ルーミアは紅魔館に行き、図書館の主、パチュリー・ノーレッジに頼みごとに来たのだ。パチュリーはルーミアの依頼を快く了承して作業に取り掛かった。
パチュリーに依頼した内容は、霧雨魔理沙を襲いたいから眠り薬、痺れ薬(両方塗るタイプ)の2つを注文したのだ。
「やっと、決心がついたのね。」
「でも、余り薬は使いたくないの…」
「魔理沙は競争率が高いから、今のうちに手に入れないと後悔するわよ。」
パチュリーは薬の調合をしながら、ルーミアに助言を言う。
「でも、パチュリーも魔理沙が好きなんでしょう?」
作業の手を止めて、ルーミアの頭を撫でながら言った。
「私が好きなのは霊夢よ。だから、私はルーミアに協力することにしたのよ。納得できた?」
「うん!」
「だから、貴女は魔理沙を手に入れちゃいなさい。」
ルーミアを応援すると、作業の続きを始めた。それから、1か月後。依頼されていた2つの薬が完成したようで、ルーミアに渡した。
「成功したら、魔理沙と来なさい。」
「無理だと思うよ。」
「そんなこと言わずに…頑張りなさい。」
パチュリーは図書館に戻っていった。
「無理だよ…」
ルーミアはパチュリーから貰った薬を持って、魔理沙の家に向かった。向かっている最中にルーミアは、緊張しながらも魔理沙の家に到着した。
(体が熱いのだ。緊張しちゃってる…)
扉を叩くと、家から霧雨魔理沙が出てきた。ルーミアの顔を見ると、笑みを浮かべてルーミアを家の中に入れた。
「ルーミア。紅茶でいいか?貰い物だけど…」
「気にしないよ…」(早くこの気持ち…落ち着いてよ…)
魔理沙は2つカップを取り出すと台に置いて、紅茶の準備をするためにルーミアから離れる。
(今だ!)
ルーミアは薬を両方のカップ全体に塗って、元の位置に戻しておいたのと、同時に魔理沙が戻ってきた。
「準備ができたぜ!」
ルーミアがカップを持って魔理沙に渡そうとするふりをして、自分の手をカップで切って血を流した。その事に魔理沙は気づいていない。
「痛い…」
「薬を…」
ルーミアは涙を流しながら、上目遣いで魔理沙に自分の手を舐めてほしいと頼んだのだ。
「ルーミア…良いのか?汚い…」
「魔理沙になら…良いよ…」
「…………仕方ないな。」
魔理沙はルーミア手を優しく掴むと、血の出ている部分を舐めると、体に異変を感じた。
「ルーミア……何を…!?」
魔理沙は眠気と痺れで、動けない状態になったのだ。
「こうしないと、魔理沙は手に入らないから…」
ルーミアは魔理沙を見下ろしながら、笑みを浮かべた。
「覚えてろ…だぜ…」
薬で魔理沙は眠ってしまったようだ。ルーミアは魔理沙の発言を思い出しながら、眠っている魔理沙に近づいた。
「無理だよ…だって、魔理沙は今から………私のお腹の中に入るから。」
いただきます…
霧雨魔理沙はルーミアの中で、永遠に生き続ける。