師匠、こちら、鈴仙。ポイント”をいっす”に到着
『了解、そこからポイント”飯食ったか”の戸隠は見える?』
戸隠のやつ、歯も磨かずキモい顔でニタニタしながらサクヒンを書いています
『良い? 戸隠の投稿を阻止するチャンスは一度、奴が油断したところを撃ち殺すのよ』
~~一月位どっか行ってた戸隠の奴がサクヒンを投稿しようとしている。という情報を得たチーム永遠亭は、Δ的なグループを作ってその投稿を阻止しようという作戦だ。~~
眼が醒めたら、知らないどっかで、目の前にはあの有名な東方の紫さんが居たわけなんだけど。
それにしても、何だかひどくオジサン臭かった。
今日からあなたは戸隠として生きるのよ!
そうかそうか、紫さんそういう事でしたか?
どう、今の感想は?
私、何か悪い事しました?
……ぷぷ。その運が悪かったとしか。お気の毒に。
『私、転生物だったらチートな主人公になれると憧れてたのに』
「運が悪かったで、済ませると。紫さんそれ本当に思って?」
「じゃあ、日頃の行いが悪かったんじゃない?」
ヤッホーっす! 尚、戸隠はその醜いいぃぃ肉体から離れて、この地文担当に追いやられているっす。
あーそのぉ、なんすか?転生した彼なんすけどよくある奴っすよ。
そうっすうねぇ。まぁ現実世界でうだつがあがらないか、女の子助けて爆発炎上したとかそういう事っす。
「日頃の行い?」
「そうそう、生きてるだけで罪なことデモしたんじゃない?」
「いったい、私が何をしたと言うんだ!」
あ、やめるっす。戸隠のボディで紫さんに襲い掛かろうとしないで欲しいっす。そんな死地の極みみたいな事をやめるっす。
どんな、団体に訴えられるかわかったもんじゃないっす!
「いやだぁ、きもーい! さっさと、どっかいけぇ」
目玉がぎょろぎょろしている怖ーい何かに、彼は吸い込まれて行ったっす。
こうして、戸隠として転生された彼は、幻想郷の片隅に投げられ放棄されたっす。
「どうしろってんだ!」
残念ながら彼の叫びは虚しく、その辺の草木や動物を腐敗たらしめた程度だったっす。
……ところで、ひとしきり、喚いてみたっすが。
この話に目的とか無いっす。さて、どうしたものっすかね。
そうっすね~
”嫌われ者の戸隠が善行をおこなって郷に受け入れられていくっていうのでいくっす!”
かね~
パーン!
そんなこんなしていると、乾いた銃声が聞こえたと思ったら目の前が真っ暗なになったっす。
「師匠、こちら、鈴仙。ターゲットを射殺しました。これでもう、奴はサクヒンを投稿する術がありません!」(帰ったら師匠に良い子良い子してもらうの)
『な、なんてこと』
「どうしました師匠?」
『そいつは、フェイク!』
「え? でも確かにアレは戸隠なのになぜ?」
『……だって、サクヒンが投稿されているわ』