博麗神社の縁側で、博麗霊夢と高麗野あうんがお茶を飲んでいた。すると、霊夢があうんにとある事を聞いてみた。
「あうんの欲しいものは何?」
「え?私の欲しいものですか?」
「あうんにも何かね…だから欲しいもの何かない?」
「そうですね…ありました!」
あうんは霊夢に欲しいものを言った。
「犬小屋です!」
霊夢の持っていた煎餅が砕け散った。
「い、犬小屋が欲しいの!?」
「はい!犬は立派な犬小屋を持つのが良いらしいですよ!霊夢さん!」
「い、犬小屋ね…。他には何かない?」(あうん。貴女は狛犬よ。狛犬のプライドはないの!?)
霊夢の願いを壊すかのように、あうんが次に言った欲しいものは。
「リード付きの首輪です!」
霊夢は飲んでいたお茶を吹いてしまい、咳き込んだ。
「霊夢さん!?大丈夫ですか!?」
「リード付きの首輪はやめて!私が他の人に言われかねないわ!」(誰だ!?あうんにそんなことを教えた奴…)
「わかりました。なら、フリスビーが欲しいです!」
「フリスビー…良いわよ。」(犬小屋やリード付きの首輪よりまだ良いわ。遊び道具だもの。)
「楽しみです!」
「あうん。その…犬小屋?そんなこと、何処で覚えたの?」
「早苗さんが教えてくれました!犬が持つ三種の神器らしいですよ!」
あうんの発言に霊夢は無言で立ち上がり、あうんに留守番を頼んで、飛んでいった。
(霊夢さん…私が本当に欲しかったものは、もう霊夢さんから貰いました。動けなかった時に願った…霊夢さんとの平和な生活…)
守矢神社にいる東風谷早苗は、霊夢が背後にいることを気づかなかった。
「早苗…」
「霊夢さん!?何で私の後ろに!?」
「あうんに教えたそうね…」
「……ダメでした?」
「ダメに決まってるでしょうが!【夢想封印】」
早苗は気絶した。
犬小屋をねだるあうんちゃんがかわいらしかったです