今日、美鈴はカリスマ性胃腸炎で入院中であるレミリアの見舞いに来たのだった。
入院先はもちろん永遠亭である。
美鈴が病室に入ると薄紅色に雌獅子の刺繍が入った病院服をデザインしている途中のレミリアと眼があった。
「こんにちはお嬢様。調子はどうですか?」
デザインを書いてたノートをレミリアがしまったので美鈴は話しかけた。
「あ、美鈴。見てよこの点滴、針が付いてないの」
点滴バッグから伸びるカテーテルはレミリアの腕に医療用のサージカルテープで付いているだけだった。
多分、雰囲気作りの為の永遠亭側の考慮かヤサシサなのだろう。うん、よくわからん。分からんほうがええこともあるってことだろう。
「ええ? どういうことなんですか?」
「難しい事はわからないけど。私の治療には必要なんじゃない?」
「あーなるほど」
これなんか騙されているんじゃないかと美鈴は思った。
でも、主人であるレミリアの言う事だからそう答えたのだった。
「ところで、お見舞いに来たのよね」
「あ、お見舞いの品ですね。今日は選べる5000円分ギフトカタログです」
カタログに載っている品物がどれでも選べるやつである。アンティークから恐竜の息までが載っている不思議カタログである。
「どれどれ? え? なかなか、ユニークね。すばらしい気に入ったわ。このカタログが」
レミリアは品物よりもそのカタログが気に入ったのだった。なお、このカタログが本当に面白く一家に一冊の時代がくるかもしれぬ。
「最近どう。私が居ない紅魔館は?」
「……皆心にぽっかりと穴が開いてしまったようでお嬢様には早く帰って来て欲しいと願ってます」
美鈴は本音なのかもしれないが皆と言うには語弊がる。一部ではフランドールが中心となって紅魔館のっとり計画inサマー的なイベントを開催しようという動きがあった。
早くお姉様帰って来ないと、紅魔館のっとちゃうぞ!とフランドールはプンスカしているのである。
「やっぱりそうなのね」
「そうですとも」
この後は最新の霊夢の動きや趣味嗜好を報告する等、政治的なお話して居るところで回診時間になったのでお見舞いは終了したのであった。
美鈴は帰る前に気になって居たことあったので、永琳の元をたずねた。
「ところで、永琳さん。本当にお嬢様はカリスマ性胃腸炎なんですか? 点滴というには余りにも笑えない処置してましたけど」
「はい」
永琳はそう答えたものの少し眼を伏せたのだった。一瞬の動きだから一般人なら気がつかない。
永琳は嘘を隠すのが上手いが、美鈴の動体視力もまたすごかった。
「今一瞬眼を伏せましたよね。そういうことする娘は嘘つきだって、パチュリーさんが言ってました。本当はお嬢様はもっと怖い病気なんじゃないですか?」
「……あなたには嘘をつけませんね」
「やっぱり、お嬢様はもう」
治療の施しようが無いような、重篤な病気ではないかと美鈴は邪推していた。
「慢性お嬢様解離性カリスマ障害を発症しています」
厳かに永琳は、なんかとっても怖そうな病名を言ったのだった。解離性ってころが何か引っかかる。
「それって、どういう病気ですか? 余命は?」
あの木についてる葉っぱが全部落ちたらスナイパーに眉間を打ち抜かれるとか。
隕石が地球に落ちてきて、それを破壊するためレミリアが単身で隕石に乗り込んで見事な最期を迎える時が近いのではないかと美鈴は思った。
「余命?」
永琳はなにそれっていう雰囲気を体の後方やや右側から出している。
「だいたいなんですか? そのなんとかカリスマ障害って」
「病弱の私可哀相からの可愛いって突発的に思う病気ですよ」
理由も無く、私可哀相って思い込むところから始まり。一定の潜伏期間を経て発症する。はい嘘です。
「じゃあ、この入院って」
「全て茶番ですよ。心行くまでレミリアさんには入院してもらってます」
貧乏な人からは診察料や薬代を永遠亭は取らない時があるから。金欠気味の永遠亭はレミリアの入院代で多少潤っていた。
「うすうす、そうじゃないかなって思ってました」
心のどこかで最初からあった気持に美鈴は正直になれた気がした。
さすがにこの三日後に、この話を聞いた咲夜辺りに永琳が怒られた。
永琳はこのおっきなお注射するか退院するかとレミリアにせまったそうな。
入院先はもちろん永遠亭である。
美鈴が病室に入ると薄紅色に雌獅子の刺繍が入った病院服をデザインしている途中のレミリアと眼があった。
「こんにちはお嬢様。調子はどうですか?」
デザインを書いてたノートをレミリアがしまったので美鈴は話しかけた。
「あ、美鈴。見てよこの点滴、針が付いてないの」
点滴バッグから伸びるカテーテルはレミリアの腕に医療用のサージカルテープで付いているだけだった。
多分、雰囲気作りの為の永遠亭側の考慮かヤサシサなのだろう。うん、よくわからん。分からんほうがええこともあるってことだろう。
「ええ? どういうことなんですか?」
「難しい事はわからないけど。私の治療には必要なんじゃない?」
「あーなるほど」
これなんか騙されているんじゃないかと美鈴は思った。
でも、主人であるレミリアの言う事だからそう答えたのだった。
「ところで、お見舞いに来たのよね」
「あ、お見舞いの品ですね。今日は選べる5000円分ギフトカタログです」
カタログに載っている品物がどれでも選べるやつである。アンティークから恐竜の息までが載っている不思議カタログである。
「どれどれ? え? なかなか、ユニークね。すばらしい気に入ったわ。このカタログが」
レミリアは品物よりもそのカタログが気に入ったのだった。なお、このカタログが本当に面白く一家に一冊の時代がくるかもしれぬ。
「最近どう。私が居ない紅魔館は?」
「……皆心にぽっかりと穴が開いてしまったようでお嬢様には早く帰って来て欲しいと願ってます」
美鈴は本音なのかもしれないが皆と言うには語弊がる。一部ではフランドールが中心となって紅魔館のっとり計画inサマー的なイベントを開催しようという動きがあった。
早くお姉様帰って来ないと、紅魔館のっとちゃうぞ!とフランドールはプンスカしているのである。
「やっぱりそうなのね」
「そうですとも」
この後は最新の霊夢の動きや趣味嗜好を報告する等、政治的なお話して居るところで回診時間になったのでお見舞いは終了したのであった。
美鈴は帰る前に気になって居たことあったので、永琳の元をたずねた。
「ところで、永琳さん。本当にお嬢様はカリスマ性胃腸炎なんですか? 点滴というには余りにも笑えない処置してましたけど」
「はい」
永琳はそう答えたものの少し眼を伏せたのだった。一瞬の動きだから一般人なら気がつかない。
永琳は嘘を隠すのが上手いが、美鈴の動体視力もまたすごかった。
「今一瞬眼を伏せましたよね。そういうことする娘は嘘つきだって、パチュリーさんが言ってました。本当はお嬢様はもっと怖い病気なんじゃないですか?」
「……あなたには嘘をつけませんね」
「やっぱり、お嬢様はもう」
治療の施しようが無いような、重篤な病気ではないかと美鈴は邪推していた。
「慢性お嬢様解離性カリスマ障害を発症しています」
厳かに永琳は、なんかとっても怖そうな病名を言ったのだった。解離性ってころが何か引っかかる。
「それって、どういう病気ですか? 余命は?」
あの木についてる葉っぱが全部落ちたらスナイパーに眉間を打ち抜かれるとか。
隕石が地球に落ちてきて、それを破壊するためレミリアが単身で隕石に乗り込んで見事な最期を迎える時が近いのではないかと美鈴は思った。
「余命?」
永琳はなにそれっていう雰囲気を体の後方やや右側から出している。
「だいたいなんですか? そのなんとかカリスマ障害って」
「病弱の私可哀相からの可愛いって突発的に思う病気ですよ」
理由も無く、私可哀相って思い込むところから始まり。一定の潜伏期間を経て発症する。はい嘘です。
「じゃあ、この入院って」
「全て茶番ですよ。心行くまでレミリアさんには入院してもらってます」
貧乏な人からは診察料や薬代を永遠亭は取らない時があるから。金欠気味の永遠亭はレミリアの入院代で多少潤っていた。
「うすうす、そうじゃないかなって思ってました」
心のどこかで最初からあった気持に美鈴は正直になれた気がした。
さすがにこの三日後に、この話を聞いた咲夜辺りに永琳が怒られた。
永琳はこのおっきなお注射するか退院するかとレミリアにせまったそうな。
やりたい放題なお嬢様に付き合ってあげる永琳がよかったです
>さすがにこの三日後に、この話を聞いた咲夜辺りに永琳が怒られた。
ここの「辺り」が単品だと意味が通じないような?語尾に「のだろう」なんかが必要なのではないでしょうか。
スパッと面白かったです
思うなやw
そりゃ確かに見事かもしれんけど!