているのでしょうか?続くのかわからないような作品をこの場に投稿しないでいただきたいです。ほかのところではそれは普通かもしれないけど、ここではそれが許されないと考えてください。もし何も続きが決まってないなら、続きの展開まである程度考え、いったんこれを削除して投稿しなおしてください。

最後に。オリキャラを出すなら
つ[メアリー・スー]
これを調べておいてください。最近オリキャラがやりたい放題するひどい話があったのでそれの二の舞にならぬよう。
7.無評価名前が無い程度の能力削除
頭の弱い書き込みすんなよ
8.無評価名前が無い程度の能力削除
また酷いのが来たもんだ……
9.10名前が無い程度の能力削除
男の格好と態度を見るだけで作者の勉強不足が見えてきます。
もうこの時点で止めた方が無難です。
10.10名前が無い程度の能力削除
地雷はちゃんと埋めましょう。これではただの爆弾です。
18.20名前が無い程度の能力削除
誤字が多いです。萃香の表記もなぜか二転三転しましたし、わざとですか?
続けられそうならがんばってみてください
20.無評価御影称生削除
みなさんご指摘ありがとうございます!まだまだノベル不慣れなもんで。頑張れそうならやってみようと思います。
21.無評価御影称生削除
とりあえず書いてみたって、感じです。
24.無評価名前が無い程度の能力削除
投稿者のペンネームからしてもアレですが、かなり臭います。
ご自覚が無いようならこちらで診断されることをお勧めします。
http://iwatam-server.sakura.ne.jp/column/marysue/index.html