フランドールはきづいた。
自身の能力が、
ありとあらゆるものを破壊する、
そんな能力ならば、
もしかしたら、自身は、
ありとあらゆるものを破壊できるのでは、
と、
きづいた。
きづいてしまったのなら、
しようがない。
そう話しかけてきたのは、
ありとあらゆるものであった。
ありとあらゆるものは、
いつかこんな日がくることを、
わかっていたかのように、
どこか遠い目をして、
フランドールに語った。
語り終えたありとあらゆるものは、
これでよかったのだ、
と、
静かにめをふせてそのときをまった。
一秒がすぎて、
一分がすぎて、
一時間がすぎた。
けれども。
ありとあらゆるものが破壊されることは、
なかった。
なかったのだ。
なぜだ。
なぜなのかが、
ありとあらゆるものにはわからなかった。
なぜなのか。
フランドールは語った。
語り終わったフランドールは、
静かにうなずいて、
もう、いいでしょうと、
ほほをそめて、
でも、どこか満足そうに。
もう、いいでしょうと、
もう一度いった。
こんなことを言うのは、
最期のときだけだと思っていたともいった。
私があまのじゃくだったら、
最期だったのかもしれないけどね、
ふふりと笑ったのは、
照れかくしだというのは、
ありとあらゆるものの目からみても、
あきらかだったから。
そうだねと、
わらった。
最高の告白なんじゃないでしょうか
ありとあらゆるものと言ってよいレミフラでした
いつか、姉から卒業して、能力名が変わる日は来るのでしょうか?
そしたら、嬉しいような寂しいような
フランにとって姉こそが『ありとあらゆるもの』だという認識はすごく良かったです
とてもよかったです。