私は訓練という名で銃一つだけ持たされて、地上に降ろされた。なんだそれは。依姫様は一体何を考えているのだろうか。私には伺いしれないものがあるのかもしれないが、穢れた地上に落とされるのは良い気はしない。しかも私は元々餅つきの兎なのにペットになってから無茶なことばかりしているように思う。地上人が攻めてきた時と、妖精が沢山来た時が大変だった。
落とされたのは幻想郷でもなにでもなく外の世界とよばれているところだった。依姫様曰く、月の技術で私が消えないようにしているとの事。月面に似たような硬いようなコンクリートの上にどすんと落とされてしまったたためにお尻が痛い。キュートな尻尾も痛くて困ってしまう。
うだうだ考えても仕方ない。とりあえず訓練という名の獣狩りを行おう。とりあえず鹿から狙おうか。なんで獣狩りなんてものを行おうのかと言うと「とりあえず基礎体力上げてこい。殺すことから学べ(以下要略」と依姫様に言われてしまったから。月のお偉い方は穢れを嫌うのになぜそんなことをさせるのか。もう下っ端にはなにも分からない。
ピョンと跳ね上がってボロボロの路上に立つ。ガチャリと持ち上げた銃も跳ね上がる。落とされてからやっとの事で周りを見た。ボロボロのコンクリート。路上に生える名前も知らない草や花。そうして上──空を見るとそびえ立つ緑に染まる山を見た。
この中から探さないといけないのか?これはめんどくさい。そもそも逃げたい。
私はそもそも努力なんてものをしてこなかった。餅つきの職務から逃げて、地上に逃げれば巫女に解放され、怖くて逃げて。そうして私はここにいる。豊姫様と依姫様のペットになって。
さぁ、歩こうか。訓練なんかどうでも良い。目的は果たさないと行けないけれどどうにかなるのかな。
緑の壁を歩き抜ける。兎に猿、鹿、熊……色々な動物を見つけるがどれも銃を放とうと撃ち抜くことが出来ない。しまいには肩が痛くなってきた。こんなのやってられるか。くそっ。
「これは依姫様からの司令……これは依姫様からの司令……」
哀れだろうと思われようが仕方ないのだ。こうやって自己暗示でも掛けなければ私はもう既に逃げているだろうな。一回休もうか。始めに落とされた所で水やら食料やらがあるだろうから。そこまで歩けばどうにかなる。
「やってらんねえよ。こんなのやってられるかクソっ」
イライラしながら私は森を降りていく。撃ち抜ける獣は見かけても、もう銃なんぞ構えたりしない。先に休むこと前提だからさ。
ジャリ、と足に固い感覚が戻ってくる。ようやっと路上まで降りてこれた。
降りてきた所に食料などは支給されていた。そこの所は殺さないようにしているのだろうか。月のお偉いさんは器用ですねー(棒)
大して美味くも無い硬い何かを齧る。これは餅ではない。餅みたいなよく分からん何かだ。不味い。口の中がねちっこいような感覚。それが嫌で私は水を煽った。
「不味い、ほんっとなんだよ……」
はあ、と飲んだ容器を置いたら、獣の声が響いた。
「うわぁっ、なんだ」
森の壁、緑の壁からデカい鹿がこちらに向かってきた。は? 私が何かした? くっそ、どうにでもなれ。
やけくそに構えた銃をぶっぱなす。ドカン、ドカンと大きな音が響く。
「うおおおおお! ぶっ倒れろ!!! この! この!」
目を瞑ってやけくそになる。もう神頼みだ。神なら豊姫様かな。豊姫様の方が優しいもんね。
ドカン、ドカン、ドカン。
グオオオオオ……ドサッ。
あ、倒れた。やったあ……やけくそになるもんだな。倒したことに喜びを感じて銃を放り投げた。これで帰れる。どうにかなる。
なんやかんやで豊姫様に迎えに来てもらってから私は気がついた。あ、あの銃忘れたな。放って置いたら九十九神になるとか、ならないとか。そんなこと、幻想郷に行った時に言われたような気がするがもういいか。
結局、月の技術で私の言動は見られていた。後日、依姫様にサシの訓練で扱かれた。
私が地上に行った意味はなんだったのか!意味無いだろう!
依姫様は笑顔で私をシバいた。
落とされたのは幻想郷でもなにでもなく外の世界とよばれているところだった。依姫様曰く、月の技術で私が消えないようにしているとの事。月面に似たような硬いようなコンクリートの上にどすんと落とされてしまったたためにお尻が痛い。キュートな尻尾も痛くて困ってしまう。
うだうだ考えても仕方ない。とりあえず訓練という名の獣狩りを行おう。とりあえず鹿から狙おうか。なんで獣狩りなんてものを行おうのかと言うと「とりあえず基礎体力上げてこい。殺すことから学べ(以下要略」と依姫様に言われてしまったから。月のお偉い方は穢れを嫌うのになぜそんなことをさせるのか。もう下っ端にはなにも分からない。
ピョンと跳ね上がってボロボロの路上に立つ。ガチャリと持ち上げた銃も跳ね上がる。落とされてからやっとの事で周りを見た。ボロボロのコンクリート。路上に生える名前も知らない草や花。そうして上──空を見るとそびえ立つ緑に染まる山を見た。
この中から探さないといけないのか?これはめんどくさい。そもそも逃げたい。
私はそもそも努力なんてものをしてこなかった。餅つきの職務から逃げて、地上に逃げれば巫女に解放され、怖くて逃げて。そうして私はここにいる。豊姫様と依姫様のペットになって。
さぁ、歩こうか。訓練なんかどうでも良い。目的は果たさないと行けないけれどどうにかなるのかな。
緑の壁を歩き抜ける。兎に猿、鹿、熊……色々な動物を見つけるがどれも銃を放とうと撃ち抜くことが出来ない。しまいには肩が痛くなってきた。こんなのやってられるか。くそっ。
「これは依姫様からの司令……これは依姫様からの司令……」
哀れだろうと思われようが仕方ないのだ。こうやって自己暗示でも掛けなければ私はもう既に逃げているだろうな。一回休もうか。始めに落とされた所で水やら食料やらがあるだろうから。そこまで歩けばどうにかなる。
「やってらんねえよ。こんなのやってられるかクソっ」
イライラしながら私は森を降りていく。撃ち抜ける獣は見かけても、もう銃なんぞ構えたりしない。先に休むこと前提だからさ。
ジャリ、と足に固い感覚が戻ってくる。ようやっと路上まで降りてこれた。
降りてきた所に食料などは支給されていた。そこの所は殺さないようにしているのだろうか。月のお偉いさんは器用ですねー(棒)
大して美味くも無い硬い何かを齧る。これは餅ではない。餅みたいなよく分からん何かだ。不味い。口の中がねちっこいような感覚。それが嫌で私は水を煽った。
「不味い、ほんっとなんだよ……」
はあ、と飲んだ容器を置いたら、獣の声が響いた。
「うわぁっ、なんだ」
森の壁、緑の壁からデカい鹿がこちらに向かってきた。は? 私が何かした? くっそ、どうにでもなれ。
やけくそに構えた銃をぶっぱなす。ドカン、ドカンと大きな音が響く。
「うおおおおお! ぶっ倒れろ!!! この! この!」
目を瞑ってやけくそになる。もう神頼みだ。神なら豊姫様かな。豊姫様の方が優しいもんね。
ドカン、ドカン、ドカン。
グオオオオオ……ドサッ。
あ、倒れた。やったあ……やけくそになるもんだな。倒したことに喜びを感じて銃を放り投げた。これで帰れる。どうにかなる。
なんやかんやで豊姫様に迎えに来てもらってから私は気がついた。あ、あの銃忘れたな。放って置いたら九十九神になるとか、ならないとか。そんなこと、幻想郷に行った時に言われたような気がするがもういいか。
結局、月の技術で私の言動は見られていた。後日、依姫様にサシの訓練で扱かれた。
私が地上に行った意味はなんだったのか!意味無いだろう!
依姫様は笑顔で私をシバいた。
このどうにでもなれ感
ずっと読んでられます
レイセンが不憫で最高です
うさぎにはこういうやってられない感が漂っているいいですよね