天才という奴はいつだって邪魔をする。何度も何度も挑んだって奴はすまし顔で私を見下ろすんだ。その度に私は自分が「普通」だってことを思い知らされるんだ。いくら努力したって敵わないって。
ある時、紫が聞いてきたことが有った。どうして諦めないの?って。私はそのときは答えられなかった。頭では勝てないってわかってるんだけど、コイツの言う通り、諦められないんだ。でもなんでか、って聞かれると答えられないんだ。別段あいつは紫みたいに妖怪でもないし、神様でもない「同じ人間」だ。でも私だって人間で、年も変わらなくて、同じなんだ。
別の日にブン屋が貴方は何故そんなに頑張るんですか?と聞いてきた。勝ちたいだからと答えてやった。そしたら何故勝ちたいのかって。私はなんであいつに勝ちたいのか、思い起こせばわからなかった。悔しいから。勝てっこない奴に勝ちたい、って思っているから。それも違う。なんだかそれも理由じゃないんだ。ブン屋は興味なさげにメモ帳を閉じてまた来ますね、っていって飛んでいった。・・・なんで私はあいつに勝ちたいんだろうな。
今日もあいつに挑んだ。新しい魔法だって試してみた。あいつは鼻で笑いながら踊るように避けやがった。あんな避け方、私には出来ない、そう思ったときにはまた地べたに這いつくばっていたよ。・・・また負けた。信じられなかったよ。今回のは自信作だったんだぜ。パチェリーに見せたら珍しく褒めてもらったんだ。それをあいつは・・・・
それから何度も何度も挑んで、負けて、頑張って。それを繰り返した。一緒に異変も何個も解決したさ。邪魔する妖怪はぶっ飛ばしてやった。それでも奴のほうが一枚上手で、新聞に載る写真にはあいつの顔が出ていて、私は協力者扱いだった。
ある時だ。チルノがまた私に挑んできた。会うたびに勝負を仕掛けてきて、いつも私に負けるのにそれでも挑んでくるんだ。今回も負かせてやったさ。でもこいつはいつも負けても笑っていて、次は勝つ、なんて抜かしやがる。毎回毎回負けるくせに笑うんだ。同じ妖精でも負けて笑うやつなんていないのに。私はなんだかムカついてきて思わず、どうして笑うんだ!悔しくないのかって!って怒鳴っちまった。そしたらちょっとムッとした顔でこう答えた。
「悔しいよ、でも」
「それでもアタイは楽しいんだ、魔理沙と勝負するの」
「魔理沙は弾幕勝負、楽しくないの?」
ある時、魔理沙が私にまた弾幕勝負だぜ!っていってきた。まあいつものことだし、いつも通り負かせてやったわ。まったく、私に勝てないって分かっているでしょうになんで諦めないのかしら。いい加減うざったくなってきたし、私は魔理沙のところまで降りて聞いてみることにしたわ。そしたらこいつ、笑ってやがったのよ。いつもなら呆けた顔でいるのにね。気味悪かったから聞いてみたわ。なんで笑っているのよ、あとなんで毎回毎回勝負仕掛けてくるのよ、犬っころみたいに。そしたら笑いながら
「楽しいからさ、お前との勝負がさ」
ある時ブン屋が私たちに聞いてきた。なんでそんなにお二人共そんなに楽しそうに弾幕ごっこするんです?って。私たちは答えてやったわ。笑いながらね。
「「それはな・・・」」
ある時、紫が聞いてきたことが有った。どうして諦めないの?って。私はそのときは答えられなかった。頭では勝てないってわかってるんだけど、コイツの言う通り、諦められないんだ。でもなんでか、って聞かれると答えられないんだ。別段あいつは紫みたいに妖怪でもないし、神様でもない「同じ人間」だ。でも私だって人間で、年も変わらなくて、同じなんだ。
別の日にブン屋が貴方は何故そんなに頑張るんですか?と聞いてきた。勝ちたいだからと答えてやった。そしたら何故勝ちたいのかって。私はなんであいつに勝ちたいのか、思い起こせばわからなかった。悔しいから。勝てっこない奴に勝ちたい、って思っているから。それも違う。なんだかそれも理由じゃないんだ。ブン屋は興味なさげにメモ帳を閉じてまた来ますね、っていって飛んでいった。・・・なんで私はあいつに勝ちたいんだろうな。
今日もあいつに挑んだ。新しい魔法だって試してみた。あいつは鼻で笑いながら踊るように避けやがった。あんな避け方、私には出来ない、そう思ったときにはまた地べたに這いつくばっていたよ。・・・また負けた。信じられなかったよ。今回のは自信作だったんだぜ。パチェリーに見せたら珍しく褒めてもらったんだ。それをあいつは・・・・
それから何度も何度も挑んで、負けて、頑張って。それを繰り返した。一緒に異変も何個も解決したさ。邪魔する妖怪はぶっ飛ばしてやった。それでも奴のほうが一枚上手で、新聞に載る写真にはあいつの顔が出ていて、私は協力者扱いだった。
ある時だ。チルノがまた私に挑んできた。会うたびに勝負を仕掛けてきて、いつも私に負けるのにそれでも挑んでくるんだ。今回も負かせてやったさ。でもこいつはいつも負けても笑っていて、次は勝つ、なんて抜かしやがる。毎回毎回負けるくせに笑うんだ。同じ妖精でも負けて笑うやつなんていないのに。私はなんだかムカついてきて思わず、どうして笑うんだ!悔しくないのかって!って怒鳴っちまった。そしたらちょっとムッとした顔でこう答えた。
「悔しいよ、でも」
「それでもアタイは楽しいんだ、魔理沙と勝負するの」
「魔理沙は弾幕勝負、楽しくないの?」
ある時、魔理沙が私にまた弾幕勝負だぜ!っていってきた。まあいつものことだし、いつも通り負かせてやったわ。まったく、私に勝てないって分かっているでしょうになんで諦めないのかしら。いい加減うざったくなってきたし、私は魔理沙のところまで降りて聞いてみることにしたわ。そしたらこいつ、笑ってやがったのよ。いつもなら呆けた顔でいるのにね。気味悪かったから聞いてみたわ。なんで笑っているのよ、あとなんで毎回毎回勝負仕掛けてくるのよ、犬っころみたいに。そしたら笑いながら
「楽しいからさ、お前との勝負がさ」
ある時ブン屋が私たちに聞いてきた。なんでそんなにお二人共そんなに楽しそうに弾幕ごっこするんです?って。私たちは答えてやったわ。笑いながらね。
「「それはな・・・」」
簡潔に纏められていると思いました。魔理沙の苦悩がよく伝わってきます。
チルノはこんなイメージです。ちなみに嫁です
文才が欲しい・・・
そう思っていたのでとても嬉しいです。
そしてチルノがかっこいい。やっぱ妖精がある意味一番賢いのかも。
辛くても苦しくても悔しくても、楽しい瞬間があると止められない
全力で何かを楽しんでる女の子って可愛いですよね。