Coolier - 新生・東方創想話

フランちゃんのお医者さんごっこ

2013/03/15 10:40:25
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その日フランはいつものようにお気に入りの傘を差し、幻想郷の空を飛び回っていた。
しかし、突風に煽られ人里の一軒家に不時着してしまう。
フランの羽は一部太陽の光りに照らされ回復する前での間飛べなくなってしまった。
しかたなくフランはその一軒家に入り声をかけてみる。
フラン「だれかいませんかー?」
すると家の奥で返事があった
青年「どなたさまですか(ゴホッ
今、床に伏せているので出迎えられませんが、なにか御用でしょうか」
フラン「少しこの家で休ませて!」
青年「それはやめといたほうがいいですよ、私は流行病を抱えていますから、移してしまうかもしれません」
フラン「病気?私は病気にならないから大丈夫、少しお邪魔しまーす」
そうしてフランは村人の家に上がり込み奥の部屋に進んだ。
するとすっかり痩せこけた青年が布団で寝ていた。
フランは初めて見る病人に興味を持ち、話しかけてみた。
フラン「何時からそこで寝ているの?」
すると青年はフランの姿に驚きながらもこう答えた。
青年「2・3ケ月ほど前です、はじめはまだ動けたのですが、今では立ち上がるだけで精一杯ですね」
するとフランは興味深そうに青年を見つめながら
フラン「じゃあ私が看病しなくちゃ」
とお医者さんごっこのように青年の熱を手で測りだした。
フラン「うわっすごく熱いよお兄さん、私はどうすればいいの?」
青年「あそこにある布を水道で濡らしてきてもらってもよろしいですか?」
フラン「水道って水が出るやつだよね・・私は吸血鬼だから流れる水に触れると体がしびれてしまうの。」
青年は吸血鬼という事にひどく驚いたが、どうせもうすぐ力尽きてしまう、とって食われてもどうせ同じ事だろうと、あまり気にしなかった。
青年「じゃあ仕方ない、その布だけとってもらえますか?」
フラン「はーいわかった」とフランは二つ返事で布を青年に手渡した。
青年はその布で自分の上半身の汗を拭きはじめた。
するとフランは
フラン「お兄さんは休んでないとだめだよ、私がやるわ」
とフランは青年から布を取り背中の汗を吹き始めた。
青年「わざわざすみません、ありがとう」
と感謝をされたフランは、すごくうれしくなった。
フラン「他に私ができることはないの?」
と看病することが楽しくなったフランは青年の世話をつきっきりでしていた。
フラン「水が飲みたいの?わかったコップにくんでくるわ。」
フラン「食欲がなくても食事は取らなきゃだめだよ、お兄さん」
フラン「この家にお薬は無いの?」
この頃はまだ幻想郷に、有力な医者などおらず、まともな薬がなかった。
青年「先週で薬草は全て使ってしまったよ」
フラン「そうなんだ・・そうだ!お姉さまならきっと何かお薬を持っているはずだわ」
フラン「羽もだいぶ治ったから、家に帰ってお薬をもらってくるわ!」
青年「そんな・・そこまでしてもらわなくても大丈夫だよ」
フラン「病人は甘えていればいいの、いってきまーす」
すっかり暗くなった外にフランは急いで飛び出していった。
________________________________

― 紅魔館

フラン「ただいまー」
レミリア「おかえりなさい、今日はおそかったわね」
フラン「今日ね!村人で病気の人の看病してたんだ!そうそう何か病気に聞くお薬なーい?お姉さまー」
レミリア「お薬?ないわよそんなもの、だって私たちは病気にならないのだから」
フラン「えっそうなの・・」
レミリア「それと あまり人里行くのはやめなさい、彼らは私達を恐れているのだから、何をされるかわからないわ」
フラン「そんなーあの人はいい人なのにー」
フラン「またあの人の看病いかなきゃ また出かけてくるねー」
レミリア「そこまで人間に良くする理由はないわ」
レミリア「もうすぐ夜も明けるし、あなたも少し疲れてるわ、もっと休んでからいきなさい」
フラン「だめだよ、あの人病気でボロボロだもの、私がいかなきゃ」
レミリア「私の言うことが聞けないの?」
レミリア「私は少し休んでから行きなさいといったの、誰も行ってはいけないとは言ってないわ」
レミリア「きっと今の時間じゃその人だって寝ているわ」
フラン「・・・わかったー 少し寝てからいく。」
________________________________________________

― そして朝 紅魔館 

フラン「ちょっとあなた?」
チルノ「へ?あたいのことか?
フラン「今ここには貴女しかいないでしょ?」
チルノ「それもそうかー、んであたいになんの用だ?まさかっ決闘?」
チルノ「フフーン最強のあたいに決闘を申し込むなんていい度胸ね!」
チルノ「一瞬で凍らせてやるわ!」
フラン「えっ頼み事があったんだけど・・・」
チルノ「あたいに頼み事をする時はあたいをたおしてから言いな!」
フラン「結局戦うのか(ボソッ」
フラン「時間も無いし 一瞬で終わらせるわ」

・・・・・・

フラン「喰らいなさいっ」
チルノ「ピチューン」

チルノ「あたいに勝つなんてあんたも最強ね!」
チルノ「それじゃっ」
フラン「待ちなさい 頼み事がまだでしょ」
チルノ「そうだったわ!何をして欲しいの?」
フラン「冷たい氷をいくつかもらえるかしら」
チルノ「お安いご用!ハイッ じゃあまたねー!」
フラン「ありがと じゃあねー」

フラン「よし、湖の妖精から冷たい氷をもらったわ」
   「薬はなかったけど これで元気になるはず!」
フランは人里へと飛んでいった。
________________________________________

― 人里

フラン「スタッ この家ね」
フラン「今日も来たわよー」
・・・しかし返事がない
フランは慌てて家に入っていった
すると昨日よりも明らかに昨日より病状の悪化した青年が布団にいた。
青年は寝ているようだがひどくうなされている。
フランは急い青年のもとに行った。
フラン「どうしたの?なにがあったの?」
青年「あぁ・・君か・・」
青年「少し・・体調が悪くなっただけだよ・・大丈夫」
フラン「ぜんぜん大丈夫じゃないよ!」
そう言ってフランは昨日した看病を全て行った
新たな布で氷をつつみ額にのせた時、青年は1つフランに質問をした
青年「君の名前を・・・・教えてもらっても・・いいかな」
フラン「フランドール・スカーレットだよ」
青年「フラン・・ドールか・・」
青年「フランのおかげで寂しい思いをせずにすんだよ・・ありがとう。」
昨日感謝されたときはすごく嬉しかったのに、今感謝された時フランはすごく悲しくなり、泣いた。
フラン「お兄さん・・私はもっと看病してお兄さんに元気になってもらいたいよ・・
フラン「一緒に笑いたいよ・・そんな寂しいこと言わないでよ・・グスン」
青年「泣かないでフラン・・君が看病してくれて本当に嬉しかった」
青年「最後ぐらい一緒に笑おうよ(ニコッ」
フランは青年が【最後】言うのを聞き、思わず青年の唇にキスをして、血を吸った。
青年「!?」
フラン「最後なんて嫌だよ・・言わないでよ。」

フランは吸血鬼の禁忌を破ってしまった。
【幻想郷の吸血鬼は食事の時以外は人から血を吸ってはいけない】
血を吸われた人間は不老不死になってしまうから。

しかし青年の病状は全然良くならない。
フラン「なんで・・吸血鬼になったのに病気が治らないの。」
青年はその意味を理解した。
青年「俺はもう人間じゃないんだね。」
青年「でも全然動けないしさっきまでと何も変わらない」
そう聞いた時フランは病気が治らない理由が分かった。
フラン「変わらないん・・だね・・ずっと・・病気の状態で」
フランが血を吸った瞬間に彼は不老不死になった。
つまり病気の状態が彼の基本な状態になってしまった。

フランはすごく後悔をした。
青年はずっと病気で苦しまなくてはいけないことを。
そしてそうさせたのは自分が原因だということを。

そして青年は言った。
青年「フラン・・生き長らせてくれてありがとう。」
青年「でも俺はこの世にいてはいけない気がするんだ。」
青年「このまま・・ずっと・・・苦しむのは嫌だ。だから、せめて殺してくれ。」
青年「こんなことさせてゴメンな。」
フラン「私にできることは看病で助けることじゃなくて・・殺すことなんだね・・」
そして彼女は能力を使った。
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
そして彼は跡形もなく破壊された。


そしてその家には誰もいなくなった。

_____________________________________________

―そして人里では 血だらけの家で、村人の一人がいなくなったと騒動になった。
その騒動はレミリアにも聞こえ すぐにフランの仕業だとわかった。
レミリア「あなたがあの騒動の原因ね。」
レミリア「もう紅魔館から外に出ることを禁止するわ。
その後フランは地下室に引きこもった。
読んでくださった方 心から感謝します。
改行のスペースをどこにいれるのか分からず。読みにくかったかもしれません。ごめんなさい。
東方の世界観をできるかぎり壊さないように努力したつもりですがいかがだったでしょうか。

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コメント



0.410簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
誤字脱字があればといいますが、何というか小説以前の問題なので国語の教科書読むなりお勉強してからまたどうぞ。
2.無評価楼花泥凡削除
何時まであらすじなのかなーと思って何時本文に入るのか待ってたら終わってた。
3.70清香月削除
会話文のみも嫌いじゃないです。
でもちょっと分かりにくいかと……。
ただの文の羅列でなければ、
立派な作品じゃないかなぁ…って思うので少し地の文を入れると良いです。
5.40名前が無い程度の能力削除
病気の状態で不老不死になっちゃったってパピヨンみたいですな
具体的にどことは言い難いのだが、もうちょい良い物語にできたと個人的には思う
着想は良いので、文章を磨いて是非頑張ってもらいたい

>青年「少し・・体調が悪なっただけだよ・・大丈夫」
関西弁?「悪くなった」でいいのかな
6.30削除
ようこそ創想話へ。
口調的に、名前「台詞」とする必要性がわからないです。
「台詞(ケホッ)」なども、地の文で表現するべきものだと思います。
ほぼ台本形式でしたが、台本形式というのは本来、演者に伝えて記憶してもらうべき部分が台詞だけで、あとは監督が口頭で伝えられるからこその形式です。更に、出来上がれば背景は映像になりますから必要ないですし。
ただ、小説は口頭で伝えられないので地の文で心情や背景などを描写しています。作者さんも地の文で誰が台詞を言っているのか? 背景はどんなものなのか? その心情はなんなのか? 文章で伝えるようにすれば、また評価も違ってくると思いますよ。

あとは、時期的にスペルカードルールもなさそうな時期に、病で寝込んでる時に吸血鬼が現れてたら取り乱すだろうか? それとも死を覚悟するだろうか? 人里で形はどうあれ吸血鬼が人を吸血し、殺害したという状況は地下に監禁で許されるか? ちょっと大事にならないか? 等をもう少し掘り下げてから書くと、きっと整合性が取れてよりよい作品になると思います。

あっ、あと微妙に勘違いされてるみたいですが
【幻想郷の吸血鬼は食事の時以外は人から血を吸ってはいけない】
ではなく、【食料(人間)を提供してもらう代わりに、生きた人間を襲ってはならない】ですね。そもそも、食事以外の目的で吸血しませんし。


長々と書きましたが作品の着眼はとても面白いと思いました。シリアスにふさわしい重厚な文章なら、もっと評価されたと思います。
では、これからも頑張ってくださいませ。よい創想話ライフを。
8.80名前が無い程度の能力削除
良いですね、胸に来るものがありました
個人的には二次創作なので東方の世界観にそんなにとらわれる必要はないかと
壊さないようこだわるあまり、それでつまらなくなってしまっては本末転倒ですしね
それよりも読みやすさを心がけてもらえたら、尚嬉しいかな
10.70奇声を発する程度の能力削除
これはこれで面白いなと思いました
13.70名前が無い程度の能力削除
面白かったよー
24.80爆撃!削除
そそわの禁忌の【会話形式】だったのでみくびっていましたが、
面白いではないですかー!
死にそうな状態で不老不死になるというアイデアがよかったです。
彼を壊すときのフランの心とか、それが今にどうつながっているのかとかがあるともっと面白くなるかも。
26.30名前が無い程度の能力削除
淡々としていて絵本のようといえば聞こえはいいですが、勿論小説だとは言えない感じですね
ぶっちゃけ台本のようです。最近なぜかこういう書き方の人が増えてる気がしますが、描写や文章をしっかり書いてほしいです。
27.403削除
題材は良いと思います。
ですが、申し訳ないのですがまだ「SS」と呼べる域には達していない気がします。