「あーあ、また見つかっちゃった。お姉ちゃんってばするどすぎー」
妹が“自分だけ”映っている画像をぽいっと棄てながら、わらう。
「はあ……もうこいしったら……外の世界に出るのは本当に止めて欲しいのだけど……無理よねえ、あんたにそう言っても……」
「ごめんねー」
「探すのはいいのよ。イチイチ呼び出すのが面倒なのよ。まったく、黒電話なんてもう何処にもありゃしないじゃないの。おかげでこんな面倒な手順を踏まなきゃいけない……」
「お電話一本であなたのうしろにあらわれまーす ❤」
はあ、と姉はためいき
「それが見つからないから苦労して“再現している”んでしょ。本当に、もう……それも外の世界でする事の大変さがどれだけのものか……はあ」
「ごめんね、おねえちゃん」
「……いいわよ。もうコツは掴んだから。それに、概ね新しいペット候補も手に入るしね」
「どうして? もとはひとでしょー?」
「畜生道というものがあるのよ……丁度私達の生家の程近くにね。そこに持っていけばすぐにも新しい子が手に入るってワケ」
「ふーん……じゃあ、これからもどんどん出て行くね!」
「それはやめて」
おわり