Coolier - 新生・東方創想話

第2話 畜生界に暮らす

2024/05/28 20:57:10
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ゲートをくぐり抜けると、そこには崖の森が広がっていた。しかし、温かい光は入って来ず、所々土埃が付いていた。そしてどこか、解放感を感じたが、こういう時こそ冷静に行動しないといけない。周りを見ると、紙切れとカードっぽい何かが落ちていた。カードの用途は分からないにしても紙切れの方はちょっとした手紙だった。
「映姫様からの命令であんたの能力の説明をしておくよ。あんたの能力
は【水、炎、雷を操る程度の能力】らしい。使い勝手の良い能力だけ
ど、その分扱いづらい能力だからそこで修行するといい。あと、その
カードっぽいのはスペルカードって言ってなんか、適当に技名でも描
きな。最後に、畜 生界は本当に危ない所だけど頑張りな!

追伸ちなみにあたいはこれから映姫様に叱られ」
と書いてあった。恐らく書いてる途中でげんこつでも食らったんだろう。それを示すかの様に、「れ」の所に鉛筆の芯が折れている跡がある。これは、うん、小町死んだな。とりあえず能力の確認でまず、水をイメージした。すると、球状の水が出てきた。試しに飲んでみたら本当に水だった。しかも変幻自在で、刀にも変形できる。これで身を守ることが出来ると同時に子供の頃に忘れていた好奇心を思い出したかのようだった。
すると突然大声が聞こえて耳がキーンとした。声は聞こえた限り2種類だったが、何かは分からない。が調べる必要はなかった。最初俺が崖と思っていた所は案外深くなくジャンプしたらギリギリ降りられるくらいだった。崖からのぞいてみるとそこには狼とカワウソが戦っていた。
「臆するなぁ!戦えぇぇぇ!」と狼。「バカめ!そこは落とし穴だ!」とカワウソ。あれが動物霊かと自分の中で納得しながら元いた場所へ戻った。何故動物なのに人語が話せるのか、カワウソに掘る技術があったのかという疑問はあったが、関わらない方がいいと言われた以上関わらないのがベストだろう。因みに帰る時気付いたのだが、自分の姿が変わっていた。白いパーカーに黒いズボン、そしてフード付きの黒いベンチコートを羽織っていた。髪はいつの間にか白に、全身を刺した傷口は包帯をつけており俺が意識が遠のき始める前に刺した左目は海賊が付けていそうな眼帯があった。
元いた場所に戻りこれからどうしようか考えていた時、とりあえず小屋を建てることにした。その過程で分かったのだが炎と雷の刀は切ってしまうと木が燃えてしまった。流石にこれは少し萎えたが、程よくして小屋が完成した。ガラスはそばにあった砂を焼いて作り、ドアノブは石を研磨した物だ。生きていた頃はこうゆうゲーム好きだったなと思い出しながらも我が家が完成したことに変わりは無い。俺はまだ気づかなかった。家を作り終えた次は何をするかを。そう、捜索だ。
前回の続きです。気が向いたら続編やるかも。
SABAMESI
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コメント



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2.90名前が無い程度の能力削除
良かったです
3.100南条削除
面白かったです
いきなり拠点づくりに入っていく展開がよかったです
続きが気になりました