「じゃあお姉様いってきまーす‼お菓子たくさん貰ってくるねぇー♪」
「いってらっしゃい!楽しんでくるのよー‼」
ある日の夜猫耳と尻尾を着けたフランは元気よく紅魔館から飛び出した。今日は待ちに待ったハロウィンだったからだ。レミリアは嬉しそうに籠を持って飛び出していくフランを微笑みながら見送るとメイドを従えて館のなかに戻った。しかしレミリアは知らなかった。フランがハロウィンのことを勘違いしていることに...
「ふんふんふーん♪お菓子っお菓子っ♪」
フランは上機嫌に人里を歩く。目指すは博麗神社だ。とにかくお菓子をたくさんもらいたいフランは回りを見渡しくれそうな奴を探す。とすぐに
「ミスチーすごい‼たくさんもらったねー。」
「後で少し分けるのか~♪」
「あたいにもくれよ♪」
「わ...私は少しでいいよ?」
夜雀を筆頭にお菓子の入った袋を抱えている寺子屋組だった。フランの目が猫のようにきらーんと光る。フランは勘違いをしていた。本来ハロウィンとは「トリックオアトリート」といいながらお菓子をもらって歩くイベントだ。くれない大人には軽い悪戯を仕掛けるという。まぁハロウィンの起源や意味は諸説あるがそれを説明してると小説一本じゃすまないので割愛させてもらうが。
とにかくお菓子か悪戯か!という可愛いイベントのはずなのだ。が。フランのなかでは「お菓子くれなきゃ悪戯するぞ❗」ではなく「お菓子は相手から奪うもの抵抗してきたやつは死あるのみ。」と変換されているのだ。すなわち、
「やったー‼お菓子ゲット~♪」
「「「「きゅう...」」」」
となるわけだ。寺子屋組に弾幕ごっこを仕掛け易々と勝利したフランはもらった及び奪ったお菓子を嬉しそうに籠にいれる。そして目を回して倒れている夜雀たちを放り出すとスキップしながら神社に向かった。
これではtrick or treat(お菓子か悪戯か)ではない。trick or dead(お菓子か死か)だ。いやtrick and dead(お菓子も死も)かも知れない。
「れーむぅーおーかーしー♪」
「む?」
フランは既に溢れそうになっているお菓子専用の籠を片手で抱えながら境内を掃除する霊夢に飛び付く。レミリア好き+レミリアLOVEの霊夢は大好きなレミリアの妹であるフランを大事に受け止める。多分同じことを氷精たちがすれば問答無用で吹っ飛ばしているのでどれだけフランに甘いかわかる。そして霊夢はいつも優しく甘やかしてくれるのでフランも比較的よくなついていた。大好きな霊夢には弾幕ごっこを仕掛ける気が起きないフランは満タンの籠を差し出し目を輝かせながら
「お菓子‼」
という。霊夢は普段見せないような嬉しそうな笑みを浮かべると
「ちょっと待っててね。」
といい部屋のなかに入る。そして出てきた霊夢の手には
「はいどうぞ。これぐらいしかないけど。」
「わぁー‼可愛い~♪」
フランは歓声をあげる。そこにあったのは可愛らしい大きめの黒猫のクッキーだった。フランは受けとると嬉しそうに籠にいれる。霊夢はその様子を満足げにみていた。
「二つあるから一つはレミリアにあげてね。」
「はーい‼」
そう霊夢から注意を受けるとフランはこぼれそうなほど溢れているお菓子を押さえながら次の場所に向かった。
霊夢は見えなくなるまで見送っていた。
「れーむ‼最強のあたいにお菓子を寄越せ!」
「は?やるわけないでしょ?」
「ただいまぁー‼」
フランは大きな声で叫びながら館に飛び込む。あれからいろいろなところを回りアリスと魔理沙にはもらい、その他の妖精や妖怪からは奪いフランの籠は一杯だった。はいきらずに両手で抱えている。レミリアはそんなフランを優しく抱き締める。
「おかえりなさいフラン。楽しかった?」
姉の問いにフランは
「うんっ‼」
と元気よく答えた。その可愛らしい仕草にレミリアの頬が緩む。が過保護なレミリアに命じられてフランのあとをこっそりとつけていたメイド長は複雑な表情をしていた。
後日
「フランがあたいたちのお菓子をとったんだ!」
「あやややや...取材用のあめ玉を全て奪われてしまいました❗」
「わぁーんわちきのお菓子~」
「幽々子様にあげる予定のお菓子をフランちゃんが...‼」
幻想郷のあちこちから寄せられる苦情の電話をメイド長は全て一人で対応したのだった。
「いってらっしゃい!楽しんでくるのよー‼」
ある日の夜猫耳と尻尾を着けたフランは元気よく紅魔館から飛び出した。今日は待ちに待ったハロウィンだったからだ。レミリアは嬉しそうに籠を持って飛び出していくフランを微笑みながら見送るとメイドを従えて館のなかに戻った。しかしレミリアは知らなかった。フランがハロウィンのことを勘違いしていることに...
「ふんふんふーん♪お菓子っお菓子っ♪」
フランは上機嫌に人里を歩く。目指すは博麗神社だ。とにかくお菓子をたくさんもらいたいフランは回りを見渡しくれそうな奴を探す。とすぐに
「ミスチーすごい‼たくさんもらったねー。」
「後で少し分けるのか~♪」
「あたいにもくれよ♪」
「わ...私は少しでいいよ?」
夜雀を筆頭にお菓子の入った袋を抱えている寺子屋組だった。フランの目が猫のようにきらーんと光る。フランは勘違いをしていた。本来ハロウィンとは「トリックオアトリート」といいながらお菓子をもらって歩くイベントだ。くれない大人には軽い悪戯を仕掛けるという。まぁハロウィンの起源や意味は諸説あるがそれを説明してると小説一本じゃすまないので割愛させてもらうが。
とにかくお菓子か悪戯か!という可愛いイベントのはずなのだ。が。フランのなかでは「お菓子くれなきゃ悪戯するぞ❗」ではなく「お菓子は相手から奪うもの抵抗してきたやつは死あるのみ。」と変換されているのだ。すなわち、
「やったー‼お菓子ゲット~♪」
「「「「きゅう...」」」」
となるわけだ。寺子屋組に弾幕ごっこを仕掛け易々と勝利したフランはもらった及び奪ったお菓子を嬉しそうに籠にいれる。そして目を回して倒れている夜雀たちを放り出すとスキップしながら神社に向かった。
これではtrick or treat(お菓子か悪戯か)ではない。trick or dead(お菓子か死か)だ。いやtrick and dead(お菓子も死も)かも知れない。
「れーむぅーおーかーしー♪」
「む?」
フランは既に溢れそうになっているお菓子専用の籠を片手で抱えながら境内を掃除する霊夢に飛び付く。レミリア好き+レミリアLOVEの霊夢は大好きなレミリアの妹であるフランを大事に受け止める。多分同じことを氷精たちがすれば問答無用で吹っ飛ばしているのでどれだけフランに甘いかわかる。そして霊夢はいつも優しく甘やかしてくれるのでフランも比較的よくなついていた。大好きな霊夢には弾幕ごっこを仕掛ける気が起きないフランは満タンの籠を差し出し目を輝かせながら
「お菓子‼」
という。霊夢は普段見せないような嬉しそうな笑みを浮かべると
「ちょっと待っててね。」
といい部屋のなかに入る。そして出てきた霊夢の手には
「はいどうぞ。これぐらいしかないけど。」
「わぁー‼可愛い~♪」
フランは歓声をあげる。そこにあったのは可愛らしい大きめの黒猫のクッキーだった。フランは受けとると嬉しそうに籠にいれる。霊夢はその様子を満足げにみていた。
「二つあるから一つはレミリアにあげてね。」
「はーい‼」
そう霊夢から注意を受けるとフランはこぼれそうなほど溢れているお菓子を押さえながら次の場所に向かった。
霊夢は見えなくなるまで見送っていた。
「れーむ‼最強のあたいにお菓子を寄越せ!」
「は?やるわけないでしょ?」
「ただいまぁー‼」
フランは大きな声で叫びながら館に飛び込む。あれからいろいろなところを回りアリスと魔理沙にはもらい、その他の妖精や妖怪からは奪いフランの籠は一杯だった。はいきらずに両手で抱えている。レミリアはそんなフランを優しく抱き締める。
「おかえりなさいフラン。楽しかった?」
姉の問いにフランは
「うんっ‼」
と元気よく答えた。その可愛らしい仕草にレミリアの頬が緩む。が過保護なレミリアに命じられてフランのあとをこっそりとつけていたメイド長は複雑な表情をしていた。
後日
「フランがあたいたちのお菓子をとったんだ!」
「あやややや...取材用のあめ玉を全て奪われてしまいました❗」
「わぁーんわちきのお菓子~」
「幽々子様にあげる予定のお菓子をフランちゃんが...‼」
幻想郷のあちこちから寄せられる苦情の電話をメイド長は全て一人で対応したのだった。
無邪気なフランちゃんがかわいらしかったです
無邪気って言葉だけでは足りない気もしますがとにかくかわいらしかったです