朝。私はいつも通り自室で目を覚ます。だが
「んー...何だろう頭いたいしふらふらする...」
何故かいつもと違った。いつもの部屋のはずなのにぼんやりとしている。
「何でだろう...」
と呟きながら私はベッドからおりる。そして絨毯に足をつけたとき
「うにゃ⁉」
体がふらつき倒れかけてしまった。幸いそばにあったテーブルにてをつくことで転倒はまぬがれたが。
「うぅ...もうほんとになんなのよぅ...」
いつもと違う感覚に私は泣きそうになる。その時、
「フラン?おはよう起きてる?」
ノックの音が響くと同時にお姉様が入ってくる。
「お...お姉様ぁ...」
私はお姉様がいる安心感からかその場に倒れてしまった。最後に聞いたのは驚いたようなお姉様の声。
「フランっ⁉」
私は慌てて倒れた妹のもとへ駆け寄る。
「フラン!しっかりして!」
呼び掛けるがフランはぐったりとしたまま荒い呼吸を繰り返している。私は完全にパニックになった。
「咲夜ーーーー!咲夜ちょっと来なさい!」
「は...はい‼どうかされましたか⁉」
私の悲鳴に近い叫び声を聞いた咲夜は戸惑いながらも駆けつけてくれた。
そして咲夜は倒れているフランと泣きそうになりながらフランを抱いている私をみてなにか察したのであろう。
「お嬢様落ち着いてください。私はいまから永琳を呼んできますのでお嬢様は妹様をベッドに寝かせてあげてください。」
落ち着いた声で私をなだめると急いで部屋から出ていった。
私は咲夜の声で平静を取り戻しフランを抱き抱えるとフランの部屋を出て急いで自室に向かって走った。
そばにおいておきたかったから。
「患者はどこ?」
という声と共に永琳が部屋に入ってくる。私はベッドに寝かせたフランのところにつれていく。永琳は暫く診察したあとほっとしたように一息ついて
「大丈夫。ただの風邪よ。」
とつげた。
「よ...よかった...」
私は安堵からソファーに座り込む。そんな私の姿をみて少し微笑んだ永琳はそばにいる助手に指示を出す。
「ウドンゲその鞄から妖怪用の風邪薬を溶かした注射とって。」
「はい!師匠!」
そうして私は永琳と鈴仙が治療をする様子をぼんやりと眺める。
それから治療を終えた永琳は
「二、三日は安静にさせること。この薬を三日間飲ませること。」
と注意点を告げてから帰っていった。
「フラン...」
私は眠るフランの髪を撫でる。
永琳が帰ったあと私は咲夜に「栄養たっぷりのお粥とフランの好きなプリンを作るように」と指示すると椅子を持ってきてベッドの横に座った。
フランは朝とは違い穏やかな顔で眠っていた。
暫くさらさらと髪を撫でていると
「ん...うーん...?」
小さな唸り声がしてフランが目を覚ます。
「あら...起こしちゃったかしら?」
フランは私の姿を見ると体をおこす。体にさわると思った私が慌てて寝かせる体制に戻そうとしたとき
「うぅーお姉様ー!」
フランはいきなり泣きながら抱きついてきた。
「フラン...?どうしたの?大丈夫。お姉様はここにいるわよ。」
震える妹を優しく抱き締める。暫くして落ち着いたのかフランは私に抱かれたまま眠ってしまった。私はフランを抱き締めたまま考える。きっとフランは不安だったんだろう...
そのあとお粥を食べさせ、濡れたタオルで体をふき、着替えさせて寝かしつけるなどと私は甲斐甲斐しく妹の世話を焼いた。永琳に言われた通り薬を飲ませ三日間はベッドから出るのを許さず付きっきりで大事に大事にお世話した。そのおかげかフランはすぐに元気になった。
私は安心したがまた何かあるといけないと思い暫くはフランについて回ろうと思ったがメイド長が許してくれなくてたまった4日分の仕事をやらされたのはまた別のはなし...
「んー...何だろう頭いたいしふらふらする...」
何故かいつもと違った。いつもの部屋のはずなのにぼんやりとしている。
「何でだろう...」
と呟きながら私はベッドからおりる。そして絨毯に足をつけたとき
「うにゃ⁉」
体がふらつき倒れかけてしまった。幸いそばにあったテーブルにてをつくことで転倒はまぬがれたが。
「うぅ...もうほんとになんなのよぅ...」
いつもと違う感覚に私は泣きそうになる。その時、
「フラン?おはよう起きてる?」
ノックの音が響くと同時にお姉様が入ってくる。
「お...お姉様ぁ...」
私はお姉様がいる安心感からかその場に倒れてしまった。最後に聞いたのは驚いたようなお姉様の声。
「フランっ⁉」
私は慌てて倒れた妹のもとへ駆け寄る。
「フラン!しっかりして!」
呼び掛けるがフランはぐったりとしたまま荒い呼吸を繰り返している。私は完全にパニックになった。
「咲夜ーーーー!咲夜ちょっと来なさい!」
「は...はい‼どうかされましたか⁉」
私の悲鳴に近い叫び声を聞いた咲夜は戸惑いながらも駆けつけてくれた。
そして咲夜は倒れているフランと泣きそうになりながらフランを抱いている私をみてなにか察したのであろう。
「お嬢様落ち着いてください。私はいまから永琳を呼んできますのでお嬢様は妹様をベッドに寝かせてあげてください。」
落ち着いた声で私をなだめると急いで部屋から出ていった。
私は咲夜の声で平静を取り戻しフランを抱き抱えるとフランの部屋を出て急いで自室に向かって走った。
そばにおいておきたかったから。
「患者はどこ?」
という声と共に永琳が部屋に入ってくる。私はベッドに寝かせたフランのところにつれていく。永琳は暫く診察したあとほっとしたように一息ついて
「大丈夫。ただの風邪よ。」
とつげた。
「よ...よかった...」
私は安堵からソファーに座り込む。そんな私の姿をみて少し微笑んだ永琳はそばにいる助手に指示を出す。
「ウドンゲその鞄から妖怪用の風邪薬を溶かした注射とって。」
「はい!師匠!」
そうして私は永琳と鈴仙が治療をする様子をぼんやりと眺める。
それから治療を終えた永琳は
「二、三日は安静にさせること。この薬を三日間飲ませること。」
と注意点を告げてから帰っていった。
「フラン...」
私は眠るフランの髪を撫でる。
永琳が帰ったあと私は咲夜に「栄養たっぷりのお粥とフランの好きなプリンを作るように」と指示すると椅子を持ってきてベッドの横に座った。
フランは朝とは違い穏やかな顔で眠っていた。
暫くさらさらと髪を撫でていると
「ん...うーん...?」
小さな唸り声がしてフランが目を覚ます。
「あら...起こしちゃったかしら?」
フランは私の姿を見ると体をおこす。体にさわると思った私が慌てて寝かせる体制に戻そうとしたとき
「うぅーお姉様ー!」
フランはいきなり泣きながら抱きついてきた。
「フラン...?どうしたの?大丈夫。お姉様はここにいるわよ。」
震える妹を優しく抱き締める。暫くして落ち着いたのかフランは私に抱かれたまま眠ってしまった。私はフランを抱き締めたまま考える。きっとフランは不安だったんだろう...
そのあとお粥を食べさせ、濡れたタオルで体をふき、着替えさせて寝かしつけるなどと私は甲斐甲斐しく妹の世話を焼いた。永琳に言われた通り薬を飲ませ三日間はベッドから出るのを許さず付きっきりで大事に大事にお世話した。そのおかげかフランはすぐに元気になった。
私は安心したがまた何かあるといけないと思い暫くはフランについて回ろうと思ったがメイド長が許してくれなくてたまった4日分の仕事をやらされたのはまた別のはなし...