私、霧雨魔理沙はいつものように博麗神社に来て親友の博麗霊夢にお茶を入れてもらっていた。
「今日は珍しいお菓子が手に入ったのよ〜」
最後に「♪」マークがつきそうなくらい上機嫌な霊夢の言葉に「へぇ~」と声を漏らして、ちょっとふざける。
「霊夢殿がそういうとならば否が応でも期待が高まりますのぅ」
「オホホ、そんなそんな…けれど紫から頂きましたので、魔理沙サンの舌も満足させられるのではないカシラ」
「ほほぅ、紫から、とな?」
「そうなんですワ。紫が急に。ほら」
霊夢がそうして見せてきた木の皿には棒のようなものが30本ほど入っていた。
「ふむ。確かに見たことがないのぅ…紫のことだ。外の世界のものかもしれぬな」
「じゃ、食べてみましょ」
ちょっと…律儀に続けてたのに急に無視されると辛いぜ…
気を取り直して、棒を口に運ぶ。茶色と黄色の部分があったので、先に茶色の方を口に入れ、かむ。ぽき、という音を立てて優しい甘みが口に広がった。
「ん、これは…甘い。クッキーみたいだな」
「ぽっきーっていうんだって」
想像よりも意外性のない、よく言えば素直な味わい。この素朴な味わいは私の好みのものだった。
黄色い部分までぱくりと口に入れつつ、もう一本、と手を伸ばす。
「んまいな」
「そうね」
霊夢も久しぶりであろう甘味に顔が崩れていっている。こんな表情初めて見たぜ。
甘い、チョコレートらしき茶色の部分が体を癒し、それを黄色い部分がくどくない程度で忘れさせてくれるのだ。
次々と二人で食べていると、5分も立たないうちに最後の1本となった。
何気なく手を伸ばした結果、霊夢の手と当たる。
…いや、当たったんじゃない。当てられたんだ!
そう気づいた頃には、ぼっきーは霊夢の手にあった。
「くっ!」
「なっ!?」
ぽっきーを払い落としてキャッチ!口に入れ…ようとして、ぐっと手をつかまれる。
「う、力が強い…」
「誰がゴリラ巫女ですって!?」
「誰もそんなこと言ってねぇよ!」
「だいたいねぇ!あんた客のくせに図々しいのよ!黙って巫女様に渡しなさい!」
「なんだと!客だからこそもてなせよ貧乏巫女!客一人さえ迎え入れられないのか!?」
「その貧乏神社からお金巻き上げてるのは一体全体どこのバナナなのかしら!」
「金髪だからってバナナは良くないだろ!」
「認めちゃってるじゃない!」
「そっちだって貧乏って開き直ってるじゃないか!」
「「いいからぽっきーを渡せ!!」」
十数分後
長い攻防の末、何とか勝利を収めた私は、ボロボロながらぽっきーのある居間へ向かっていた。
「へへ…今行くぞ、マイスウィートハニー……」
そこで彼女が目にしたのは、見るも無惨な姿となった彼女のハニーとそれをおいしそうにくわえる長い緑の髪の少女……東風谷早苗だった。
「あ、まりしゃしゃん、霊夢しゃんと戦いなんひぇ、どうひたんれふか?」
「…………」
「まりしゃしゃん?」
「バカヤローーーーーーーーー!!!!!!!」
「今日は珍しいお菓子が手に入ったのよ〜」
最後に「♪」マークがつきそうなくらい上機嫌な霊夢の言葉に「へぇ~」と声を漏らして、ちょっとふざける。
「霊夢殿がそういうとならば否が応でも期待が高まりますのぅ」
「オホホ、そんなそんな…けれど紫から頂きましたので、魔理沙サンの舌も満足させられるのではないカシラ」
「ほほぅ、紫から、とな?」
「そうなんですワ。紫が急に。ほら」
霊夢がそうして見せてきた木の皿には棒のようなものが30本ほど入っていた。
「ふむ。確かに見たことがないのぅ…紫のことだ。外の世界のものかもしれぬな」
「じゃ、食べてみましょ」
ちょっと…律儀に続けてたのに急に無視されると辛いぜ…
気を取り直して、棒を口に運ぶ。茶色と黄色の部分があったので、先に茶色の方を口に入れ、かむ。ぽき、という音を立てて優しい甘みが口に広がった。
「ん、これは…甘い。クッキーみたいだな」
「ぽっきーっていうんだって」
想像よりも意外性のない、よく言えば素直な味わい。この素朴な味わいは私の好みのものだった。
黄色い部分までぱくりと口に入れつつ、もう一本、と手を伸ばす。
「んまいな」
「そうね」
霊夢も久しぶりであろう甘味に顔が崩れていっている。こんな表情初めて見たぜ。
甘い、チョコレートらしき茶色の部分が体を癒し、それを黄色い部分がくどくない程度で忘れさせてくれるのだ。
次々と二人で食べていると、5分も立たないうちに最後の1本となった。
何気なく手を伸ばした結果、霊夢の手と当たる。
…いや、当たったんじゃない。当てられたんだ!
そう気づいた頃には、ぼっきーは霊夢の手にあった。
「くっ!」
「なっ!?」
ぽっきーを払い落としてキャッチ!口に入れ…ようとして、ぐっと手をつかまれる。
「う、力が強い…」
「誰がゴリラ巫女ですって!?」
「誰もそんなこと言ってねぇよ!」
「だいたいねぇ!あんた客のくせに図々しいのよ!黙って巫女様に渡しなさい!」
「なんだと!客だからこそもてなせよ貧乏巫女!客一人さえ迎え入れられないのか!?」
「その貧乏神社からお金巻き上げてるのは一体全体どこのバナナなのかしら!」
「金髪だからってバナナは良くないだろ!」
「認めちゃってるじゃない!」
「そっちだって貧乏って開き直ってるじゃないか!」
「「いいからぽっきーを渡せ!!」」
十数分後
長い攻防の末、何とか勝利を収めた私は、ボロボロながらぽっきーのある居間へ向かっていた。
「へへ…今行くぞ、マイスウィートハニー……」
そこで彼女が目にしたのは、見るも無惨な姿となった彼女のハニーとそれをおいしそうにくわえる長い緑の髪の少女……東風谷早苗だった。
「あ、まりしゃしゃん、霊夢しゃんと戦いなんひぇ、どうひたんれふか?」
「…………」
「まりしゃしゃん?」
「バカヤローーーーーーーーー!!!!!!!」
魔理沙たちがお菓子を奪い合っている様がかわいらしかったです