さけ、酒がたらん
お主飲み過ぎゾイ
うるさいんじゃ
ああ、主!やめるんじゃ
マミゾウと妖忌は夫婦だった。幸せだった時も有ったけれどいまでは暴力を振るう妖忌は鬼や悪魔の類だった。
「マミゾウさん」
「妖夢、お前がいなかったらこんな家焼いてやるゾイのに」
「……マミゾウさん」
愛孫の妖夢が居るからマミゾウは耐えていた。
「何してるんじゃ! 早く酒買って来い!!」
「主よもう、我が家には酒を買う銭っ子はないゾイ」
「うるさいのじゃ!」
マミゾウに妖忌が暴力を振るうようになってもう既に数年の月日が経っていた。
化粧で誤魔化しているがもう、その化粧の下は何処も痣だらけで痛々しい。
今日も新しい痣が右の頬に出来た。
「痛いゾイ」
痛みよりも心が痛い。元々妖怪だから痛みに強いというのもあるが、それ以上に壊れかけの心にはもっと響いた。
「おじいちゃんやめて」
「なんじゃと! 孫娘の癖にワシに逆らうのか!」
「やめて!」
老いぼれは、平手で孫娘を叩いた。
手加減も無くその平手は妖夢の左の頬を熱くし、かつて刀を握り数多の敵を切り崩した大きな手は大きく妖夢の耳をたやすく壊した。
「妖忌、主! 孫娘に手を出すとはなにごとじゃ!」
「なんだ、ゾイゾイいわぬのか?」
「お主」
もはや、2人は凶悪の前にすすり泣くしかないのか?
「はっはっは! 悪人め! 私が退治してやる!」
しかし、天は見放していなかった。
「お、お主は!」
「す! すい」
「な、なんじゃと!!」
古民家なので高い梁があり奴が現れたのだった。
絶望の果てに正義の味方が現れたのだった!
「サイン!コサイン!タンジェント! 正義の味方! 勇儀仮面登場!」
そそり立つ3ボォンの角に勇儀を模した仮面の美少女少女勇儀仮面が現れたのだった。
「老いぼれ! 妖忌! 覚悟!」
勇儀仮面は妖忌目掛けて右の拳を突き出し梁から飛び降りた。
「返り討ちにしてやるのじゃ!」
しかし、酔って耄碌した老いぼれは押っ取り刀のつもりで動こうとしたがバランスを崩した。
そこに、勇儀仮面の右拳が突き刺さった。
「ぐわーやられたのじゃ」
妖忌は爆発して粉々になった!
「今宵もまた悪を退治してしまった」
勇儀仮面は将官のように胸を張っている。仮面の下はもちろんドヤ顔で!
「主!」
「おじいちゃん!」
「え? どしたの? 悪は滅びた」
ちょっち、予想していた反応とは違うなと勇儀仮面は思うがどうしたのだろう。
「馬鹿な男でも死んで良いわけじゃ無かったゾイ・・・・・・」
マミゾウは妖忌がいつか改心してくれるのでは無いかと僅かなしかない望みをまだ持っていた。
「え?」
「……おじいちゃん」
妖夢は酒乱になる前、肩車して柿の木から実を採るのを助けてくれた妖忌を思い出していた。
「わ、私。……っはっはっは! 悪は滅した! っはっはっは!」
そう言ったものの。罰が悪くなり勇儀仮面は家の裏口からそろりそろりと帰って行った。
悪は滅びたのだ。
お主飲み過ぎゾイ
うるさいんじゃ
ああ、主!やめるんじゃ
マミゾウと妖忌は夫婦だった。幸せだった時も有ったけれどいまでは暴力を振るう妖忌は鬼や悪魔の類だった。
「マミゾウさん」
「妖夢、お前がいなかったらこんな家焼いてやるゾイのに」
「……マミゾウさん」
愛孫の妖夢が居るからマミゾウは耐えていた。
「何してるんじゃ! 早く酒買って来い!!」
「主よもう、我が家には酒を買う銭っ子はないゾイ」
「うるさいのじゃ!」
マミゾウに妖忌が暴力を振るうようになってもう既に数年の月日が経っていた。
化粧で誤魔化しているがもう、その化粧の下は何処も痣だらけで痛々しい。
今日も新しい痣が右の頬に出来た。
「痛いゾイ」
痛みよりも心が痛い。元々妖怪だから痛みに強いというのもあるが、それ以上に壊れかけの心にはもっと響いた。
「おじいちゃんやめて」
「なんじゃと! 孫娘の癖にワシに逆らうのか!」
「やめて!」
老いぼれは、平手で孫娘を叩いた。
手加減も無くその平手は妖夢の左の頬を熱くし、かつて刀を握り数多の敵を切り崩した大きな手は大きく妖夢の耳をたやすく壊した。
「妖忌、主! 孫娘に手を出すとはなにごとじゃ!」
「なんだ、ゾイゾイいわぬのか?」
「お主」
もはや、2人は凶悪の前にすすり泣くしかないのか?
「はっはっは! 悪人め! 私が退治してやる!」
しかし、天は見放していなかった。
「お、お主は!」
「す! すい」
「な、なんじゃと!!」
古民家なので高い梁があり奴が現れたのだった。
絶望の果てに正義の味方が現れたのだった!
「サイン!コサイン!タンジェント! 正義の味方! 勇儀仮面登場!」
そそり立つ3ボォンの角に勇儀を模した仮面の美少女少女勇儀仮面が現れたのだった。
「老いぼれ! 妖忌! 覚悟!」
勇儀仮面は妖忌目掛けて右の拳を突き出し梁から飛び降りた。
「返り討ちにしてやるのじゃ!」
しかし、酔って耄碌した老いぼれは押っ取り刀のつもりで動こうとしたがバランスを崩した。
そこに、勇儀仮面の右拳が突き刺さった。
「ぐわーやられたのじゃ」
妖忌は爆発して粉々になった!
「今宵もまた悪を退治してしまった」
勇儀仮面は将官のように胸を張っている。仮面の下はもちろんドヤ顔で!
「主!」
「おじいちゃん!」
「え? どしたの? 悪は滅びた」
ちょっち、予想していた反応とは違うなと勇儀仮面は思うがどうしたのだろう。
「馬鹿な男でも死んで良いわけじゃ無かったゾイ・・・・・・」
マミゾウは妖忌がいつか改心してくれるのでは無いかと僅かなしかない望みをまだ持っていた。
「え?」
「……おじいちゃん」
妖夢は酒乱になる前、肩車して柿の木から実を採るのを助けてくれた妖忌を思い出していた。
「わ、私。……っはっはっは! 悪は滅した! っはっはっは!」
そう言ったものの。罰が悪くなり勇儀仮面は家の裏口からそろりそろりと帰って行った。
悪は滅びたのだ。
30点が欲しいようなんでこの点数置いときますね ケケケ