さあ、今日で包帯をとっても大丈夫よ。
…………
怖がらないで
…………
永琳に促されて少女は顔に巻かれていた包帯を外したのだった。
「これが、私、私っすか?」
「そうよ、あなたは戸隠妹から名実共に咲夜妹に生まれ変わったのよ」
「……うれしいっす」マジサクスマイル
「あとは、その戸隠みたいな。口調をやめれば完璧ね」
あの日の晩、戸隠が考えた史上最高に可愛い妹の戸隠妹は紅魔館で咲夜と出会ったのだった。
最初、咲夜は戸隠妹のことを、侵入者とし、そして設定上とはいえ穢れた戸隠の血縁関係だから排除しようとしたのだった。
しかし、咲夜が何本ものナイフを投げつけてもマジトガスマイルで健気に応戦するのみだった。
戸隠妹は戸隠の妹というだけでいわれのない迫害を受けて育った。
害は戸隠ではあり、戸隠妹ではないと証明するためにどんなに苦しくても辛くてもただそれしかできないのであった。
そして、なんど被弾しても戸隠の妹という設定のせいで不死身であった。
『……いい加減、ここから出ていきなさい』
倒すことを、諦めた咲夜は説得で排除を試みたのだった。
『咲夜お姉様、私は設定上この話の中では絶対に紅魔館から出ないことになって居るっす』
ところが、外道な設定のせいで外には出られない。
『酷い、誰がそんな……戸隠か』
『はいっす』マジトガスマイル
もはや、咲夜には戸隠妹を排除する手立てはなかった。
それどころか、何か哀れみと自分の出生を重ねたのか同情心が芽生えたのだった。
そして、一ついい案が浮かんで提案したのだった。
『だったら、戸隠妹なんてやめて私の妹になったらいいわ』
『え、なんて魅力的な提案っすか。でも、私は設定上戸隠の妹、咲夜お姉様の妹になんて成れないっす』
『何を言ってるの? ここは幻想郷、そんなのあなたの気持ち次第で神にもなれるところなのよ』
『私、咲夜お姉様の妹になるっす』
咲夜の提案を受け入れて、戸隠妹は咲夜妹になることを決意したのだった。
そして、このサクヒンのタグを咲夜妹に変更し、永琳のところでオリキャラ整形手術受け今日のこのサクヒンに至ったのである。
「永琳お姉様ありがとうございます」
「お礼は、咲夜に言うのね」
「はいっす!」マジトガスマイル
「はいマジサクスマイルでしょ?」
「はい」マジサクスマイル
「うん、よろしい」
この後、咲夜妹は永琳にオリキャラ整形手術したことによって起きる問題のケアのことを教わったり、暫くは激しいオリキャラの独りよがりな行動を控えるようにと注意されたのだった。
そのような事柄で1時間程時間が経った時に、紅魔館から咲夜が迎えに来た。咲夜と咲夜妹は永琳にもう一度お礼を言うと永遠亭を出て紅魔館に向かったのだった。
そして、二人は紅魔館についた。
「咲夜お姉様」
「なにかしら?」
「私は咲夜お姉様の妹にしてもらいましたが、今日からどうすればいいのでしょうか? 住む家も、仕事もありません」
そう、戸隠妹という立ち位置から離れてしまった以上、咲夜妹には居場所はなかった。
なんとなく連れられて紅魔館に来たものの別に紅魔館の住民になったわけでは無い。
「え? 紅魔館に住んで働かないの?」
おかしなことを言うのねという感じで、咲夜は言った。
「そんな、勝手なことをしてしまっても大丈夫なのですか?」
咲夜はメイド長と聞いていたが採用まで権限を持っているとは聞いてはいない。
「なんとかなるわ」
そして、やはり咲夜には採用を勝手に決める権限はなかった。
「何とかですか」
しかし、人の出入りがいい加減な紅魔館だから、適当にそれっぽいことをしてれば住めるし働くこともできるだろうと咲夜は軽い気持ちだった。
「ええ、じゃあ、お嬢様にあなたを紹介するわね」
ただ、咲夜妹があんまりにも不安そうな感じだったので咲夜はレミリアに紹介することにしたのだった。
そして、二人はレミリアの私室を訪れた。
「咲夜、まだお茶の時間じゃないのだけれど」
「お嬢様、今日は紹介したい人が居るのですが」
「紹介?」
「実は私の妹です」
「あなたに、妹なんて居たっけ?」
「それが、できたのです」
「ふーん、まあいいよ」
レミリアは紹介の許可を出した。といっても、咲夜の後ろに咲夜妹が居たので最初から視界には入っていたが。
「戸隠の妹をやめて今日から咲夜お姉様の妹になりました。名前も改名して戸隠妹から咲夜妹です。今日から紅魔館で働かせて下さい」
「……えっと咲夜、咲夜の妹の咲夜妹?」
レミリアは咲夜咲夜咲夜と頭の中で整理し始めた。
咲夜が一人二人三人、えっと妹。そうか、咲夜の妹か……咲夜妹。うん、なんて安直で煩わしい。
「あれお嬢様、私の妹は駄目でしたか?」
レミリアのその様子をあれれって感じ取り、そう言った咲夜を見た咲夜妹はマジトガスマイルしそうになってしまった。
しかし、レミリアの次の言葉で普通に初めてスマイルできたのだった。
「まあまずは、その紛らわしい名前の替わりになる名前をあげなくちゃね」
…………
怖がらないで
…………
永琳に促されて少女は顔に巻かれていた包帯を外したのだった。
「これが、私、私っすか?」
「そうよ、あなたは戸隠妹から名実共に咲夜妹に生まれ変わったのよ」
「……うれしいっす」マジサクスマイル
「あとは、その戸隠みたいな。口調をやめれば完璧ね」
あの日の晩、戸隠が考えた史上最高に可愛い妹の戸隠妹は紅魔館で咲夜と出会ったのだった。
最初、咲夜は戸隠妹のことを、侵入者とし、そして設定上とはいえ穢れた戸隠の血縁関係だから排除しようとしたのだった。
しかし、咲夜が何本ものナイフを投げつけてもマジトガスマイルで健気に応戦するのみだった。
戸隠妹は戸隠の妹というだけでいわれのない迫害を受けて育った。
害は戸隠ではあり、戸隠妹ではないと証明するためにどんなに苦しくても辛くてもただそれしかできないのであった。
そして、なんど被弾しても戸隠の妹という設定のせいで不死身であった。
『……いい加減、ここから出ていきなさい』
倒すことを、諦めた咲夜は説得で排除を試みたのだった。
『咲夜お姉様、私は設定上この話の中では絶対に紅魔館から出ないことになって居るっす』
ところが、外道な設定のせいで外には出られない。
『酷い、誰がそんな……戸隠か』
『はいっす』マジトガスマイル
もはや、咲夜には戸隠妹を排除する手立てはなかった。
それどころか、何か哀れみと自分の出生を重ねたのか同情心が芽生えたのだった。
そして、一ついい案が浮かんで提案したのだった。
『だったら、戸隠妹なんてやめて私の妹になったらいいわ』
『え、なんて魅力的な提案っすか。でも、私は設定上戸隠の妹、咲夜お姉様の妹になんて成れないっす』
『何を言ってるの? ここは幻想郷、そんなのあなたの気持ち次第で神にもなれるところなのよ』
『私、咲夜お姉様の妹になるっす』
咲夜の提案を受け入れて、戸隠妹は咲夜妹になることを決意したのだった。
そして、このサクヒンのタグを咲夜妹に変更し、永琳のところでオリキャラ整形手術受け今日のこのサクヒンに至ったのである。
「永琳お姉様ありがとうございます」
「お礼は、咲夜に言うのね」
「はいっす!」マジトガスマイル
「はいマジサクスマイルでしょ?」
「はい」マジサクスマイル
「うん、よろしい」
この後、咲夜妹は永琳にオリキャラ整形手術したことによって起きる問題のケアのことを教わったり、暫くは激しいオリキャラの独りよがりな行動を控えるようにと注意されたのだった。
そのような事柄で1時間程時間が経った時に、紅魔館から咲夜が迎えに来た。咲夜と咲夜妹は永琳にもう一度お礼を言うと永遠亭を出て紅魔館に向かったのだった。
そして、二人は紅魔館についた。
「咲夜お姉様」
「なにかしら?」
「私は咲夜お姉様の妹にしてもらいましたが、今日からどうすればいいのでしょうか? 住む家も、仕事もありません」
そう、戸隠妹という立ち位置から離れてしまった以上、咲夜妹には居場所はなかった。
なんとなく連れられて紅魔館に来たものの別に紅魔館の住民になったわけでは無い。
「え? 紅魔館に住んで働かないの?」
おかしなことを言うのねという感じで、咲夜は言った。
「そんな、勝手なことをしてしまっても大丈夫なのですか?」
咲夜はメイド長と聞いていたが採用まで権限を持っているとは聞いてはいない。
「なんとかなるわ」
そして、やはり咲夜には採用を勝手に決める権限はなかった。
「何とかですか」
しかし、人の出入りがいい加減な紅魔館だから、適当にそれっぽいことをしてれば住めるし働くこともできるだろうと咲夜は軽い気持ちだった。
「ええ、じゃあ、お嬢様にあなたを紹介するわね」
ただ、咲夜妹があんまりにも不安そうな感じだったので咲夜はレミリアに紹介することにしたのだった。
そして、二人はレミリアの私室を訪れた。
「咲夜、まだお茶の時間じゃないのだけれど」
「お嬢様、今日は紹介したい人が居るのですが」
「紹介?」
「実は私の妹です」
「あなたに、妹なんて居たっけ?」
「それが、できたのです」
「ふーん、まあいいよ」
レミリアは紹介の許可を出した。といっても、咲夜の後ろに咲夜妹が居たので最初から視界には入っていたが。
「戸隠の妹をやめて今日から咲夜お姉様の妹になりました。名前も改名して戸隠妹から咲夜妹です。今日から紅魔館で働かせて下さい」
「……えっと咲夜、咲夜の妹の咲夜妹?」
レミリアは咲夜咲夜咲夜と頭の中で整理し始めた。
咲夜が一人二人三人、えっと妹。そうか、咲夜の妹か……咲夜妹。うん、なんて安直で煩わしい。
「あれお嬢様、私の妹は駄目でしたか?」
レミリアのその様子をあれれって感じ取り、そう言った咲夜を見た咲夜妹はマジトガスマイルしそうになってしまった。
しかし、レミリアの次の言葉で普通に初めてスマイルできたのだった。
「まあまずは、その紛らわしい名前の替わりになる名前をあげなくちゃね」
いや、続いてくれ
なにもかもが理不尽なのに笑いが止まりませんでした