Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷でのバレンタインデー2018

2020/02/14 20:20:02
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はい、トガクシさんバレンタインデー
え?射命丸さん良いんっすか?
はい、私からの気持ちです
ありが! ありがとうっす!


『戸隠は射命丸からチョコレートを貰った……はずだった。そのチョコレートは射命丸の手から離れることは無かった。』



「……で、ここで今私が大声出して人を呼んだら。咎隠さんがまるでチョコ奪っているみたいですね」

「へけ? へけっす?」

「椛さんもそう思いますよね」

 椛は、関わりたくなく。空気のようにその場にいたのだが話掛けられてしまった。

 本人の意思とは関係なく、チョコの坩堝に巻き込まれてしまったのだった。

「ねえ、椛さん。そうおもいますよね」

「は、はいそうですね。最低野郎ですね」

「ちょっと、待って欲しいっす。射命丸さんがチョコレートくれるって言ったのにっす!」

 戸隠はそう言ったものの、射命丸はそんな事言ったっけって感じで、エッて顔している。

「あー、もしかして勘違いしちゃいましたか?」

「だって、射命丸さんがチョコくれるって」

「あの、私がいつチョコあげるっていいました? バレンタインデーって言っただけですよね」

 確かに、射命丸は一言もチョコくれるなんて言ってない。
 
 そう思わせる動作はあったかも知れないが、言ってない。

「そんなっす。じゃあ、そのチョコレートは何のために」

「何のため、そんなの決まってるじゃないですか」

 そういうと、最初で一言喋ってから、空気のようにその場に居た椛にチョコレートを渡したのだった。

「え? 文様?」

 椛は今までの流れから、突然チョコレート渡されて可愛いおめめをぱちくり。

 嬉しい気持ちより、今は驚きが増さっているようだ。

「初めからこうして居れば良かったですね」

 回りくどいことして、混乱させてしまったとちょっと反省。

「……3倍返しなんてできませんよ」

 少し間が合って、椛は冷静さをとりもどして、チョコレートを受け取るという現実に立ち向かった。

 射命丸が持っているチョコは、明らかに高そうな品物だった。

「返してくれるなら気持ちだけで結構ですから」

 本当はチョコレート欲しいけど遠慮してる椛の手にチョコレートを押し付ける。

「あ、その。ありがとうございます」

 チョコレートあげて、貰って、2人は幸せだった。 

 

 あーこれって、空気だったのは戸隠だったんだなと戸隠は感じてただ去るしかなかった。

 帰り道、道端に落ちてたナットを石けりのつもりで蹴ったら痛い。後で親指見たらチョコレートカラーになってた。

 
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コメント



0.100簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
美人局の一種なのか〜可愛そう
2.100平田削除
同情点
4.100名前が無い程度の能力削除
空気を読む程度の能力者
5.100名前が無い程度の能力削除
このシリーズ毎回戸隠さんがひどい目にあってかわそう。
でも嫌われながらも幻想郷のキャラと毎回話せてずるい。
6.100名前が無い程度の能力削除
カワイソ……
7.100終身削除
ひどい目に遭いながらも何となく愉快な雰囲気になるのが戸隠氏の冒険なのに今回はなんかもの悲しい感じですね… つよくいきて