「おい、失礼するぜ。」
金髪の少女が鈴奈庵の中に入る。
貸本屋の娘、本居小鈴はどうやら客と話しているようだ。
「いらっしゃいま・・・魔理沙さんじゃないですか!久しぶりですね。」
「ああ、まだ客と話してたのか?」
「ええ、でも今終わったところです、あっ!ありがとうございました。」
小鈴は魔理沙の横を通り過ぎていく客に向かって挨拶をした。
「ああ、二度と来ないぜ」
と客は言った。
そして、普通の魔法使い霧雨魔理沙は今通り過ぎて行った客に既視感を覚える。
「おい、ちょっと待て!お前まさか!」
しかし、客はもうそこにはいなかった。
「ちえ、個々の客はこんなのばっかだな・・・」
少女はため息をつく。
「え?は?盗まれた?ちょっと待ってください!私の本ちゃんと返してくださいよ?!っていない!?。魔理沙さん追いかけてください!」
小鈴は慌てて立ち、鈴奈庵の外に出る。
「いっや、たぶん大丈夫だと思うぜ。あいつはたぶん私の知り合いだ。」
「え?魔理沙さんの知り合いですか?そういえば、この前の花火大会で聞いたことのある声だとは思ってましたが・・・。」
「おいおい!憶測で話しちゃいけないぜ。」
「でもこの前の花火大会って花火職人がほとんど妖怪だったじゃないですか!そして魔理沙さんの知り合い、つまりあの人は妖怪・・・・。」
「いやまあ~そんなことはともかくあいつは私に任せろ、私が期限までにあの本を返しに来なかったら本を取り返しに行ってやる!」
「ところで盗まれた本はどんなのだ?」
小鈴は何とも言えない顔で
「えっとそれが妖怪が書いた妖魔本でして、でも内容はとある妖怪が書いた何人もの人間に救いと称していたずらを仕掛けるものなんですよ。」
「へえ~あいつらしい本だな、それでどんないたずらを仕掛けるんだ?」
「それが井戸の水を飲み干したり、蔵を丸々一戸どこかに隠したりといたずらと呼ぶにはスケールが大きいものが多くて。」
「へ~それは迷惑なもんだな。ともかくこの件は私に任せろ!」
「いいですけど、後でちゃんと説明してくださいよ!」
「くっくっく、つまらない、つまらなすぎるぜ!」
木の上で本を読みながら天邪鬼はにやけて叫ぶ。
「そうでしょ、そうでしょ。あの貸本屋にあなたが好きそうな本があることを教えてあげた私に感謝してよね。」
一寸法師の末裔は小さく大きく言った。
「ああ、私はお前を恨んでるよ。ほんっとこの本が私のところに帰ってくるとはな。絶対に貸本屋には戻さないぜ。」
「ちゃんと律儀に返しに行くのね。というかそれあんたの本だったんだ。」
「ああ、作者については全く知らないし、他人の出来事何で覚えてないが、この本は私の体の一部だよ!」
「はあ!正邪が鈴奈庵にいた!?今ただでさえ忙しいのに・・・。」
「ああ、どうやら妖魔本を借りたみたいだぜ。っていうかどうしたんだ?霊夢?そんなにイライラして?」
「今、人里で窃盗事件が多発しているのよ。」
「窃盗事件?そんなの人里では結構あることだと思うぜ。私が小さい頃は2日に一回くらいは聞いたぜ?」
「ええ、でも今回は規模が多いのよ、藏とか井戸とか馬車とかそういったものがなくなってるの、それでいて盗まれた人は忘れてて他の人の生活に影響が出て本人意外が気がついて事件が発覚するの。」
「は?忘れてる?そんな重要なもの盗まれて忘れるわけないだろ。」
「そもそもの存在を忘れているのよ!盗まれた本人はそんなものはうちにはないって言ってるの!名付けて消失異変!最初は複数人の犯行だと思っていたけど、存在事忘れているということは妖怪が犯人の可能性が高いわ!」
「そういや、正邪が借りていった本もそんな内容だったと思うぜ。妖怪が藏や井戸の水を盗むっていう。」
「なんですって!じゃあ犯人は・・・」
「天邪鬼じゃ」
狸の親分はぬるっと姿をあらわにした。
金髪の少女が鈴奈庵の中に入る。
貸本屋の娘、本居小鈴はどうやら客と話しているようだ。
「いらっしゃいま・・・魔理沙さんじゃないですか!久しぶりですね。」
「ああ、まだ客と話してたのか?」
「ええ、でも今終わったところです、あっ!ありがとうございました。」
小鈴は魔理沙の横を通り過ぎていく客に向かって挨拶をした。
「ああ、二度と来ないぜ」
と客は言った。
そして、普通の魔法使い霧雨魔理沙は今通り過ぎて行った客に既視感を覚える。
「おい、ちょっと待て!お前まさか!」
しかし、客はもうそこにはいなかった。
「ちえ、個々の客はこんなのばっかだな・・・」
少女はため息をつく。
「え?は?盗まれた?ちょっと待ってください!私の本ちゃんと返してくださいよ?!っていない!?。魔理沙さん追いかけてください!」
小鈴は慌てて立ち、鈴奈庵の外に出る。
「いっや、たぶん大丈夫だと思うぜ。あいつはたぶん私の知り合いだ。」
「え?魔理沙さんの知り合いですか?そういえば、この前の花火大会で聞いたことのある声だとは思ってましたが・・・。」
「おいおい!憶測で話しちゃいけないぜ。」
「でもこの前の花火大会って花火職人がほとんど妖怪だったじゃないですか!そして魔理沙さんの知り合い、つまりあの人は妖怪・・・・。」
「いやまあ~そんなことはともかくあいつは私に任せろ、私が期限までにあの本を返しに来なかったら本を取り返しに行ってやる!」
「ところで盗まれた本はどんなのだ?」
小鈴は何とも言えない顔で
「えっとそれが妖怪が書いた妖魔本でして、でも内容はとある妖怪が書いた何人もの人間に救いと称していたずらを仕掛けるものなんですよ。」
「へえ~あいつらしい本だな、それでどんないたずらを仕掛けるんだ?」
「それが井戸の水を飲み干したり、蔵を丸々一戸どこかに隠したりといたずらと呼ぶにはスケールが大きいものが多くて。」
「へ~それは迷惑なもんだな。ともかくこの件は私に任せろ!」
「いいですけど、後でちゃんと説明してくださいよ!」
「くっくっく、つまらない、つまらなすぎるぜ!」
木の上で本を読みながら天邪鬼はにやけて叫ぶ。
「そうでしょ、そうでしょ。あの貸本屋にあなたが好きそうな本があることを教えてあげた私に感謝してよね。」
一寸法師の末裔は小さく大きく言った。
「ああ、私はお前を恨んでるよ。ほんっとこの本が私のところに帰ってくるとはな。絶対に貸本屋には戻さないぜ。」
「ちゃんと律儀に返しに行くのね。というかそれあんたの本だったんだ。」
「ああ、作者については全く知らないし、他人の出来事何で覚えてないが、この本は私の体の一部だよ!」
「はあ!正邪が鈴奈庵にいた!?今ただでさえ忙しいのに・・・。」
「ああ、どうやら妖魔本を借りたみたいだぜ。っていうかどうしたんだ?霊夢?そんなにイライラして?」
「今、人里で窃盗事件が多発しているのよ。」
「窃盗事件?そんなの人里では結構あることだと思うぜ。私が小さい頃は2日に一回くらいは聞いたぜ?」
「ええ、でも今回は規模が多いのよ、藏とか井戸とか馬車とかそういったものがなくなってるの、それでいて盗まれた人は忘れてて他の人の生活に影響が出て本人意外が気がついて事件が発覚するの。」
「は?忘れてる?そんな重要なもの盗まれて忘れるわけないだろ。」
「そもそもの存在を忘れているのよ!盗まれた本人はそんなものはうちにはないって言ってるの!名付けて消失異変!最初は複数人の犯行だと思っていたけど、存在事忘れているということは妖怪が犯人の可能性が高いわ!」
「そういや、正邪が借りていった本もそんな内容だったと思うぜ。妖怪が藏や井戸の水を盗むっていう。」
「なんですって!じゃあ犯人は・・・」
「天邪鬼じゃ」
狸の親分はぬるっと姿をあらわにした。