三人一体

食べ頃に内臓がドロドロになっていました。
出会い頭の事です。急な事だったのでやや混乱したのでしょう。魔理沙はヤマメに首に甘噛みされたと思いました。
2人はそんな関係ではありませんでしたが、私って魅力的でモテると思っているからこういう事もあるのねって瞬時にそう思ったのです。
しかし、その後すぐに鋭い痛みがしました。
毒を注入されていたのです。
タンパク質とかが分解されて蕩けてしまう毒でした。
持っていた箒で叩き噛み付いていたヤマメをなんとか引き離しました。
でも時すでに遅しです。魔理沙1人分を中から溶かすには十分な毒が入っていたのでした。
身体は中身から溶けてどんどん不自由になって行きます。死期を悟った魔理沙は怨みの言葉を繰り返しヤマメに向けて投げかけました。
ヤマメは叩かれた所が少し赤くなっていましたが、特段恨みの言葉には全く堪えた様子はありませんでした。
やがて魔理沙は力尽きてしまいました。
動かなくなった魔理沙を確認したヤマメは頭から齧りついて中身を吸い出そうとしました。
その時でした。一瞬の油断です。頭上から鶴瓶落としが落ちてきたのです。
油断してました。ヤマメは頭をかち割られて絶命しました。油断大敵です。魔理沙もヤマメもキスメの胃袋の中で仲良くなりました。