ザアザアと降り止まない雨。最近は雨ばっかりだ。魔法の森に住んでいる以上仕方の無いことだが。梅雨にでも入ったのか?というレベルで降り続くものだから本当に鬱憤で仕方がない。
しかもここ最近研究ばかりで外にも出ていないのでさらに鬱憤が溜まるに溜まる。
「……いい加減外出るか」
雨が降っているが、気分転換にはなるだろう……とかそんなことを思いつつ伸びをする。
コンコン
ん? 誰か来たみたいだ。こんな雨の中良く来たな。
「魔理沙? いるかしら?」
おん? 霊夢か。珍しいな……とりあえず出るか。
「どうした霊夢、家なんかに来て」
そう言いながら私は出た。
「……魔理沙あんたねぇ……服ぐらい着てから出なさいよ」
一発目に小言をもらった。いやだって、ずっと家にいたんだから肌着のままでもいいだろう。え? ダメ? 酷くない?
「へーへー分かりましたー……と言うか霊夢濡れてるじゃないか。タオル取ってくるから中入って待っててくれよ」
私はガサガサと風呂場に向かう。
「だからあんたはもう少し……」
そんなことが聞こえた気がしたが無視した。まあ良いか。
洗ってあるタオルを取って霊夢の所に戻ると驚いた。上の服、脱いでやがる。
「お、おい、霊夢服脱ぐなよー!」
「何言ってるのよ。脱がなきゃ拭けないじゃない。それでこれ干してくれない?」
こいつ……少し恥ずかしいけれどタオルと濡れた服を受け取って干しに行く。とりあえず絞って水を減らすことしか出来ないか。とりあえず私のシャツでも持っていくか。
「霊夢ー、とりあえず私の服でも良いから着てろー」
バサッと私は届くように投げた。
「ちょっと……まぁ、ありがたく借りるわね」
「さすがに風邪ひかれたら困るしな」
霊夢は服を着ていた。そうして本題を出す。
「んで、霊夢。どうして家に来たんだ?」
椅子の上に座っている霊夢は答える。
「理由もなく家に来たらダメなのかしら?」
「質問を質問で返すのはずるいぜ……まあ、問題はないだろうけどさ」
少しの間無言になる。
ザアザア……
雨の音が響く。
「あんたが、神社に来ないから、私が来る羽目になったじゃない……」
雨の音と霊夢の声が響く。時々こうやって霊夢は甘えてくる。特に私が長いこと家に籠っていた時なんかは。
「はいさ、すみませんよっと。ほら霊夢おいで?」
私はソファの上に座って霊夢を待つ。少しいじわるかもしれないけれど、こういう時は私から行ったりしない。霊夢が来るのを待つのである。
「ん……」
カタリ、と霊夢は私の隣に座る。私と背中合せで。
「ほら、今回はどうした?」
私は背中に霊夢の熱を感じながら聞く。
「……あんたが来ないから……」
「うん」
「会いたくて……」
「うん」
「だから来たの……」
「ありがとな霊夢」
いつもはスッキリと言う霊夢は少しもにょもにょと恥ずかしそうにしている。
「なあ、霊夢? 後ろ向いて良いか?」
「……ヤダ」
今回は本当に恥ずかしいのか向くことを許されなかった。
後ろでもぞもぞと動いている霊夢。私が後ろのままでいると前を向いたのか、霊夢は私の背中に抱きついていた。
「ちょ、ちょっ、霊夢!」
私は驚いてしまう。普段、手は繋いだりとかはするけれど抱きしめるとかになると途端に霊夢は拒否するのに。私の心臓が持たない。
「もう少し……このままで……」
背中に顔を埋められたままそんなこと言われたら拒否なんか出来ないじゃないか。
「ん……魔理沙ぁ……」
「どうしたんだ、霊夢……」
「なんでもないわ……」
「……そうか」
もう今は何も考えられない。霊夢だけが私の……
「……今日、泊まっていくか?」
「泊まる……魔理沙と一緒にいたい……」
うぐぅぅ……破壊力ありすぎだろ。私だって一緒にいたい。
「霊夢、ありがと。私も一緒にいたいからさ」
「……うん」
ザアザア……ザアザア……
雨は降り続く……
しかもここ最近研究ばかりで外にも出ていないのでさらに鬱憤が溜まるに溜まる。
「……いい加減外出るか」
雨が降っているが、気分転換にはなるだろう……とかそんなことを思いつつ伸びをする。
コンコン
ん? 誰か来たみたいだ。こんな雨の中良く来たな。
「魔理沙? いるかしら?」
おん? 霊夢か。珍しいな……とりあえず出るか。
「どうした霊夢、家なんかに来て」
そう言いながら私は出た。
「……魔理沙あんたねぇ……服ぐらい着てから出なさいよ」
一発目に小言をもらった。いやだって、ずっと家にいたんだから肌着のままでもいいだろう。え? ダメ? 酷くない?
「へーへー分かりましたー……と言うか霊夢濡れてるじゃないか。タオル取ってくるから中入って待っててくれよ」
私はガサガサと風呂場に向かう。
「だからあんたはもう少し……」
そんなことが聞こえた気がしたが無視した。まあ良いか。
洗ってあるタオルを取って霊夢の所に戻ると驚いた。上の服、脱いでやがる。
「お、おい、霊夢服脱ぐなよー!」
「何言ってるのよ。脱がなきゃ拭けないじゃない。それでこれ干してくれない?」
こいつ……少し恥ずかしいけれどタオルと濡れた服を受け取って干しに行く。とりあえず絞って水を減らすことしか出来ないか。とりあえず私のシャツでも持っていくか。
「霊夢ー、とりあえず私の服でも良いから着てろー」
バサッと私は届くように投げた。
「ちょっと……まぁ、ありがたく借りるわね」
「さすがに風邪ひかれたら困るしな」
霊夢は服を着ていた。そうして本題を出す。
「んで、霊夢。どうして家に来たんだ?」
椅子の上に座っている霊夢は答える。
「理由もなく家に来たらダメなのかしら?」
「質問を質問で返すのはずるいぜ……まあ、問題はないだろうけどさ」
少しの間無言になる。
ザアザア……
雨の音が響く。
「あんたが、神社に来ないから、私が来る羽目になったじゃない……」
雨の音と霊夢の声が響く。時々こうやって霊夢は甘えてくる。特に私が長いこと家に籠っていた時なんかは。
「はいさ、すみませんよっと。ほら霊夢おいで?」
私はソファの上に座って霊夢を待つ。少しいじわるかもしれないけれど、こういう時は私から行ったりしない。霊夢が来るのを待つのである。
「ん……」
カタリ、と霊夢は私の隣に座る。私と背中合せで。
「ほら、今回はどうした?」
私は背中に霊夢の熱を感じながら聞く。
「……あんたが来ないから……」
「うん」
「会いたくて……」
「うん」
「だから来たの……」
「ありがとな霊夢」
いつもはスッキリと言う霊夢は少しもにょもにょと恥ずかしそうにしている。
「なあ、霊夢? 後ろ向いて良いか?」
「……ヤダ」
今回は本当に恥ずかしいのか向くことを許されなかった。
後ろでもぞもぞと動いている霊夢。私が後ろのままでいると前を向いたのか、霊夢は私の背中に抱きついていた。
「ちょ、ちょっ、霊夢!」
私は驚いてしまう。普段、手は繋いだりとかはするけれど抱きしめるとかになると途端に霊夢は拒否するのに。私の心臓が持たない。
「もう少し……このままで……」
背中に顔を埋められたままそんなこと言われたら拒否なんか出来ないじゃないか。
「ん……魔理沙ぁ……」
「どうしたんだ、霊夢……」
「なんでもないわ……」
「……そうか」
もう今は何も考えられない。霊夢だけが私の……
「……今日、泊まっていくか?」
「泊まる……魔理沙と一緒にいたい……」
うぐぅぅ……破壊力ありすぎだろ。私だって一緒にいたい。
「霊夢、ありがと。私も一緒にいたいからさ」
「……うん」
ザアザア……ザアザア……
雨は降り続く……
泊まるってことは多分アレですかね
とても良かったです。