○ ○ ○
森近霖之助は気付けば部屋の中に立っていた。
そこは何処の部屋なのか分からない、ただ大きな壺や掛け軸等置いた覚えが無い物が在るから自分の部屋ではない事は確かだと思った。
壺は掛け軸はどういう柄をしているのか、どんな絵が描いてあるのか眼を凝らして見ようとするがモヤがかかっていてハッキリと確認する事が出来ない。
そもそも何故ここに立っているのかも分からない。
何もかも不思議で仕方が無い、だがどういう事か不安にもならなかった。
それどころか懐かしいとさえ感じてしまう。
そんな気分に浸っていると背後から脚に何かがぶつかる衝撃を感じ、足元を見下ろす。
そこにはまだ十代行くかどうかと言う金髪の少女が霖之助の脚にしがみ付いている。その少女だけにはモヤがかからず鮮明に見ることが出来た。
「ねぇこーりん、何してるの?」
「魔理沙か。いや何でもないよ、ちょっと静けさを楽しんでただけさ」
自分の意思とは関係なく口が開く。
この時点でこれは昔、自分が霧雨邸に居た頃の記憶を夢で見てるのだと霖之助は気付いた。
「えー、そんなの面白くないよ。こーりんも一緒に外にいこうよー」
魔理沙は何かを思い出したらしく、脚から離れて霖之助の前に移動して笑顔で手に持っていた物を突き出す。突き出されたものは一輪の花だった。
「外にはこんな綺麗な花も咲いてるんだよ」
「これは……黒百合だね、この辺りで咲いてるなんて珍しい」
「うん、綺麗だったからこーりんにあげる」
「僕に花は似合わないよ、それは魔理沙が持っていた方が良い」
「乙女からのプレゼントは断っちゃいけないの! だから受け取るの!」
強めに言い放ち黒百合を更に前へと突き出される。その様子に霖之助は戸惑ったような顔をするがすぐに表情を戻す。
「乙女と言うにはまだまだ魔理沙は子供だよ。だから僕は受け取らなくても良いんだよ」
霖之助の答えに魔理沙は口一杯に食べ物を詰め込んだリスの様に頬を膨らまして不機嫌さを主張する。
「何よそれ! いいもん見てなさい! 今これを受け取らなかった事をこーりんが後悔する位綺麗な乙女になってあげるんだから! 他の男が出来たって知らないんだから!」
子供らしく拗ねる魔理沙に霖之助は苦笑しながら膝を曲げて魔理沙の頭に手を置く。
「それは楽しみだ。魔理沙ならきっと僕より良い男に巡り会えるよ」
「……こーりんは私には魅力を感じないの?」
「今はね、魔理沙は子供だから」
子供という言葉に反応して魔理沙は怒った顔になり霖之助の顔を見つめる。
「子供子供って、なら私が子供じゃなくなったらこーりんは私を女として見てくれるの?」
「そうだね、何でも一人で出来るようになって更に僕が魅力的だと思ったら魔理沙を一人の女として見てもいいよ」
「そうなの!? それじゃ私は一人で掃除もする、お料理だって出来るようになる! それでこーりんを振り向かせるんだから」
霖之助は意気込む魔理沙を眺めながら微笑を返すがその瞳には悲しみの色が見えていた。
意識の中で霖之助は思う。
何故この夢を見るのか?
見た所でどうしようもない、意味の無い事だと言うのに何故このシーンを夢として回想するのか?
これは叶わない約束事をした自分に対する嫌悪が見せる悪夢なのだろうか?
「――それとね、こーりんに頼みがあるの……」
突然深刻そうな顔をして話しかけてくる魔理沙に霖之助は訝しい表情になる。
勝手に動いていた口も自分の意思で喋れる様になり、今までに見たことの無い展開に慌ててしまい噛みながら返事をする。
「どっ、どうしたんだい魔理沙?」
「それはね」
そう言いながら魔理沙はしゃがみ込み、クラウチングスタートのような姿勢になって霖之助の懐に潜り込む。
「?」
「香霖起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「グブフォっ!?」
頭に響くほどの大声を出しながら強烈な頭突きが霖之助の腹部に炸裂した。
○ ○ ○
窓から朝日が眩く差し込み小鳥が囀り、今日は快晴である事を伝えている。
いつもの寝室にいつもの寝間着、普段と変わらない朝の景色が広がっていた。
布団の上から少女が乗っかっていると言う点以外は。どうやらこれが夢のオチの原因のようだ。
「よう香霖、やっとお目覚めか」
「……人の寝込みに突然腹の上に乗っかるなんて安眠妨害だぞ。それに無断で人の家に入ってくるな、魔理沙」
そこにはいつもの白黒な衣装とリボンをあしらった帽子を被った霧雨魔理沙が霖之助に跨り見下ろしていた。
「もう朝だってのに何度呼び掛けても起きない香霖が悪い。あと私はちゃんと入るぞと言ってから家に上がったぞ」
「人の許可無く上がりこむのは泥棒がやる事だよ」
「そう思うなら家の鍵くらいかけろよな。誰だって入り放題だぜ」
霖之助の皮肉も魔理沙はカラカラと笑いながら受け流してしまう。何度も忠告したのに変わろうとしない魔理沙にため息を吐きながら霖之助は話を切り出す。
「で、今日は朝から一体何の用だい?」
「ちょっと家の食料を切らしちゃってな、だから朝食を香霖の所で作ろうと思う。台所借りるぜ」
「言わなくても借りるつもりだったんだろ? ならあんな起こし方しなくても良かったじゃないか」
「そこをわざわざ起こして聞いてやったんだぜ」
魔理沙は跨っていた霖之助から離れて台所へ向かっていく。
「結局僕の許可も聞かずに借りるんじゃないか……」
聞こうが聞かなかろうが変わらない結果に霖之助は本日二度目のため息を吐くのだった。
服を着替えて台所へ向かう、台所では魔理沙が鼻歌交じりに手際良く野菜を切っている。
味噌が出ている辺りを見ると、みそ汁を作るようだ。
隣では釜が火に掛けられて白い湯気を蓋から溢れ出している。釜は二つ有る所から一つは米を炊く為のものだろう。
「あと森で採ってきた茸もざっくざくっと……」
野菜が切り終わり森から採ってきたであろう茸を切っていく。
「食料が無かったんじゃなかったのかい? その茸があるじゃないか」
「無いってのは米を切らしたって事だ。おかずだけで朝食なんて出来ないぜ」
「……それもそうだね」
この日、香霖堂の朝食は少しだけ豪勢だった。
向き合って机に座っている二人の前には三品の料理が並んでいる。
みそ汁は人参やキャベツや茸などで具沢山に仕上がり、川魚の干物は皮がこんがり焼けて香ばしい匂いを漂わせている。
極めつけは茶碗に盛られた輝く白米。米の一粒一粒が立っていて絶妙な炊き込み具合だ。
「朝から随分気合を入れたね。少し多くないかい?」
「朝はこれ位食べないと香霖みたいに根暗になっちゃうぜ」
「僕は根暗になった覚えは無いよ」
「ま、それはいいから冷めない内に食べようぜ」
二人は両手を合わせて眼を瞑り声を合わせる。
「「いただきます」」
命の恵みに感謝の念を終えて二人は箸を取る。
霖之助は初めに川魚の干物から箸を伸ばす。
突付かれた皮はパリッと軽い音を立てて割れ、身は軽く力を入れるだけで解れる。
一口サイズに解された身を口へ運びしっかりとかみ締める、そして白米も一口。
次に具沢山のみそ汁の具をまとめて口へほおばって噛み締めてから汁を注ぎ込み、再び白米を一口。
そんな霖之助の様子を魔理沙は白い歯を覗かせながらニヤニヤしながら眺めている。
「どうだ、霧雨魔理沙様の朝食セットの味は?」
「ああ、美味いよ。この前に作ったのより上手く作れる様になったんじゃないか」
「そりゃそうだろ、今回は会心の出来だからな。不味い訳が無いぜ」
短い会話を終えて二人は再び箸で料理を突付き始める。
朝食を終え、魔理沙が台所で食器を洗っている。
霖之助は店のいつもの席に座り店番をしていた。
本当は霖之助が食器を洗うつもりでいたのだが魔理沙が割り込んできて「私が作ったから私が洗う」と一点張りになり、結局霖之助が先に折れる形になったのだ。
仕方ないので本を読んでいつもの様に稀なお客を待つことに決め、読みかけだった本を開き読書に没頭し始める。
「おっと香霖、失礼するぜ」
だがそれも魔理沙が持って来たはたきによって妨害された。
「読書の邪魔をするな――ってどうしたんだいその格好は」
文句を言いながら振り返った霖之助の目に入ったのはトレードマークの帽子を外され、代わりに三角巾が頭に巻いて口にマスクをしている魔理沙の姿だった。
「どうしたも何も、ちょっと汚れすぎだから家の掃除をしようと思っただけだぜ」
窓を開けながら魔理沙は当然のように答えた。霖之助はその答えに眉間にしわを寄せる。
「僕の家はそこまで汚れてないよ。どっちかと言うと掃除が必要なのは魔理沙の家じゃないのか? 散らかってて足の踏み場が無いぞ」
「私の家は散らかってるようでちゃんと埃を取ったりしてるからいいんだ。それにあの方が偶然なマジックアイテムが出来たりで都合が良いんだ」
「アレでねぇ」
霖之助の頭にゴミ屋敷のように散らかる部屋を思い出し更に眉間にしわを寄せる。
「兎に角、今から家の中を掃除するぜ。香霖は手伝わなくて良いぜ、私だけでやるから」
そう言って再び掃除を始める魔理沙に霖之助は何も答えられず椅子に座っている事しか出来ずにいた。
「これだけ騒がしいと本を読む事も出来ないよ……」
その嘆きは聞こえたのか聞こえなかったのか魔理沙は何も言わずに黙々と掃除に専念していた。
結局掃除は部屋中を叩きや雑巾掛けをする等の大掃除となり、終わる頃には正午を過ぎてしまった。
商品に薄く埃が被っていた店の中は隅々まで掃除されて目立った埃は見当たらない。元から部屋の中は薄暗くて埃はあまり目立たないのだがそれでも掃除されると何処か部屋の中が少し明るくなった様に感じてしまう。
「ふぅー、ざっとこんな所か」
綺麗にされた部屋を見渡して魔理沙は満足気に額の汗を腕で拭うような動作をする。
「年末でもないのに大掃除染みた事をしなくても良いじゃないか」
「香霖は去年大掃除しなかったろ? だから遅いが大掃除してやったんだぜ」
「僕は別にあれでも良かったんだよ」
「人の良心は素直に受け取るものだぜ」
「君のはお節介と言うんだ」
「お節介でも受け取れ」
頭の三角巾を外していつもの帽子を被ると魔理沙はお気に入りなのだろう大きな壺の上に腰掛ける。
霖之助も静かになった事を確認すると読みかけのページを開いて伏せてあった本を手に取り再び読書を始めた。そんな霖之助の様子を魔理沙は脚をブラブラと揺らして自信有りと言った表情をしながら横目で表情を窺う様に見つめている。
その眼は何処か期待と不安が入り混じっており、何かの変化を待っているかの様だ。
一時間程経過しただろうか、霖之助は何の変化も見せずに視線で文章をなぞり読み終えたら次のページを捲るという動作を繰り返している。
最初は静かに見つめているだけの魔理沙だったが時間が経つにつれてから自信の表情は消えて不安と焦りの表情を浮かべ始め、辺りを見回したり腰掛けている壺の口を人差し指で軽く叩き出したりと次第に落ち着きが無くなってきていた。
そして遂に痺れを切らせたのだろう、魔理沙は腰掛けていた壺から飛び降りて店の奥へと駆け出した。
暫くしてゆっくりとした足取りで魔理沙は両手を背後に回しながら本を読んでいる霖之助の前に立ち、いつもの余裕を見せた表情で話しかける。
「なぁ香霖」
「……なんだい魔理沙」
魔理沙の言葉に返事を返すが相変わらず視線は本に向いていて、器械の様に本を読み続けている。
「私ってさ、今じゃ料理はそんじょそこいらの奴なんかよりずっと美味いよな?」
「ああ、アレを食べたら霊夢もその美味さにきっと悔しがるよ。僕が保障する」
「掃除だってどこぞのメイド長程じゃないが立派なものだろ?」
「そうだね、メイド長がこれを見たら魔理沙をスカウトしたくなるだろうね」
「一人で森の中で暮らしてるし、魔法も出来る私って凄いよな?」
「その歳でそこまで出来る人間は早々居ない、魔理沙はきっと良いお嫁になるよ」
特別大きな感情を見せずに視線も合わせずひたすら本を読み続けながら答える霖之助に魔理沙の眼が揺らぐ、引き攣りそうになる顔を無理矢理に押さえ込んで再び余裕の顔を作る。
「そうだろそうだろ。そこでだ、そんな素晴らしい私から香霖にプレゼントがあるんだぜ」
今まで後ろに回していた手を霖之助の前に突き出す。
その手には二輪の黒百合が握られていた。そこで霖之助は初めて本から視線を離して魔理沙の方を見る。
「黒百合だね、この辺りで咲いてるなんて珍しい」
「そうだろ。そして今日はバレンタインって言ってな、親愛なる相手にプレゼントを渡すんだぜ。だからこれを香霖にプレゼントだ」
突き出された黒百合にも霖之助は眉一つ動かさない。
実は霖之助にそっくりな仮面を被っているのではないだろうか、それ位霖之助は無表情だった。
魔理沙は黒百合を突き出し、霖之助はそれを見つめる。
延々に続くのではないかと思う程の沈黙、そして沈黙を破ったのは霖之助の深いため息だった。
「なるほど、今日は朝から僕の家に来て色々するなと思ったら……そういう事だったのか」
「それじゃあ!」
霖之助の言葉に魔理沙は眼を輝かせて無理矢理作っていた顔ではない自然で嬉しそうな顔を見せる。
「……つまり僕にそうやって朝食を作ったり掃除をしたりして媚びて、後で僕に倍返しをさせようと思ってたんだろ」
「――え……?」
予想していた事と違う返事だったのだろう、魔理沙の笑顔は一瞬で凍り付く。
その変化にもお構い無しに霖之助は言葉を続ける。
「そしてその黒百合が媚びの止め、受け取ったら条件が揃って強引に用件を切り出すつもりだったんだろ。その手には乗らないよ」
次々と投げ掛けられる言葉に魔理沙は俯いて帽子で顔を隠してしまう。
「……僕には花は似合わない、それは魔理沙が持っていた方が良い」
突き出されていた腕も弱々しく垂れ下がり魔理沙は棒立ちになり肩は小刻みに振るえている。普段の魔理沙なら怒りのあまりにマジックミサイルの一発や二発は飛ばしてくる所だろう。
だが震えていた肩も次第に鎮まっていきやがて完全に静止した。俯いて顔を隠していた帽子の鍔を手で摘みながら顔を上げる。
そこには悪戯がばれて残念そうに笑う魔理沙の顔があった。
「いやー参った、まさか香霖にそこまでの先を読む力があったとは予想外だったぜ」
「あそこまで分かり易い媚び方されたら気付くさ」
「それもそうだな、香霖を甘く見ていた私が悪かった。それに私の方が花が似合うのは確かだな」
そして今度はしてやったりと言った様子でニカリと歯を覗かせながら魔理沙は笑う。
「でも朝食と掃除はしてやったんだ、借りは返してもらうぜ?」
「そう言うと思ったよ。一体なんだい?」
魔理沙は懐を弄り、自慢のミニ八卦炉を取り出して霖之助に下手投げで軽く投げ渡した。
「ちょっとそいつの調子が悪くてな、直してくれないか」
「また壊したのか……もっと丁重に扱ってくれよ」
「私は丁重に扱ってるがそいつが脆いだけだぜ。ほんじゃ、修理頼むぜ」
再び魔理沙は帽子の唾を摘んで今度は顔を隠すように深く被り、壁に立て掛けてあった箒を手に取って扉へと向かっていく。
「私はこれからアリスと落ち合う事になってるから行って来るぜ、今度来る時までに直しておいてくれよ。じゃあな」
そう言い残して扉を開けて爆音を立てながら飛び去っていった。見る見るうちにその影は小さくなりあっという間に見えなくなってしまった。
「――まだ諦めてなかったのか……」
一人になった部屋の中で霖之助は誰に言う訳でも無くうわ言のように声を漏らしていた。
すると魔理沙が出て行き、そのまま開けっ放しにしていった扉の向こうから一人の人影が現れる。
「森近さん居る? なんだか魔理沙が凄い勢いで飛んでいったみたいだけど」
頭に疑問符を浮かべながらアリス・マーガトロイドが店の中に入ってきた。
「……いや、何でもないですよ。魔理沙はちょっと用事が有ったそうです。それで今日は何をお求めですか?」
ミニ八卦炉を机の下にしまい込み、霖之助はアリスの接客に当たった。
霖之助はアリスの目的の品を渡した後、渡されたミニ八卦炉の修理を開始していた。
だが八卦炉の修理は予想以上に難航して夜になってしまい、今は店を閉めている。
机の上に置かれたミニ八卦炉はバラバラに分解され、その分野の知識を持っていない人では何と書いてあるかさえ判断出来ないような文字が並んだ金板等に道具を使って調整している。
不意に部屋に置いてある振り子時計が定時の知らせを鳴り響かせた事により霖之助は我に返る。時計を見やると時計の針は12時を刺している。
知らず知らずに食事もせずにこんな時間まで修理をしていた事に霖之助は少なからず驚いた様だ。
「もうこんな時間か……それにしては、あまり修理が捗らないな」
普段ならもう終わっている程度の修理が今でも半分程しか進んでいなかった。
「それは貴方の心にわだかまりが有るからじゃなくて?」
一人しか居ないはずの部屋から女性の声が響くと霖之助の隣の空間が突然布に刃物を通した様に裂け、
その中からフリルの付いた紫色のドレスのような衣装を纏い、ナイトキャップを思わせる帽子を被った八雲紫が姿を現した。
「こんばんわ霖之助、良い夜ね」
「いつもそうやって突然出てくるなって言ってるじゃないか、それよりも君はこの月はまだ冬眠してるんじゃなかったのかい?」
「今年は暖冬で早く眼が覚めちゃったのよ、二度寝しようと思ったのだけど妙に眼が冴えちゃったから寄ってきたのよ。今日はバレンタインだし霖之助にプレゼントでもしようと思ってね」
「僕にはいらないよ。君から何か貰うと大抵は良い目に会わないからね」
否定される返事も予測済みらしく紫はクスクスと笑い、扇を広げて笑う口元を隠して眼を細める。
「あら酷いのね、魔理沙からのお願いは聞けても私のお誘いは断るのね」
霖之助は眉を僅かに顰めて紫を睨むがそれさえも楽しそうに紫は笑う。
「いつから見てたんだい?」
「さぁいつからでしょうね、でもそんな些細な事はどうでもいい事なのよ。あの子本気だったわよ、それをあんな風に断って良いのかしら?」
細めていた眼は更に細まり霖之助を見据える。
その瞳は全てを見透かして見ている、霖之助はそう感じてしまうあの眼があまり好きではなかった。
「君には関係の無い事だよ」
「そうなの……ところで、魔理沙のお誘いを断ったって事は貴方はまだ誰にも手を付けられてないって事ね」
紫は扇を閉じて霖之助に歩み寄ると左手で霖之助の顎のラインを撫でるようになぞりながら背中に回り込み、耳元に口を寄せて囁く。
「私が霖之助を頂いちゃおうかしら」
今の紫はからかう様な顔は無く、女が男を誘う大人の表情で溢れていた。
その口から囁かれる言葉はまるで天使の囁きのように柔らかく、髪から甘い匂いを発して霖之助の鼻をくすぐる。
一つ一つの仕草が魔性の魅惑を放ち、
惑わし、
誘う、
霖之助の心を引き込もうとするその姿はまさに妖しい怪異、妖怪の名に相応しい姿だった。
そして仕上げと言わんばかりに再び霖之助の耳元で甘美の声で囁く。
「さぁ、私の下にいらっしゃい。後悔はさせないわ」
「――悪いけど、お断りするよ」
誘いだしてからやっと口にした言葉が否定の言葉だった事に紫はきょとんとしてしまい、覆っていた空気もあっという間に薄れてしまった。
「つまらない人ね、私がこれだけ誘ってもオチないなんて」
顎にかけていた左手を放し、拗ねたように紫は霖之助から離れる。
「君は狙いすぎだよ、作った魅惑は人間には効果は十分だろうけど僕には通じない」
「それは勉強になったわ。今度は妖怪が半妖を魅惑する方式でも考えましょうかしら」
紫は閉じた扇を腰位の高さで横に一閃するとその空間にスキマが出来、そこに腰掛ける。
その時には拗ねた顔ではなく出てきた当初の様な全てを見透かすような眼と笑顔が張り付いていた。
「まぁ良いわ。私の魅惑を振り切ったご褒美に無償でプレゼントをあげちゃう」
「僕はいらないと言った筈だけど?」
「大丈夫よ、お酒と串焼きが美味しいお店に招待して奢ってあげるだけだから。貴方はまだ夕食も取ってないでしょ?」
「確かに取ってないけど自炊するからいいよ」
「これには拒否権は無くってよ。そんな訳だから……はいスキマにポン」
「うわ!?」
紫が高々と指を鳴らすと霖之助の座っている椅子の下からスキマが現れて一瞬で霖之助を飲み込んでしまった。
「これが私からのバレンタインプレゼント。上手くいくかは貴方次第よ、ウフフフ……」
誰も居なくなった部屋で紫は一人クスクスと笑いを零すのだった。
「アイタ!? 痛痛……」
スキマから放り出された霖之助は受身をすることも出来ず尻餅をついてしまう。
打った部分を摩りながら立ち上がるとそこは店の中ではなく森の近くでもない、広い草原の道の上に立っていた。
空には月が浮かび、弱い光が僅かに足元を照らしている。
遠くに複数の明かりが見えた為、霖之助はすぐに今立っている場所を特定する事が出来た。
「ここは……どうやら人里と魔法の森を繋ぐ道の様だね。紫の奴、こんな所に落として一体何がしたかったんだ」
愚痴を零しながら辺りを見回すと前方に紅い光が浮いている事に気付く。
霖之助は何かと思いその光に誘われて近づいてみると、それは八目鰻と書かれた提灯だった。
提灯の横には移動式の屋台が展開されていて屋台の中から少女の歌声が響き渡ってくる。その屋台は最近になってミスティア・ローレライが経営し始めた焼き八目鰻屋の屋台だった。
「紫が言ってたお酒と串焼きが美味しい店ってここだったのか。でも僕はいらないと言ったのに――」
そこまで口にしたところで屋台の方から焼ける八目鰻と焦げるタレの香ばしい匂いが漂ってきて霖之助の鼻をくすぐる。その匂いに刺激されて今まで眠っていた空腹感が呼び覚まされて霖之助の腹の虫を壮大に鳴らせた。
「……ここから家までは結構道程も有るし仕方ない、今夜はここで夕食を済ませるとしよう」
食欲に負けて霖之助が屋台の暖簾を潜ろうとした時、中から突然怒鳴り声が聞こえてきた。
「おーい、酒が無くなっらぞー! 新ひいやふ持ってこーい!」
「この声は……」
聞こえてきた怒鳴り声は呂律が回っていないが毎日の様に聞いている馴染みの声だった為、霖之助は声の主をすぐに判断できた。
暖簾を潜り中を見渡すと客席に顔を真っ赤にした魔理沙が座っていて、手に持ったコップを揺らしてミスティアに酒の催促をしている。
周りには一升瓶が3~4本転がっていて、その所からして店によった時からずっと呑んでいた様だ。
「あいよー、今夜は随分羽振りが良いじゃない。そんなに呑んで肝硬変になっても知らないわよー」
「あー? いいんらよ、今日は呑んれ呑んれ呑み明かふんらからなー」
ミスティアが新しく持ってきた一升瓶を受け取りながら魔理沙は答え、中の酒をコップに注いでそれを一気に飲み干す。
「ぷはー……ん? おい、そこのお前」
魔理沙は霖之助の存在に気付き呼び掛けてくる。
「お前って僕の事かい?」
「そーらよ、お前以外にられが居るってーんだ。こっひ来い、今夜はわたひが奢ってやふ。おーいみすちー、こいふにも蒲焼ひ出してやっへふれ。後こっふも一つ」
「あいよー」
訳も分からず霖之助は言われるがままに魔理沙の隣の席に座る。魔理沙の様子は完全に眼が据わっていて体は安定感が無く上下左右に揺らいでいて完全に酔っている事が見て取れた。
その為か魔理沙は霖之助を霖之助として認識出来ていなく、偶然出会った赤の他人と思い込んでいる様だ。
「はいコップと蒲焼きお持ちどー」
ミスティアの活きの良い声と共に霖之助の前に湯気を立てる蒲焼き数本と透明なコップが置かれた。
蒲焼きは絶妙に焼かれており匂いで鼻を、焼き加減で眼を楽しませる。
霖之助は溢れ出す生唾を飲み込み、蒲焼きの串を掴み上げてそのまま口の中へ頬張る。
口に入れた瞬間、フワフワとした食感の身と醤油味のタレが絡み合い極上の味に仕上がっていた。
「美味い」
「お、良い食いっぷりらねー。ほれお前も飲め」
「いや、僕はそこまで一度に沢山は……」
「あー? わたひの酒が呑めないってひうのか!」
控えめな霖之助が気に入らなかったのか魔理沙は怒鳴りつけて懐に手を弄らせる。
「わたひの酒が呑めないやふは塵ひほふ残らないれ……はれ? わたひのはっへろはどこ行っら?」
どうやら魔理沙はミニ八卦炉を取り出そうとしたのだろう、だがその肝心の八卦炉は霖之助の家に置いてきてしまった為当然探しても見つかる筈が無い。
手元に無い事を思い出すと魔理沙は諦めて踏ん反り返る。
「命拾いしらな、今はっへろはコーリンの所にあるんらった……そうだコーリンら! 全部コーリンが悪い!」
そこで他の事も思い出したのだろう、魔理沙は怒鳴り声を上げて机を叩く。
「聞いてふれ! コーリンはわたひがいっつもアヒールしれるのにわたひの事を女と見れくれらいんら!」
「……そのコーリンって言う人は一体どんな人なんだい?」
霖之助は他人を装い魔理沙に問いかける。
「んー聞きらいか? なら教えれやる。良ーふ聞け、コーリンは魔法の森の前れコーリンドーってガラクタばはり扱ってりゅ店の半妖な主人れな。根暗れ口悪くれ愛想も悪いやふなんら」
「酷い言い様だね」
「……らけど、わたひの初恋の相手なんら」
「それで君は女性としてのアピールをしているけど彼は君を女性として見てくれないと言うんだね?」
「そーなんらよ! 料理らって掃除らって、ひほりで暮らふ事らって出来る! らのに、いつもコーリンはわたひを女とひて見てくれらいんら……わたひの何が悪ひって言うんら……」
それっきり魔理沙は黙り込んでしまった。そこで霖之助は魔理沙が呑んだくれているのは今日店の中で有った出来事が原因だと理解した。
暫く考え込む、
魔理沙はそこまで自分が影響している、
今までの様に知らない振りして弾くだけでは諦めてくれないか、
魔理沙も酔っているし、今なら本音を話しても大丈夫だろうか、
あらゆる思考が交差し一つの結論に達した、霖之助は今まで隠していた自分の思いを全て魔理沙にぶつける事にしたのだ。
そして霖之助の閉ざされていた重い口が開く。
「多分、彼は君の事を十分女として見てるんだと思うよ」
「へ?」
魔理沙は驚きのあまりに上擦った声を出してしまうが霖之助はそれを気にせず続きを喋る。
「彼は君の事を十分見ている、色々な事を努力して会得しているのも知ってる。そして……恋する乙女だという事も知っている」
「じゃあなんれわたひの事を弾くんら」
霖之助は酒が満たされたコップを軽く傾けて口に入れる。喉を焼く感覚に顔を顰めながらも飲み干してコップを置く。
「……恐いのさ。彼は半妖ゆえに人間よりも歳を負うのが遅い、でも君は普通の人間だ彼よりも早く年老いて死ぬだろう。共に暮らしているのに君だけ老いていく、それは君を後悔させる事だと彼は思っているんだ。それに君が言うとおり彼は人付き合いもそこまで上手くない、それなら自分よりももっと人里で気の良い人間の男と結ばれた方が君の為になる、そう思ってるのさ」
「そんな……」
霖之助の本心に魔理沙は驚いたようで俯いて肩が震え出す。
「彼だって君の事が嫌いではないんだ、だから――」
「ダァァァァァー! コーリンの馬鹿ヤローはそんら小さら事にイジイジしてらんかー!!」
俯いていた顔を勢いよく振り上げて耳をつんざく叫び声が屋台の中に響き渡り、突然の大声に喋っている途中だった霖之助も黙ってしまい眼を丸くする。
「半妖だ人間だ寿命がなんら! わたひはコーリンが好きらから寄ってるんら、らのに他の男の方が良いしわたひの為だぁ? ほれこそお節介らぜ!」
「そ、それでも君の為だと思ってるんだウグっ!?」
驚いた拍子でずれ落ちた眼鏡を指で押し上げながら霖之助は反論するが激情にかられた魔理沙は聞く耳持たずといった様子で両手で霖之助の胸倉を掴む。
「お前はコーリンみらいに小らい事言うらぁ、いいか良ふ聞け」
魔理沙は口から大きく息を吸いながら頭を反らし、そして振り下ろしながらまるで心の中に溜まっていた事を全て空気と共に吐き出すかの様に叫ぶ。
「私はコーリンが誰よりも好きだぁぁぁぁ! 後悔なんて微塵の欠片もしないぞぉぉぉぉぉ! これが、私の恋だぁぁぁぁぁ!」
「魔理沙……」
今まで一度も口に出さなかった魔理沙の言葉に霖之助は息を呑む。
全て吐き出し終わった魔理沙は顔を近づけて霖之助を見つめる。酔って顔が茹で上がったように真っ赤だがその顔には嘘偽りは一切無い決意の表情だった。
「らから、今度お前がコーリンに、あっらら、それを、つたえ……」
そこまで言うと胸倉を掴んでいた手が離れ、力無く崩れて霖之助の胸に顔から蹲る。
「どうしたんだ魔理沙!? おいしっかりしろ魔理――沙?」
「スゥ……スゥ……」
慌てて両肩を掴んで胸から離して霖之助は呼び掛けるが、魔理沙からは眼を閉じて小さな寝息が返事として返ってくるだけだった。
どうやら大量に酒を呑んだ上に溜まっていた事を一気に吐き捨てた事でドッと疲れが出てしまった様だ。
「――なんだ眠っただけか。まったく最後まで騒がしい奴だよ」
只眠っただけだと分かった霖之助は苦笑いを浮かべ、静かに椅子に横にする。
「どう、上手くいったかしら?」
気付けば霖之助の隣に紫がスキマから上半身を乗り出して笑顔で見つめていた。
「君は魔理沙がここにいる事を知ってて僕を送ったね。それでまた僕の前に現れて次はどうするつもりだい?」
「別になんともしないわよ。言った筈よ、お店への招待して奢るのがプレゼントだって。だから私はお勘定を払いに来ただけよ。はい店主、これお勘定」
「まいどありー」
紫はミスティアに勘定のお金を払い、用件を済ませてスキマの中に戻ろうとする。
「帰る前に僕と魔理沙もそれぞれ家に送ってくれると嬉しいんだけど?」
「私はお勘定を払いに来ただけだし、招待して奢るまでがプレゼント。お帰りの輸送は範囲外よ」
「中途半端なプレゼントだね」
「いつも店の中に居て運動してないんだからたまには歩きなさい。それではごきげんよう」
そう言い残して紫の乗り出していた体は完全にスキマに引っ込み、開いていたスキマも完全に閉じてしまった。
「あれだから苦手なんだ……仕方ない、歩いて帰るとしよう、ん?」
眠っている魔理沙を抱え上げようとして霖之助は机の上に今まで魔理沙の陰で見えなかった物がある事に気付く。
それは昼に差し出された二輪の黒百合だった。
月明かりに照らされながら霖之助は魔法の森へと歩いている。
背中には深い眠りについた魔理沙を背負っていて、ずり落ちそうになると立ち止まっては姿勢を立て直すを繰り返していた。
「やれやれ、魔理沙も随分重くなったなっ、と」
霖之助は長い事背負っていなかった魔理沙の重みを実感する。
「気付かない内に魔理沙も色々と考えるようになってたんだな。子供は知らない内に成長すると言うのはまんざらでもないようだ」
聞こえていないだろう寝息を立てている魔理沙に語り掛ける様に喋っている間に魔法の森の入り口と香霖堂が見えてきた。だがそこで霖之助は一つの違いに気が付いた。
玄関前には明かりが灯されており、明かりを持った人影が一つ立っているのだ。
更に近づいてみるとその人影の正体はカンテラを持ったアリスであることが分かった。
「おかえりなさい森近さん」
「ただいまアリス、人の店の前で一体どうしたんだい」
「突然家に紫が現れてね、呑んだくれの道案内をしてあげてって言われたのよ。それで待ってたんだけど……その呑んだくれって言うのが魔理沙だったなんてね」
「迎えを出す位なら初めからスキマで送ってくれれば良かったのに、変な所で気を利かすよ」
「まったくね。でもこれで魔理沙に貸しが作れるなら悪くはないかもしれないわ」
「すまないね。それと魔理沙を送ったら僕の家にも案内してくれないか? 流石に夜の森だと道が分からないんだ」
「分かったわ、付いてきて、魔理沙の家まで案内してあげるわ」
アリスは踵を返して森の中へと入っていく。霖之助もその後を追い暗い森の中へと入っていく。
「――これからはもう少し魔理沙の気持ちも考えてあげないとね」
魔理沙を背負うその手に一輪の黒百合を持ちながら、先を行くアリスに聞こえないよう小さな囁き声を霖之助は零すのだった。
もうなんというかこの作品はユニバァァァァアアスッ!
2人はもちろん紫がいい味出してました。
面白かったです。
正に王道!
だが、やはり期待されている以上これは言わずにいられますまい。
…えっと、包丁どこに置いたっけかな。
あと良い様というのは言い様だと思うのです。
すごく良かったうん。
・・・・・さて、鈍器鈍器・・・
吹いた。!が多すぎるかも
それはともかくバットどこへ置いたかな
さすがにこんな作品にこーりん殺すなんてコメントつけるのは空気読まなさすぎのような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!
みんな殺す殺すって言ってるのなww
つーことで俺もこーりん殺す
それよりも・・・スナイパーライフル、何処にしまってあったかな?
それはともかく鉈は何処に置いたかな
まぁ、そんなことよりうちの玄関先のツルハシの方が重要ですけど。
さてと、これからチェンソーの手入れをしないと。
それはそうと、ちょっとガソリンとライター買ってくるわ。
…そういえば何処かにささくれた竹刀があったような
さて、それはともかくバールのようなものを買いに行かねば・・・
さて、MSでも持ってくるかな・・・。
素直に祝福してやろうぜ。
………あれ?なんで斧が手に……
…それはそうと、日本刀は倉庫のどの辺にあるだろう
こーりんは個人的に気に入ってるし・・・・・
ごめん、こーりん・・・・この流れ・・・君を殺らなきゃ・・・
どこだっけ?どこかの妹が作った料理を売ってくれる所って・・・・
…そおいや、包丁とがなきゃ
あれ?こんなところにハンマーが・・・。
( ゚Д゚)
( ゚д゚ )
な、何やら沢山評価頂いたようで感謝の極みです。
数が多いので気になったところを選んで返信させてもらいますね。
>コーリン殺す関係
どうか霖之助を見逃してやってください…
どうしてもと言うなら私を倒してかr(メメタァ)
>あ、甘ッ!?でも、それが良いよ!?いいなぁ、こういう二人。
なんだかんだで霖之助は恋する魔理沙に色々と振り回されている、
そんな関係が私の中ではガチ。
>2人はもちろん紫がいい味出してました。
紫様は気づいたら良いひきたて役をしてくれましたね、これも紫様の仕業です。
>ちくしょう。いいじゃないですか、一途な恋心。
恋でも何でも一直線、それが魔理沙流。
そんな真っ直ぐな彼女がうらやましいです。
>魔理沙切ない…………。別な意味でこーりん殺したくなりましたw
書いた本人も霖之助は魔理沙に冷たい態度をしてて酷いと思うほどでしたね。
でも結果としてはそれで雰囲気は出たと思いますよ?
>あと良い様というのは言い様だと思うのです。
確かにそのとおりです、指摘された箇所は修正しますね。
>な、何だこの甘い展開は!?出来れば続きが読みたいぜ!!
今のところ続きは考えていませんね。
でももし良い案が思い浮かんだら続きを書くかもしれません。
さてどうするか…
でも一番むかついたのは紫様に誘惑されてること。
・・・おや?何故か俺の右手に爆弾が。
あとは他の方の米でガイシュツ
・・・だが今重要なのは何故か持っているバズーカにあるな。
よいしょっと・・・ふう、重いなこのマシンガンは。
>甘すぎるぜ。続きは白魔理沙でお願いします。
白魔理沙は画像で見た程度なのでどんなものなのかイマイチ掴めないので白マリ物語には手を付けられそうにないです…
>魔理沙に少し「ぜ」が多いのは気になった。
霖之助も魔理沙も男口調だったので判別がつき易い様に「ぜ」が少し多めに入ってます。
>ミスティアが屋台のおっちゃんと化していることにワロタ。
屋台にいるミスティアはそれが一番似合いそうだからおっちゃん風。
>紫様、そのような男より私を誘ってくd(隙間
普通の人間が紫様に誘われたら食われる事請け合いです。
この続き、期待しても良かですか?
さてと、堤燈と御面は何処かな?
えっと、なんでこんな所にRPGがあるのかな?
よし、ターゲットロックオン。ミサイル発射!
さて、お祝いのパックンフラワー取りに行かないと…
紫さんはスキマ妖怪ではなく
恋のキューピツト??
でも何となく応援したくなる気持ちが分かります・・・
っていうか、コメでこーりん死亡フラグ立ちすぎワラタwww
せっかくだから俺は空気を読まない方向でいくぜ!!!
あ。こんなところにガラスの灰皿がある。
遅れてる上で選ばせて返信の時間
>あべこべ さん
いやもう、王道すぎてすみまん。
続きに関しましては…まぁうん^^;
>時空や空間を翔る程度の能力 さん
紫様は半分気まぐれで動いてますから恋のキューピットになるかもしれないし悪戯悪魔になるかもしれません
でもどことなく応援してるのは確かです。
>名前が無い程度の能力(06-12 03:43:22) さん
なんともありがたい言葉、嬉しい限りです。
これからも楽しませられるよう精進していきます。
恋する乙女の前に敵はないですねw
前半のちょっと冷たいこーりんにマジ殺意が沸いたのは秘密だ!
紫も役回りがよかった。このやろう、いいやつだな
それよりもこーりん(特に前半)に殺気が。まぁ、俺は大人だから別に何もしないけどね
さて、部屋の中には・・・あ、広辞苑とかいい感じじゃね?
こういう素敵な恋の物語を提供してくれて感謝です。
コーリンを殺すのは良くないと思うな……うん。
ところで、いー感じのお注射があるんだけど……どうしようか?
えっと、チェーンソーはどこに置いたっけ?
この溢れんばかりの砂糖をプレゼントフォーユー。
戦車を調達してくるか・・・(主に前半部分)
甘過ぎて糖尿で死にそうです
んで、ここに人一人くらい吊るせそうな、丈夫そうな縄があるんだけど…
・・・核爆弾?
魔理沙可愛すぎだろ・・・
あれ?なんで俺の手に出刃包丁が・・・
>恋する乙女の前に敵はないですねw
恋する乙女に敵はなし。邪魔をすると馬に蹴られて地獄に落ちますよ。
>やっべ、この魔理沙くそ可愛いわ、惚れ直した
>紫も役回りがよかった。このやろう、いいやつだな
>それよりもこーりん(特に前半)に殺気が。まぁ、俺は大人だから別に何もしないけどね
気付いたらなんだかおいしそうなところを取っていくゆかりんマジックには脱帽。
>恋する乙女版の魔理沙はマジでかわいい
>こういう素敵な恋の物語を提供してくれて感謝です。
私はどうも真っ直ぐな作品ばかりになってしまいますが、感動を与えられたようでなによりです。
>うん、甘々ですねww
甘々よー
>まさに搦め手なしの直球・・・。
>この溢れんばかりの砂糖をプレゼントフォーユー。
いやどうも、こんなに沢山の砂糖をプレゼントだなんてすみません。
はっ! ……まさかこれは作者を糖尿病にしようと陰謀……!
>乙女魔理沙の可愛さは異常
>甘過ぎて糖尿で死にそうです
落ち着いてください! こんな所で死んだら他にもある面白い作品が見れなくなってしまいますよ!
>素晴らしい
ご声援ありがとぅ
>ウェエツ オオエ・シ ケォセマ コサーヘタマア鋧ェ?!?
あぁなるほど……
よし何一つ分からない!
>不覚にもニヤニヤしてしまった。
>魔理沙可愛すぎだろ・・・
恋する魔理沙は可愛いですね。性格を除けばきっと普通の少女ですよ、彼女は。
……さてと、バットバット。
魔理沙も霖之助も応援するからなぁ!
あ、そういや庭にスコップがあったっけ。
おや、右手にあまあまもじもじ魔理沙が…ちょっとこーりんどーに行って半妖を糖尿にしてくる
・・・よし、近所の工場からトラックを借りてくるか
森近の冷酷なまでの対応もまたいい
まぁ今はそんなことよりC4を何処に置いたかを思い出さねば・・・
・・・おや?劣化ウラン弾なんて家に会ったっけ?
さーて、俺のスタンガンは何処にやったかなーっと。