ぐおお、がああ。
ひどいいびきのせいで、私は目を覚ました。
橋の下にあるおんぼろな小屋の扉を開ける。ぎいいという音と同時に粉が舞った。
地面には石やら腐った木片やら、どこから流れ込んだかは知らないが空き缶だとか瓶だとかが転がっている。
おそらくは旧都の奴らの出したごみが、川べりをそってここまで行き着くのだろう。おかげで家の周りには相当な量が溜まっている。ああ全く妬ましい。
それよりももっと妬ましいのは、折角眠っているところを妨害してきた騒音の元である。
犯人はきっとあいつだろう。予想がついてしまう自分に腹が立って仕方がない。
私は空き缶をけっとばし、じゃりじゃりと砂を踏みつぶす音を立てながら、近所迷惑な騒音の元へと歩いていく。
ぐおお、がああ。
奴は気持ち良さそうにいびきをかいていた。
女性がこんなところで大口開けながらいびきをかいているなんて、全くもって信じられない光景だ。
こいつに恥ってものはないんだろうか。それとも鬼という種族ではこれが普通なのだろうか。どっちにせよ、迷惑なことに代わりはない。
ここで寝ているこいつを起こさなくては、安眠を妨害された私の気が済まない。
さて、どうやって起こしてやろうか。顎に手を当てて考える。
適当に鼻でもつまんでやるか。それとも耳の穴に水でも入れてやろうか。角に五寸釘でも打ちつけてやろうか。
安眠を妨害した罪は重い。
妨害した上に当の本人は気持ち良さそうに寝ているのだから妬ましい。ああ全く妬ましい。
けれども今手元には水もなければ五寸釘もない。
本当ならば水をぶっかけた上に五寸釘を打ちつけたいところだが、ないのであれば仕方あるまい。わざわざ家に帰るのも面倒だ。
私は騒音の出所に近づく。ぐがー、ごごー、などという大きな音を立てながら、相手は気持ち良さそうに寝ている。
こっちは折角寝ていたところを起こされたっていうのに。近くで顔を見ると余計に恨みが募ってくる。
至近距離まで近付き、手を伸ばす。
大きな口の上の辺りへ。そのまま手が吸い込まれそうな錯覚を起こす。これからしようとすることを考えたら、それも錯覚とは言えないかもしれない。けれどもその行為をやめようなどとは思わなかった。怒りが頂点に達したからだ。相手が鬼だろうとこの際関係ない。元々あまり物怖じしない性格だ。それが時として仇となることは数あれど、今更直せるはずもない。
私は手を置き、そのままそいつの鼻を
「んがっ!? 」
ぎゅううと思いっきりつまんでやった。
「怒ってる? 」
「怒ってる」
「悪かったよ」
「そうね」
「痛い?」
「当たり前でしょ」
「・・・・・・ごめんなさい」
橋の下で私たちは座っていた。近くには川が流れている。さらさらと流れる音がする。
地底の空気は地上側に比べてひんやりしている。太陽の光がここまで届かないせいだろう。
おかげで頬の腫れもすぐに引きそうだった。
口の中の血の味ばかりはしばらく消えそうになかったが。
「ごめん、本当にごめんって。悪気はなかったんだよ」
「・・・・・・無意識のうちってわけね」
「いやまあそうなるけど、とにかく殴りたくって殴ったわけじゃないんだ」
「知ってるわよ」
あれから、こいつの鼻をつまむやいなや、私の頬に鉄拳が飛んできた。
寝ているからといって油断していた。
私はおそらく5メートルぐらい吹っ飛ばされた。吹っ飛ばされた挙句、肘を打ち、頭をぶつけ、だらだらと血を流す始末であった。
結局弱者は弱者であり、強者には逆らえないものだということがよくわかった。ああ全く妬ましい。
「しかし、なんだか鼻が痛いんだけどなぁ…」
「私がつまんでやったのよ。あんたのいびきがうるさいから」
「あ、ああそれでか。あんたを吹っ飛ばしたのは」
「ここで寝ているあんたが悪い。うるさくってしょうがないのよ」
つまり突き詰めていえば最終的に悪いのはこいつである。
私はなに一つ悪くない。なに一つ悪くないのに満身創痍なこの有様だ。体中が痛くてしょうがない。
「普通に起こしてくれりゃいいのに」
「あんたそれで起きたことある? 」
「・・・・・・あはは」
あははじゃないだろうこんちくしょう。
酔ってからのこいつは本当に性質が悪い。
普通に起こそうとした日もあったが、そうしたらあれよという間に腕を回され、口の中に酒をどばどばつぎ込まれた。本当に殺してやろうかと思った。
「で、橋姫。なんでこんな所にいるの? 」
ああ、神様仏様。
こいつぶん殴っていいですか。
「あんたねえあれ見えるあれ」
「あああれ?なんだあの犬小屋」
「犬小屋じゃねえよ! あたしン家だよっ! 」
げしりと一発背中に蹴りを入れてやる。まあそりゃ確かに私の家はおんぼろだけど。犬小屋はないだろ犬小屋は。そこまで言われたら流石の私も泣きたくなる。
「へ・・・・・・? あ、あれ、お前さん家!? 」
「悪かったわね。ぼろくて」
鬼はこれみよがしに驚いている。それもそうかもしれないが結構傷つく。悪かったな貧乏で。
「本当にぼろいなぁ」
うっさいほっとけ。私みたいな端くれ者には建て替える金なんてないのだ。
きっとこいつは旧都の一等地に屋敷でも構えているのだろう。そんなところを想像するとまた妬ましさが込み上げてくる。
私だって好きでこんな家に住んでいる訳ではない。地獄へやって来たときにどっかの妖怪にここの守りをしろと言い渡されて、無一文で引き受けてしまったことが運の尽きだった。
橋以外何もないこの場所で、仕方なく木片を集め、一人で家を建てたのだ。一人にしては私はよくやったと思う。
「で、わかった? 私がここにいる理由」
「そっかぁ。ここはあんたの家の近くだったんだな」
「そういうこと。ぐっすり眠っていたところをあんたのいびきで強制的に起こされたのよ。」
腹が立って起こそうとしたらこの有り様だ。まあ鬼に手を上げるなどという事自体旧都の住人には考えられない事なんだろうけれど。
勢力図だとか、こいつに従っておいたほうが良いだなんてことには興味がなかったし、やられたらやり返すような人生を歩いてきたせいで、黙って歯を食いしばるなんてことはしたくなかった。ある意味不器用とも言える。
「そうか・・・・・・そりゃあ悪いことしたなぁ・・・・・・」
うーんと鬼は頭を掻く。
まあ実際に私が怒っているのはこいつにではなくて、ふがいない自分に対してなのだが。
「せっかくお前さんに会いに来たのになぁ」
「・・・・・・は? 」
鬼がぼそりと放った言葉に、ついつい間の抜けた声で返してしまった。
「うーん。そいつは悪かった。いびきかいて寝てた挙げく殴ってしまうなんて」
「ちょっと待ってよ。私に何か用があった訳? 」
「へ? 用って? 」
「だからっ、あんた私に用があってここに来たんでしょう。」
「いいや? 」
「いいやって何よ。用もなく旧都からここまで来たっていうの? 」
「うん、多分」
多分ってなんだ、多分って。
用がないのにこんな辺境の地に来たって言うのかこいつは。
それほど暇なのか、あるいは酔っ払った末に偶然辿り着いただけなのか。
笑いながら言うこいつの真意がわからない。
「別に用があったわけじゃないよ。ただ旧都で馬鹿騒ぎしちゃって、飲みすぎちゃって、終わった後にみんな帰るだろ? 自分の家に。そうしたらなんとなく淋しくなってねえ」
へらへら笑いながら鬼は語る。いやあ今日の飲みはすごかった、一人で樽開けちゃったよ、そうそう途中で変な妖怪が入ってきてね、取っ組み合いになっちゃってさあ、ほら見てよこの傷、結構相手も強かったんだよねー、いや油断しすぎたかな?あははは。
「そうそうそのときに飲んだお酒がさー」
「で? 」
「ものすごい味でさー」
「それで? 」
「へ? 」
「それで、あんたは何でここに来たのよ」
「ああ、そうだった、そうだったねえ」
酔っ払いの相手というものはなんでこんなにイライラするのだろう。聞いてる内容に対してまともに答えていないというか。こっちが聞いた内容を忘れているんじゃないだろうか。いやむしろ聞いていないんじゃないだろうか。
こいつのことだ、あり得る。
「なんでここに来たかだったっけ」
「そう。なんであんたがここにいるのか」
返答次第では速攻ここを出て行ってもらう。いやどんな返答をしたとしてもだ。
それぐらいに私はイライラしていた。
いや、正確に言うと、何でイライラしているのだかよくわからなかったのだが。
「ああ、うんだからあんたに会いたかったからさあ」
・・・・・・・こいつは何を言っているんだ。
旧都からわざわざ私に会いに? アホか。ここから旧都までどれだけあると思っているんだ。私が全力で飛んで、およそ3時間ぐらいかかる。まあ鬼だったらもうちょっと早くたどりつけるんだろうけど。
「フン。どうせいつも一人でいる私をからかいにでも来たんでしょう」
「んなこたあないよー。まあでもいつも一人でいるよね」
「うっさい。言わなくていい」
私は一人が好きなのだ。元々他の奴らと交流を深める気などない。旧都じゃいつでもどこでもわいわいと騒がしいが、私にとっては目障りなだけだ。
もちろんこの鬼だって例外じゃない。
「てわけでさ、一緒に飲も」
「断る」
冗談じゃない。酔っ払いにこれ以上付き合っていられるか。
最後まで言うよりも早く、私はきっぱり返事をする。
「なんで? 」
「なんでもかんでも」
「いいじゃんか。どうせ誰も来ないんだろう」
「うぐっ、は、はっきり言わないでよ。私は一人が好きなのよ」
「どうして? 」
「どうしてって、そりゃあ・・・・・・」
どうしてと聞かれて、どうしてだろうと考え、考えること自体馬鹿馬鹿しいことに気が付いた。
私の性格の問題だからだ。一人の方がいい。一人の方がずっと楽だ。
いつからそう思うようになったのかは、あまり考えないようにしている。
どうせ碌なことじゃないだろうから。
まあそれはいいとして。
それよりもこの鬼だ。どうにかして追い出さなくては。
このままじゃいつまで経ってもここに居座って離れないだろう。
「どうでもいいでしょ、私のことなんて」
「ふーむ」
「アンタこそなんでここに居るのよ。旧都で派手にドンパチやらかしているほうが性に合ってるんじゃないの? 」
「もうどんぱちならやってきたよー」
「ならもう帰って寝ろ。ここじゃなくて」
「だから、会いに来たんだってば」
さっきから、会いに来た、会いに来た、とばかり言っている。
一体なんの目的があってここに来たというのだろう。
こいつは確か、どっかの四天王とかいう偉い奴で、旧都でも一番と言っていいぐらい偉い奴で。金なら沢山あるだろうし、仲間も沢山いるだろう。権力だってある。
それに比べて私といえば、旧都の端っこで惨めに暮らす、一介の妖怪に過ぎない。
確かに最弱とまではいかないが、鬼には絶対敵わない。
そんな奴がどうして私のような奴の元へ来るのか、全然理解できなかった。
「あー、わかってくれないのかあ」
鬼はがっくりと肩を落とし、ため息をついた。
「何が」
「いやなんていうかね」
「何のことよ」
「まあいいんだけどね。そういうところも含めてあんたはあんただしね」
「何言ってるのよ」
「わかんないかなあ」
ふう、ともう一度ため息をつき、鬼は手元にあるお酒をくいっと飲んだ。
今の会話の意味が私にはいまいちわからない。
いや、わかろうとしないだけなのかもしれない。どちらにせよ深く考えないことに越したことはない。
「あんたに会いに来たのは本当だよ。酔っ払って、みんな帰るだろう。そしたら誰もいなくなるだろう。そんな時、ふと浮かんできたのがお前さんの顔でね」
にひひ、と笑いながら、鬼は言う。
「妬ましい、ああ妬ましい、妬ましい」
「それ、私の真似? 」
「うん」
げしり。
五寸釘を打ち付ける真似をする鬼に向かって蹴ってやった。
「あいたた、結構乱暴だねえ」
「あんたが変な事するからでしょう」
「おお、怖い怖い」
「うっさいわ」
じりじりと更に力を増して踏みつけてやる。
まあ私の力なんてそれほどでもないから、こいつにしてみればマッサージ程度なんだろうけれど。
「で、ともかく浮かんできたのがお前さんの顔だったわけさね。だからここに来たんだよ」
にひひ、といたずらっ子のように鬼は笑う。
その笑顔に一瞬引きつけられそうになって、いけないと思いぱっと目を逸らした。
何故なのかは自分でもよくわからなかった。
「それが理由? 」
「うん」
「ふうん」
まあ何。
こいつが何の用もなくフラフラここに来たということだけはわかった。
何で私のところに来たということだけはどうしてもわからなかったが。
「ここまで言ってわからないかなあ」
「何が」
「・・・・・・いや、いいけど別に」
そう言うと鬼はもう一度酒のビンに口をつける。音を立ててごくごくとソレを飲み干す。
川は相変わらずさらさらと流れている。
今日はなんだかやけに涼しい。
別に気候が変化したとかそういうのではないから、私自身が熱くなっているのだろうか。
それもそうかもしれない。こいつに対して随分怒鳴ったりしたものだから。
しばらくの沈黙。
さっきまでの威勢はどこへやら。鬼は下を向いていた。
俯いたままの姿勢で、こいつは何を考えているのだろう。そんなことが少し気になった。
そういやこいつと知り合ったのって、いつだったっけ。
確か始めてあったときもこんな風に、浮浪者みたいに川べりに寝転がっていたんだっけ。
そして私が地獄の人間だとわかるないなや、いきなり抱きつかれて、よろしくなーなんて言われたんだっけか。その時もすごく酒臭かった気がする。それでもってすごく殺してやりたくなった覚えがある。
私は誰とも仲良くする気はない。
これまでも、そしてこれからも。
そんな態度をずうっと示してきたつもりだったが、どうもこの鬼だけは、いつまでも私の元にやってきていた。いくら私が冷たい態度を取っていてもだ。
私には全く理解できなかった。根暗で陰湿でどうしようもない妖怪のことなんて放っておけばいいのに、こいつはいつまで経ってもここにやって来ようとする。
それが私には到底理解できないことだった。
そして私はといえば、それもまた正直よくわからないことで。
疎ましい疎ましいと思っている割に、完全にこいつを追い返せない。
力だとか、そういう問題もあるのかもしれないけれど。
本気になれば、裏切りだのなんだのして、いくらでも方法はあるのだろう。だがそれを実行する気には何故かなれなかった。
「あーやっぱり」
沈黙を破り、鬼が急に立ち上がる。
一体どうしたというのだろうかと、彼女を見上げる。
やっと帰ってくれるということなのだろうか。
「よくないねえこういうのは。うん私らしくないっていうか」
「はあ? 」
「うんうん」
「ちょっと、何の話よ」
鬼は腕を組みながら、ひたすら頷いている。私は訳がわからず、その様子をずっと見ていた。
だが、なんだろうなと思っていられるのもここまでだった。何故なら次の瞬間とんでもないことをこいつが口走ったからだ。
「わかんないなら仕方がない。わかるまで毎日ここに通うことにしよう」
先ほどまでの俯いた表情とはうって変わって、楽しそうな表情だった。
今こいつはなんて言った?
わかるまでここに来る?
「そうすればきっとわかってくれるだろうしね」
毎日来るだと。
それじゃあ私は毎日のようにこいつに振り回されるということか。
「それがいいだろうなあうん」
「ちょ、ちょっと待ってよ。どうして」
「どうしてってそりゃあ」
私が思わず放った疑問に、鬼は笑ってこう答える。
「あんたに会いたいからさね」
にひひと笑う笑顔。
いたずらっ子のような、子供のような。
その笑顔に少しの間見とれていた自分に気が付き、慌てて目を逸らす。
顔が熱い。ずっと川べりにいたせいで、熱でも出たのかもしれない。
きっとそうだ。違いない。それ以外に考えられない。
もしものことなどあるわけがないのだから。
「あ、あんたが来るなんてねえ、冗談じゃないわよ! 酒臭いしうるさいし! いい加減に」
「ようし」
「人の話を聞けっ! 」
なんとか誤魔化したくなって、必死で言葉を紡ぐけれど、相手は全然聞いていないようだった。いつものことといえばいつものことであるが。
「明日も明後日もここに来よう」
「だから! 人の話を! 」
「うんうん、それがいい。それがいいねえ」
勝手に納得しているが、こちらとしては全然納得できない。
それじゃあ今までの静かな生活がこいつによって阻まれることになる。
確かにぼろい家であまり環境も良くないけれど、静かであるということだけは気に入っていた。誰も来ないというところだけは気に入っていた。なのに。
「あんたの名前は水橋・・・・・・ええとなんだっけ」
「パルスィ!! ・・・・・・はっ、違ったそうじゃなくって」
「自己紹介してくれるなんて光栄だなあ。ああちなみに私は星熊勇儀ね」
「知ってる・・・・・・い、いやなんでもない。とにかくもうここへは来ないでよ馬鹿鬼! 」
「そういうわけにはいかないねえ。あんたにわかってもらえるまでは、何回でもここに来るよ。そりゃあもうわかってもらえるまでね」
へらへら、へらへら。
駄目だ。何を言ってもこいつには聞かない。のれんに腕押しだ。
はああと大きくため息が出る。
「何でそんなに疲れているの? 」
「あんたのせいよ馬鹿鬼っ! 」
「ああそうなの?」
・・・・・・・気がついていないこいつが本当に妬ましい。
「というわけで、よろしくな。パルスィ」
「・・・・・・」
右手を差し出される。ここで握手でもしようというのか。
だがそう易々と、言いなりになる私じゃない。最初からこっちは仲良くする気などないのだから。
ぎろりと睨む。相手は笑っている。
なんだかこいつの全てが妬ましくなった。
バチン。
大きな音を立てて、手を振り払う。
お、という声がしたが、気にしなかった。
そのまま家の方へ向きなおり、じゃりじゃりと音を立てながら川沿いを歩く。
後ろで見ているであろうあいつはどう思うだろうか。これでもうここへはやって来ない・・・・・・なんてことはないだろう。絶対へらへら笑っている筈だ。悔しいけれど。
絶対にいつか追い返してやる。追い返して、二度と来ないようにしてやる。
「いいねえ、あんた、気に入ったよ! 」
家に入る前に大きな声がした。
ああやっぱり、楽しそうな声で。
こちらの挑発など全く無意味だ。そんなことは最初からわかっていた。こいつと初めて出会った時から、厄介な奴だと思っていたのだ。
これは長期戦になりそうである。
けれど最後に勝つのは私だ。絶対に追い返してやる。
「また明日来るからなー! 」
鬼はなにかを言っていたが、私は聞こえない振りをして、ばたんと家の扉をしめた。
勇パル大好きです、勇パルもっと増えるといいですよね
果たしてパルスィがデレる日は来るのか…
良い雰囲気を感じました。まだ甘くもないけど、苦くもないといったような雰囲気を。面白かったですぜ。
うへへ。