「いい?基本は瞑想よ」
霊夢は座禅を組む魔理沙の前でそう言い放った。
「空を飛ぶには重力はもちろんあらゆるものに捕らわれてはいけないの」
魔理沙の周りをゆっくりと歩きながら霊夢は語り続ける。
「そのためにはまず自分が無にならなければならない。心から余計な考えを消して無になるのよ」
なぜこんな状況になっているのかと言えば、魔理沙が霊夢の空を飛ぶ程度の能力を習得したいと言い出したからだ。
霊夢も最初は面倒臭がっていたが、あまりにも魔理沙がしつこいので教える事にした。
「いい?今日教えた修行プログラムを1日に3時間はやりなさい」
「ええ!?そんなに!?」
これには熱心に学ぼうとしていた魔理沙も嫌そうな顔をした。
「嫌なら諦めなさい〜」
魔理沙は仕方なく、実践してみる事にした。
毎日三時間座禅を組む生活を続けたが、これといって体に変化は無かった。
相変わらず魔法を使わなければ飛べないといった感じである。
それでも魔理沙は熱心に続けた。
そんなある日、魔理沙は瞑想中に不思議な体験をする。
なんと座禅を組んだ魔理沙の体がそのまま宙に浮いたのだ。
大喜びした魔理沙はさっそく霊夢に報告に行った。
「それでじゃまだまだ空を飛んだとは言えないわね」
霊夢は涼しい顔のままそう言った。
「じゃあまた瞑想続けなきゃダメなのかよ!?」
「うーん、ま、いいでしょう。修行のレベルを一段階上げるわ」
そう言うと霊夢は部屋の引き出しからお札を取り出した。
そしてそのお札を魔理沙の頭に何枚もペタペタと貼り付ける。
霊夢が呪文を唱えると、魔理沙の頭に強烈な痛みが走った。
「いってぇ!れ、霊夢!痛い!やめて!」
「我慢なさい、貴方の脳にエネルギーを送り込んでいるのよ」
「ううぅ〜、やっぱダメだ!痛い!」
そう叫ぶと魔理沙は頭のお札をビリビリと剥がし始めた。
「もう、我慢しなきゃダメじゃない」
そう言うと霊夢はロープを取り出し魔理沙の手足を縛った。
「な、何すんだ」
「この修行は激痛に耐えられずお札を剥がしちゃう人が多いからね、こうやって抵抗出来ないようにするのよ」
霊夢はそう言って再び魔理沙の頭に札を貼る。
「や!嫌だ!やめてくれ!助けて!」
「残念ね、もうここまで来たら後戻りは出来ないわ」
霊夢が呪文を唱えると魔理沙が悲鳴を発した。
そのまま、三時間この修行が行われた。
それから一ヶ月後、博麗神社にアリスが訪れた。
「最近魔理沙の姿を見ないのよ、霊夢何か知らない?」
「あら、魔理沙ならウチにいるわよ?会う?」
そう言われて、アリスは霊夢に案内され魔理沙がいるらしい部屋の前まで連れてこられた。
「ちょっと変わっちゃったけど気にしないでね」
そう言って霊夢が引き戸を開けると、確かに魔理沙が部屋で座禅を組んでいた。
しかし、アリスはその頭を見てギョッとした。
髪の毛が禿げて一本も無かったのである。
「な!?魔理沙どうしたの!?」
「あのお札ハゲるのが難点なのよね〜」
霊夢がそう言って苦笑いする。
魔理沙はまるでこの世の全ての悩みから解放されたかのような穏やかな顔をしていた。
霊夢は座禅を組む魔理沙の前でそう言い放った。
「空を飛ぶには重力はもちろんあらゆるものに捕らわれてはいけないの」
魔理沙の周りをゆっくりと歩きながら霊夢は語り続ける。
「そのためにはまず自分が無にならなければならない。心から余計な考えを消して無になるのよ」
なぜこんな状況になっているのかと言えば、魔理沙が霊夢の空を飛ぶ程度の能力を習得したいと言い出したからだ。
霊夢も最初は面倒臭がっていたが、あまりにも魔理沙がしつこいので教える事にした。
「いい?今日教えた修行プログラムを1日に3時間はやりなさい」
「ええ!?そんなに!?」
これには熱心に学ぼうとしていた魔理沙も嫌そうな顔をした。
「嫌なら諦めなさい〜」
魔理沙は仕方なく、実践してみる事にした。
毎日三時間座禅を組む生活を続けたが、これといって体に変化は無かった。
相変わらず魔法を使わなければ飛べないといった感じである。
それでも魔理沙は熱心に続けた。
そんなある日、魔理沙は瞑想中に不思議な体験をする。
なんと座禅を組んだ魔理沙の体がそのまま宙に浮いたのだ。
大喜びした魔理沙はさっそく霊夢に報告に行った。
「それでじゃまだまだ空を飛んだとは言えないわね」
霊夢は涼しい顔のままそう言った。
「じゃあまた瞑想続けなきゃダメなのかよ!?」
「うーん、ま、いいでしょう。修行のレベルを一段階上げるわ」
そう言うと霊夢は部屋の引き出しからお札を取り出した。
そしてそのお札を魔理沙の頭に何枚もペタペタと貼り付ける。
霊夢が呪文を唱えると、魔理沙の頭に強烈な痛みが走った。
「いってぇ!れ、霊夢!痛い!やめて!」
「我慢なさい、貴方の脳にエネルギーを送り込んでいるのよ」
「ううぅ〜、やっぱダメだ!痛い!」
そう叫ぶと魔理沙は頭のお札をビリビリと剥がし始めた。
「もう、我慢しなきゃダメじゃない」
そう言うと霊夢はロープを取り出し魔理沙の手足を縛った。
「な、何すんだ」
「この修行は激痛に耐えられずお札を剥がしちゃう人が多いからね、こうやって抵抗出来ないようにするのよ」
霊夢はそう言って再び魔理沙の頭に札を貼る。
「や!嫌だ!やめてくれ!助けて!」
「残念ね、もうここまで来たら後戻りは出来ないわ」
霊夢が呪文を唱えると魔理沙が悲鳴を発した。
そのまま、三時間この修行が行われた。
それから一ヶ月後、博麗神社にアリスが訪れた。
「最近魔理沙の姿を見ないのよ、霊夢何か知らない?」
「あら、魔理沙ならウチにいるわよ?会う?」
そう言われて、アリスは霊夢に案内され魔理沙がいるらしい部屋の前まで連れてこられた。
「ちょっと変わっちゃったけど気にしないでね」
そう言って霊夢が引き戸を開けると、確かに魔理沙が部屋で座禅を組んでいた。
しかし、アリスはその頭を見てギョッとした。
髪の毛が禿げて一本も無かったのである。
「な!?魔理沙どうしたの!?」
「あのお札ハゲるのが難点なのよね〜」
霊夢がそう言って苦笑いする。
魔理沙はまるでこの世の全ての悩みから解放されたかのような穏やかな顔をしていた。
こういうの大丈夫でしょうか、そこが心配です
ホラー的な見方でいうと0、ブラックジョークで見ると……まぁ、うん。
あまりに強引に人から勧められた努力は警戒した方がよい