夏、魔法の森は夏であっても木々が太陽の光を隠し。
快適とは言いがたい最低の空間を作り出していた。
ようするに蒸し暑いのである、この森は。
そんな中、猛スピードで飛ぶ一つの影、白黒魔法使い霧雨魔理沙である。
向かうその先はアリス邸。
魔理沙の表情は悪巧みというわけではなく、どこか目を輝かせているようでもあった。
「アリスー!!」
ドタバタ騒がしい音を立てながら駆け込んでくるのは魔法の森のご近所さん、霧雨魔理沙。
久しぶりに顔を出したかと思ったらとんでもなく慌ててる様子、一体なんだろう?
「アリスー、知ってるか? 里にすごい洋服屋ができたんだぜ!」
駆け込んでくるなり、彼女にとっての最新情報を私に伝えてくる。
なるほど、誰かに喋りたくって仕方なかったのか。
私は魔理沙の会話に乗ることにした。
「へー? どんな?」
「なんだ、興味ないのか? それが凄いんだ! 今までみたいに仕立て屋で服を作ったり、
作業服だけの店じゃないんだよ、だけどちょっとばかり値が張って……。でも、でも本当に凄いんだよ!!」
熱っぽく里の洋服屋について語る魔理沙。
思わずほくそ笑みしてしまう。
「ほら、私ってさー、ずーっと黒を基調とした服だったじゃないか。
魔女らしくっていいと思ってたんだがあれだね、私のこだわりを吹っ飛ばすほどに衝撃を受けたね!!
試着させてもらったんだが、仕立て屋に頼んだみたいに体にフィットしてなぁ。ってアリス? 聞いてるか?」
もう、限界。
「ぷぷ、魔、魔理沙、私の部屋みて何か気づかない?」
「アリスの部屋?」
そういって部屋を見回す魔理沙、そこにかかっているのは。
店に卸すための服たちが並んでいた。
「これから店に卸しにいくの、一緒にいく?」
『アリス洋裁店』
★
「霊夢―、ちゃんと聞いてくれよー」
博麗神社、縁側でお茶を啜る霊夢と、その横でだらしなく寝転がっている魔理沙。
魔理沙はさっきから延々と同じ愚痴を繰り返していた。
「はいはい、アリスが洋服屋を開いたんでしょ。それで、魔理沙には何も話してなかったっていう」
「そう! ひどいぜアリスの奴。私のことをからかってたんだ!」
そういってむくれる魔理沙、霊夢はさほど関心もなさそうにお茶を啜っている。
「霖之助さんのところで雑誌を貰ったんでしょ、それに刺激されたってアリスが言ってたわ」
「ちぇっ! 結局霊夢も知ってたんじゃないか」
そういって足をバタつかせる魔理沙。
アリスにからかわれたことと、仲間外れにされたような感覚がなんとも気に入らない。
「魔理沙、あんたここんところずっと閉じこもってたじゃない。研究だとかいって。
アリスも言ってたわよ、最近魔理沙が突入してこなくてラクだわーって」
「それはそれ! これはこれだぜ、まったくアリスの奴ったらお姉さんぶりやがって……」
後半はもはや意味不明なところに怒っているが、霊夢は気にも留めずにお茶を啜っていた。
「それにしても平和ねぇ、妖怪がお店を開くだなんて」
★
場面変わってアリスの店。女性洋裁店『AM上海』、ちなみに男性物は姉妹店の『AM蓬莱』で扱っている。
店内は1Fが一般既製服、2Fが高級既製服である。
店内は物珍しさと口コミで、開店から毎日、たくさんの人と妖怪で賑わっていた。
しかし、店にアリスの姿はない。
店の運営はすべて、人間がやっているのだ。
「上質のコットンを手繰りで糸にしまして、夏でもサラっと羽織れるように……」
「違う色でございますか? 畏まりました、在庫があるか確認してきます」
店内で繰り広げられる商談の嵐。
今までの幻想郷では考えつかないシステムで運営されているこの店は、
幻想郷に一大ムーブメントを引き起こそうとしていた。
「えー、八雲紫さま。このたびのお買物で、上得意様となります」
「ありがとう、今後もお世話になるわ」
「はい、ありがとうございます。お荷物はお連れさまがお持ちになるのでしょうか?」
「ええ、藍。手間かけるわね」
「紫さま、正直いって買いすぎですよ」
両手に大きな紙袋を持たされ、ウンザリした顔の藍。
紫は涼しげにその言葉を聞き流した。
今日の紫は先日この店で買った、黒の布に紫の蝶があしらわれたシャツ
歩くたびに生地に美しい波がたつ黒のロングスカート
そして首元に赤いスカーフを巻いている。
藍に小言を言われようが、女性である限り紫はオシャレに対して貪欲でいたかった。
ちなみに藍は、いつもの法衣である。
ちなみに、年間、1000円以上(現在の貨幣価値に換算して、約100万円)以上の買い物をすると、この店では上得意という扱いになる。
上得意には、新作の優先権、割引制度、さらにはデザインの希望も送れるという特典付きである。
「ありがとうございましたー」
わざわざ店員が外まで出て行き、頭を下げる。これも幻想郷にはそぐわない光景であった。
★
何故、このような店が出来たかについては数ヶ月前に遡る。
人形の素材となる綿や絹などを買うのは案外、お金がかかる。
そのためアリスは、自分の得意な分野で、効率的にお金を稼ぐ方法を模索していた。
そんなある日、香霖堂を訪れたアリスは、ついにその何かを見つけた。
外の世界ではもう古くなったファッション雑誌。
ブームが過ぎ去るごとにそれらが幻想郷には入ってくるのだ。
「いける……。いけるわ……!!」
自分の愛娘とも呼べる人形を売るには抵抗があったけれど、服を作って売るのなら抵抗はない。
デザイン、設計を済ませれば、後は人形に命令をするだけで服は出来ていく。
それに、友人に頼まれて服を作った経験もある。
アリスはファッション雑誌を参考にしながら、試作品の服を作成していった。
そして2ヵ月もすると、アリスは自らのセンスで、新たな境地を開くまでに至っていた。
問題は、それをどうやって売るかだったのだが、元々人間と仲は良いアリスである。
上白沢慧音に相談しにいくと、それは簡単に解決した。
「ただ、人間の里にふぁっしょん、とやらに感けるほど余裕のあるものはいないがな」
慧音はアリスの事業はうまくいかないだろうと考えていた。
人間たちには服を買う余裕なぞないし、妖怪の大半は金銭の概念がない。
しかし、こればっかりは慧音の予想は大きく外れることになる。
まず、アリスはプロモーション活動として、自らを広告塔にした。
試作品の服を着て積極的に出歩き、ハイカラなところをアピールする。
そして宴会のたびに、参加している妖怪たちへと積極的に宣伝を繰り返した。
ちなみに魔理沙は酒を飲んで暴れていたので、宣伝には気が付いていなかった。
次に、天狗たちに自らの情報を売り込む、天狗の新聞は嘘が混じるためアテにはしていないが、妖怪たちにアピールするには十分だ。
金銭を持っていない妖怪たちには、魔法使いの欲しがる物品を集めさせ、それを代金の代わりに支払う方式を打ち出した。
もちろん、レートはアリスが設定した。
そして何よりも、幻想郷には金持ちで、服が大好きなお嬢様がたくさんいたのだ。
まず、隙間妖怪の八雲紫。紫を基調とした服を出せば、まず間違いなく紫が買った。
紫は、式である藍にも着せようとするのだが、藍は法衣が落ち着くと嫌がっていた。
しかし藍は、何故か子供服を大量購入していった。
次に、永遠亭の蓬莱山輝夜。どちらかというと和のテイストを好む彼女は、たとえ彼女が買わなくとも万人受けするため売りやすい。
また、奇抜なデザインを出しても従者の薬師が買っていく。
でも、昨日は何故か、サイズの違う服を大量に買っていった。
そして、紅魔館のお嬢様方、煌びやかな派手派手なものを選ぶ傾向がある。
さらにパーティーを頻繁に開くため、ドレスを出せば、まず間違いなく食いついてくる。
問題はサイズが子供用になってしまうこと。
白玉楼の亡霊お嬢は、花より団子で見向きもしなかった。
それでも足を運ぶのは、従者である妖夢の着せ替えで楽しむためか。
また、アリスの企業戦略はこれに留まらない。
余った布地や、混合素材を使って値段を抑えた服も出す。
誰もが高級品を求めるわけではないことをアリスは知っている。
さらにアリスに追い風が吹いた、外の人間、東風谷早苗の存在である。
宴会で知り合った彼女は、年頃の女の子だけあってファッションには五月蝿い。
彼女をアドバイザー兼店長として迎えたことで、アリスの戦力は磐石となっていた。
里の人間から募集した、一般店員への徹底的な指導も、早苗を主導に行われた。
それが慧音にとっては意外、アリスにとっては当然の客入りを生んだのだった。
紫が上得意になった頃、アリスは新作の服をリヤカーに乗せて歩いていた。
高級既製服の売り上げもめざましいが、それよりも廉価版が飛ぶように売れているため、
2日にいっぺんは入荷をしなくてはならないのだった。
しかし、面倒なことが一つ。
「あ、アリスさんだわ!」
「本当だ! カリスマデザイナーのアリスさんだ!」
「サ、サインください!」
「あー……。はいはい、並んで並んで」
アリスの人気が異常に高まっていたことだった。
★
「納得いかなーい!」
帽子も脱がずにベッドに倒れこむ魔理沙。
アリスが自分に黙って服屋を開いたこと
アリスに話しにいった時点で既に3着購入していたこと
一昨日霊夢に見せびらかしたら鼻で笑われたこと
ついでに、神社にやってきた紫に少女体型だと馬鹿にされたこと
悔しくって枕に頭を埋めた。
『それ、私の店よ』
勝ち誇ったアリスの顔が蘇る。
実際全然勝ち誇ってなどいないのだが、今の魔理沙はそんなの気にしない。
「くっそー、アリスの奴、腹立つなー。私だってそれぐらいできるんだぞ」
天井に向かってそう叫ぶ魔理沙。
かといって自分に同じことはできないと理解はしていた。
アリスが服を量産できるのは彼女が人形遣いであり
アリスが服を作れるのは人形の服を作るなどで元々そちらに明るかったこと。
自立型人形を作るため、人間の骨格などを詳しく研究していること、そして。
「少女趣味しやがってー! ちっくしょー!」
そう、性格の違いである。
魔理沙も魔理沙で女の子らしい点は多々あるのだが
アリスのようにはどうしても振舞えない。
悔しいけれど、今回ばかりは後塵を喫する結果になるだろう。
トントン
「魔理沙―、いる? アリスだけどー」
間の悪いことにアリスがやってきた。
アリスと会うのは気が重い。
「魔理沙さんならいないぜ、ちょうどおでかけしてるんだ」
「そう、いるじゃないの。 入るわね」
遠まわしに帰れと言ったつもりなのだが、アリスは気にせずに入ってきた。
空気が読めない魔女だと思う。
「あら、魔理沙寝てたの? ベッドにいるだなんて」
「ああ、そうだぜ。夢の世界におでかけしてたんだ」
もちろん嘘である、むくれっ面でそっぽを向いて、機嫌が悪いことをアピールする。
「そう、悪いことしたわね。 でも変わってるのね、寝巻きはもってないの?」
「うぐっ、ちょ、ちょっと仮眠のつもりだったから着替えなかっただけだって!」
「ふーん、それでも帽子ぐらい脱ぎなさいよ、変な魔理沙」
「……悪かったな、どうせ私は変な魔女でセンスがないダメ女だぜ」
ぷりぷり怒りながら帽子を取る、アリスは魔理沙の様子を見てクスクス笑っていた。
「何で機嫌悪そうにしてるのよ、今日はお願いがあってきたっていうのに」
「ふん、アリスには関係ないことだぜ。それで何だよお願いって」
ツンツンの魔理沙にため息を吐くアリス。
大体機嫌が悪い見当がついてるのだろう。
「あのね、魔理沙にアクセサリーを作ってもらいたいのよ。
人間向けに妖怪避けの魔法を込めたアクセサリーを売ったらどうかな~って思って。
でも、そこまで作ってたら手が足りないから、魔理沙に手伝ってもらえたらなって」
目尻を上げる魔理沙、アリスが自分を頼ってきたことで機嫌を直したらしい。
「ほう? ついに私の実力を認めたか?」
「実力って……。そうね、ビジネスパートナーとしては魔理沙が一番だと思っているわ」
「そうだろうそうだろう、アリス一人じゃ力不足だもんな」
うんうんと一人納得する魔理沙。
アリスはそんな魔理沙を見て、再度ため息をついた。
「意味がわからないけど頼むわね。とりあえず、3種類ぐらいをドンドン作ってくれる? 報酬はきちんと出すから」
「ああ、まったく先に言えよそういうことは。お姉さん疑っちゃったじゃないか」
「あっそ、それじゃあこれから幽香のところに行くから、じゃあねー」
言うことを言うとアリスはさっさと出て行ってしまった。
それでも魔理沙は満足だった。
「ふふ、アリスめ。最初から手伝ってほしいって言えば手伝ってやったのに」
要するに、魔理沙のイライラはただ、寂しかったのだ。
★
場面変わって『AM上海』
アリスから店長に抜擢された早苗は自ら店に立ち、売り込み(と、ついでに分社を建てて信仰集め)をしていた。
アパレル店員をバイトでしていた早苗にとってはまさに水を得た魚。
里から募集した女たちを徹底的に教育し、立派なアパレル戦士へと育て上げていた。
そして今、早苗は個室でデスクワークをしていた。
しかし、幻想郷にはパソコンなど存在しないので、いちいち手作業で帳簿をつけなくてはいけない。
めんどくさいことだと思う。
「店長―、レミリアさまとお連れさまがいらっしゃいましたー」
「どうぞ、お通して」
「わかりましたー」
ほどなくして、十六夜咲夜を伴って現れるレミリア・スカーレット。
咲夜はいつもどおりのメイド服(夏仕様)であるが。
レミリアは黒のブーツ、黒の7分パンツに白いカッターシャツ、変形ベストといった一風変わった風体である。
そのすべてが、この店『AM上海』で購入したものだった
ちなみに店員である早苗は、黒のスラックスとフリルのついたカッターシャツ、それに大きめのサスペンダーを合わせた格好だった。
「いらっしゃいませ、レミリアさま。今日はどのようなものをお探しでしょうか?」
丁寧にお辞儀をする早苗、子供に見えても上客の一人であることはこの1週間の間で思い知らされている。
しかし、目の前で赤い服を積み重ねていったときは思わず鼻血が噴出しそうになった。
「そうねぇ、今日はワンピースなんかが欲しいかしら。
一昨日真紅のドレスを買ったばかりだもの、フォーマルなものはしばらくはいらないわ」
そういって咲夜のほうをチラリと伺うレミリア、咲夜は小さく頷くだけである。
これだけでお互いの考えが伝わるのは流石と言わざるをえないだろう。
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
レミリアの場合のみ、初めからVIP客としての対応をすることが決定していた。
これはアリスからの指示であり、レミリアが来店すると店員が一人付く
そして、彼女の希望に沿ったものを持ってくることになっている。
今日はその担当が早苗なのだ。
初めからVIP客の理由は3つ。
一つ目、子供服のコーナーにレミリアを連れて行くと確実にキレる。
二つ目、レミリアの買う服と一般の服の値段が剥離しているため、彼女が買わないと売れ残る。
そのため希望を逐一聞いておかないと大赤字になってしまうため。
そして、3つ目が、
「お待たせいたしました。新作のワンピースでございます」
そういって、奥から出してきたのは、白を基調としたフリル付きワンピース。
胸元には紅い瞳のようなアクセサリーが輝いている。
レミリアはそれをじぃと見つめると、悪魔な微笑みを湛えながら嘯く。
「開店して1週間で新作もクソもないでしょうに」
これがレミリアである、並の店員では威圧感に押さえ、まともな接客ができなくなってしまう。
その様を楽しむのがレミリアであり、興が殺がれてしまうと買わずに帰ってゆく。
レミリアの購買意欲を損なわせないための戦いがはじまる。
「先日、カジュアルなものを何点か作るようデザイナーに伝えました。
レミリアさまが前回お買い物をなされたとき、フランドール様とお揃いの真紅のドレスをご購入されていましたから。
そして、つい先ほど入荷したのがこのワンピースでございます」
「へぇ? あなたは私の運命が視えるとでも言うの?
またドレスが欲しくなるかもしれないじゃない」
紅い瞳でねめつけるレミリア、気圧されてはいけない。
彼女は私の戸惑う様が見たいだけ。
ワンピースそのものは気に入っているはずなのだから。
「そうは思ってはおりません。ただ、私の予測が外れたとしてもです。
アリスの渾身の作品であれば、お気に召すだろうとは思っていました」
淀みなく言い切った早苗、視線を外さずにまっすぐレミリアを見つめる。
10秒ほど見つめあっただろうか、不意にレミリアが表情を緩める。
「いいわ、私の負けよ。このワンピースを頂くわ。
ついでにこのワンピースと合うものを何点か見繕ってくれないかしら」
「かしこまりました」
そういって早苗は裏へと引っ込んでいく。
咲夜はその様子を、実に楽しそうに見ていた。
「咲夜、何か嬉しそうね」
「ええ、どこか私に似ているんですもの。あの早苗って子は」
「そういう憎たらしい発言をするとこかしら?」
「ご想像にお任せしますわ」
ニッコリと笑う咲夜、レミリアもそれ以上の追及を控えた。
ほどなくして、早苗はツバの広い帽子やアフガンストールを持って帰ってきた。
咲夜たちは提示された代金を支払うと、そのまま一度も振り返ることなく店外へと出て行った。
「ありがとうございましたー」
早苗はその後姿に、頭を下げると、すぐに店内へと戻っていった。
訓練された店員でなくては、レミリアの相手ができないのだ。
★
太陽の畑、向日葵の咲き乱れる夏の幻想郷でもっとも華やかな場所。
アリスがここへきた理由はただ一つ。
「農香。綿が足りなくなっちゃったから作ってくれない?」
「いいけど、その農香っていうのやめてくれないかな? かな?」
何故か怯えた目でアリスを見る幽香。
いつからか、彼女のカリスマは失われていた。
いまいるのは、ただの気の弱い女の子、力は前と変わっていないのだが
妖怪をいじめることもなくなり、ただ花を愛でる妖怪へと成り下がっていた。
「いいじゃないのベジタブルマスター、いい名前よ」
「やめてってばー!!」
頭を抱えてしゃがみ込む幽香。
彼女は昨年の秋、幻想郷全土を襲った未曾有の危機を解決した英雄である。
その一件以来、彼女は四季のベジタブルマスターとして親しまれていたのだった。
「でもアリス、私が綿を作ってあげてることは内緒よ?
上白沢とかにバレたら叱られるのは私なんだから」
「そうね、でも多分大丈夫だわ。今のところ大きな問題は出ていないもの」
幽香が何でもかんでも食料を作り出していたら、農家の皆さんは一斉にニートになってしまう。
なのでよほどの緊急事態を除き、幽香が野菜や綿などを作るのは自粛するよう求められていたのだった。
今は緊急事態でもなんでもないのだが、アリスが服屋を始めたことで
需要と供給のバランスが崩れてしまい、綿の価格が一時暴騰してしまった。
そこでアリスが慧音に了承を取りにいくと、条件付でそれは認められた。
農家の皆さんからも綿を一定量買うこと。
農香りんと書かれたサインを50枚貰ってくること。ちなみに達成済み。
自称、最強の妖怪風見幽香は、完全に舐められていたのだった。
「あ、アリス」
「何? 農香」
「今度、約束の服持ってきてね」
ヒエラルキーは当分変わりそうにない。
★
「イナバ、こっちにいらっしゃい」
「なんですか姫、私はまだ仕事中なんですが……」
廊下を歩いていると急に主人、蓬莱山輝夜に呼び止められた。
心底めんどくさそうに応じる彼女の名前は鈴仙優曇華院イナバ、結構プロポーションのいいバニーガールである。
「まぁまぁ仕事なんて放っておいていいから、ちょっとあなたに用があるのよ」
そういって腕を引く輝夜、ちなみに服は全部『AM上海』。
輝夜の命令を無碍にしたとなれば、師匠である永琳からのお仕置きもあるかもしれない。
「ちょっとだけですからねー」
そういって流されていくうどんげ、ああ彼女の未来はどこにあるのか。
30分後。
「次はこれを着なさいイナバ」
「もういやですよぅ、何着着たと思ってるんですかー」
涙目で訴えるうどんげ、しかし輝夜の目は爛々と輝いていた。
「永琳と話してたのよ、イナバで着せ替えをしたら面白いんじゃないかって」
「話すだけにしてくださいよー、なんで実行するんですかー」
しかも、着せられる服はきわどい服ばかり、おへそが出てたり
胸を強調するものだったり、黒のエナメルに網タイツであったりそれはそれはもう
夢の国、じゃない。うどんげにとっては阿鼻叫喚の有様だった。
「姫、話があるのですがってあら」
障子戸を開けて入ってくる永琳。
繰り広げられているカーニバルに目は釘付けだ。
「し、師匠! 助けてくださいよぅ」
「あら永琳、イナバを着せ替えして遊んでいたのよ。永琳も一緒にどう?」
「今は遠慮しておきます、また暇ができたら一緒にしましょう。今夜とか」
だめだ、仕えるところを間違えた。そう思って涙するうどんげであった。
ちなみに、輝夜と永琳にうどんげの着せ替えを提案したのは、もちろんてゐである。
★
「妖夢~妖夢~、どこにいるのー? 隠れてないで出てらっしゃーい? 取って食べたりなんてしないからー」
『これをあなたが読んでいるとき、私はもう魂魄妖夢としていられないかもしれません。
心ある人にこれが届くことを願います。西行寺幽々子様はおかしくなってしまいました。
夜毎に私を呼び出し、下界で買ってきた服で私を着せ替え人形にするのです。
私が何度やめてくださいと言おうとも無駄でした。
私が、私が魂魄妖夢であったことを忘れないでください。
恐らく、私はもう私でいられないでしょう』
「妖夢~? ここかしら? あらいない。 じゃあここかしら?」
『段々と幽々子さまが近づいてきました。さようなら、さようなら!
剣士としての私、庭師としての私。そしてこんにちは、女の子の私』
「妖夢、みぃつけた。さ、行きましょう私の部屋へ」
「幽々子さまぁぁぁぁあああ離してくださぁぁぁぁぁああああいい、話合いましょう! そうしましょう!」
「あらあら、妖夢ったら元気が有り余っているのね」
妖夢が当てた手紙は、果たして誰かに届くのだろうか
★
「うおおおおお!! 橙!! 可愛いぞ橙!!」
「そんな、藍さま照れますよぉ」
「そんなことはない!! 橙はあれだ!! この世の奇跡だ!! ささ、次はこれを着て!!」
「なーにバカなこといってんだか、藍は。
親バカすぎなのよ、せっかく私が藍の分も買ってあげるーって言ってるのに
その分を全部橙の分にするなんて」
自分の式の親馬鹿っぷりにため息をつく紫
さっきからお茶を入れてと言っているのに藍は全然聞いてくれない。
ゆかりんそろそろ怒っちゃうんだから。
大体お茶なしでお煎餅食べてると喉が渇くの、さっさと入れてくれないかしらね。
ポリッ、パリパリ。
「いやーまったく、うちの橙は可愛いなぁ」
そういって橙にほお擦りする藍、とんでもない親馬鹿っぷりである。
「ら、藍様尻尾が暑苦しいです」
その瞬間、世界が凍った。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆかりさまあままあまあま;あさ;dwどぇふぁヴぁ」
「落ち着きなさい、藍。言語になっていないわ」
「ちぇ、ちぇ、ちぇんに暑苦しいと! 私の愛情が重すぎると!」
「そ、そんなことは言ってないんだけどなぁ……夏だからただ暑かっただけで」
そういって頬をぽりぽりする橙。
なおも藍の迷走は続く。
「ああああ、ゆ、紫様、幻想郷潰しましょう。そうしましょうよねえ。
ちょっと私、大結界壊してきますねあははははははは」
幸せの絶頂にいた次の瞬間、失意のどん底まで突き落とされると人間はここまで脆くなるのか。妖怪だけど。
紫は自らの式の不甲斐なさにハンカチをそっと目に当てたのだった。
「ら、藍様。ご、ごめんなさい言葉のあやですよ。橙は、私は藍さまが大好きですよ」
必死でその場を取り繕うとする橙、それでもなお、藍の迷走は続く。
「あ、ああ、これは夢だ、そうだ夢なんだ。紫様、何煎餅食べてるんですか。
この前ファミリーパックのアイス一人で食べてたじゃないですか。
しかもバニラ味だけのを1kg、そんなんだから太るんですよあははははは」
太る、という単語に紫は敏感に反応した。
「……藍? もう一度言ってみなさい? 誰が中年太りですって?」
「ゆ、紫様落ち着いてください! 藍様は今、自分でも何をいってるかわからないんですよぅ」
「ちぇ、ちぇん、お前まで紫様の味方をするのか……?」
目にいっぱいの涙をためる藍。
状況が混乱しすぎて、何がなんだかわからなくなっていた。
「いいわ、藍。一度しっかり躾をしておかないといけないと思っていたの」
そう言って臨戦態勢に入る紫、橙はオロオロするばかりで、藍に至っては何故か天に祈りを捧げていた。
「天は私に橙を与え申した! だが! 橙は私から去っていくのです!」
混沌の極み、宇宙はそこから生まれたに違いない。橙は何故かそう思った。
そして思う。
今、この状況を止められるのは自分しかいないのだと。
そして、橙の繰り出した最終手段とは。
「えぐっ、うわああああああああああああん」
泣くことだった。
★
「ふふふっ、ふっふふー、ふふふ、ふふふっ、ふっふふー、ふふふ、ふふふっ、ふっふふふふふふふん」
謎の鼻歌(マスタースパークだよ!)を歌いながら
星型をモチーフにしたネックレスを量産する魔理沙。
アリスにアクセサリーの製造を頼まれて早数時間
やはりアクセサリーといえば星型だよなーと一人で納得してひたすら作っているのだ。
その出来は意外に悪くない、やはり魔法使いだけあって器用ではあるのだ。
「よーし、でーきた。アリスの驚く顔が目に浮かんでくるぜ」
『え? こんなに作ってきたの? 凄い! 魔理沙ったらやっぱり天才ね!!
最初から魔理沙に頼んでおけばよかったわ! もうほんとに頼りになるわねー』
「うふ、うふふふふふふふ」
なんだかトラウマを呼び覚ます笑い方を自然としてしまったが、そんなの関係ないのだ。
昼間から一転、魔理沙の気分は最高にハイだった。
「よーし! アリスの驚く顔が見たいし。
今日はさっさと寝るかー! の前におっふっろ」
飛び跳ねるような動きでお風呂へ向かう魔理沙。
机の上には、1種類10個ほどが積み重なっていた。
★
各々が『AM上海』の魔の手に落ちる中、霊夢と言えば……。
「くっ……。また禁断症状が出てきたか……」
腕が震えていた。
★
翌日、魔理沙は朝早くからアリス邸へと着ていた。
「アーリスー! 約束のもん持ってきたぜー!」
ガチャリ、と扉が開く。応対するのは目の下に隈を作ったアリス。
「うお、すげえ顔してんなお前、寝てないのか?」
「……ええ、隙間妖怪がオーダーメイドを注文してきたのよ……。何度も測りなおしたり大変だったわ」
「へー、紫らしいな。お前も大変だったんだな」
ぶすっとした顔のアリス、寝てないので機嫌が悪いのだろう。
けど、自分が作ったアクセサリーを見ればきっと喜んでくれるに違いない。
「何故か式神のほうの服を作らされてね、大変だったんだから。八雲藍って尻尾があるじゃない。
しかもふとおおおおおい尻尾が、おかげで生地の丈夫さを保つために……」
「あーもう! 服の話はもういいぜ! それよりだな、これを見てくれよ!」
自信満々に取り出すは昨日作った星をモチーフにしたアクセサリー
合計で30個に届こうかという結構な数である。
それには流石のアリスも驚いて目を大きく見開く。
「へぇ、凄いじゃない魔理沙。一体どんな魔法を使ったの?」
「魔法? 手作りに決まってるじゃないか。紐はお前のほうで用意してくれるか?」
「ええ、いいわよ。ところで、妖怪避けの魔法はかけてくれた?」
一瞬固まる魔理沙、そう、アクセサリーを作ることに夢中で
魔法をかけることをすっかり失念していたのだった。
「ま、魔法かけるの忘れちゃっててさ! ご、ごめん。でも出来はいいだろ?」
普段のアリスなら、魔理沙の言葉を軽く流せていただろう。
だが、運の悪いことに今日のアリスはそうでなかった。
店を開店してからは忙しく、睡眠もロクに取れてはいない。
だから、だからこそポロリと漏れ出したのだった。
「何よ、魔法が大事だったのに。アクセ自体の出来はどうでもいいのよ」
役立たず。
そう、吐き捨てるように言った。
そのとき魔理沙の顔は、今まで見たことがないほどにくしゃくしゃだった。
目にいっぱいの涙を溜め、小さくごめんと呟くと
そのまま魔理沙は森の奥へと走っていってしまった。
こんなひどいこと、言うつもりはなかったのに……。
手の中には魔理沙が必死でがんばったであろう
星型のアクセサリーの入った小箱だけが残されていた。
★
「先生、私治りますか?」
すがりつくような目をする霊夢、永琳は眉間にシワをよせ、難しいといった表情をしていた。
「もう、1年近く治療をしているのに……まだ禁断症状は治まらないのね」
「先生! 嫌です、私ずっと胡瓜依存症を抱えて生きるだなんて、私嫌です!」
永琳に掴みかかる霊夢、彼女の気持ちがよくわかる永琳は、なすがままだった。
「それでも、それでもきっと大丈夫。数値はかなりよくなっているのよ。
たしかに胡瓜を食べれば禁断症状は一時的に治まる、でも、それは完治を遠ざけるわ」
「……」
「がんばりましょう。私も月の頭脳に名にかけて、その難病を治して見せるわ」
「先生……!」
★
行く当てもなく彷徨っていると、いつのまにか人間の里、『AM上海』の前に来ていた。
開店前だというのに既に人の列ができている。
大方、詐欺兎が「今日の朝は新作の入荷だよ!」とでも言いふらしたのだろう。
アリスはよろけながらも人の列を抜け、店内へと入っていった。
「あれ、アリスさん、珍しいですね。今日は新しい服は入荷しないんですか?
いやー凄い人気ですよ。『AM上海』も『AM蓬莱』も。
蓬莱のほうが売り上げは悪いですが、それでも黒字は出ていますよ。
……って、どうしましたかアリスさん」
矢継ぎ早に話し立てる早苗、アリスは虚ろな瞳で一言だけ言った。
「ごめん、今日は店を閉めて」
★
アリスが『AM上海』へついたのと同時刻
魔理沙は博麗神社にきていた。
けれどあいにく神社は留守、愚痴を吐ける相手は居ず。
魔理沙は一人、鳥居の傍にしゃがみ込み泣いた。
ただ、忘れていただけじゃないか。
なのに、役立たずとまで言うなんて……。
アリスの言葉が魔理沙の中で何度もリピートしていく。
役立たず、役立たず、役立たず。
その声が頭の中で響くたび、魔理沙の瞳からは熱い雫が零れるのだった。
そんな折、突如、境内の空間がベロンと裂ける。
「れっいむー、会いにきたわよー。ってあれ魔理沙……泣いてるの? あなた」
★
『AM上海』店内。
従業員たちと集まっていた人たちに頭を下げて回り、ようやく解散してもらった。
従業員にも席を外してほしいというアリスの要望で、従業員にも帰るように通達をする。
1週間で、店長もかなり板についてきたと思う。
「ふぃー、アリスさん、人払い終わりましたー」
「そう……ごめんなさい早苗さん、迷惑かけて」
「いえいえ、いいんですよこれぐらい」
そういって胸を張る早苗。
アリスの様子がおかしいことぐらい、誰にだってわかる。
もしかしたら、ずっと働き詰めで疲れているのかもしれない。
労わってあげないとなー……。
アリスさんのおかげで信仰も集まったし。
「ねえ、早苗さん」
「はい?」
アリスが突然口を開く。
声に力がこもっていないので、それが恐ろしかった。
「私、魔理沙に……」
そういって顔を手で覆うアリス。
早苗は直感で出来事を把握した。
「あ、アリスさん! 魔理沙さんを殺しちゃったんですか!?」
直感というのは、外れるものである。
★
「そう、そんなことがあったの」
紫は魔理沙の頭に手を置き、優しく撫でていた。
はじめは嗚咽が漏れるばかりで会話にならなかった魔理沙も
時間が経つにつれ呼吸も落ち着き、ぽつぽつと話せるようになった。
アリスが服屋をはじめたことを話してくれず、寂しかったこと。
アリスが上手に服を作っているのが羨ましかったこと。
アリスが自分に頼みごとをしてくれ、それが嬉しかったこと。
ついつい頼まれていたことを忘れ、それでアリスに役立たずと言われたこと。
霊夢が大事にとっておいた大福を勝手に食べ、それをアリスのせいにしたこと。
霊夢はいまだにアリスを恨んでいるということ。
すべてを話した。
「……辛かったのね」
そういって魔理沙の頭をぽんぽんと撫でる。まるで母親が子にするように。
「不思議だぜ……」
ぽつりと魔理沙が呟く。
「ん?」
「紫に、こんなことを話しちまうなんて、私らしくないぜ」
そういってそっぽを向く魔理沙。
紫はそんな魔理沙を微笑ましく思いながら、その口元を扇で隠した。
表情が悟られないように。
★
「へぇー、そんなことがあったんですか」
緑茶を飲みながらアリスの話に耳を傾ける早苗。
しばらく泣いているばかりで会話にならなかったけれど
それも時間が解決した。
「アリスさんはどうしたいんです?」
どんな返事が返ってくるかはわかりきっている。
でも、このやり取りをしなければ、人は素直になれないのだ。
「あ、謝りたい……。ひどいこといってごめんなさいって魔理沙に……」
早苗はその言葉を聞き、ニッコリと笑った。
「それじゃあ、謝りに行きましょう。私もついていってあげますから」
その瞬間、目の前の空間がベロンと裂けた。
「ですって、魔理沙。アリスの話聞いた?」
「ああ、聞いたぜ。しっかりこの耳でな」
隙間から現れる紫と魔理沙。
アリスははっと顔をあげると、顔を真っ赤にして、止まっていた涙をもう一度流し始めた。
あうあうと何か言葉をつむごうとするのだが、口がうまく回らない。
魔理沙は帽子をくしゃっと押さえ、出来る限り優しく声をかけてやる。
「ごめんなアリス、私が悪かった。疲れていたのに押しかけてごめんな」
泣き腫らした目が痛々しいけれど、口調や態度はもういつも通り傲岸不遜な魔理沙だった。
「ま、まりさぁ……」
アリスは必死で何かを言おうとするが、それ以上は言葉にならず
魔理沙の胸に抱きつき、泣き続けた。
★ エピローグ
「で、店は潰すのか?」
「経営は順調だったのに……」
『AM上海』『AM蓬莱』ともに、時間が経つに連れて初期の喧騒はなくなっていった。
それでも順調な経営を見せていたのだが、延々と続ける気はアリスにはなかった。
「目標金額は溜まったしね」
とはアリスの弁。
それに……と続けて
「私の目標は、幻想郷一の服屋さんになることじゃなくって
人間と変わらない、考える人形を作るためだもの。
いつまでも副業に感けているわけにはいかないじゃない」
そういって笑って見せるアリス。
魔理沙も早苗も、その笑顔の前には反論できなかった。
そして、人間の里にはそれ以来、こんな立て看板が立つようになる。
『魔法の森、アリス・マーガトロイド。
あなたの体にジャストフィットする
最高のオーダーメイドをやってます。
ご連絡先は、本人に直接か、その友人まで』
アリスは忙しいことしてるよりも自宅でマイペースに依頼こなしている方が性に合っているのでは無いでしょうか。でもお店だしてても違和感無いのがアリスクオリティー。そして魔理沙、マジ乙女。
そして霊夢乙 いい作品だったGJ
泣いたり笑ったりたまりません!
というより、主な登場キャラクターは全員、魅力がビンビンきてます
そしてアリスたちにも使われると・・・。
アリスと魔理沙のやりとりも良かったです。いいなぁ、乙女してますね。
次回も楽しみですね。
アリスもよかったが、魔理沙マジ乙女。なんか違うけどなんかいいっ
そして霊夢・・・早く治ってくれ。ていうか農香りん、治す胡瓜でもつくれないのか?
人のせいにしたら駄目だよ魔理沙・・・霊夢も信じるなよ・・・w
所々で笑いました。面白かったですGJ
なんかこうすっきりまとまってていいお話でした。
あと、農香りんと霊夢に愛の手をw
霊夢はちょい役だったのねwwwww
ぐっじょぶ。
あと胡瓜の禁断症状って何かエロいですよね。
それを再認識させられる作品でした、GJ!
アリスが某日記スレのようですねw
GJ!
こういう大型服飾店は有ってもいいですねぇ。
何気に早苗さんが気丈ってのは珍しい気が。
霊夢ギャグ担当なのに存在感ありすぎw
後、弱気な農香りん・・・GJすぎます・・・
関係ないのに麗夢が全部もってった気がする。
見事な味付けです。美味しゅう御座いました。
ちなみに俺は、早苗さんはツモリチサトあたりでバイトしてたんじゃないかと妄想してますが、いかがなもんでしょう。
ZUCCAとかをツモリチサトを着てそうなイメージ、素敵ですよ、早苗さん。
藍様の服がどうなったか気になります。
面白かった。
ファッションは、知れば知るほど面白いですね
それと幽香かわいいよ幽香。
みょんの手紙で色々吹いたのは内緒。
霊夢,まだ胡瓜依存症治んねぇのかwwww
あ…霊夢が饅頭の件でアリスに恨み抱いたままだ。