かちり、と後ろから音がしました。
私には、それが何の音なのか、とんと判別がつきませんでした。
ただ、この不思議な時間が終わりを迎えたということだけは、おぼろげながら察することができました。
私のサードアイから、こいしの手が離れて、そのまま肩に軽い衝撃が走りました。
「……こいし」
こいしが、私の肩に寄りかかってきたのでした。
「ねえお姉ちゃん、どうだった? 生命の鼓動の演奏会」
こいしの言葉に、ようやく私は、あの不思議な時間を表す言葉を知りました。
「ええ、素敵な時間でした」
「とっても?」
「もちろん」
「そっか」
良かった、とこいしは小さく呟きました。
私の世界にはあっという間に、いつもの喧騒が戻ってきました。
ペットたちの鳴き声があちこちから上がり、かれらの様々な心情が私のサードアイに映し出され、ついでに私は思い出したように、くわと欠伸を漏らしました。
「私はそろそろ寝ることにします。お休みなさい、こいし」
「うん、おやすみ」
私はそれに、言葉にし難い安堵の念を感じていました。
しかしその一方で、近いうちに私がまた、あの不思議な演奏会を恋しく思うであろうことも、何となくですが察していたのでした。
でもちょっと軽い気もする
アイディア一発勝負からもっと飛躍してほしかった
夜中まで働いて疲れていたであろうさとりが、ふっと肩の力を抜いたような感覚がありました
お姉ちゃん思いのこいしちゃんがかわいらしかったです
2ページ目の内容が薄いのも一発ネタを披露した後の賢者タイムなんだろうね