宇佐見菫子がエスパーだったころ
-1-
昼を過ぎた人里の繁華街は大いににぎわっていた。夕食への買い物や休憩を入れようとする人の往来は一帯を騒がしいものにし、甘味屋はできるだけお客さんを呼びこもうと店先に商品を並べて客引きしている。
稗田阿求はせわしなく各店を覗き込みながら歩いていた。やがて店頭販売をしている一人の少女に話しかけた。
「すいません。団子をふたつください」
「はい。ありがとうございます」
団子の包みを受け取りながら阿求は店員の顔を覗き込んでいた。視線に気づいて店員は顔を上げる。
「すいませんが、今何時かわかりますか?」
阿求の言葉を受けて店員は服のあちこちをまさぐっていたが、すぐにやめて店の中に入っていった。「2時ですね」
店から出てきた店員に阿求は礼もそこそこに告げた。
「あなた最近外の世界から来ましたね?」
半歩、店員は後ろに下がったがすぐに姿勢を元に戻した。表情は辛うじて取り繕って表面上は余裕を見せた。
「どうしてわかりました?」
「時間を聞いた時、服を触っていました。携帯電話を探していたのではないですか?」
あっと、店員は小さく声を上げた。阿求の顔を見て小さく頷く。「なるほど、気を付けます」
阿求はうなずく。本題はこれからだった。
「お聞きしたいことがあります、宇佐見菫子さん」
まるでその質問を予想してかのように菫子は冷静に返答した。「夕方まで待ってください。これから忙しくなるんです」
菫子の家は外来人向けの集合住宅だった。見た目は一般的な住居のそれだが、断熱性やプライバシーが配慮されている作りだった。
菫子の出した緑茶に口をつけ、阿求は小さく息を吐き出す。
先に口を開いたのは菫子だった。「私のことは誰から聞きました?」
「霊夢さんです。昔の異変の取材をしていたら、あなたのことを伺いました」
「そうですか。ということは、都市伝説の件ですか?」
取材は形式的であるようにすら見えた。幻想郷に興味を持った経緯、都市伝説の騒動、その後の人妖との交流、お互いにあらかじめ用意された原稿をそらんじていただけのように淡々と進んでいった。
「ですが、あなたは最近こちらに移住した。しかも、これまでの交流の一切を断ち切っているようにすら見えると霊夢さんは言ってました」
「確かに、そういう風に見えなくもないです」
「お店の方に聞いても、仕事を頑張る普通の子とおっしゃっていました。超能力が使えることも言ってないみたいですね」
特に表情を変えることもなく、菫子は首をかしげる。「空を飛ぶ人間がいる世界で、超能力なんて珍しくもないでしょう。言う機会がなかっただけです」
阿求は袖からスプーンを取り出し菫子に突き出した。
「ありきたりですけど、見せてくれませんか?」
無言で受け取った菫子は親指と人差し指でスプーン全体を何度かさするとスプーンの柄が何度も回転しバネのような形状になった。スプーンは宙に浮かび阿求の手元まで危なげなく飛んで行った。
受け取ったスプーンを阿求は様々な角度から観察する。自分の手で曲げようとしても到底できなかった。
「スプーン曲げなんて珍しくもないですよ。理屈がわかれば超能力に関係なく誰でもできます」
「それでも魔法や妖怪退治に応用することはできるでしょう。どうしてすべてを隠して里の中で隠れるように生活しているのですか?」
菫子は視線を落として黙っていた。その表情は精彩を欠いていて、疲れているように阿求には見えた。自分とそう年齢の違わない少女がする顔には見えなかった。
「向こうが嫌になったので。それだけです」菫子はつぶやいた。
-2-
「私も変だとは思ったよ」
霧雨魔理沙は阿求のおごりのパンケーキを食べながら話した。
「幻想郷への行き方を自力で見つけるくらいの賢さと情熱があったんだ。それなのに急に全部放り出すからな」
「きっかけを聞いても曖昧にしか言ってくれなかったんです。なにか知りませんか?」
都市伝説に関する異変の全体像は菫子に聞く前からほとんど把握していた。なにしろ関係者の多い異変だったのでその分取材もしやすく断片を組み合わせれば一部始終を書き起こすことはたやすい。残り必要なのは彼女の個人的な心情だと阿求は考えていた。
「そういわれてもなあ」魔理沙は唇の端についたクリームを拭う。「いきなり元気を無くして、里に住むって言いだしたんだ。住む場所とか働く場所とかの相談もされたけど、とにかく普通の生活がいいって言うんだ。あれぐらいの才能があるなら、妖怪相手の仕事もできるしそっちの方が稼ぎもいいのにな」
「突っ込んで聞かなかったんですか」
その言葉に魔理沙は苦笑を浮かべたが、すぐにクリームを口に含んで表情を変えた。
「私だって家を飛び出した側だからな。当事者同士、深入りするのは避けちまったんだ」
手に持ったフォークを両手でつまんだ。その動きがスプーン曲げをする菫子の姿と重なる。
「けど、あいつは家出するようには見えなかったな」
「外の世界が嫌になったって言ってましたよ」
「そうだけど、親に対する悪口を聞いたことが無かったんだ。寺小屋が嫌、周りの人間が気に入らない。そんなセリフは多かったけど家が嫌いとは言ってなかったんだ。そんな奴が家出をするか? しかも、引っ越した先で夢を諦めたような生活をするんだ。いままでとは真逆の行動だ」
阿求は以前の菫子には会ったことがなかったため素直には同意しかねたが、これまでの取材の中で彼女の積極性はよくわかっていたつもりだった。魔理沙の言う通り違和感を感じずにはいられなかった。それこそ、彼女への取材の前から。世間一般に溶け込む生き方を是とせず都市伝説を利用して幻想郷への扉を開いたのではなかったのか。
そこまで考えていたら魔理沙が急に笑い出した。腹の底から出るような快活な笑いではなく、のどから途切れ途切れに吐き出す自制心を働かせた笑いだった。
「どうしました?」
「あいつがこっちに来る方法は知ってるか?」
「外の世界で眠るとこっちに移動するんですよね」
「そう、夢を見る間だけここにいられたんだ。それが今じゃあれだ。夢を見すぎた結果、夢を忘れてしまったのかもな」
皮肉的な言い回しだったが、それは夢を追いかけ続ける魔理沙自身に向けられた言葉にも聞こえた。魔理沙は憧れを、夢を追いかける。そうである限り魔理沙はきっと少女のままでいるだろう。
「そういえば、香霖堂には行ったか? 菫子と華仙がよくそこで会っていたらしいぜ」
「え? 華仙さんにはもう取材しましたけど、香霖堂で会ってるなんて言っていませんでしたよ。もっぱら神社だって」
「けど、仲良かったはずだよ。菫子なんてちゃん付けで呼んでたらしいから」
阿求は茨華仙との取材を思い出す。そんなに親しくしていた様子は感じられなかったと記憶していた。隠していたのか仙人特有の何かで分かりにくくなっていたのだろうか。
「これ美味しいな。こんど霊夢とも来よう」
魔理沙はクリームも残さず全て食べ、あとには白い皿だけが残った。
-3-
「しばらく見ないと思ったらそんなことになっていたのか」
森近霖之助は持っていた本から視線を上げて阿求に答えた。眉間にはしわが出来ていた。
「なにがあったかご存知ですか? ここで華仙さんと菫子さんが来ていたと伺ったのですが」
「まあね。秘密の話をするときはここを使ってたよ」
「どんな話でしたか」
霖之助は手に持った本のページを無意味に指でなぞっていた。
「秘密にしたい話だったからね。こっちも深入りせず、聞き流してたよ。はっきり覚えてるのは大泣きした時くらいかな」
「泣いてた?」
阿求はカウンター越しの霖之助に詰め寄る。やたらと散らかったカウンターではその上に手を置くことすら困難だった。出されていたお茶も客用というよりインテリアの一部と間違えてしまいそうなほどだった。
「そう、華仙と菫子が二人で来て店の奥を使わせてくれって。その時には菫子は泣いてて華仙が支えて歩いていたかな。すごい大声で泣いてね。どうしようもないとか、とにかくネガティブな言葉が聞こえてた」
「泣いた理由はわかりますか?」
「はっきりとは言ってなかったし、こちらから聞くのも気が引けたからね。ホントに一日中泣いてたよ。泣きすぎて干物になるんじゃないかと心配になったくらい」
「それがいつごろでした?」
「その直後から店に来なくなってきたね」
何かがあった。それは確実だ。
菫子も華仙もそれを秘密にしようとしている。竹を割ったような性格をした人物が多い幻想郷でそんなことをされるとは阿求は思ってもいなかった。しかもそれは感情的に隠しておきたい秘密であるはずだ。その世界に土足で踏み込もうとしているのだと阿求は気づいた。
「泣いていた理由は本当にわからないんですか?」
「わからないよ。人の下世話な話には興味がないんでね」
「私だって、好きじゃないですよ」
「けど、知ろうとする」
阿求はうなずく。真っすぐに霖之助の顔を見つめる。
「それが私ですから」
-4-
稗田家の蔵は歴代の御阿礼の子の所有物を保存するため巨大なものになっている。中に入ってしまえば冷たく、静かで薄暗い別世界だ。外来物の懐中電灯を片手に阿求は高く積み上げられた箱の中身を一つずつ確認している。探し物がなかなか見つからない状況に苛立ち、自分の記憶を疑い始めていた。
別の場所を探したほうが良さそうだ。ひょっとしたら誰かが置き場所を間違えてしまったかもしれないと思い、懐中電灯を手にして歩き出す。
ふと、蔵の出入口に違和感があった。外から明り取りのために開けていたはずの扉が完全に閉められていた。そのせいで入り口付近が暗くなっている。
胸騒ぎを覚えて速足で阿求は出入口に近寄り、扉に手をかけた。扉を動かそうとすると金属音と共に固い手ごたえがあった。誰かが扉に鍵をかけたと気づいて、阿求は真っ暗な天井を仰いだ。
さて、誰の仕業だろう。阿求が入っていることを知らない使用人の誰かがやったのだろうか。そんなうっかりミスをしそうな使用人の顔を何人か思い浮かべようとした。
「阿求さん、聞こえる?」
開けていた窓から突然に声が聞こえてきた。窓に近づき、必要以上に声を上げないように返答をする。窓の外枠には目の細かい木格子がはめられているため、顔の詳細は見えなかったがそれでも誰かはわかる。
「聞こえてます。華仙さん」
ここで沈黙。お互いの出方をうかがうための牽制のようだった。
先に口を開いたのは阿求だった。「あなたがこんな手を使うとは予想外でした」
「用件はわかるでしょ?」何かを抑圧させた、冷たい声だった。この間の取材との違いを感じて、気圧されないように足元を強く意識した。
「菫子さんへの取材ですね」
「もう嗅ぎまわらないで欲しいの」
「まだ調査は終わっていません」
「あなたが知る必要のないことよ」
「それを判断するのは私です。あなたではありません」
低い、獣が唸るようなゴロゴロという音が聞こえてきた。雷だろうか。蔵の中は薄暗く外の光景は何も見えない。
「なぜここまでするんですか?」
「……私はあの子の生涯に責任がある」
「どういうことですか?」
華仙は返答をせず、同じ質問を返す。「あなただって、どうして知ろうとするの? すでに執筆に情報は集まっているでしょう」
「ええ。けど、それでは無味乾燥な報告書になってしまいます。何百年も読まれる文章にするには客観性を捨てるのも重要です。それに私も知りたいんです。あれほどまでにここに興味を持っていたのに、別人のように見えて仕方がないんです。彼女の夢がどこに行ったのか気になるんです」
鈍い衝撃音が蔵全体に響く。華仙が蔵の壁を殴ったのだ。
「ゲスね。そうやって踏み込んでいけないところに入り込んで傷つけるつもり? それともあの子に投影している部分があるの?」
「投影?」
「あなたは御阿礼の子であるのに嫌気がさしている。やめて自由になりたいと思っているんでしょ。それで積極的に行動する彼女に憧れていたんだけど、様子がおかしい。あの子が元気になってくれれば自分も御阿礼の子を辞められるかもしれない。そんなことを考えてるんでしょ?」
会話に息苦しさを感じて、阿求は心臓の高さで握り拳を作った。深い呼吸で肩が上下する。
「違います。私は、私の役割が嫌だと思ったことなんかないです。隠し事をしているあなたよりよっぽど正直に生きてます」
むしろ彼女はこう思うことがある。自分が自分の役割の終わりに気付くのはいつだろう。次の自分かもしれないし、ひょっとしたらとっくの昔に終わりは訪れていて気付こうとしないのではないか。何をもってそれを判断すればいいのだろう? 眠りに落ちる前の死にも似た感覚の中でそれを考えることがある。
終わらせることができるのかそれすらわからない。
「もう一度言う。あの子から手を引いて」
「できません」
また低い、唸り声のような音が聞こえてきた。
「残念ね」
それっきり返事はなかった。阿求から呼びかけても物音一つ聞こえなかった。
途方に暮れて天井を仰いだ。薄暗い天井も沈黙も阿求には重しにすらならなかったが、先ほどの華仙の言葉が消えずに残っていた。
――そうやって踏み込んでいけないところに入り込んで傷つけるつもり?
頭を振って、迷いを断ち切ろうとした。
今更そんなので怖気づくものか。
千年以上の繰り返しの中で研磨された信念はすでに信仰かあるいはそれ以上の何かだった。
重い音を立てて、扉が開いた。入り込む光に目を細めると、菫子が扉から顔をのぞかせているのが見えた。
「ひょっとしてピンチだった?」
「ありがとうございます。けど、どうしてここに?」
「華仙ちゃんが入るところを見たの。なにかやるのかなと思ったら、これよ」
掲げた菫子の右手の中では真新しい南京錠がありえない方向に曲がっていた。
「壊してくれたんですね」
「まあね。けど、華仙ちゃんらしくない意地悪なやり方よね。何か言われた?」
阿求は頷く。「もう関わらないで欲しいと言われました」
「そう」
外に出ると、空は完全な曇り空で抜けるような青い色彩は見えなかった。湿った土独特の匂いが阿求の鼻を突いたので、もうすぐ雨なんだなと思われた。
隣の菫子は先ほどから曲げて壊した南京錠を手で遊び始めていた。
「迷惑かけたし、何があったか言うわ」
「いいんですか?」
楽しい話じゃないけどねと、菫子は付け加えた。
-5-
阿求の部屋を雨音が満たしていた。壁を打つ音は低音となり、窓ガラスを打つ音は高音となって部屋の中で曖昧なメロディーを作っていた。
菫子がカップをソーサーに置く音はメロディーの装飾音となった。
「紅茶なんて久しぶり」
阿求は正面に向き合ってじっと黙っていた。彼女からの言葉を待っていた。
折り曲げた南京錠を手に収めながら、ゆっくりとした口調で話し出す。「私がここに住み始めた理由よね」
「はい」端的に阿求は返事する。
視線を下げて、反芻するかのようにゆっくりと話をし始めた。
「向こうにいた時はね、寝て夢を見る時だけここに来られてたの。詳しい仕組みは私自身もわかってなかった。けど、ある時ね。いつまでたっても目が覚めなかったのよ。不安に思って華仙ちゃんに相談したの。無理やりだけど、向こうに行く方法を考えてくれて戻ったの。まあ、様子を見て大丈夫なのを確認したらこっちにまた来るつもりだったの。その後にいつもの方法で戻るつもりだったから」
菫子は少し口を閉じる。阿求は詳しく聞きたいことがあったがこらえていた。
「そしたらね。私がいたの」
「はい?」
「私の家で、私が食事をしていたの、私はそれを、家の窓から眺めてた」
手から滑り落ちた南京錠が重力に従って床に落ちる。
菫子は落とした南京錠を拾おうとしたが、手が震えて二度床に落とす。両手で水をすくう形を作ってようやく持ち上げることが出来た。
「ドッペルゲンガー……」
菫子は頷く。「たぶんね。私もそう思ってる」声は淀みなく、落ち着いていたが淡々とした口調はかえって歪な印象を阿求に与えていた。
「怖くなっちゃって、それ以上調べられなかった。本当なら、会ったとたん死んじゃうもん」
「華仙さんはあなたの生涯に責任があるって……」
「華仙ちゃんに頼まれて、行き来することが多かったから。自分に原因があると思ってる。話したときもすごい謝ってきた」
責める気なんてないんだけどね、と彼女は付け加えた。
振り続ける雨の音は雑音でしかなかったが、この時の阿求は以前手に入れたラジオを思い出していた。蓄音機のように音楽が聴けると聞いていたのにどれだけツマミを回しても音楽が聞こえなかったのだ。あの時ラジオから聞こえていた単調な音と今の雨音がそっくりに思えた。早く止んでほしいと思いながらも、彼女はじっと雨音と菫子の言葉を聞き続けた。
なぜなら、それが稗田阿求だから。
「そしたら、なんかね。色んな事にやる気がなくなっちゃった。霊夢さんとか、魔理沙さんの真似をすることもできたかもしれないけど、普通でいたいって思ったの」
――夢を見すぎた結果、夢を忘れてしまったのかもな。
――泣きすぎて干物になるんじゃないかと心配になったくらい。
「今一番、心配なのは向こうの私がこっちに来ること。けど、そんな話は聞かないし、ひょっとしたらここに関する記憶は私が全部引き受けているのかもしれない」
菫子の手からずっと握っていた南京錠が浮かび阿求の手まで飛んで行った。阿求が見ると曲がっていたはずの南京錠は本来の形を取り戻していた。ただし、切断された部分は黒い筋となって残っている。形が整っていても折れたままでは鍵としては使えない。
「元通りくっついてくれればいいんだけどね」
菫子は顔を上げて灰色の空を見る。目立った表情のない、ただただ目の前を見ているだけの空虚な顔だった。
「けど、向こうの私がどうしているのか心配なの。好奇心を捨てずにオカルトを追いかけて、ここをもう一度見つけてほしい。ここに来たばかりの頃は本当に楽しかったから」
菫子は唇の端を上げる。微笑みというにもあまりにも生気のない、乾ききった表情だった。
「おかしいかもしれないけど。それは本当の気持ち」
雨が降り続いている。
泣き疲れた彼女に代わって空が泣いているかのようだった。
そしてこの作品タイトルは本当に素敵です。読み終えてから見返すことで別の視点が得られるタイトルというものがとても好きで、これはその魅力を備えています。同時に導入部における(読者にとっての)動機付けの役割も果たしていて、実に巧妙でした。面白かったです!
探偵する阿求の様子と、お話のタイトルから、ある小説が頭に思い浮かんでいました。
幸福に終わらない結末は時として残酷ですが、いつだって好い余韻を残してくれます。
歯ごたえが感じられて良かったです。
ちょっと焦りというか、雑さが目立っている印象です
それと、後書きのところの最後が最期になってます
最期って漢字は死にぎわにしか使いませんよ
背中を押した華扇さんの後悔と行動が痛々しい。
南京錠を眺めながら
「元どおりくっついてくれればいいんだけどね」という台詞が印象的でした