お姉さまに、
海が見たいと、
いったなら、
館のまわりの湖に、
塩を投入して、
さあ、海よ。
なんて言いだした。
そこに住んでいる、
妖精さんたちが、
しょっぱいしょっぱいと、
怒ったから、
二人して妖精さんたちに、
謝った、
謝ったところで、
しょっぱいことに、
変わりはないから、
そもそも、
塩なんて、
どこで手に入れたのかなんて、
謎で、
運動したら汗がでて、
塩がとれたなんて、
知りたくなかったし、
咲夜はがんばったと思う、
咲夜は人間だから、
死にやすい、
妖精は死んでも、
一回お休みをしたら、
また生き返るんだって、
咲夜も妖精になったら、
いいのに、
なんて言ったら、
咲夜は、
私、妖精ですよ、
だって、
全然知らなかったから、
お姉さまは、
びっくりして、
咲夜の運命を、
ぐちゃぐちゃにしてしまったの。
咲夜の運命がぐにゃぐにゃで、
なんというか、
今日とか明日とか明後日とか、
そういった近いときに、
なにか不吉なことが、
おこるんだって、
占いみたいな、
運命だけど、
ぐしゃぐしゃすぎて、
ちゃんとはわからないみたい、
だから、
咲夜を私の部屋で、
今日とか明日とか明後日までは、
そっとしておいて、
不吉が通り過ぎるのを、
待とうじゃないかと、
そういうお話になった、
咲夜はお仕事がとどこおると、
ぷんぷんしてて、
可愛かったから、
頭をなでてあげると、
もっと、
ぷんすかして、
こどもじゃあるまいしと、
こどものように、
怒ってた、
海は、
底に穴あけて、
一度、水を全部抜いて、
新しい水をいれたから、
湖にもどった。
妖精さんたちも、
もう怒ってなかった。
咲夜だけが、
怒っていたけど、
それは、
自分が妖精だなんて、
嘘をついたからだから、
しようがないことだと、
思った、
咲夜の不吉は、
まだ訪れてないけれど、
もしかしたら、
私たちの、
身に覚えがないだけで、
不吉はとうの昔に、
過ぎさって、
しまったんじゃないかなと、
咲夜に話した、
咲夜は、
不吉なんかに、
負けやしませんよ、
と、強がっていたけれど、
そういえば、
穴をあけた、
湖の底と、
私の部屋がつながっていた、
しょっぱい水は、
私の部屋にあふれて、
流れこんで、
私は吸血鬼だから、
おぼれると思ったけれど、
咲夜が時間をとめて、
助けてくれたみたい、
咲夜は半分しょっぱくなって、
半分はいつもの甘いかおりがした、
だっこされた状態で、
扉は海の底に沈んでしまったから、
これが不吉なのかなあと、
思う、
思うけれど、
どちらかといえば、
咲夜じゃなくて、
私にとっての不吉、
でも、
考えてみれば、
海がみたいと望んだのは、
私で、
まさに、
私の部屋は海みたい、
みなもがきらきらって、
きれい、
お魚たちはいない、
私たちだけの海、
咲夜に、
すごいねえって、
咲夜は、
すごいですねえって、
うれしくなって、
はねを、
ばたばたした、
ばたばたした、
はねが、
咲夜の顔にあたって、
いたいいたいと、
ああ、
これが咲夜にとっての、
不吉なのかなあ、
と思った、
私のはねは、
ちょっと変わったかたちで、
きらびやかに見える、
ところは、
宝石みたいで、
それがみなもに、
反射して、
海が虹色に輝いて、
きれい、
部屋の半分が海で、
部屋の半分は私の部屋、
私は咲夜にだっこされていたけど、
ようようと考えたら、
私は飛べるのだから、
咲夜に言おうかと、
思った、
でも、
これはこれで、
悪くもなんじゃあないかなあ、
ぎゅっと、抱かれて、
ぎゅっと、抱きかえして、
こういうぎゅっと、
も好きかもしれない、
なんて、
ふふりとおもう。
ぱちん、と、
音がしたら、
海はきえて、
私は私の部屋にもどってた、
椅子にすわってて、
机があって、
机には紅茶があった、
咲夜がしたんだ、
きれいな海は、
消えてしまった、
ちょっと残念に思う、
私の前には、
お姉さまがすわってて、
紅茶をのんでいた、
私も、のもうと、
カップを手にすると、
透明な水が、
カップをみたしてた、
海だった、
そこには海があった。
海がみたかったんでしょう。
うん、
小さいけれど、
それも海よ、
お姉さまは言うけれど、
さっきまでは、
お姉さまが、
すわっていた場所も、
海だったんだよ。
あら、それはすてきね。
うん、
海をひとくち、
のんでみる、
しょっぱい、
でも、
なんだか、
おおきい、
海をかんじた。
海が見たいと、
いったなら、
館のまわりの湖に、
塩を投入して、
さあ、海よ。
なんて言いだした。
そこに住んでいる、
妖精さんたちが、
しょっぱいしょっぱいと、
怒ったから、
二人して妖精さんたちに、
謝った、
謝ったところで、
しょっぱいことに、
変わりはないから、
そもそも、
塩なんて、
どこで手に入れたのかなんて、
謎で、
運動したら汗がでて、
塩がとれたなんて、
知りたくなかったし、
咲夜はがんばったと思う、
咲夜は人間だから、
死にやすい、
妖精は死んでも、
一回お休みをしたら、
また生き返るんだって、
咲夜も妖精になったら、
いいのに、
なんて言ったら、
咲夜は、
私、妖精ですよ、
だって、
全然知らなかったから、
お姉さまは、
びっくりして、
咲夜の運命を、
ぐちゃぐちゃにしてしまったの。
咲夜の運命がぐにゃぐにゃで、
なんというか、
今日とか明日とか明後日とか、
そういった近いときに、
なにか不吉なことが、
おこるんだって、
占いみたいな、
運命だけど、
ぐしゃぐしゃすぎて、
ちゃんとはわからないみたい、
だから、
咲夜を私の部屋で、
今日とか明日とか明後日までは、
そっとしておいて、
不吉が通り過ぎるのを、
待とうじゃないかと、
そういうお話になった、
咲夜はお仕事がとどこおると、
ぷんぷんしてて、
可愛かったから、
頭をなでてあげると、
もっと、
ぷんすかして、
こどもじゃあるまいしと、
こどものように、
怒ってた、
海は、
底に穴あけて、
一度、水を全部抜いて、
新しい水をいれたから、
湖にもどった。
妖精さんたちも、
もう怒ってなかった。
咲夜だけが、
怒っていたけど、
それは、
自分が妖精だなんて、
嘘をついたからだから、
しようがないことだと、
思った、
咲夜の不吉は、
まだ訪れてないけれど、
もしかしたら、
私たちの、
身に覚えがないだけで、
不吉はとうの昔に、
過ぎさって、
しまったんじゃないかなと、
咲夜に話した、
咲夜は、
不吉なんかに、
負けやしませんよ、
と、強がっていたけれど、
そういえば、
穴をあけた、
湖の底と、
私の部屋がつながっていた、
しょっぱい水は、
私の部屋にあふれて、
流れこんで、
私は吸血鬼だから、
おぼれると思ったけれど、
咲夜が時間をとめて、
助けてくれたみたい、
咲夜は半分しょっぱくなって、
半分はいつもの甘いかおりがした、
だっこされた状態で、
扉は海の底に沈んでしまったから、
これが不吉なのかなあと、
思う、
思うけれど、
どちらかといえば、
咲夜じゃなくて、
私にとっての不吉、
でも、
考えてみれば、
海がみたいと望んだのは、
私で、
まさに、
私の部屋は海みたい、
みなもがきらきらって、
きれい、
お魚たちはいない、
私たちだけの海、
咲夜に、
すごいねえって、
咲夜は、
すごいですねえって、
うれしくなって、
はねを、
ばたばたした、
ばたばたした、
はねが、
咲夜の顔にあたって、
いたいいたいと、
ああ、
これが咲夜にとっての、
不吉なのかなあ、
と思った、
私のはねは、
ちょっと変わったかたちで、
きらびやかに見える、
ところは、
宝石みたいで、
それがみなもに、
反射して、
海が虹色に輝いて、
きれい、
部屋の半分が海で、
部屋の半分は私の部屋、
私は咲夜にだっこされていたけど、
ようようと考えたら、
私は飛べるのだから、
咲夜に言おうかと、
思った、
でも、
これはこれで、
悪くもなんじゃあないかなあ、
ぎゅっと、抱かれて、
ぎゅっと、抱きかえして、
こういうぎゅっと、
も好きかもしれない、
なんて、
ふふりとおもう。
ぱちん、と、
音がしたら、
海はきえて、
私は私の部屋にもどってた、
椅子にすわってて、
机があって、
机には紅茶があった、
咲夜がしたんだ、
きれいな海は、
消えてしまった、
ちょっと残念に思う、
私の前には、
お姉さまがすわってて、
紅茶をのんでいた、
私も、のもうと、
カップを手にすると、
透明な水が、
カップをみたしてた、
海だった、
そこには海があった。
海がみたかったんでしょう。
うん、
小さいけれど、
それも海よ、
お姉さまは言うけれど、
さっきまでは、
お姉さまが、
すわっていた場所も、
海だったんだよ。
あら、それはすてきね。
うん、
海をひとくち、
のんでみる、
しょっぱい、
でも、
なんだか、
おおきい、
海をかんじた。
相変わらずのめちゃくちゃなのに素晴らしい雰囲気の良い作品でした。
不思議な文章と展開なのに気が付けばノンストップで読んでしまいました
とても素敵な話でした
でもあとがきですべてが台無しだ
楽しく読ませて頂きました。