「おつかれー」
「「おつかれー」」
キラッと、七色の羽と翡翠の髪が屋台の明かりを反射して煌めく。
やれやれ、美少女というのはこれだから困る、己の持つ圧倒的優位性をこれ見よがしに振りかざす天然の暴力なんか太刀打ちできない。
そりゃあここは幻想郷。
既に幻想入りしてしまった真の芸術的外観をも取り入れてしまった彼女達、ひいてはあの子にあの子にもひとつおまけにそこの子どの子に至るまで美少女粒揃いの連中なのである。これでは比較対象が少なく誰が一番美しいか、などと決めるのもおこがましい。
しかしそんな美少女がまずは一杯とばかりに差し出された生中を片手に口ひげを作っている姿はいささか滑稽である、いや可愛いのか?
そんな事はどうでもいいとばかりに、高々と掲げたグラスを打ち鳴らす私達。
今日は週一で開催するようになった女子会の日である。
ちなみに女子会の概念を持ち込んだのは守矢の緑色で、どうやら仲の良い女子で集まって噂話や惚れた腫れたの話に花を咲かせるなんとも無意義無意味な会合らしい。
「ぬえは最近どーなの?」
「……ムラサが可愛すぎて生きていくのが辛い」
これはかなり本心だ。
最近ムラサの色っぽさがやばい、かなりヤバい相当ヤバい。まさに水も滴るいいムラサ、他の生物に見せる事すら嫌だ超嫌だムラサ監禁したいよムラサのあのお尻にアンカーどころか触手ぶち込んで拡張したいハァハァ「落ち着け」
うえ!?
「無意識ひっぷどろっぷ!」
「意味が分からない」
「みすちー、ビールおかわり」
「はい、フランちゃん」
ううむ、最近寺に来てからというものこいしの攻撃に重みが増してきているような気がする。
あの戦闘民族共め、どんな教育をしているんだ。
「そいでねー、美鈴がねー、咲夜とプロレスしててねー」
「フラン、それ以上は二人の為に言わないであげて……」
「大丈夫だよ! 私その場にいたし! 無意識的に!」
なにそれこわい。
あの二人、死んでしまうのではないだろうか。死因恥ずか死。
そう言えばこの間、一輪と白蓮もいちゃいちゃし過ぎてネズミに嫌味言われてたな。
ちなみに私は正体がバレて封印された事があったが、あの時はうっかり酔っぱらってて全裸だったので相当恥ずかしい思いをしていた。
私を封印した奴が女だったから良かったようなものの……男に見られたと思ったら背筋が凍る、むしろ地底送りにしたあの……あの、えーと、名前は……えーと、あれ? 思い出せない。おかしいな。まあいいや、あの女に感謝しなければならない。
穴があったら入りたい気持ちだったのだ。
「そういや、最近一輪が新しい友達連れてきてさー」
「あ、咲夜じゃない?」
「違うよこころちゃんだよきっとー」
「……二人ともあっさり当てるなよ」
私は、無意味に『誰でしょー』『誰かなー』とクイズにしたかったのに。
こうなったら『私、何歳に見える?』とでも聞いてやろうか。いや、自分でも覚えてないけどさ。
五百年を超えると年齢の大小に意味を感じなくなってくる
……まさか、これが老化か!?
「どしたのぬえぬゃぁん。顔怖いよ」
「こいし、その発音の仕方を今度教えてくれ頼むから」
「私がぬえぬゃぁんの服を紐水着にとっ替えた事に気付いちゃった?」
「定着させようとしな……なにこれスース―する! 本当にこれ水着か、その辺に落ちてた紐とかじゃなくて!? つかはずいはずいはずい! おい私の服どうしやがった古明地!」
本当に変わってる! 寒いっていうか露出度やべえ! 痴女か私は!?
「……っぷふ! あっははははは!」
「おい! フランにまで笑われてるじゃないかこら! おいってば! ……違うこれ古明地じゃない! 古明地姉だ!?」
「妹がいつもお世話になってます」
「あ、はいこちらこそ……っておい! 今全力で迷惑かけられてんだっつうの!」
「やだこいし、この痴女さんヒステリーだわ」
「ねえー、可愛いのにねー」
「…~ッッッ!!! おちょくってんのきゃこらぁ!」
「あ、噛んだわ。噛んだわよこいし」
「ねー、可愛いでしょー」
「こいしには負けるわよー」
「えへへ~」
ぐわーーーッ!!!
ムカつく! この意味の分からなさで私を上回っているという事実が凄いムカつく!
「あっひゃはははあっはひ、ひっ、あひっ」
「お前もお前で引きつるまで笑ってんじゃねえ!」
畜生っ……畜生っ……。
「もう今日はヤケだ! ヤケ酒だ! みすちー焼酎たくさん!」
「ぐひひっ、ちょま、ぶふぅっwww」
「テメーもかよ!」
「「おつかれー」」
キラッと、七色の羽と翡翠の髪が屋台の明かりを反射して煌めく。
やれやれ、美少女というのはこれだから困る、己の持つ圧倒的優位性をこれ見よがしに振りかざす天然の暴力なんか太刀打ちできない。
そりゃあここは幻想郷。
既に幻想入りしてしまった真の芸術的外観をも取り入れてしまった彼女達、ひいてはあの子にあの子にもひとつおまけにそこの子どの子に至るまで美少女粒揃いの連中なのである。これでは比較対象が少なく誰が一番美しいか、などと決めるのもおこがましい。
しかしそんな美少女がまずは一杯とばかりに差し出された生中を片手に口ひげを作っている姿はいささか滑稽である、いや可愛いのか?
そんな事はどうでもいいとばかりに、高々と掲げたグラスを打ち鳴らす私達。
今日は週一で開催するようになった女子会の日である。
ちなみに女子会の概念を持ち込んだのは守矢の緑色で、どうやら仲の良い女子で集まって噂話や惚れた腫れたの話に花を咲かせるなんとも無意義無意味な会合らしい。
「ぬえは最近どーなの?」
「……ムラサが可愛すぎて生きていくのが辛い」
これはかなり本心だ。
最近ムラサの色っぽさがやばい、かなりヤバい相当ヤバい。まさに水も滴るいいムラサ、他の生物に見せる事すら嫌だ超嫌だムラサ監禁したいよムラサのあのお尻にアンカーどころか触手ぶち込んで拡張したいハァハァ「落ち着け」
うえ!?
「無意識ひっぷどろっぷ!」
「意味が分からない」
「みすちー、ビールおかわり」
「はい、フランちゃん」
ううむ、最近寺に来てからというものこいしの攻撃に重みが増してきているような気がする。
あの戦闘民族共め、どんな教育をしているんだ。
「そいでねー、美鈴がねー、咲夜とプロレスしててねー」
「フラン、それ以上は二人の為に言わないであげて……」
「大丈夫だよ! 私その場にいたし! 無意識的に!」
なにそれこわい。
あの二人、死んでしまうのではないだろうか。死因恥ずか死。
そう言えばこの間、一輪と白蓮もいちゃいちゃし過ぎてネズミに嫌味言われてたな。
ちなみに私は正体がバレて封印された事があったが、あの時はうっかり酔っぱらってて全裸だったので相当恥ずかしい思いをしていた。
私を封印した奴が女だったから良かったようなものの……男に見られたと思ったら背筋が凍る、むしろ地底送りにしたあの……あの、えーと、名前は……えーと、あれ? 思い出せない。おかしいな。まあいいや、あの女に感謝しなければならない。
穴があったら入りたい気持ちだったのだ。
「そういや、最近一輪が新しい友達連れてきてさー」
「あ、咲夜じゃない?」
「違うよこころちゃんだよきっとー」
「……二人ともあっさり当てるなよ」
私は、無意味に『誰でしょー』『誰かなー』とクイズにしたかったのに。
こうなったら『私、何歳に見える?』とでも聞いてやろうか。いや、自分でも覚えてないけどさ。
五百年を超えると年齢の大小に意味を感じなくなってくる
……まさか、これが老化か!?
「どしたのぬえぬゃぁん。顔怖いよ」
「こいし、その発音の仕方を今度教えてくれ頼むから」
「私がぬえぬゃぁんの服を紐水着にとっ替えた事に気付いちゃった?」
「定着させようとしな……なにこれスース―する! 本当にこれ水着か、その辺に落ちてた紐とかじゃなくて!? つかはずいはずいはずい! おい私の服どうしやがった古明地!」
本当に変わってる! 寒いっていうか露出度やべえ! 痴女か私は!?
「……っぷふ! あっははははは!」
「おい! フランにまで笑われてるじゃないかこら! おいってば! ……違うこれ古明地じゃない! 古明地姉だ!?」
「妹がいつもお世話になってます」
「あ、はいこちらこそ……っておい! 今全力で迷惑かけられてんだっつうの!」
「やだこいし、この痴女さんヒステリーだわ」
「ねえー、可愛いのにねー」
「…~ッッッ!!! おちょくってんのきゃこらぁ!」
「あ、噛んだわ。噛んだわよこいし」
「ねー、可愛いでしょー」
「こいしには負けるわよー」
「えへへ~」
ぐわーーーッ!!!
ムカつく! この意味の分からなさで私を上回っているという事実が凄いムカつく!
「あっひゃはははあっはひ、ひっ、あひっ」
「お前もお前で引きつるまで笑ってんじゃねえ!」
畜生っ……畜生っ……。
「もう今日はヤケだ! ヤケ酒だ! みすちー焼酎たくさん!」
「ぐひひっ、ちょま、ぶふぅっwww」
「テメーもかよ!」
女子会ったってビールや焼酎の一杯や二杯飲みましょう。
この女子会に混じりたいとは言わないが、同じカウンターでじっくり観察したい
バスの中でなければ爆笑していた
ことでしょうww
ですが、他のコメントにもあるように
人物が迷子になってました。
それが少し残念ですが、
良い作品でした。ありがとうございました