「なあ、霊夢。妖怪って何だろうな」
社務所縁側の魔理沙が話す。
「どうしたのよ急に。そんなのただ退治するだけのものでしょうが」
聞かれた霊夢はお茶を飲む。
「そんなこと分かってるけど。改めて考えるとどういうものなんだろうって」
足をブラブラさせる魔理沙。
「人間を脅かしながらも人間がいないと存在していけない。認知されないと存在出来ないってどういうことなんだろうな」
「やけに今日はお喋りね」
霊夢はすまし顔のまま話す。
「それらはただあるからよ。あるだけで人間を襲い存在を保つだけのものよ。私は人間と妖怪の中立であるだけよ」
「今日はなんか巫女らしいこと言うな?」
スパコン!
良い音で魔理沙の頭は霊夢に叩かれる。
「これでも一応巫女よ。幻想郷を保つ為の装置。それが私」
「痛ったいな……力強すぎだろ。それと聞き捨てならない言葉が聞こえてきたんだが?」
いってーと言いながら頭をさすっている魔理沙は話を続ける。
「お前は装置なんかじゃない。お前は博麗霊夢という人間だ!」
「ふーん。そうなの。私は別に装置だろうがなんでもいいんだけどね。そう決められていたもの」
まるで世界に興味が無い顔。自分自身にもなにもないと思っているのだろう。
「なあ。なんで霊夢はそれで怒らないんだ?」
「どうして私が怒らなくちゃいけないの?それは魔理沙の仕事よ」
はぁ?と魔理沙が言う。
「なんで仕事なんだ?」
「さあね。自分で分かりなさいよ」
またゆっくりと霊夢がお茶を飲む。
「……分からないんだぜ」
「ゆっくり分かれば良いのよ。また分かったら言ってちょうだいね」
お、おう。と曖昧な返事。
「うーん。今日も研究したいし帰るか。じゃーなー!」
そういった途端、箒に乗って魔理沙は神社から離れていった。
「やっぱり分からないのね。あんたが私を繋げているのに。あんたが怒ってくれているからなのに……」
湯のみを持ったまま空を見上げる。
今日も空は青い。と思えば、目の前が暗くなった。
「紫、何をしてるのよ」
こんなイタズラなぞ紫しかしないのである。
「はぁい、お久しぶりね」
私の目の前にスキマを開け肩まで身体を出して扇子を開けながら紫は言う。
「万年寝てる奴が何を言うかと思えば。いつぶりって昨日ぶりでしようが」
最近何故かよく神社に訪れている紫。
「あらあらそうでしたわ」
わざとらしい言い方。
「で、今日は何の用?厄介事じゃないでしょうね」
ため息をつきながら湯のみを縁側のお盆に置く。
「ええ。厄介事ではありませんわ。ただあなたに問いかけをしに来ただけですもの」
「……はあ?私に問いかけ?なによ?」
霊夢の顔は食いかかるような顔をしていたと思う。
「霧雨魔理沙について」
「魔理沙ぁ?」
紫は扇子をパタンと閉じた。
「あなたにとってどんな人物なのかをもう一度考え直すべきね」
「は?それってどういう……」
霊夢が言い終わる前に紫はスキマを閉じてしまった。
「何が言いたかったのかしら……気にはかけておくべきか」
紫にいきなりの問いかけを食らって首を傾げる霊夢であった。
社務所縁側の魔理沙が話す。
「どうしたのよ急に。そんなのただ退治するだけのものでしょうが」
聞かれた霊夢はお茶を飲む。
「そんなこと分かってるけど。改めて考えるとどういうものなんだろうって」
足をブラブラさせる魔理沙。
「人間を脅かしながらも人間がいないと存在していけない。認知されないと存在出来ないってどういうことなんだろうな」
「やけに今日はお喋りね」
霊夢はすまし顔のまま話す。
「それらはただあるからよ。あるだけで人間を襲い存在を保つだけのものよ。私は人間と妖怪の中立であるだけよ」
「今日はなんか巫女らしいこと言うな?」
スパコン!
良い音で魔理沙の頭は霊夢に叩かれる。
「これでも一応巫女よ。幻想郷を保つ為の装置。それが私」
「痛ったいな……力強すぎだろ。それと聞き捨てならない言葉が聞こえてきたんだが?」
いってーと言いながら頭をさすっている魔理沙は話を続ける。
「お前は装置なんかじゃない。お前は博麗霊夢という人間だ!」
「ふーん。そうなの。私は別に装置だろうがなんでもいいんだけどね。そう決められていたもの」
まるで世界に興味が無い顔。自分自身にもなにもないと思っているのだろう。
「なあ。なんで霊夢はそれで怒らないんだ?」
「どうして私が怒らなくちゃいけないの?それは魔理沙の仕事よ」
はぁ?と魔理沙が言う。
「なんで仕事なんだ?」
「さあね。自分で分かりなさいよ」
またゆっくりと霊夢がお茶を飲む。
「……分からないんだぜ」
「ゆっくり分かれば良いのよ。また分かったら言ってちょうだいね」
お、おう。と曖昧な返事。
「うーん。今日も研究したいし帰るか。じゃーなー!」
そういった途端、箒に乗って魔理沙は神社から離れていった。
「やっぱり分からないのね。あんたが私を繋げているのに。あんたが怒ってくれているからなのに……」
湯のみを持ったまま空を見上げる。
今日も空は青い。と思えば、目の前が暗くなった。
「紫、何をしてるのよ」
こんなイタズラなぞ紫しかしないのである。
「はぁい、お久しぶりね」
私の目の前にスキマを開け肩まで身体を出して扇子を開けながら紫は言う。
「万年寝てる奴が何を言うかと思えば。いつぶりって昨日ぶりでしようが」
最近何故かよく神社に訪れている紫。
「あらあらそうでしたわ」
わざとらしい言い方。
「で、今日は何の用?厄介事じゃないでしょうね」
ため息をつきながら湯のみを縁側のお盆に置く。
「ええ。厄介事ではありませんわ。ただあなたに問いかけをしに来ただけですもの」
「……はあ?私に問いかけ?なによ?」
霊夢の顔は食いかかるような顔をしていたと思う。
「霧雨魔理沙について」
「魔理沙ぁ?」
紫は扇子をパタンと閉じた。
「あなたにとってどんな人物なのかをもう一度考え直すべきね」
「は?それってどういう……」
霊夢が言い終わる前に紫はスキマを閉じてしまった。
「何が言いたかったのかしら……気にはかけておくべきか」
紫にいきなりの問いかけを食らって首を傾げる霊夢であった。
いいレイマリでした
霊夢の代わりに怒ってあげて
飄々としてるようで悩みも葛藤もあるけど負けずに気丈に振る舞う
それが俺の中の霊夢のイメージ