・霊夢→魔理沙→アリスの一方通行
・非常に短いです
「よ、霊夢。暇そうだな」
「いつもどおりなだけよ」
境内の掃除を中断して縁側でお茶を飲んでいたところ、ふらふらと空から普通の魔女がやってきた。
「ひとつもらうぜ」
魔女は人のお茶菓子のおまんじゅうを遠慮なく手に取り、うまいなあと顔をほころばせる。やっぱり和菓子にはあったかい緑茶だよな、といいつつ人が飲みかけていたお茶にまで無遠慮に口をつけた。彼女が座っている私の足をまたぐようにして手を伸ばしたその瞬間、ふわりと鼻先をかすめる香り。
「……魔理沙、シャンプー変えた?」
「なんだ、霊夢。鼻が利くな」
もぐもぐと二つ目を頬張りながら(さっきひとつって言わなかった?)、きょとんとこちらを見つめてきて、その後すぐにふにゃりと笑う。
「昨日、頼んでた本を借りるためにアリスん家に寄ったんだけど、その前にチルノたちと弾幕ごっこしてたから色々ぼろぼろになってたんだよな。すぐ帰るからいいって言ったんだけど、ちょうど用意できたからって風呂貸してくれたんだ」
ぺらぺらと話す魔理沙の目はどこか遠くを見ていて、一向にこちらを向く気配がなかった。が、その間もおまんじゅうに手を伸ばすので、いい加減にしなさいとその手をひっぱたいた。もとからそんなに数はないのだ。私の分まで食べつくされると困る。
魔理沙は、仕方ないので私が彼女のためにも用意したお茶を飲んで、ふうとため息とともに顔を上げた。その後少しだけ微笑んで、髪に指を絡ませる。そういえば今日は、三つ編みをしていない。
風が吹いて、魔理沙の金色の髪がなびいた。風向きに沿って、彼女の香りが私に届く。
「――…ねえ、魔理沙。今晩うちに泊まっていかない?」
「はあ?なんだよ藪から棒に。というかまだ昼だぜ」
だって、アリスのにおいがするわ。
このままでは誰も幸せになれないではないか!なんとか汁!
アリス→霊夢を加えればこの関係は完璧になる
短い割には濃くて好きですけど、やっぱりこっちじゃないと思います。
何かもの足りないとひっかかってたら、そうか、アリス分が足りてないな。
お前天才だわ。
3さん>ちょっと霊夢の独占欲強すぎましたかね…女って怖いですパルパル
6さん>ヤンデレイム…だと……この先のことは考えていなかったのでそこまで見てもらえて嬉しいです。ありがとうございます。
7さん>そんなつもりはなかったので脳内で幸せにしてあげてください!!
9さん>なんというラブトライアングル…それこそ誰かヤンデレになりそうです。笑
10さん>上でも書きましたがご指摘ありがとうございます!そうですね、次はたくさんキャラを出してここに載せてもおかしくない充実した作品を作るよう頑張りたいです。
そしてアリスが霊夢を・・・ですね。
15さん>…なんだか私自身この作品におけるアリスの立ち位置や気持ちが気になってまいりました笑
17さん>ありがとうございます。やはり短すぎたかな、とは思いますがその分濃いと思っていただけてとても嬉しいです!
ところで私はこれをシリアスで書いたつもりも霊夢をこわい女にしたつもりもなかったのですが…あれ?笑 でもみなさんにいろんな風に感じていただけて嬉しいです。