「努力とはなんなんだ?」
そう話を振りだしたのは、霧雨魔理沙だ。魔理沙は、今まで努力をしない日々は確かになかった。なぜ、今更聞くのか。問われた本人、霊夢は疑問を抱いた。
「天才の道じゃない?」
「は? なんだそりゃ。そもそも、天才と努力は比例しないぜ? 努力すれば天才にでもなれんのか?」
あまりの珍回答に対し魔理沙は、その質問の答えの意味を問う。霊夢はたいした努力をしないくせに、と付け加えて。
「なれるんじゃない? 私だってなにもしなかったわけじゃないのよ。生まれつき才能があっても使いこなせきゃ意味ががない。だから、努力をする。何もできなきゃ宝の持ち腐れよ」
その通りだな。と、魔理沙が言葉を挟む。霊夢は、ただの才能があるだけじゃない。才能があるからこそ、使い方を覚える。大きな才能には、それなりの努力とリスクをとわれる。そう魔理沙は思っている。
「才能がある奴は皆、天才か?」
「それは、ちがうわよ。ただの才能の持ち主と、天才を一緒にしないで。すごい才能を持った人間が、人並み以上の努力をするから天才と呼ばれるのよ」
ムッとした表情で自分の意見をはっきり言う。彼女からしてみれば、天才というものはそうなのかもしれない。が、魔理沙がそれを認めない。じゃあ、才能がない奴は、努力をしても凡人以下なのか、と。
「あんたは、たいしたものよ。誇っていいわ。だけどね、越えられない壁は存在するものよ」
「ちっ。私が努力してる、してないなんて、どうでもいい。越えられない壁があるなら、ぶち壊せばいいだろ?」
ニカッと白い歯を出して笑う。それでこそ霧雨魔理沙ね、と霊夢は思う。
「いい考えね。好きよ、そうゆうの」
「ははっ。気にってもらえて何よりだぜ」
帽子のつばを掴み、目を隠すように下げる。
「さてと、私も天才の道ってのを極めに行くかな。楽しかったぜ、霊夢。話し相手になってくれてありがとよ」
「どういたしまして。早く壁をぶち壊しなさいよ?」
「あったりめーだ。次は、私が壁になってやるからな」
「それは楽しみね」
じゃあな、と言い残し、箒に跨がって空へ、いつも以上に行きよいよく飛んでいった。霊夢はお茶の味を楽しみながら、魔理沙が飛んでいった空を微笑みながら見ていた。
「可哀想な奴......才能をってのは努力じゃどうにもならない時だってあるのよ」
その言葉は誰にも聞かれることはなかった。
「違うぜ霊夢。天才とはな............」
『なぁ、アリス。天才とはなんだ?』
『そうねぇ、天才とは............』
『努力そのものよ』
「努力そのものだぜ!」
霊夢が言った事誰も聞いて居ないんですよね?
でも、魔理沙は全否定している。
二人がわかれるまでの話はお互い社交辞令ですか?
二人がどこにいるのか、立っているのか座っているのかさえ分からず、いきなり突飛な会話のドッジボールが展開されては読者は置いてけぼりになります
読者が物語の世界に入って行けるよう、導入部分を疎かにしてはいけません
ただアリスがいきなりでてきて何かと思いました
霊夢は魔法を使えない
これこそいくら努力してもどうにもなりそうにない