寝る前のおはなしして。
ん。魔理沙は眠くなったのか?
眠いか眠くないかはお父ちゃんの話で決める。
俺の話か。昨日は何処まで聞いていた?
巫女が亀の植木に乗って空を飛ぶところ。
ん、植木じゃなくて上にだぜ。
「それがどうした。お前は私に童話聞かせていれば良いんだぜ」
「そういう言葉使いを何処から教わったんだ? 目上の人にはお前とか言うな」
「お前とお前のワイフだぜ!」
「……あ、うん。そうか」
霧雨の親父さんには心あたりがあった。それも、半分たす半分のだから全部。
「でもな、それは。そういう話し方はなんとなく駄目だぜ」
「そうなのか? ……だぜ?」
「そうなんだくらいにしておこうな」
「……そーなのかー」
「それは困る。なんだか、わからないがすごく困る」
違う金髪を一瞬意識した親父さん。なぜそんなことを意識したのか分からない。
「お父ちゃん。ちょっと、寒い」
「魔理沙、お腹が冷えないようにしろよ。お腹壊すと困るぜ」
「お腹は非武装地帯なの?」
「その手の言葉はもう少し大人になってから覚えような。そうだ。これを使え」
親父さんは、毛布が無いので着ていたドテラを魔理沙が被って掛け布団の上にに被せた。冬の寒で背中は寒かった。だが、親父さんは魔理沙の親父だから寒さに勝った。完全に感情の完勝だ
「……あったかい」
「そうか、それなら良かったぜ」
「……何かに守られているみたいで…………暖かいです。……温かい……です」
「ですますなんて、親父の俺に使うなよ。間違っちゃ居ないが、俺は好きではない」
「……で……すわ?」
「温かい。で良かったと思うぜ」
「……暖かいの……だったのに。……お父……だぜ」
親父さん何もかもが上手く行かないことは分かっている。それに、理沙の喋り方がおかしくなってしまって居ることも自分のせいだと分かっている。いや、良いわけだが妻の・・・
正しい言葉の使い方なんて分かっていない。
「……魔理沙? 暖かい。だぜなんてつけなくて良かったのに」
「……しょう……しゃ……さ……く」
「さくや 昨日の話の続きを話か。巫女はあれだぜ」
「…………しょ……う……しゃ……」
「ん? 魔理沙はどこかで商社なんて難しい言葉を覚えたのか?」
霧雨の親父さんが思うところ。森の近くで店をかまえたアイツの話をしているのだろうか。
急にそんなことを言われた様な気がして霧雨の親父さんは困った。
「あ、アイツは駄目だぜ。アイツは」
「……め。いどは。危ないから。近付く……め」
「ん?」
霧雨の親父さんはようやく気がついた。これは、寝言だ。なんとも、はっきり喋るものだが。霧雨の親父さんの奥さんが昼間魔理沙に注意してたことだ。
そう。幼い魔理沙は寝って居た。本当はこれからすっごく強いヒーローが、すっごく強い桜大好きな敵をばったばったと倒して捕まっていた月のお姫様を救い出す。それから、蓬莱の玉の枝を求めて冒険する活劇だったが今は語る必要は無くなっていた。また明日。
魔理沙は今日も一日元気だった。
霧雨の親父さんは晩婚で、周囲の友人屋仲間は子育てを一段階早く進めていた。子供が成長して行く様子話もよく聞いていた。確かに聞いた通りに子供は育っていくが、それでも日々は魔理沙が育って行く姿は新鮮だった。
魔理沙が元気に育ってくれさえすれば霧雨の親父さんはそれで良かった。
ん。魔理沙は眠くなったのか?
眠いか眠くないかはお父ちゃんの話で決める。
俺の話か。昨日は何処まで聞いていた?
巫女が亀の植木に乗って空を飛ぶところ。
ん、植木じゃなくて上にだぜ。
「それがどうした。お前は私に童話聞かせていれば良いんだぜ」
「そういう言葉使いを何処から教わったんだ? 目上の人にはお前とか言うな」
「お前とお前のワイフだぜ!」
「……あ、うん。そうか」
霧雨の親父さんには心あたりがあった。それも、半分たす半分のだから全部。
「でもな、それは。そういう話し方はなんとなく駄目だぜ」
「そうなのか? ……だぜ?」
「そうなんだくらいにしておこうな」
「……そーなのかー」
「それは困る。なんだか、わからないがすごく困る」
違う金髪を一瞬意識した親父さん。なぜそんなことを意識したのか分からない。
「お父ちゃん。ちょっと、寒い」
「魔理沙、お腹が冷えないようにしろよ。お腹壊すと困るぜ」
「お腹は非武装地帯なの?」
「その手の言葉はもう少し大人になってから覚えような。そうだ。これを使え」
親父さんは、毛布が無いので着ていたドテラを魔理沙が被って掛け布団の上にに被せた。冬の寒で背中は寒かった。だが、親父さんは魔理沙の親父だから寒さに勝った。完全に感情の完勝だ
「……あったかい」
「そうか、それなら良かったぜ」
「……何かに守られているみたいで…………暖かいです。……温かい……です」
「ですますなんて、親父の俺に使うなよ。間違っちゃ居ないが、俺は好きではない」
「……で……すわ?」
「温かい。で良かったと思うぜ」
「……暖かいの……だったのに。……お父……だぜ」
親父さん何もかもが上手く行かないことは分かっている。それに、理沙の喋り方がおかしくなってしまって居ることも自分のせいだと分かっている。いや、良いわけだが妻の・・・
正しい言葉の使い方なんて分かっていない。
「……魔理沙? 暖かい。だぜなんてつけなくて良かったのに」
「……しょう……しゃ……さ……く」
「さくや 昨日の話の続きを話か。巫女はあれだぜ」
「…………しょ……う……しゃ……」
「ん? 魔理沙はどこかで商社なんて難しい言葉を覚えたのか?」
霧雨の親父さんが思うところ。森の近くで店をかまえたアイツの話をしているのだろうか。
急にそんなことを言われた様な気がして霧雨の親父さんは困った。
「あ、アイツは駄目だぜ。アイツは」
「……め。いどは。危ないから。近付く……め」
「ん?」
霧雨の親父さんはようやく気がついた。これは、寝言だ。なんとも、はっきり喋るものだが。霧雨の親父さんの奥さんが昼間魔理沙に注意してたことだ。
そう。幼い魔理沙は寝って居た。本当はこれからすっごく強いヒーローが、すっごく強い桜大好きな敵をばったばったと倒して捕まっていた月のお姫様を救い出す。それから、蓬莱の玉の枝を求めて冒険する活劇だったが今は語る必要は無くなっていた。また明日。
魔理沙は今日も一日元気だった。
霧雨の親父さんは晩婚で、周囲の友人屋仲間は子育てを一段階早く進めていた。子供が成長して行く様子話もよく聞いていた。確かに聞いた通りに子供は育っていくが、それでも日々は魔理沙が育って行く姿は新鮮だった。
魔理沙が元気に育ってくれさえすれば霧雨の親父さんはそれで良かった。