―――――生まれては、消え。消えては、また生まれる。―――――――
―――――その発生に際限は無く、きっかけに限りはない。――――――
―――あらゆる場所、時間に存在し、人々の記憶と会話に住まう。―――
――文明が発展しても、いや、発展したからこそ生まれしものたち。――
―――――文明という光に照らされた社会に残る、新しき闇。―――――
――――光の洪水の中で生きている人々は、それらをこう呼ぶ。――――
―――――――――――――『都市伝説』と―――――――――――――
Modern legend of Alice ~足の無い夢魔~
賑やかな人間の里の道を、アリスは一人歩いていく。
その腕に持つ籠には、人形の材料となる多くの生地や綿がつめられている。
時折見かける顔見知りの人(多くは人形劇を見に来てくれる子供たち)に挨拶をしつつ、アリスは次の目的地に歩いていく。
「つぎは・・・ん~食料か。そういえば保存がきくものって、怪我したときにかなりつかっちゃったわよね。すこし買い足しときましょうか」
アリスは現在の家の状況を思い出し、すこし鬱になる。
(はぁ~、まったく・・・あの時は大変な目に遭ったわね。本当に好奇心が猫を殺すところだったわ)
アリスはすこし前に起きた事件に思いを馳せ、ため息をついた。
「あ、人形劇のおねぇちゃん。こんにちは!!」
「ん、あら、こんにちは」
すこし考えごとをしていながら歩いていたら、また子供に声を掛けられた。
アリスは微笑を浮かべて挨拶をするが、なんとなく違和感を覚えていた。
(そういえば・・・子供たちの数が多いような?)
普段ならまだ慧音の寺子屋がやっている時間である。
もちろん、全ての子供が寺子屋に通っているわけではないが、すれ違った何人かは寺子屋で見た子供たちである。
寺子屋が休日であるという可能性もあるが、先々週のこの日はやっていたように思う。
ちょっと気になったアリスは、声を掛けてきた子供に聞いてみることにした。
「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど」
「なに?」
「今日は寺子屋はどうしたの?」
「慧音先生の?」
「そう」
「ん~とね、なんか里に朝いきなり大怪我した子がでて、永遠亭に運ばなきゃいけなくなったんだって」
「大怪我?」
「うん。良くは知らないんだけど、床屋の子の足がなくなっちゃったんだって」
「そうなの・・・」
脚がなくなるなんて、人間にとっては確かに大怪我だ。
床屋の子というと一応面識があるので、ちょっと心配である。
(まぁ、永琳ならどうにかできるとは思うけど)
あそこに住んでいる薬師には絶大な信頼をしている。
ただ、外科手術の腕前がどこまであるかは謎だが、最悪の結果だけはならないと確信できる。
(胡蝶夢丸を頼むついでに様子でも見てこようかしら)
アリスは帰りに永遠亭に寄ることを決め、買い物の続きを再開した。
人の方向感覚を狂わせる竹林の奥深く、永遠亭と呼ばれる屋敷がある。
そこには多数のウサギと二人の月人が住んでいる。
その月人の一人が八意永琳であり、ありとあらゆる薬を作ることが出来る薬の天才である。
アリスは永琳に会うために永遠亭の扉をくぐった。
「おじゃまします」
「おや、あんたは森の人形遣いじゃないか」
「あら、妹紅じゃない」
永遠亭に入ると、そこには竹林に住む少女、藤原妹紅がたたずんでいた。
彼女はよく永遠亭までの案内兼護衛をしているので、おそらくその関係でここにいるのだろう。
それ以外で妹紅が仲の悪い輝夜のいるここで、何もしないでいる理由は無い。
「もしかして、朝の・・・?」
「おや、知っているんだ?」
「えぇ、里で買い物をした時にね」
(ここに妹紅がいるということは、まだ慧音とかいるのかしら?)
「永琳は奥に?」
「そうじゃないのか」
とりあえず、本来の目的を達成するために奥へと足を踏みいれていく。
その途中で、見慣れた蒼い姿をみつけた。
「あ、慧音」
「ん?アリスか」
廊下を歩く慧音の顔は少し疲れているように見えた。
「今日、里で顔見知りの子が怪我をしたって聞いたんだけど」
「そういえば、お主は子供たちの多くと顔見知りだったな」
「えぇ・・・それで様子は?」
「・・・命に別状は無い。ただ・・・」
「・・・」
足は戻らなかったのだろう。
「新たに下肢を再生するというのは出来なくは無いらしいのだが、そうするともう既に人間とよべるかどうか怪しくなってしまうらしい」
確かに、無くなった四肢がまた生えてくるようなものは、既に人間とは言いがたい。
それこそ不老不死のあの三人みたいになってしまう。
「せめて、なくなった足があれば、まだどうにかなったのかもしれないが・・・」
「そういえば・・・どうして足がなくなったの?」
アリスは話を聞いたときから気になった疑問をきいてみた。
「それがな・・・」
「?」
アリスがもっともな質問をすると、慧音は何故か答えにくそうな顔をした。
「朝、寝室であの子がいきなり叫び声をあげて、驚いた家の者がその子の様子を見ると布団が徐々に赤くなっているのに気付いたらしい。それで布団をめくってみるとその子の足が引きちぎれるように無くなっていることを発見したそうだ」
「・・・」
アリスはその光景を思い浮かべ、顔をしかめた。
「よく、助かったわね」
普通そんなことになれば、痛みか出血によりショック死を起こす可能性が高い。
「家の者はすぐさまその子の傷口近くを紐できつく縛り上げて、私を呼びに来た。その止血が無かったら危なかったらしい。刃物を扱う職業だから、そういった出血時の対応も知っていたのかもしれないな」
「・・・」
「そして私はすぐにその子をつれて妹紅の所まで急いだ。ここに最短でたどり着くには彼女に頼むのが一番だ。そこで妹紅に傷口を焼いてもらってここに運んできたというわけだ」
「・・・なるほどね」
どれもこれも、すべて最善の行動を取ったから助かったようなものである。
一つでも間違えれば、その子の命は危なかっただろう。
「でも、なんで怪我したのかしら・・・?」
「それが全くわからない。もうしばらくすれば話せるようになると思うから、その時に聞いてみるつもりだ」
「私も一緒にいっていい?」
「あ、あぁ、かまわない。いや、むしろ一緒に来てもらって、アリスの人形で元気付けてあげて欲しい」
「わかったわ。じゃあ後で」
「ああ」
アリスはそこで慧音と別れ、永琳の元へ歩いていった。
永遠亭のある一室。アリスと慧音はそこで横たわっている、一人の幼い女の子と対面していた。
女の子の親達は部屋の外で待ってもらっている。
部屋の隅では鈴仙がもしもの時に控えていた。
彼女曰く、痛み止めとしての麻酔は局部だけだが、精神的なショックを抑えるために、意識が足の消失に行かないような薬を投与しているそうだ。
それにより、多少言動があやふやになっているとのことである。
「さて、どうして怪我をしたか覚えているかい?」
慧音が優しく尋ねると、薬のせいか女の子はちょっとぼやっとした感じでたどたどしくも、自分の起きた状況を答えた。
「あのね・・・夢の中でね・・・足のない女の人がね・・・追いかけてきてね・・・私の足をね・・・ひっぱっていったの」
「夢?夢の中で怪我をしたの?」
「うん」
「・・・」
アリスと慧音はお互いを見合い、わけがわからないといった顔をした。
夢に干渉できる妖怪というのは心当たりが無いわけではないが、それを現実の世界まで影響させる、しかも、里の中でこんな酷いことをするというのには心当たりがない。
一応、一人だけ出来そうなやつがいるが、彼女はある意味この幻想郷で一番調和を望んでいる妖怪なので、こういった調和を乱すようなことはしないと確信できる。
(いったいどういうことかしら?)
もちろんこの子が嘘をついている可能性、いや嘘ではなくても錯乱して夢と現実がごっちゃになっている可能性もあるが、そうなると家の人がみた状況がわからなくなる。
もうちょっと、詳しいことを聞きたいと思ったが、鈴仙にこれ以上精神的負担をかけるなと目で止められ、仕方なく手持ちの人形で軽い人形芸を披露した後、その部屋を後にした。
「しかし、一体どういうことだろうな?」
「さぁ、私にも全然・・・」
「夢に干渉してきて、さらにその結果を現実の世界に反映させる・・・もしそれが本当なら、よほど危険な能力を持っていることになる。なにせ、夢から侵入したのでは手が出せない」
「確かにね・・・」
もしそんな妖怪がいるのであれば、それはとても危険な妖怪である。
能力だけであれば、その厄介さは紅魔館の吸血鬼や白玉楼の亡霊に匹敵する。なにせ防御方法がないのだ。しかも、人間には友好的ではないときた。
「博麗神社の巫女に頼んでみようか。一応彼女の本職は妖怪退治だしな・・・人よりも妖怪と仲がいい気もするが」
「まぁ、いいんじゃないかしら。こういったわけのわからないことは、異常な勘を持つあの巫女に任せるのが適任でしょう」
「そうだな、明日あたり神社に行ってみよう」
「私は明日またここに来る予定があるから、ついでにあの子の様子も見ておこうか?」
「頼む。私も仕事があるのでそうそう出掛けられないのでね。親御さんはここに泊まるそうだから、彼らにもよろしく」
「わかったわ。それじゃあまた」
「ああ」
アリスと慧音は門の所で別れ、アリスは森に慧音と妹紅は里へと向かっていった。
アリスは森に向かいながらも、先ほどのことについて考えていた。
(しかし、だれも知らない上に、おそらくかなり強力な能力を持つ未知の妖怪。しかも里の中で手を出すという、一般的な強い妖怪達がとらないような行動をすること・・・嫌な予感がするわね。こんな連続して先日の再現はこりごりなんだけど)
アリスは胸中に立ち込める不安に、知らず知らずの内に深く息をついていた。
次の日、アリスはいつもよりちょっと多めの人形を持って、永遠亭へと向かった。
まず、アリスは永琳の所に向かい頼んでおいた胡蝶夢丸を貰い、女の子の様子を聞く。
「状況はあまり変わらないわ。ただ、寝るのを極端に怖がっているわね。正確には夢を見ることだけど」
それは仕方ないだろうとアリスは思う。
あの子のいった事が真実であれ勘違いであれ、その子がそう思っている限りはそれがその子にとっての現実であり、夢によって足をもがれた事はトラウマになるに十分である。
「仕方ないから薬で強制的に寝かせているわ。もともと寝るのが好きではなかった子みたいだけど、今回の事でそれに拍車がかかったみたいね」
「・・・もともと寝るのが好きではない?」
ちょっと気になった言葉があったので、アリスは聞き返した。
「え、ええ。親の言うことだと、前から良く悪夢を見て飛び起きる事が多々あったらしいわ。今回のも最初はそれだと思ったみたいだし」
「・・・」
(悪夢が怖い・・・子供にはよくあるみたいだけど・・・)
関係ないかもしれないが、一応心に留めておこうとアリスは思った。
「その子には今日も会える?」
「構わないわよ。まだウドンゲが付いているから、何かあればすぐ対応できるし」
「そう、じゃあちょっと寄らせてもらうわね」
そう言ってアリスは永琳の部屋を後にし、昨日の女の子の部屋に向かった。
女の子の部屋の前ではその子の両親が立っていて、アリスを見ると軽くお辞儀をしてきた。
アリスも軽く会釈をしてから、入室の許可を求める。
昨日慧音と一緒にいたのと、人形劇を見せたおかげかあっさり許可され、アリスは女の子の横たわっている部屋へと入った。
入室すると、部屋の隅で鈴仙が女の子の様子をモニターしていた。
アリスが入ってくるのに気付くと、こちらに近寄ってきて小声で話してきた。
「何しに来たんです?」
「昨日の続き。慧音は巫女に調査の依頼をしにいっているから、私が代わりにね」
「わかりました。昨日より投薬量は少しですが減っていますので、多少は会話しやすいと思います。ただし、昨日と同じように過度の精神的圧力は加えないように気をつけてください」
「わかってる。半分以上は人形劇をみせるために来ているしね」
「それなら歓迎します。この子はあなたの劇が好きみたいですし」
鈴仙はアリスの言葉に微笑し、また部屋の隅に戻っていった。
アリスは女の子の傍らにひざまずき、優しく声を掛ける。
「こんにちは」
「あ、人形劇のお姉ちゃん・・・」
「今日は、昨日とは違う劇を見せてあげるね」
「わぁ・・・」
アリスが人形たちを動かし始めると、女の子はとても楽しそうにそれを見続けていた。
人形劇を終えると、アリスは女の子が見た夢の内容を詳しく聞くことにした。
それが本当に夢であろうと無かろうと、重要な手がかりになることは間違いはないし、昨日よりは詳しい話を聞けるかもしれないと思ったからだ。
「ねぇ、貴方が見たという夢について、昨日より詳しく教えてくれないかしら?」
「夢・・・?」
「そう」
アリスが優しく頷くと、女の子はちょっと考えるように視線を彷徨わせた後、ゆっくりと喋り始めた。
「あのね・・・まず最初にね・・・夢の中で、女の人の足がなくなるのを見たの」
「それで?」
「そしたら次の日にね・・・その女の人がね、夢に出てきて言ってきたの・・・『脚いるか』って」
「そう」
「私、怖くなって逃げたら、その女の人が追っかけてきたの」
「それで、捕まって足を引っ張られたのね」
「うん」
とりあえず今回の話しでわかったことは、被害が出る前に何らかの前兆があるかもしれないということだった。
とはいっても、それが本当に前兆なのかはわからず、もっと詳しい話を聞こうにも鈴仙からドクターストップをかけられたので、今回はこれで終わりにするしかなかった。
(ま、今日はこれでおしまいね。あとは慧音に任せましょう)
アリス女の子の部屋を出た後、そのまま永遠亭を出て里へ向かった。
ただ里にはすぐに着いたのだが、生憎慧音がおらず明日また出直すことになった。
(仕方ないわね。家に帰って人形作りの続きでもしましょう)
アリスは自分の家に帰りつくと、早速やりかけていた人形作りを再開した。
アリスの人形は非常に凝っており、一体作り上げるにもかなりの労力を使う。
また、精密な作業も多いので自然と集中し、周りのものが見えなくなってしまう。
アリスの作業は夜遅くまで続いた。
(・・・あれ?)
アリスがふと気付くと、いつの間にか自分が机の上に突っ伏していた。
(作業の途中で寝ちゃったのかしら・・・?)
肉体的には必要なくても、精神的に欲してしまうので作業の途中で寝てしまうこともたまにはあった。
今回もそうなのかと思い、軽く伸びをする。
「ん~~~っ・・・あれ?」
軽く伸びをしていたアリスは、ふと妙なことに気付く。
(作っていた人形はどうしたのかしら・・・?)
机の上をみてみると、作っていたはずの人形が無い。
(完成させたんだっけ?)
そういえば、そんな気もするなと思いながら、そしたら机で寝ている理由が無いとあたりを見まわす。
――・・・・・・ギ・・・・・・――
(ん?)
なにか後ろで音がしたように思い、後ろを向く。
そこには廊下に続く扉があり、その扉が微かに開いていた。
――・・・・・・ギッ・・・・・・――
音はその扉の奥、廊下のところから聞こえてくる。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
しかし、微かに開いた扉は音は伝えても姿を見せてはくれない。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
――・・・・・・ギシッ・・・・・・――
音の原因は、家を動いているモノが床板を鳴らす音のようだ。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
しかも、音を鳴らしているモノは徐々に近づいているようである。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
――・・・・・・ギシッ・・・・・・――
アリスは本能的に見ていてはいけないとわかったが、何故か視線が扉から動かせない。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
いや、例え動かせたとしてもアレに背を向けられるとも思えない。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
――・・・・・・ズルッ、ギシッ・・・・・・――
床板が鳴らす音に加えて、何かを引きずる音も聞こえてきた。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
雰囲気としては少し湿った感じのものを引きずっているようだ。
<見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!見るな!>
――・・・・・・ズルッ、ギシッ・・・・・・――
アリスは廊下に水の跡が出来ていく様子を幻視した。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
しかし、色は無く何故かモノクロである。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
――・・・・・・ズルッ、ギシッ・・・ズルッ、ギシッ・・・・・・――
まるで、脳がソレに色をつけることを嫌がっているようだ。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
粘性のある水は、白っぽく幻視える廊下を黒く穢していく。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
――・・・ズルッ、ギシッ・・・ズルッ、ギシッ・・・――
水跡をつけているモノは、明かりの漏れている扉へと近づいていく。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
近づいていくにつれ、それはその動きを早くしていく。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
――ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ――
何故かその姿は、まるで忘れ物をとりに急いで戻るように幻視えた。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
その『忘れ物』が何なのか、それはわからない。いや、わかりたくない。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
――ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ、ズルッ、ギシッ・・・・・・――
音の元が扉の前にたどり着く。
<幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!幻視るな!>
その姿は扉に遮られてみえないが、微かに開いた隙間からヤツの気配が漏れ出し、部屋の中を侵食する。
<来るな!幻視るな!来るな!見るな!目を背けろ!!>
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁつ――
自分の呼吸音がうるさい。
<目を背けろ!!目を背けろ!!目尾を背けろ!!目を背けろ!!>
アリスのあごから汗が床に垂れる。
<目を背けろ!!目を背けろ!!目尾を背けろ!!目を背けろ!!>
――・・・・・・ギギッ・・・・・・――
扉が少しだけ動く。
<目を背けろ!!目を背けろ!!目尾を背けろ!!目を背けろ!!>
漏れてくる気配が濃密になる。
<目を背けろ!!目を背けろ!!目尾を背けろ!!目を背けろ!!>
――・・・・・・ギッ・・・・・・――
しかし、扉は途中まで開いたところで止まり、扉の向こうの気配も急激に薄れた。
――・・・・・・はぁぁっ――
アリスは思わず息を吐く。
アレが何なのかはわからないが、とりあえず去っていったようなのでアリスは安堵の表情を浮かべようとした。
――ヒタッ――
「・・・・・・っ!?」
その途端、アリスの足首をナニかが掴んだ。
<見るな!!!>
それは形は人の腕のようだが、氷のように冷たく、硬い。
<見るな!!!見るな!!!>
その冷たさはまるでアリスの体温を奪っていくようで、アリスの全身の血の気を引かせ、震え上がらせた。
<見るな!!!見るな!!!見るな!!!>
視線は未だに扉のほうを向き、足元は視界に入らない。
<見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!>
だが、ほんの少し視線を下げれば足元にいるモノが見える。
<見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!>
しかし第六感、いや、全身全てが足元を見るなと警告する。
<見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!>
とは言っても、足元にいるモノが何なのか、見なければどうしようもない。
<見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!見るな!!!>
アリスは、意を決して視線を足元にずらす。
――・・・・・・脚いるか?・・・・・・――
「・・・・・・つっ!!?」
足元には下半身のちぎれた女性が、自分の足を掴んでいた。
そしてソレは、目が合ったアリスに一言問いかけてきた。
『脚いるか』と・・・。
「きゃぁぁぁぁっっっっっっっ!!」
アリスは思わずソレの頭を思いっきり蹴り上げた。
ソレは下半身がない分軽いのか、部屋の隅まで蹴り飛ばされた。
――グチャァッ――
水っぽいものが叩きつけられるような嫌な音が部屋に響いた。
アリスはすぐさまソレに向けて弾幕を放とうとした。
「なぁっ・・!?」
しかし、何故か弾幕は放たれず、それどころかありとあらゆる魔法が使えなくなっていた。
狼狽するアリスに構わず、ソレはゆっくりと体勢を変え、アリスに近づいてきた。
アリスはすぐさま窓から家の外に出る。
すぐさまソレもアリスを追って外に出てくる。
(魔理沙の家に行けば・・・!)
アリスはもっとも近くにいる知り合いの家に向かって森の中を走り出す。
――ガサガサガサガサガサ!!――
後ろから何かが追ってくる音が聞こえる。
――ガサガサガサガサガサガサガサガサ!!――
アリスは全力で走っているので、ヤツの移動手段を考えると決して追いつけるわけが無いのだが、その音はいつまでたっても離れようとしない。
――ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ!!――
むしろ、どんどん近づいているように聞こえる。
(魔理沙の家までまだなのっ!?)
随分走っているように感じるが、一向に魔理沙の家に着かない。
肉体的にも精神的にも疲れてきたアリスは、だんだんと足がもつれていく。
「あっ!?」
とうとう木の根につまずき、地面に転がる。
派手に転んだアリスに、ヤツは猛スピードで近づいてくる。
そして、今にもアリスに手が届きそうになった時、アリスは思わず悲鳴を上げた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
アリスは家中に響く声を上げながら、シーツを掴み飛び起きた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・あれ?」
アリスが周りを見まわすと、そこは自分の寝室であり自分はベッドの上で半身を起こしていた。
脚を見てみてもちゃんとあり、異常は無い。
「ゆ・・・夢?」
アリスはさっきの出来事がただの夢だと惜しいわかると安堵の息を吐いた。
「う~、汗で張り付いて気持ち悪いわね・・・」
アリスは汗でぐっしょりになったまた今夜服を脱ぎ捨て、新しい服に着替えた。
(あんな夢を見たのは、やっぱりあの子の話を聞いたせいかな?)
微かに残る違和感もう一度にも気付かず、アリスは朝食を作りに行った。
・・・・・・夢の中で・・・・・・
アリスが慧音に会いに里へ向かうと、ちょうど入り口のところで慧音と霊夢に出会った。
そこでアリスは昨日聞いた話を二人に話した。
ただし、今日見た夢については話さなかった。
アリス自身に異常はないので、話したところで笑い話にしかならないと思ったからだ。
こんな状況でそんな話は不謹慎だし、なにより自分にの笑い話なんて話したくないというのもあった。
二人と別れると、ついでに里で買い物をした後すぐに家に戻り、自分の研究をし始めた。
「う~~~ん、今日はこれぐらいにしておきましょうか」
アリスは研究が一段落すると、大きく伸びをしてから寝室に向かった。
就寝の準備をしたアリスは、永琳から貰った胡蝶夢丸を取り出した。
(昨日はあんな夢を見たから、今日はいい夢を見たいものね)
アリスはそれを飲み込み、ベッドにもぐりこんだ。
(・・・あれ?)
アリスはてっきり蝶になる夢を見ると思っていたのだが、気が付くと自分はいつもの格好で森の中に立っていた。
(いったい・・・!?)
――・・・ヒタッ・・・――
アリスの足を、後ろから冷たい何かが掴んだ。
――はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ――
自分の呼吸が我知らずに荒くなっていく。
<振り向くな、振り向くな、振り向くな、振り向くな、>
その冷たさは、昨夜と同じくアリスの全身の血の気を引かせる。
<振り向くな!振り向くな!振り向くな!振り向くな!>
体中から冷や汗が噴出し、服が体に張り付く。
<振り向くな!!振り向くな!!振り向くな!!振り向くな!!>
そして、何故か顔は自分の意思に反するようにゆっくりと後ろ振り向く。
<振り向くな!!!振り向くな!!!振り向くな!!!振り向くな!!!>
振り向き、足元に目をやるとアレが自分の足を掴んでいた。
――・・・・・・脚いるか?・・・・・・――
「ーーーーーーーーーーっ!!?」
アリスは声にならない悲鳴を上げ、昨夜と同じように蹴り飛ばそうとしたが、アレが脚がちぎれるかと思うほど強く掴んできたので、思わず座り込んでしまった。
――・・・脚いるか?・・・――
アレが再び問いかけてきたが、アリスは痛みの為に声を上手く出すことが出来ない。
それを見てヤツはにたりとおぞましい笑みを浮かべ、脚を引っ張ってきた。
普通ならそのまま全身が引きずられるはずだが、何故か上半身は固定され脚だけが引っ張られていく。
「あぐっ・・・ぐっ・・・ぎっ・・・」
脚を引きちぎる勢いで・・・いや本当に引きちぎるために脚を引っ張られ、アリスは苦痛の声を上げる。
(だ・・・だれか、助け・・・)
――・・・アリスッ!!――
「はっ!?」
アリスは誰かに呼ばれた気がして、飛び起きた。
――はっ、はっ、・・・はぁっ、・・・はぁっ・・・・・・――
「アリス、大丈夫?」
「れ、霊夢?」
アリスが荒れた呼吸を直しつつベッドの脇を見ると、そこに霊夢が立っていた。
「なんか嫌な予感がしてきてみたら、アリスが変な妖気に覆われてうなされていたから・・・」
「そうなの・・・」
窓のほうを見ると見事にぶっ壊されている。
おそらくあそこから入ってきたのだろう。
とりあえず、ベッドの上でというのもなんなのでベッドから降りようとする。
「・・・アリス、その足どうしたの?」
「えっ・・・?」
霊夢に言われて足を見ると、服が少しめくれ上がって見えた足首に酷い手形の痣が出来ていた。
そして、ちょうどそこはアレに掴まれていた箇所でもあった。
「・・・・・・」
アリスはそれを見て、全身の血の気が引くのを感じた。
そして、すぐに霊夢のほうに向き直った。
「・・・何があったのか教えてくれるわよね?」
「ええ・・・」
次の日、霊夢とアリスは二人して紫を探していた。
あの後、アリスは自分に起こったことを全て話した。
霊夢はそれを聞き、すぐに紫を探すことに決めた。
「残念だけど、私には夢にまで干渉できる能力はないわ。そういうことが出来るのは私の知っている限りではあいつぐらいね。というわけであいつを探すわよ」
アリスもそれに賛成し、すぐさま紫を探し始めたのだがなかなか見つからない。
太陽が中天を過ぎ、空が赤く染まり、月が輝く頃になっても紫は見つからなかった。
そうしてそこまでくると、アリスの体調が悪くなってきていた。
睡眠不足は大して影響があるわけではないが、精神的疲労がアリスの体力も削っていた。
「あんたは、もう休んでいなさい。それ以上やって倒れられると逆に迷惑よ」
霊夢が見るに見かねて忠告してきたので、アリスは素直に家に帰ることにした。
確かにこれ以上やって自分が倒れるのはよくないし、なにより結界を扱えない自分がいても大して役に立たないことはわかったからだ。
その程度は、疲れていても理解できる。
そのようなわけで、家に帰ったアリスは眠らないように濃い目のお茶を飲みながら霊夢の帰りを待っていた。
もともと、寝なくても大して影響はないので起き続けるのは楽だと思っていた。
だが、何故か自然とうつらうつらしてしまう。
(まさか、ある種の呪いをかけられているのかしら?)
そのうちアリスはそんな危惧をし始めた。
実際、この眠気は異常だった。アリスにとって睡眠は不可欠というわけではないので、ここまでの眠気を感じることはおかしいのである。
意識が飛びそうになるたびにはっと目を覚まし、様々な眠気覚ましの方法をとっていたが、とうとう机に突っ伏してしまった。
(はっ!?ここは・・・)
アリスが気付くと、そこは再び森の中だった。
(そんなっ、眠ってしまった!?)
――ヒタッ――
そして、昨夜と同じように足元を何かに掴まれる。
アリスは、それだけで全身が金縛りになったように動かなくなる。
――・・・脚いるか?・・・――
足元から聞こえているはずなのに、何故か耳元で囁かれたように問いが聞こえてきた。
しかし、問いに答えようにも舌が動かずに沈黙が続く。
――・・・――
実際に見たわけではないが、アリスにはヤツがあのおぞましい笑みを浮かべたのがわかった。
足首を掴んでいる力が強くなった。
(せめて、せめてっ、体が動けばっ!!)
アリスは動かない体を無理にでも動かそうとするが、全く体は言うことを聞いてくれない。
そして、アリスが何も出来ないままとうとうアリスの足が引っ張られ始めた時、
――境界『夢と現の呪』――
――霊符『夢想封印 集』――
二つの聞き覚えのある声が響き、強力な霊力が後ろにいるアレを襲った。
その攻撃により足首を掴んでいた手の力が弱まると、同時に体の自由も戻りアリスはすぐさまそこから離れた。
「なんとか間に合ったみたいね」
「霊夢、私はスペルの維持に忙しいから貴方たちだけであいつをやってちょうだい」
振り返ると、ヤツをはさんでアリスと反対側に霊夢と紫がたたずんでいた。
「というわけよ、さっさとこいつを倒すわよ」
霊夢が指しているヤツは霊夢の攻撃により未だ身悶えている。
「どうもこいつは悪霊という設定が付くみたいだから、霊夢の攻撃には弱いのかもね。そうそう、あなたも戦えるようにしてあるから」
紫にそう言われアリスはいつの間にか魔力が扱えるようになっていることと、人形が何体か装備されているのに気付いた。
「さぁ、早くそいつを倒して頂戴。この結界だってそう長く保つものではないのよ」
紫の言葉にアリスと霊夢はすぐにスペルを取り出した。
――アァアァァアアァァァァアァアアァァァァァアアァァァアアァァァ――
攻撃の気配を感じたのか、ヤツが変な声を上げながら向かってきた。
それは両腕で這って来るという方法だったが、異常に早く普通なら恐怖を覚える代物だろう。
だが、攻撃能力を持つことと味方の存在がその恐怖を打ち消してくれる。
アリスはそれを宙に浮かぶことで避けると、ヤツに向かって人形を何体か放った。
放たれた人形は手に持った槍でヤツを串刺しにする。
――アアァァアァアァァァァァアアアァアァアァァ――
串刺しにされたヤツが耳障りな悲鳴を上げながら、地面に磔にされる。
それを見て、霊夢が一枚の符を取り出す。
――夢符『二重結界』――
霊夢によって張られた結界がヤツを包み込み、込められた霊力でヤツを圧殺しようする。
だが、それだけでは夢を操るほどの力を持つヤツを倒しきれないのは明らかだった。
少しして込められた霊力が切れると、結界が消滅しぼろぼろになりながらも生き残ったヤツが、再び近くにいたアリスに襲いかかろうとした。
だが、アリスは逃げずに一体の人形と符をヤツに向けた。
「受けた呪いには呪いで返すべきよね」
――呪詛『首吊り蓬莱人形』――
アリスの目の前にいる人形から極太のレーザーが放たれ、ヤツを飲み込んでいった。
あれから何日か後、アリスは永遠亭にいた。
その目には義足で歩く練習をしている女の子が移っていた。
「あの子は、もう少しで里に戻れるわ」
その後ろから声が掛けられた。
振り向くと、そこにはカルテを持った鈴仙がいた。
「それにしても、あの八雲紫が特注の義足をくれるなんてね」
そう、今女の子がつけている義足は紫特性の義足で、義肢と四肢等の境界をいじることで感覚を持たせ、細かい動作も可能にした殆ど生身の脚と同じように使える義足なのである。
「ま、今回はあいつにも多少責任があるからね」
「そうなの?」
鈴仙が不思議そうにきいてくるが、アリスはそれ以上は答えなかった。
あの後、紫がヤツの説明をしてくれた。
それによると、ヤツの話を聞いた者のところに現れ、質問に正しく答えないと脚を持っていかれるという『都市伝説』だったらしい。
「でもそれじゃあ、何故最初にあの子の元に現れたの?」
「おそらく、その子が悪夢をとても怖がっていたからよ。多分里の中で一番怖がっていたんでしょうね」
紫の言葉にアリスと霊夢は怪訝な顔をした。
紫はそれをみて少し呆れた顔をした。
「いい、あいつらは恐怖を噂を広める元にしているの。つまりその媒介に恐怖が必要なわけ」
「だから、実体を持たず夢に出てくるアレは、夢に恐怖を抱いていたその子の元に最初現れたって訳?」
「多分ね。ま、確実なことはわからないけどね」
「私が、一回で脚をとられなかったのは?」
アリスの問いに紫はちょっと考えてから答えた。
「二回目は確実に霊夢のおかげだと思うけど、一回目はおそらく貴方の持つ魔力によってヤツの力に対抗していたからじゃないかしら?」
「二回目以降は?」
「魔力や精神力が足りなかったか、相手が対抗手段を持ったからじゃないかしら?」
「なるほどね」
アリスは紫の説明になんとなく納得した。
「しかし、また『都市伝説』に関わるなんてついてないわね」
「あら、多分偶然じゃないわよ?」
「・・・それ、どういうこと?」
紫の言葉にアリスは紫を睨み付けた。
「あなたは一回『都市伝説』に遭っているわよね。おそらく貴方には彼らに対する受容体みたいなものが出来ていると思うわ」
「だから『都市伝説』に出会いやすいと?」
「そう、あと彼らは『都市』の伝説と呼ばれている。そして貴方は都会派を名乗っているそうね」
「・・・まさか、その名前に惹かれたと?」
「あら、名前を馬鹿にするものじゃないわよ。言葉は魔力を持つのは知っているわよね?名前はその中でも名づけられたものの存在を表すほどの力を持つのよ。それぐらいの力をもっていって当たり前じゃない」
「・・・」
アリスは紫の言葉に沈黙するしかなかった。
「ま、前者は霊夢にも言えるから、二人とも十分気をつけなさい」
そういって紫は隙間に姿を隠した。
あの時のことを思い出し、これからのことを想い、アリスはため息をつく。
(とりあえず、胡蝶夢丸の使用回数が増えそうね・・・)
アリスの視線先では、女の子が両親に抱えられ嬉しそうに笑っている姿が見えた。
そういえば、耳にピアスつけて目が見えなくなる都市伝説あるけど
視神経は、脳に直接繋がっているから耳に神経無いんですよねww
……耳のツボとしての考えでは目の位置に当たるけど…
いやはやアリスも災難ですな。まぁ何となく似合ってる気もするがw
<見るな!見るな!>というのは恐怖をかき立てるのにとても有効ですが、少しくどい気がしました。使用を最低限に押さえて、ここぞというところで使った方が効果的かと思います。
後、床屋の子供が救われてホッとしました。紫GJ!
唐突にやってこられると確かに対処できないのが多いですねぇ
恐怖演出がホラー映画を見てるようでドキドキしながら読めました
今回使われた都市伝説ってぬ~べ~にあった奴ですよね
私はあまり都市伝説は詳しくないので
新鮮に読めてゾクゾクします。
が、ホラーや怪奇現象好きな私ですので
次回作も読みます。
ほら・・・今宵の悪夢は貴方が続きを見る・・・
そして、その恐怖を和らげるために名を付け、対処法を付け・・・・・・
そうやって都市伝説とか、怪談は出来上がるんだと思います。
今回は、ホラーに徹していたので本当に面白かったです。
日本のホラーにはこういった忍び寄る恐怖があるから面白い。
小学生のころガチでトラウマになった記憶がある orz
流石巫女の感は伊達じゃないなw
>…夢の中で…
のところまでに続いていると思われる
惜しい また今夜 もう一度
という部分はもうちょっとはっきりさせたほうがいいんじゃないかと思うんですが。
文にまぜて
>アリスはさっきの出来事がただの夢だと惜しいわかると安堵の息を吐いた
って書かれてると読みにくいだけとしか思わなかったので。
で、こういうのをいれていたのなら二日目で決着を付けた方が良かったような気もしました。なんとなく最終決戦の前に言い残すような台詞な感じがしたので…。
>悪霊という設定
そうなってしまったのは噂のせいだと某地獄先生がいってましたね。
二回目のアリスの夢を霊夢が防げたのは霊夢の巫女としてのお力に依るものなのかな?
もし霊夢が来なかったら終了しちゃってたのかと思うと恐ろしいです。
めげずに頑張ってくれアリス!それと、ゆかりんGJ!
なんだか巫女みたいな事を・・・・・・
あの話は『花子さん』と同じように大した物ではなかったですけど、
噂が拡大してからは悪霊扱いになっていったんですよね・・・。
>次のRemained visionsは外国ホラー的なものになると思います。
ちょwwwwあの仮面を被った殺人鬼が来るのですかwww
もしくは夢の中に入ってくる殺人鬼とかwww
今回は『テケテケ』又は『カシマさん』と呼ばれる都市伝説が元です。
これらはかなりのレパートリーがあり、男性verもあるそうです。
又、これらは起源の異なる話が統合されているという話もよく聞きます。
女学生の話と『テケテケ』は元は全く関係ないという話もあるようです。
>>各ホラー表現
む~、読みづらい、くどいという意見がそれなりにあるようですね。
ん~、何とかがんばらないといけないですね。
>>アリスの不幸
アリスは好きなんですよ?
なにせ、この話はアリスをメインで書きたいがためにはじめたわけですし。
でも、屋台の会話でもそうですが、好きなキャラがあんまり優遇されていない気が・・・(汗)
>>次の話
え~と、一応言っておきますが外国ホラーといっても、ノリがそんな感じなだけで、出てくるのは今のところは日本の『都市伝説』だけです。
もともと、このシリーズはバトルメインで書こうとしていたので、個人的には次回作のほうが自分のイメージに近いです。
にしても、幻想郷と都市伝説って難しいですよね~。
メリーさんとかみたいに、電話なんかの媒体が必要なものって出せないですから。
ひたすらにアリスばかりとは・・・災難な・・・
>対処の仕方が~
確かに、知らないことは、対抗策がないっていうことで怖いですが、本文でも似たようなことを言っていますが、そういうことがあると知っていることで、遭遇しやすくなるともありますから・・・矛盾してますね~。
にしても、ホラー好き多いですね~
怖いものなのに楽しいっていうのもおかしな話ですが。
次回作、待ってますね~。
都市伝説は怖いけど面白いです。次回作も期待してます!
そんなルールはねえです
皆様普通にテケテケを予想して「さっちゃん」を想像した方が一人とは……やっぱりさっちゃんはマイナーなのか
正当進化してきているので次にも期待できるなぁ。
私はこのシリーズ大好きです。
話を聞いたら来ると怖すぎだろwwww
そしてこのSSでは二人がかりで倒すほどの強さを持った妖怪……ひぇええ。
じわじわくる怖さを堪能させていただきました。