なに、これ。
すごく。
美味しい。
美味い。
美味。
これは誰の血。
私の血?
私は私の血を飲んでいたみたい。
驚きである。
なるほど。
昨日。
私がひざ小僧をすりむいた。
その時に、出した血を。
咲夜はおゆはんに混ぜたのね。
なるほど。
驚きである。
でも。
美味しかったです。
天にものぼる。
心な気持ち。
ふわふわ気分。
ぷかぷか気分。
あ。
駄目だ。
のぼってる。
私。
本当に。
のぼってる。
のぼっていってるみたい。
いつのまにやら。
紅魔館がずっと下のほうに見えた。
私は今。
空へと。
まい上がってる。
太陽の。
陽の光がまぶしい。
ややあ。
私は死んだ。
どうやら。
本当に昇天してしまったようだ。
私は今。
天国にいます。
吸血鬼だって。
天国にもいけるみたい。
驚きである。
驚きではあるが。
まあ、驚きである。
天国はとても明るくて。
暖かくて。
いいにおいがして。
色々と色は黄色がかって。
すれ違う人はみんながみんな。
笑っていた。
笑顔がすてきな国だね。
天国。
天の国と書いて。
天国。
はて。
私は天国でなにをすればよいのかしら。
どうしたらよいか。
どうしようもないか。
端っこのほうに座って。
思いをはせる。
そういえば。
咲夜は心配していないだろうか。
おゆはん食べてたら急にのぼっちゃったから。
ついでにそのまま昇天しちゃったから。
きっと、心配してると思う。
……寂しいな。
お姉さまは。
お姉さまはどうだろう。
私のこと、心配してくれてるかな。
してくれてたら。
……うれしいなって。
思う。
思うと。
急に。
涙があふれてきた。
ふたつの瞳から。
ぽつり、ぽつりと。
涙はおちて。
おちて。
おちていく。
それは、雨みたい。
次第に激しく。
雨は降りしきり。
涙はたまって。
水たまりになって。
そこの底から。
虹がはえてきた。
はえた虹は。
ぐんぐんと伸びて。
のびのび伸びて。
私の足元に着地した。
どうやら、ここが。
虹の終着駅のようだ。
きっと、誰かが。
虹の根元を探す旅にでたのなら。
私を見つけてくれるに違いない。
旅の終わりに。
七色の宝石をみて。
きっと、誰かは。
私を虹の人だと思うだろう。
それは、ちょっと素敵かもね。
なんて。
考えてたら。
お姉さまがきた。
お姉さまがのぼってきた。
『お姉さまだ』
『あら、フランドールじゃない。どうして天国なんかにいるの?』
『おゆはん、食べてたの』
『へえ、私は貴女を探して飛び回っていたら急な雨にやられちゃってね』
私のせいだったのか。
でも。
姉の死因は私の涙。
そう考えると。
なんだか、ロマンティック。
『ほら、さっさと帰りましょう』
『帰れる?』
『当たり前じゃない。私を誰だと思ってるの』
『お姉さま』
お姉さまはお姉さま。
私のお姉さまだ。
私だけのお姉さまなんだ。
そんなお姉さまの。
ちんまい手にひかれて。
私たちは。
虹からすべり落ちた。
天国にいたからわからなかったけど。
あたりはもう。
真っ暗で。
空にはお星さまがきらきらと輝いていて。
私たちが勢いよくすべるものだから。
お星さまも負けじとひゅんひゅん流れてた。
きっと。
叶わない願いなんてない空だし。
私もお姉さまもその一部になってた。
時間にしたら一瞬だったけど。
もう終着駅。
でもとっても楽しかったから。
着地することなんてひとつも考えてなくて。
私とお姉さまは、虹のすべり台から。
ふたりでごろごろって。
そのまま転がってかえった。
湖のまわりを転がり。
大扉を転がり開けて。
私の部屋へと転がりはいった。
そのまま。
お姉さまと一緒に。
ベッドに転がりこんだけど。
なかなか眠たくはならなかった。
わくわくとして。
そわそわとした。
お姉さまを見ると。
おんなじような、目をしてて。
ふたり、ふふりとわらった。
どうやら。
私たちはまだ、気分が高揚してるみたいだ。
すごく。
美味しい。
美味い。
美味。
これは誰の血。
私の血?
私は私の血を飲んでいたみたい。
驚きである。
なるほど。
昨日。
私がひざ小僧をすりむいた。
その時に、出した血を。
咲夜はおゆはんに混ぜたのね。
なるほど。
驚きである。
でも。
美味しかったです。
天にものぼる。
心な気持ち。
ふわふわ気分。
ぷかぷか気分。
あ。
駄目だ。
のぼってる。
私。
本当に。
のぼってる。
のぼっていってるみたい。
いつのまにやら。
紅魔館がずっと下のほうに見えた。
私は今。
空へと。
まい上がってる。
太陽の。
陽の光がまぶしい。
ややあ。
私は死んだ。
どうやら。
本当に昇天してしまったようだ。
私は今。
天国にいます。
吸血鬼だって。
天国にもいけるみたい。
驚きである。
驚きではあるが。
まあ、驚きである。
天国はとても明るくて。
暖かくて。
いいにおいがして。
色々と色は黄色がかって。
すれ違う人はみんながみんな。
笑っていた。
笑顔がすてきな国だね。
天国。
天の国と書いて。
天国。
はて。
私は天国でなにをすればよいのかしら。
どうしたらよいか。
どうしようもないか。
端っこのほうに座って。
思いをはせる。
そういえば。
咲夜は心配していないだろうか。
おゆはん食べてたら急にのぼっちゃったから。
ついでにそのまま昇天しちゃったから。
きっと、心配してると思う。
……寂しいな。
お姉さまは。
お姉さまはどうだろう。
私のこと、心配してくれてるかな。
してくれてたら。
……うれしいなって。
思う。
思うと。
急に。
涙があふれてきた。
ふたつの瞳から。
ぽつり、ぽつりと。
涙はおちて。
おちて。
おちていく。
それは、雨みたい。
次第に激しく。
雨は降りしきり。
涙はたまって。
水たまりになって。
そこの底から。
虹がはえてきた。
はえた虹は。
ぐんぐんと伸びて。
のびのび伸びて。
私の足元に着地した。
どうやら、ここが。
虹の終着駅のようだ。
きっと、誰かが。
虹の根元を探す旅にでたのなら。
私を見つけてくれるに違いない。
旅の終わりに。
七色の宝石をみて。
きっと、誰かは。
私を虹の人だと思うだろう。
それは、ちょっと素敵かもね。
なんて。
考えてたら。
お姉さまがきた。
お姉さまがのぼってきた。
『お姉さまだ』
『あら、フランドールじゃない。どうして天国なんかにいるの?』
『おゆはん、食べてたの』
『へえ、私は貴女を探して飛び回っていたら急な雨にやられちゃってね』
私のせいだったのか。
でも。
姉の死因は私の涙。
そう考えると。
なんだか、ロマンティック。
『ほら、さっさと帰りましょう』
『帰れる?』
『当たり前じゃない。私を誰だと思ってるの』
『お姉さま』
お姉さまはお姉さま。
私のお姉さまだ。
私だけのお姉さまなんだ。
そんなお姉さまの。
ちんまい手にひかれて。
私たちは。
虹からすべり落ちた。
天国にいたからわからなかったけど。
あたりはもう。
真っ暗で。
空にはお星さまがきらきらと輝いていて。
私たちが勢いよくすべるものだから。
お星さまも負けじとひゅんひゅん流れてた。
きっと。
叶わない願いなんてない空だし。
私もお姉さまもその一部になってた。
時間にしたら一瞬だったけど。
もう終着駅。
でもとっても楽しかったから。
着地することなんてひとつも考えてなくて。
私とお姉さまは、虹のすべり台から。
ふたりでごろごろって。
そのまま転がってかえった。
湖のまわりを転がり。
大扉を転がり開けて。
私の部屋へと転がりはいった。
そのまま。
お姉さまと一緒に。
ベッドに転がりこんだけど。
なかなか眠たくはならなかった。
わくわくとして。
そわそわとした。
お姉さまを見ると。
おんなじような、目をしてて。
ふたり、ふふりとわらった。
どうやら。
私たちはまだ、気分が高揚してるみたいだ。
柔らかい表現で統一したほうがいいと思う
SSと言うよりは詩といった感じでしょうか。
面白かったです。
絵本にしても面白いかも知れませんね。
すんなり読み込めて後味もいい。素晴らしい出来です
幻想的で素敵でした。
フランちゃん、レミリアお姉さまが迎えに来てよかったね。
本当なのか比喩なのか曖昧な感じが有ってそれがその雰囲気を更に助長してて、でも最後はいつものところで安心できてほろろとしました