小さい神社の境内だった。その境内に二人の人物がいた。
一人は赤を基準にした巫女服を着た女性。それに対峙するように初老の男がいる。
二人は構えていた。女性は構えたまま微動だにせず初老の男も同じだった。
女性の額に微かに汗が出ていた。
「行くぞ。巴殿」
初老の男は言うと足が動いた。巴と呼ばれた女性。博麗巴も足を動かす。
お互いに走り出し間合いが重なり交差する。
「やる」
巴は体を反転させる。初老の男はすでに体を反転させて構えていた。
巴もすぐに構え直す。
また二人は対峙する。境内には静けさだけが包み込む。
今度は巴が動く。初老の男は動かなかった。
巴と初老の男の体が近づく。そして次には巴は地面にあお向けになっており、初老の男は巴の鳩尾に拳を入れる振りをしていた。
「.....また負けた」
巴はあお向けのまま小さく溜息をして言う。
「巴殿。其方は力は強いが技が雑過ぎるからすぐに攻撃が分かる」
初老の男は拳を解きながら言う。
「妖忌殿、もう一回」
巴は立ちながら言う。
「もう一回やるのか?」
妖忌と呼ばれた初老の男。魂魄妖忌は呆れた顔をした。
「そうだ。武士たる者は常に強くないといけないからね」
「巴殿は今は博麗神社の巫女じゃろ」
「それは紫殿が勝手に決めた事。私は常に武士と思ってる」
「そうか......」
「それだし、妖忌殿も武士じゃろ」
「昔はな」
「昔だが、心は武士のまま。私には分かる」
「巴殿はなんでも強引だな」
妖忌はハハハと笑うと巴も笑う。
「あらー。陽気に笑ってるわね」
境内の空間からスキマが現れ二人の女性が顔を出した。
「紫殿に幽々子殿。どうしたのだ」
巴は女性達に言う。
「貴女が、巫女の仕事もせずに妖忌と組打ち(組手)ばっかやってるからね。お説教しに来たのよ」
紫と呼ばれた女性。八雲紫は巴に向かって口を尖らす。
「これは武士にとって大事なこと」
「なにが武士よ。今は博麗の巫女なのよ。せめて神社の掃除ぐらいしなさいよ」
「掃除やってもいいけど前に社を壊したけどそれでも」
「えーい。もっと器用に掃除しなさいよ」
紫は巴にガミガミと言い始めた。
「あー。いつもの事が始まったな」
妖忌は二人を見て呆れたように言う。
「いいじゃない。妖忌。巴もかなり元気になってるみたいだし」
妖忌の隣に幽々子。西行寺幽々子がお握りを食べながらいた。
「そうじゃな」
妖忌はガミガミと怒られてる巴を見ながら言う。
偶然だった。妖忌が薪割りをする為に偶然に山に伐りに行って時に巴が倒れていたのを見つけ助けた。
助けた時は何も口にせず、ずっと俯いていた。
しかし紫や幽々子が元気づけて今は博麗の巫女をしている。
しかし本人は武士と言い張り続けている。
「食べる? 妖忌」
幽々子は手にしていたお握りを食べ終えてから妖忌にお握りの入った入れ物を見せる。
「そうか、では頂くか」
妖忌は入れ物からお握りを一つ手にして口する。
「まあ、当分の間、終わりそうないわね」
「仕方ないわ。巴が隠し持ってるお酒を飲みながら待ちましょう」
幽々子はそう言いながら博麗神社の居間に向かっていた。
「そうじゃな」
妖忌もお握りを食べながら幽々子の後について行く。
境内にはガミガミと怒ってる紫とあたふたと言い訳してる巴しかいなかった。
一人は赤を基準にした巫女服を着た女性。それに対峙するように初老の男がいる。
二人は構えていた。女性は構えたまま微動だにせず初老の男も同じだった。
女性の額に微かに汗が出ていた。
「行くぞ。巴殿」
初老の男は言うと足が動いた。巴と呼ばれた女性。博麗巴も足を動かす。
お互いに走り出し間合いが重なり交差する。
「やる」
巴は体を反転させる。初老の男はすでに体を反転させて構えていた。
巴もすぐに構え直す。
また二人は対峙する。境内には静けさだけが包み込む。
今度は巴が動く。初老の男は動かなかった。
巴と初老の男の体が近づく。そして次には巴は地面にあお向けになっており、初老の男は巴の鳩尾に拳を入れる振りをしていた。
「.....また負けた」
巴はあお向けのまま小さく溜息をして言う。
「巴殿。其方は力は強いが技が雑過ぎるからすぐに攻撃が分かる」
初老の男は拳を解きながら言う。
「妖忌殿、もう一回」
巴は立ちながら言う。
「もう一回やるのか?」
妖忌と呼ばれた初老の男。魂魄妖忌は呆れた顔をした。
「そうだ。武士たる者は常に強くないといけないからね」
「巴殿は今は博麗神社の巫女じゃろ」
「それは紫殿が勝手に決めた事。私は常に武士と思ってる」
「そうか......」
「それだし、妖忌殿も武士じゃろ」
「昔はな」
「昔だが、心は武士のまま。私には分かる」
「巴殿はなんでも強引だな」
妖忌はハハハと笑うと巴も笑う。
「あらー。陽気に笑ってるわね」
境内の空間からスキマが現れ二人の女性が顔を出した。
「紫殿に幽々子殿。どうしたのだ」
巴は女性達に言う。
「貴女が、巫女の仕事もせずに妖忌と組打ち(組手)ばっかやってるからね。お説教しに来たのよ」
紫と呼ばれた女性。八雲紫は巴に向かって口を尖らす。
「これは武士にとって大事なこと」
「なにが武士よ。今は博麗の巫女なのよ。せめて神社の掃除ぐらいしなさいよ」
「掃除やってもいいけど前に社を壊したけどそれでも」
「えーい。もっと器用に掃除しなさいよ」
紫は巴にガミガミと言い始めた。
「あー。いつもの事が始まったな」
妖忌は二人を見て呆れたように言う。
「いいじゃない。妖忌。巴もかなり元気になってるみたいだし」
妖忌の隣に幽々子。西行寺幽々子がお握りを食べながらいた。
「そうじゃな」
妖忌はガミガミと怒られてる巴を見ながら言う。
偶然だった。妖忌が薪割りをする為に偶然に山に伐りに行って時に巴が倒れていたのを見つけ助けた。
助けた時は何も口にせず、ずっと俯いていた。
しかし紫や幽々子が元気づけて今は博麗の巫女をしている。
しかし本人は武士と言い張り続けている。
「食べる? 妖忌」
幽々子は手にしていたお握りを食べ終えてから妖忌にお握りの入った入れ物を見せる。
「そうか、では頂くか」
妖忌は入れ物からお握りを一つ手にして口する。
「まあ、当分の間、終わりそうないわね」
「仕方ないわ。巴が隠し持ってるお酒を飲みながら待ちましょう」
幽々子はそう言いながら博麗神社の居間に向かっていた。
「そうじゃな」
妖忌もお握りを食べながら幽々子の後について行く。
境内にはガミガミと怒ってる紫とあたふたと言い訳してる巴しかいなかった。
白粉の
マロ眉の
巫女
これじゃあ巴御前を引き合いに出しても女武者の点しか使えてない。
戦いの最中置いていってしまった義仲への気持ちとか、後悔、慚愧の念とか出しても良いんじゃないだろうか。
逆に、巴御前が博麗になったんじゃなくて、博麗が巴御前になったとかも物語出来そうよね