魔理沙はいつも何かを愛している様に思う。私が勝手にそう思うのだけれども。
博麗神社の社務所前で猫と戯れている。
「おまえは可愛いな〜」
よしよしと猫の頭を撫でる魔理沙。
「ねえ、魔理沙」
「ん? なんだ霊夢?」
……あんたはそんなに愛を注ぐ理由はなに……
私は声が出なかった。
「なんだ霊夢? 何か言いかけて」
「……ううん。なんでもないわ」
「……変な霊夢」
それで私に興味を失ったのかまた猫を撫でている。
……出会った時から気が付けば何かに興味を持って異様な程に愛を注いでいて。私が前に魔理沙を少しだけ撫でようとしたら、手を弾かれたのを思い出す。
あの時の拒否はいつもと違った。青ざめたような顔で、私の顔を見ずに飛び去った。よく見れば震えていたのかもしれない。あの後、数日は神社に来なかった。
……何かを愛すことは良いことなのだろう。何かにあまり興味を持てない私が言えることではないのだろうけれど。
笑顔で猫を撫でる魔理沙を見続ける。とても楽しそうな笑顔。私は魔理沙の笑顔を見るのは好きだと思う。
ふと気になったことを聞いてみる。
「魔理沙は猫が好きなの?」
魔理沙は笑顔でこちらに振り向いた。
「んあ? 猫か?」
「ええ。猫よ」
私は耳を疑うようなことを聞いた。
「嫌いだぜ? 何を言っているんだ?」
「……それはどういう意味かしら?」
そんなに嬉しそうに撫でていたのになぜそんなことを言うのか。
「そのままの意味だけど。だってな、猫は自由気ままだ。私はそこが嫌いだ」
「何よそれ。じゃあなぜそんなに撫でているの」
「──いつでも手折れるじゃないか? それしか理由なんかないさ」
そう、魔理沙は笑顔で言い切った。
博麗神社の社務所前で猫と戯れている。
「おまえは可愛いな〜」
よしよしと猫の頭を撫でる魔理沙。
「ねえ、魔理沙」
「ん? なんだ霊夢?」
……あんたはそんなに愛を注ぐ理由はなに……
私は声が出なかった。
「なんだ霊夢? 何か言いかけて」
「……ううん。なんでもないわ」
「……変な霊夢」
それで私に興味を失ったのかまた猫を撫でている。
……出会った時から気が付けば何かに興味を持って異様な程に愛を注いでいて。私が前に魔理沙を少しだけ撫でようとしたら、手を弾かれたのを思い出す。
あの時の拒否はいつもと違った。青ざめたような顔で、私の顔を見ずに飛び去った。よく見れば震えていたのかもしれない。あの後、数日は神社に来なかった。
……何かを愛すことは良いことなのだろう。何かにあまり興味を持てない私が言えることではないのだろうけれど。
笑顔で猫を撫でる魔理沙を見続ける。とても楽しそうな笑顔。私は魔理沙の笑顔を見るのは好きだと思う。
ふと気になったことを聞いてみる。
「魔理沙は猫が好きなの?」
魔理沙は笑顔でこちらに振り向いた。
「んあ? 猫か?」
「ええ。猫よ」
私は耳を疑うようなことを聞いた。
「嫌いだぜ? 何を言っているんだ?」
「……それはどういう意味かしら?」
そんなに嬉しそうに撫でていたのになぜそんなことを言うのか。
「そのままの意味だけど。だってな、猫は自由気ままだ。私はそこが嫌いだ」
「何よそれ。じゃあなぜそんなに撫でているの」
「──いつでも手折れるじゃないか? それしか理由なんかないさ」
そう、魔理沙は笑顔で言い切った。
親とひと悶着あったキャラだけに「やっぱり親からうまく愛情を注がれなかったから、愛されることも愛することも不器用なのかな」って思っちゃいますね。
めっちゃ好きです
大好きですありがとうございます!